ゲスト 松坂桃李

 

今晩は 吉永小百合です 2021年5月16日

 

吉永小百合:今晩は。吉永小百合です。

(中略)

今夜は、私の新しい映画の『いのちの停車場』で、私の仕事を支えてくれる大事なパートナー役を演じてくださった松坂桃李さんをゲストにお招きしています。

この映画のことはもちろん、これまでに演じてこられたさまざまな役のことなど、今をときめく人気俳優、松坂桃李さんのお話をじっくりと伺いたいと思います。どうぞお聴き逃しなく。

(CM)

 

吉永:今晩は。吉永小百合です。

今日は、私の新しい映画『いのちの停車場』でご一緒した、私のお仕事の大切なパートナー役、松坂桃李さんにおいでいただきました。今日は、今回の映画の話はもちろんのこと、多くの作品に出演してこられた桃李さんのこれまでのお話などもぜひ聞かせていただきたいと思っています。

お忙しいところ、ありがとうございます。

松坂桃李:とんでもないです。

吉永:私、とっても恥ずかしいことがあって。

松坂:はい……。

吉永:アカデミー賞のパーティの時に初めてお会いしたんですよね。

松坂:あっ、はい。

吉永:紹介していただいて。その時に「『蜜蜂と蜂蜜』とてもよかったです」って言っちゃったんですよ(笑)。

松坂:はっはっはっはっは(笑)。

吉永:もう本当に恥ずかしくて。

松坂:いえいえいえいえ。

吉永:あがっちゃったんですよ。

松坂:とんでもないです、とんでもないです。

吉永:大ファンだったもんですから。

松坂:とんでもないです。

吉永:それで、もうほんとに恥ずかしいんですけれども。

松坂:とんでもございません。

 

野呂聖二という役について

吉永:今回は、野呂聖二君という役をやってらして、これは、大学で医学を勉強していたんですけれども、受からなくて。

松坂:そうですね。受からなくて、宙ぶらりんの状態のまま、そこにいたんですけれども、あることがきっかけで咲和子先生と出会って、そこから追いかけるように、まほろば診療所に野呂聖二も咲和子先生とともにやってくるという。

吉永:そうですよね。それで、まほろば診療所というのは、西田さんが院長先生で、広瀬すずさんが看護師さんで、私がいて、桃李さんは事務員みたいな形でやってて、みんなで和気あいあいとやったんですけれども。とても楽しい撮影でしたけれども。

この役のおもしろいところっていうか、結構とんでるシーンもあるし、本当に真面目に患者さんに向き合ってるところもあるし、どういうふうに受けとめられましたか?

松坂:野呂に関して言いますと、ほんとに受けとめ方や向き合い方っていうものがすごく真っ直ぐなんですよね。なので、とても鮮度だ高いといいますか、物事に対しての接し方が、すごく、なんて言うんでしょう、新しい感じといいますか。本当に正直なので、正直にリアクションするというか。正直に反応して、正直に答えるっていうのは、野呂自身の魅力の一つかなと思っていて、現場で、野呂を通していろんな方々とお芝居をさせていただくと、ものすごく全部が新鮮に感じるといいますか。そこがすごく楽しかったですね。

 

海に入るシーンについて

吉永:病気の小さい女の子とのシーンというのは本当に印象に残っていますけれども、海に入っていきましたね。

松坂:入りましたね。ええ。

吉永:どうでしたか?あれは。

松坂:いやあ、最初は、衣装合わせの時に監督から、「桃李くんは泳げるの?」って聞かれて「はい。一応水泳は小学校の時には習ってました」「そっか、じゃあ、おんぶして泳げる?」って言われて、「ああ……やったことはないですけど、うーん、たぶんできるんじゃないんでしょうかね」というようなことで、「ああ、そっか」ということで現場に行って、実際に海で女の子を、(若林萌役佐々木)みゆちゃんを背負って泳いだんですけれども、みゆちゃんが軽いから、意外と泳げましたね。

吉永:ああ、そうですか。ほんとに素敵なシーンで、で、「先生」って言われるでしょう?

松坂:ああ、はい。

吉永:あれがね、またとても印象に残ってますけれども、本当は先生じゃないんですよね?

松坂:先生じゃないんですよね。なので、あそこで野呂自身が本当にちゃんと先生を目指そうと思った瞬間でもあったりもするのかなとは思いましたね。すごく印象的な、いいシーンでしたね。

 

柳葉さんとのシーンについて

吉永:ぜひこのシーンは観ていただきたいというシーンはいっぱいあるんですけど、私としては、(宮嶋一義役)柳葉(敏郎)さんのシーンというのは、めちゃめちゃ好きなんですけど、いかがでしたか。

松坂:ありがとうございます。柳葉さんのお父さん感といいますか、対峙した時に、設定としては全然違うんですけれども、そのシーンとしては、あんまりシーンの内容、ディティールを言うのはあれなんですけれども、息子のような感じで接する時に、ほんとにお父さんに接しているかのような、そういう空気感を出されていて、そう感じたんですよね。だから、すごく、手の握り方とかも、力強かったり、途中で弱くなったり、またちょっと強くなったりとか。

吉永:あ、そう!

松坂:この手の伝わり方一つでいろんな感情が伝わってくるといいますか。

吉永:わあ、そうだったんですかぁ……。

松坂:そこはすごくくるものがありましたね。

吉永:私は、何とか柳葉さんの役、宮嶋がいい思いの中で旅立ってほしいという一念で、桃李さんにあることを要求してしまうんですけれども、それがうまくいった時に、芝居で、私、笑ったんですよ。

松坂:ああ。

吉永:そしたら監督に「笑わないでください」って叱られちゃったんです(笑)。

松坂:はっはっはっは(笑)あ、そんなことありましたっけ?

吉永:はい、はい(笑)。

松坂:あったんですね。

吉永:リハーサルの時にね。

松坂:ああ!

吉永:後ろで観てるでしょ。だから、あれはちょっと失敗でしたっていうか。

松坂:はっはっはっは(笑)すごい。

吉永:でもね、本当に「よかったぁ」という思いが芝居以上にしてしまったんですけど。

松坂:ああ、なるほど。

吉永:だから、萌ちゃんのシーンにせよ、柳葉さんのところにせよ、本当に桃李さんの真っ直ぐな役に対する思いみたいなものが出ていて、うーん、もう素晴らしい!と感心しておりましたけれども。

松坂:いや、とんでもないです、とんでもないです、とんでもございません。

 

大掃除のシーンについて

吉永:あれはどうでしたか? 大掃除は。

松坂:大掃除のところも、すごく美術部の方が凝っていて、やっぱりしっかりと汚れてましたね(笑)。

吉永:で、しっかりとなんか危ないものがいっぱいあったみたいなね。

松坂:危ないものがいっぱいあって、たぶんカメラではおさまり切れなかったところとかも本当に細かくつくっていらっしゃったので、生きた蛾とか、ものすごい、なんていうんですか。

吉永:ああ、本当に? そんなものが。

松坂:ものすごい大きな、見たことないような虫とかが、すいません、お食事中の方がいらっしゃいましたらすいません、ほんとに、ガラスケースの中にいたりとかして、ちゃんと、どこを見てもしっかりリアクションがとれるようなつくり方をしてるんですよね。だから、もうこっちの俳優部側からしたら、なんてありがたいんだろうと思いつつ、(うわ~、ちょっと早く抜け出したいかも)みたいなことはありましたね。

 

ラーメンを食べるシーン

吉永:そして、広瀬すずちゃんとのお2人のシーンというのがとても印象に残ってますけど、特にラーメンを食べるところね。

松坂:あ、ラーメンのところ。

吉永:あれはいっぱい食べました?

松坂:食べましたね。

吉永:ほんとに? お腹いっぱいでしたね。

松坂:あと、(伊藤)乃伊留君という子役の男の子が、本当にラーメンが好きだったみたいで、ずっとすずちゃんが「(モノマネしながら)このカット終わったらラーメン食べられるからね。頑張ろう!」みたいなことを言うんですけど、「(モノマネしながら)あと何回戦?」みたいなことを言うのを、この2人のやりとりを見ながら勝手にほっこりしてましたね。

吉永:うーん。でも、ほんとに、ほんとに素敵なシーンで、私も10代の頃とか20代の頃に、ああいうシーンを浜田光夫さんという俳優さんとやったことがあるんですけれども、ある意味青春映画というような雰囲気がとても出ていて、見ていて、なんか胸が熱くなりました。

松坂:いやあ、とんでもないです。ありがとうございます。

 

旅立ちのシーンについて

吉永:そして、野呂は旅立って、またまほろば診療所に戻ってこようとしている。で、いなくなっちゃうんですけどね。

松坂:そうですね。

吉永:あのシーンもとても素敵で、私たちはみんな「行かないで」っていう思いで見てましたけど。

松坂:すごくなんかあそこのシーンはジーンとくるものがあって、背筋が伸びる思いといいますか。吉永さんが、テストではなく、本番の時に、違う感じのニュアンスでセリフを言われたのを。

吉永:そう。間違えたんです。

松坂:あれ、ま……

吉永:間違えたっていうか、もうあなたはここの社員なんだから、事務員なんだからって言うのを、「家族なんだから」って言ったんですよね。

松坂:そうなんですよね。その瞬間になんかこう、テストとは全然違う感情が生まれまして、あの時にほんとに「ああ、すごいな、吉永さんて」って改めて思ったといいますか、心が震えたというか、全身の毛が逆立つような感じがあったんですよね。

吉永:なんか、みんなで、ほんとにここで暮らしてる、ここでみんなで一生懸命患者さんのことを思ってるというようなことが、無理に出さなくても、今回、出せたような気がするんですけど。

松坂:はい。だから、あそこに関して、本当に家族の一員に、あ、本当になれたのかな? でも、そうなってくると、改めて旅立つのがやっぱりすごい淋しいなという気持ちも同時に生まれましたし、あそこのセリフを聞いた時は、本当になんかこう、僕個人としてもすごく嬉しい気持ちになりました。

吉永:あ、そう(笑)。こちらこそ、なんか、びっくりさせてすいませんでした(笑)。

松坂:いやいや、とんでもない。本当にありがとうございました、あの時は。

吉永:ありがとうございました。

では、後半にまた、今度は、以前のお仕事から、違う、今、ジャンルのお仕事もなさってるので、そういうこととか、野呂さんじゃなくて桃李さんの普段のこともちょっと伺えたらと思います。

松坂:ああ、ぜひ。

吉永:よろしくお願いします。

松坂:よろしくお願いいたします。

(CM)

 

吉永:今日は、私の新しい映画『いのちの停車場』でご一緒した、私の仕事の大事なパートナー役、松坂桃李さんをゲストにお迎えしています。

前半では、今度の映画のことを中心にお話を伺いましたけれども、2009年に俳優デビューなさったんですよね。

松坂:そうですね。はい。

吉永:いろいろ私の知らないことをお伺いしたいんですけど。

松坂:はい。

 

デビューに至る経緯

吉永:デビュー作は?

松坂:『侍戦隊シンケンジャー』という戦隊もののドラマからデビューをさせていただきました。

吉永:東映……

松坂:そうですね、東映作品で。

吉永:の映画なんですよね? 全然知らなかったんですけど、でも、菅田さんも東映のそういう映画ご出身だし……

松坂:そうですね、『仮面ライダー』。

吉永:いろんな方が、登竜門。オダギリジョーさんとか。

松坂:オダギリジョーさんとかもそうですしね。

吉永:それは、どうやってそういうものをやっていこうというふうに思われたんですか?

松坂:最初は、お芝居自体は、先ほど言った『侍戦隊シンケンジャー』からなんですけれども、芸能界のお仕事としては、僕はモデルからスタートしたんですね。そのモデルも、僕は当時大学生だったんですけれども、大学生の友達がコンビニで見つけたファッション雑誌のオーディションページを見て、「お前もちょっと出てみろよ」みたいなことからオーディションを受けることになりまして、で、これも経験の一つだと思い、モデルのオーディションを受けて、そしたらありがたいことに専属モデルが決まりまして、今の事務所に入ることになったんですけれども。今の事務所も、経験の一つだからということで、新しい戦隊のオーディションが今やってるから、ちょっと行ってきなさいということで、本当に、右も左も上も下もわからず、言われるがまま『シンケンジャー』のオーディションに行って、そしたら、本当に運がいいことに『シンケンジャー』の戦隊のレッドの役をいただいて、そこから僕の人生がガラッと変わったといいますか。

でも、まだその時は、この仕事をしっかりとやっていこうとは思っては全然なくてですね、本当に作品を一つずつ積み重ねていくうち、いろんな監督と出会っていくうちに、いろんな俳優部の俳優さんと出会っていくうちに、この仕事に対しての興味だったり、ちゃんとやっていこうという気持ちが積み重なってでき上がったという形ですかね。

 

『新聞記者』について

吉永:2012年に『ツナグ』という映画で受賞なさって、それから、『新聞記者』は何年ですかね。

松坂:『新聞記者』が2019年ですかね。

吉永:それを私が拝見して。

松坂:ありがとうございます。

吉永:とにかくとても感動して。

松坂:いえいえ、とんでもないです。

吉永:本当に素敵だったんです。

松坂:いやいや、ありがとうございます。

吉永:事務所にあれをやりたいというふうにご自分からおっしゃったという記事を読んで。

松坂:そうです、はい。

吉永:それが素晴らしいっていうか。

松坂:いやいやいやいや。

吉永:普通、ちょっと考えちゃうんじゃないかなと思ったんですけど。今の日本の中で。それを正々堂々と本当にきちっと演じていらして、本当に感動して。何とも言えないんですけど(笑)。

松坂:ありがとうございます(笑)。

 

蜜蜂と遠雷』について

吉永:それで、その後に今度は間違えた『蜜蜂と遠雷』を拝見して、これはまた全然『新聞記者』と違って、ちょっと可哀想な役というか。

松坂:そうですね。なかなか。

吉永:ほかの方がどんどん行ってても……

松坂:そうですね。天才的な方で。

吉永:ダメだったりして。でも、その、ちょっと弱い部分が素直に出ていて、あ、こういう人いいなって思えるようなお仕事ぶりで、すっかり、すっかりファンになって、ほのかに、何としてもご一緒したいと、無理をお願いした、みたいな(笑)。

松坂:いえいえ、そんなとんでもない。恐縮です。本当にありがとうございます。

 

孤狼の血level2』について

吉永:で、今回は、こういう野呂のような本当に一本気の優しい青年なんですけど、次のお仕事『孤狼の血level2』ですか。

松坂:そうですね。

吉永:すごいんですよね。

松坂:そうですね。『孤狼の血』パート1では、役所広司さんと一緒にバディを組んでやらせてもらったんですけれども、今回は、役所さん抜きで、僕が今度は、役所さんがやっていた立ち位置を今度は僕がやるというような形で作品をつくったんですけれども、まあ、ほんとに、いろんなハードな悪い顔をした男の方々がたくさん暴れ回ってる作品です(笑)。

吉永:はい、はい。怖いんですね。でも、それもぜひ拝見したいと思いますけれども。

 

やってみたいこと

吉永:いろいろお仕事がお忙しくて、お休みとかないでしょうけど、これからこういうものをやってみたいとか、映画の役でもいいですし、また、普段の生活の中で何かご興味があることってありますか?

松坂:こういうことをやってみたい。映画以外、作品以外でとかってことですかね。

吉永:はい。

松坂:なんでしょうね。絵を描いたりとか、ピアノを、本当にそれこそ役じゃないですけど、弾いてみたりとか、今まで自分がやった、例えば、バイオリニストの役だったら、バイオリンをやらせてもらうこととかもあったりとかしたんですけど、そういったことをもう一回プライベートでイチからやってみたいというか。ピアノも本当にちゃんと習って弾けるようになりたいなとかというのも思ったりしてますね。

吉永:ピアノはあの時(『蜜蜂と遠雷』)全然やっていらっしゃらなかったところから始められたんですよね。

松坂:そうですね。

吉永:それもすごいことですね。

松坂:いや、もう、先生が本当にマンツーマンになって教えてくださったので、1カ月ぐらいですかね。猛特訓して。でも、その作品が終わったらそれで終わってしまうのがなんかちょっとさびしいところもあったりするじゃないですか。だから、そういうのが、せっかくだから、ちゃんと自分の体に染み込ませたいなという思いはちょっと思ってきてますね。

 

役を選ぶ基準

吉永:で、役柄的にも本当にさまざまな役をなさっているんですけど、選ばれる時の基準みたいなのはあるんですか?

松坂:ああ、基準はですね、お話が面白いかどう……自分の中で楽しい、あ、興味がある!って思えるかどうかですかね。じゃないと、例え、『新聞記者』しかり、この『いのちの停車場』しかり、『孤狼の血』しかり、自分がやりたい、こういうことに興味があるとかというふうに思わないと、お客さんに伝わらない感じがしてしまって、自分に嘘をつきながらお客さんに作品を届けるというのは、何かちょっと引っかかる部分があるといいますか。だから、それだったら、しっかりと、自分が見て、自分が読んで、自分がこの企画を聞いて、あ、面白いって思えるものだったら、お客さんにどういうふうに、じゃ、面白く伝えようかなとかとかというふうに考えるといいますか、楽しみがふえるといいますか。そういうことで、僕は作品をやる時には、そういうことで、選ぶっていう言い方はあれかもしれないですけど、参加させてもらってますね。

逆に吉永さんはどういうふうにやってますか?

吉永:私は、その役を好きになれるかどうか。

松坂:ああ、ああ。

吉永:どんな嫌な役でもなんでも、死刑囚でも、あ、この人好きだというとできるし。

松坂:なるほど。

吉永:ちょっと違うっていうのだとできない。だから、すごく不器用だし、だめですね。

松坂:そうですか?

吉永:はい。プロフェッショナルじゃないです(笑)。

松坂:いやいやいやいや。

吉永:ほんとに。

松坂:へえ。

吉永:この人好きって、好き嫌いで分けちゃうのはよくないと思うんですけどね。

松坂:でも、その感情ってすごく大事ですよね。最初の受けた時の印象で、あ、好きかもとか、あ、なんかちょっと苦手かもとかって

吉永:うん、ちょっと違うなっていうね。

松坂:っていうのって、たぶん最後まで引きずると思うんですよね。その作品をやるに当たってのモチベーションにもなったりすると思いますし。

吉永:そういう意味では、本当に面白い役でしたけど、野呂さんは素晴らしかったです(笑)。

松坂:とんでもないです(笑)。

吉永:これからまたいろいろな役をやってくださると思うんですけれども、新しい挑戦をたくさんなさって。ただ、心配なのは、撮影が終わった後でまたお目にかかった時に、ちょっと痩せられたかなと思ったので。

松坂:あっははは(笑)

吉永:どうぞお体を気をつけて大事になさってください。

松坂:とんでもないです。ありがとうございます。この、今ちょっと痩せたのは、次の作品で、一回少し体を絞ってみなきゃいけない役でもあったので、ちょっと試しに絞っただけで。

吉永:ああ、それで。

松坂:そうなんです。

吉永:ああ、それならよかったけど、ああ、痩せて大丈夫かしらってちょっと心配しておりました。

松坂:ありがとうございます。本当にご心配を。

吉永:お元気で、本当にいいお仕事をなさってください。ありがとうございました。

松坂:ありがとうございました。

 

『いのちの停車場』のエンディングテーマ

(CM)

 

吉永:今夜は、映画『いのちの停車場』で私の仕事のパートナー役を演じてくださった松坂桃李さんをゲストにお招きして、楽しくおしゃべりさせていただきました。

撮影では2カ月間ご一緒だったんですけれども、今日またこうやってお話しできて、とっても幸せです。ほんとに、ほんとに素敵な方です。これからも健康に十分気をつけながら、映画をはじめさまざまなことを楽しみたいですね。

それでは、また来週、元気で会いましょう。