日本アカデミー賞授賞式番組ナビゲーター

 

午前0時の森 2023年2月28日

 

若林:私、話題賞というものを10年ぐらい前にいただいたことがあって、そのときのスピーチで人生で一番スベってるんですよね。

水卜:その映像がこちらです! ないですか?

若林:俺、取り上げたからね。映像の素材は。

水卜:弊社に残ってないんですね。

若林:残ってない。でかいハンマーで壊したから。気絶するぐらいスベったんだから。

水卜:懐かしいですね。あの独特の会場の空気で、俳優陣の皆さん全員見ていらっしゃる中でしゃべってらっしゃいましたもんね。

若林:それで、あまりにもスベってるから、映画(『ひまわりと小犬の7日間』)の監督(平松恵美子監督)がバックヤードで会ったときに、「若林さん、あの空気にしたのはわざとですか?」って聞かれたんだから(笑)。「実力です」って答えて(笑)。

水卜:そんなある種因縁のというか。その忘れ物も取り返しに高輪に行くということになるんでしょうか。

若林:そういうことになりますよ。また大きな忘れ物をするかもしれない。それはわかんないです。蓋を開けてみないと。

水卜:そうしたら、また次の年に取りに行きましょうよ。

若林:だから、いま、人生で一番映画観てるかもしんない。

水卜:楽しいですね。

若林:バカみたいなこと言うけどさ、本当に役者さんて演技うまいね。びっくりするね。すごいね。

水卜:それこそ若林さん、ご自身もやったことがあるからより思う部分も。

若林:いやいや、俺はだって、CMでたぶん全芸能人で一番テイク数多いと思うもん。

水卜:あの某ご家族感あるCMは、最悪で何テイクぐらいやったんですか?

若林:「キャベツ買ってきたよ」の台詞に25テイクぐらい撮ってる。「若林さん、もっと料理が楽しい顔で」つって。俺の中ではあり得ない、笑っちゃうぐらい陽、明るさでやってるつもりなんだけど、モニター見ると全然暗いのね。

水卜:いま思い出しても、その感じが面白いやつだと思ってました(笑)。

若林:それを言われるんだよね。それを狙ってたんじゃないかって。

水卜:それが素敵なんですけどね。無理してる感じが。

若林:できないの、だから。だから、映画観てるけど、すごいなと思って。

水卜:感激しますよ。しかも何本も出ていらっしゃる方もいらっしゃるけど、当たり前ですけど、別人(笑)。お恥ずかしいですけど。

若林:話を聞ける可能性もあるじゃない。女優さんとか俳優さんに。

水卜:会場に行けるので、おそらく私たち、直でインタビューできるんですよ。

若林:でしょう。そのときさ、「めっちゃ演技うまいですね」って言ったら失礼なのかな。

水卜:これ、私もわかんないんですよ。

若林:めちゃくちゃうまくない? のんさんの『さかなのこ』。さかなくんの高校時代のやつ、地球上でのんさん以外できないよね。

水卜:学ラン着て、独特の雰囲気ですもんね。

若林:あと、『月の満ち欠け』の大泉洋さんと有村架純さん。会ったら言っちゃう、俺。「めちゃめちゃ演技うまいですね」つって。

水卜:そうですよね。俳優陣の皆さんにそれ言っていいかってすごい悩みますね。あと、「普段と全然違いますね」とか言っていいのか。そりゃそうだよって(笑)。

若林:「そりゃそうだよ」というトークをしているのを見たことあるじゃん。バラエティとかで。でも、言っちゃうと思う、俺、このテンションで聞いたら。

水卜:大泉洋さんだって、バラエティでもあんなに面白い一面とかもあって、結構あれは険しい、悲しい表情とかが多いから。

若林:俺、『浅草キッド』、大泉洋さん、師匠役で、それもすごいと思ったから、それとは全く違う役なわけじゃん。同じ人がやってるの信じられないもん。

水卜:信じられない。

若林:あと、広瀬すずさんな。めちゃめちゃ演技うまいよね。

水卜:またあの映画も独特の辛い、ぐっと胸にくる辛い演技もたくさんあっと思いますけど。

若林:俺が「めちゃめちゃ演技うまいですね」って言ってムッとしてたらフォロー頼むよ。

水卜:またまた~!