ビデオカメラで撮った話

 

オードリーのオールナイトニッポン 2020年7月4日

 

春日:この間ね、子を連れて所沢に帰ったんですよ。実家に。初めて帰るみたいなね。子がずーっとこっちで過ごしてるから。初めて帰るなんつっていって帰ったのよ。して、家着くじゃないですか。入ろうとしたらね、家に。したらうちの父親がさ、「ちょっと待て待て待て」つって、「初めて実家に帰ってくるわけだから、ちゃんと撮っといたほうがいい」ってさ。「ビデオを撮ったほうがいい」なんていって。

若林:ビデオ?

春日:ビデオ。動画よ。で、ビデオカメラを渡されて、私が撮ったほうがいいと。これからいろいろなんだかんだ成長していくのを撮るだろうから、(若林:なるほどな)そういうのは思い出に残るから、練習を兼ねて、私が撮ったほうがいいって渡されてさ、家に入るところから撮ったのよ。

パーッと撮ってて、「おかえり~」なんて言って中から家族が出てきたりとかして撮ってたんだけど、ふと思って、私。あれ? 追って撮ってたのよ。入っていくのを後ろから追って撮ってたから、全然顔が撮れてないわけ。したら、うちの父親がね「ダメだ!」つって。「ずっと後ろじゃないかよ! ロケやってんだろ?」つって(笑)。確かにそうなのよ。(若林:確かになあ)ロケなんかでお店とか入る時は、カメラマンさんが先に入ってて、待ってくれて、ガラガラガラって入って「トゥース」みたいな感じじゃない。

若林:ま、トゥースみたいなは、どうかわかんないけど。

春日:マストじゃないけどね。

若林:やったほうがいいのかどうか……。

春日:やったほうがいいだろうよ!春日が来てんだから。

若林:実家でもそうだっていう話ね。

春日:(笑)いや、実家ではトゥースとは言わないけど。

若林:もともとお父さん、だだだのカメラマンさんだから。

春日:違うわ! 普通のサラリーマンよ。

若林:フッフッフッフッ

春日:父親は、確かに一理はあったんだけど、本当に言われたの。「中に入ってなきゃダメだろ」つって。本当のプロの人みたいに。

若林:いっぱい撮ってきてるからさ。春日のことを。

春日:そう。いっぱい私とか妹を撮ってきてるから。『金スマ』でもチラッと流れたけど、私の運動会の挨拶みたいなさ。

若林:あ、撮ってた、撮ってたな。

春日:あん時、私が5とか6ぐらいでしょ。ビデオカメラなんか普通の家庭にない時代よ。私があの運動会のはじめの言葉をやるからっていうので買ったんだから、ビデオカメラを。肩に乗せるやつよ。当時は。

若林:昔はな。

春日:バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティが持ってるやつと全く同じやつ。赤い(笑)。

若林:へえ~。

春日:バック・トゥ・ザ・フューチャー観てて、「あれ?うちのカメラ!」と思ったもん。あの時。

 

若林:あ、そう。いや、買ったんだなあ。愛されてるなあ。

春日:なんかね、ありがたい話。当時、何十万よ。肩に乗せるんだから。そのカメラで撮って……。

無かムカツクよな、なんか。

春日:何がよ?

若林:愛されて育ってる感じが。

春日:ハハハハハ でも、そんな普段からは金を使わないのよ。

若林:それ、何? 運動会で肩に担いでんのは、春日のお父さんぐらいな感じ?

春日:ぐらい、ぐらい! 当時ね。

若林:それ、目立ったでしょ? 肩にカメラ担いでブリーフ一丁で、こうやって運動会で(笑)。

春日:なんでだよ!(笑)なんで全裸監督なんだよ! 同じくらいの時期なのかな? でも。

若林・春日:ハハハハハハ

春日:ちょうど村西監督と同じぐらいの時期なのかなあ。もしかしたら言ってかもしれない。「ナイスですよ」とか言ってたかもしれない。

若林:ハッハッハッハッ

春日:「マーベラス」とか言いながら撮ってたかもしれない。

若林:バレないしね、子どもに。そのぐらいの子どもだったら。

春日:バレないね。

若林・春日:ハハハハ

春日:で、撮ってたぐらいだから、詳しいというか、まあね、撮り方とかは何となく自分のあるみたいでさ、そんなん言って「ダメだ、ダメだ」って言われて「やり直そう」って(笑)もう一回外出てさ、テイク2よ。初めて家へ帰る。

若林:「テイク2、戻れ!」って言われて。

春日:「戻れ、戻れ」って。

若林:「ストロボ頂戴」つって。

春日:そこまでは言ってないけど。それはプロじゃん(笑)。「中入って、玄関のところで待ってるようにしなさい」って言われて、待って、ガチャッて入って。したらね、「あ、おかえり~」とか言って。みんな2回目よ。

若林:テイク2ね?

春日:テイク2だからさ、なんかリアリティがちょっとないのよ。

若林:ああ、演技力がねぇもんな、お前んちの家族。

春日:そんなこと言うなよ!(笑)普通そうだろ! 一番父親が「お~どうしたぁ~?」。

若林:ヘボ!

春日:フフフフ 「暑かったろうー」みたいな。

若林:いや、わかるわ。お前もコント下手だから。

春日:ハッハッハッハッ

若林:できるわけねぇ。お前、あんなコントが下手な奴の親父が上手いわけねぇ。

春日:親父のことを言うな!今。

若林:裏方なんだからさ。

春日:ハハハハハ

若林:フハハハハ

春日:ま、血は引いてるわね。

若林:カメラマンなんだから(笑)。

春日:カメラマンではないよ。サラリーマンさんよ。

そんなん思いながらも私も撮っててさ、思い出に確かになるなと思って。「こういうのはいっぱい撮ったほうがいいぞ」なんつって。

そっから家へ入って、風呂入って、風呂から上がるとことか、ずーっと撮ってたのよ。

で、その日はバーベキューやりましてね。

若林:はいはいはい。

春日:バーベキューも撮ったほうがいいなんつっていってさ、三脚立てて固定にして撮ってたのよ。バーベキューをね。

若林:バーベキューしてんのを。うんうんうんうん。

春日:なんだろうな、でも、古いんだよね。父親のビデオカメラを撮るというスタイルが。ビデオを撮る……撮られるというか。「今からバーベキューをやりま~す」みたいな。フハハハ

若林:要らないよな。

春日:要らないじゃん。

若林:画(え)でわかってるからさ。

春日:今は要らないじゃん。昔はあるじゃない。

若林:そういうのあるね。「今から」とかいうの。

春日:「今日は何月何日……」フフフフ

若林:出るからなテロップで。

春日:時計見て「え~何時何分、今からみんなでバーベキューを……」ハハハハハ

若林:なんか怖いな。事件性感じるな。

春日:怖いじゃん。父親だけ不自然なのよ。

若林:言えばいいじゃん。お父さんにちゃんと。

春日:なんてよ?

若林:「古いんだよ!」って。

春日:いやいや、そんな言い方できないだろうよ(笑)。で、なんだろうな、父親が回してんのよ。

若林:それ何? 現場を?

春日:現場を。だから、みんな普通に、姪っ子とかもいるからさ、普通に何食べた~いとかなんとかって言うんだけど。

若林:なんかムカつくな。団らんな感じが。

春日:何がムカつくんだよ?(笑)

若林:平和な感じが、本当に。水ぶちまけてやりたいな。

春日:なんでだよ!

若林:バーベキューの台蹴っ飛ばして、水ぶちまけてやりたい。全員に。

春日:ハハハハハハ

若林:ハハハハハハ

春日:なんちゅうことを言うんだよ!(笑)

若林:20代の時にネタも書かずに漫画ばっか呼んでた奴が、41になって家族で団らんで、みんな調子がいい。バーベキューなんか蹴っ飛ばして、水ぶちまけてやりたい!

春日:おい、サトミツ、来てくれよ、ちょっと(笑)。また封印が解けたぞ、封印が。お札が外れたぞ、おい(笑)。

そんなん言ってさ、回してんのよ。「今から次は豚肉を焼きま~す」みたいな。

若林:わかるだろう!画で。うるせぇな!

春日:「じゃ、これ取り分けま~す」(笑)。

若林:言うなよ!

春日:「どうだい?おいしいかい?おいしい?」なんつって言って。

若林:うっせぇーな。

春日:姪っ子とかもさ、いつものじいちゃんじゃないから、すぐ答えなかったりするのよ。

若林:ちょっとなんか怖いんだろうな。絡むの。

春日:ちょっと怖い。「何それ?」みたいの言ってんの。お姉ちゃんのほうなんか言うから。

若林:お姉ちゃんすぐ言うからな。

春日:すぐ言うから。「何それ、なんか変!」みたいな。「今のはカットだな」。ハハハハハ

若林:これ、お父さん?

春日:そうね。じいさんがさ。

若林:カットもクソもないだろう。ホームビデオなんだから。

春日:そうよ、そうよ(笑)。「どうだ?」つって私も。「どうだ?うん?うまいか?」なんつって。「まあ、まあ、美味いね、美味いね」なんつってたら「そこはうましだろ!」とかね。

若林:言ってくる?

春日:言ってきて、ちょっとお酒も入ってるからさ。

若林:それはお互いに?

春日:お互いに入ってる。「そこはうましだろう!」なんてつっていっ。

若林:そんなの、酒取り上げて頭からぶちかけてやりてぇな。

春日:フフフフ

若林:バーベキュー台を蹴飛ばして。

春日:ハハハハハ

若林:ハッハッハッハッ

春日:キャーーー!つって大惨事よ(笑)。春日家大惨事。

若林:呑気にやってんじゃねーよっていう話だよ。20代、ネタも書いてねー奴が。

春日:ハハハハハハ

若林:30代はすごいスター性でお前のおかげだったよ。ここまでありがとな。

春日:まあまあ。とんでもない。こちらこそね。

若林:20代は許さねーぞ!お前、一生。

春日:フフフフフ

若林:ハハハハハ

春日:まあま、そんなん撮っててさ、「焼きそば焼きま~す」。

若林:焼くんじゃねー!

春日:焼くだろう、焼きそばを。バーッつって焼いててさ。

若林:肉だけ食って部屋に戻れ全員!

春日:ハッハッハッハッ 「焼きそば焼きま~す」って焼いてさ。

若林:見たらわかるんだよ!そんなの。

春日:で、分けて、食べてたのよ。したらね、もうそろそろ宴もたけなわみたいになってきて、もうそろそろ終わるかあ、みたいな雰囲気よ。焼きそばだし。そんで食べてたらさ、カメラがあって、その一番奥のほうで……バーベキューの机があって、キャンプで使うみたいな。そこの両サイドに長椅子と普通のキャンプ用の椅子みたいなのがちょっとあったりとかしてて、カメラから一番離れたところ、奥のところで、うちの母親が長椅子に座って焼きそばを食べてたんですよ。みんな「おいしいね」とか言って。母親が一番奥だから、別に見てもなかったんだけど、母親の方向から急にバキッ!って音がして。

若林:あー、怖い怖い。

春日:長椅子が折れてさ。

若林:えーっ?

春日:母親がなんにも言わずに無言で後ろにひっくり返ったのよ。

若林:怖っ!

春日:なんにも言わないの。「あー!」とか言ったらわかるじゃん。バキッ、何の音?っていったら、ゆっくり母親がこうやって。

若林:怖い怖い怖い怖い。

春日:椅子が壊れただけなんだけど、焼きそばぶちまけてさ。

若林:バックドロップ的に。

春日:バックドロップみたいに。あれ、人は何も多分言わないんだろうね。リアルの時。

若林:そらそうだろうな。ドッキリとかの時もあるもんな、そういう時。

春日:息をのむというかさ。

若林:「あっ……」てなっちゃうわけだな。

春日:そうそう。我々とかだと「わー!」とか「キャー」とか言うんだったらわかるけどさ。こう倒れててさ、でもさ、私はね、ラッキーとは思わないけど、「これはハプニングだぞ」と思ってさ、三脚のカメラをバッと取ってさ、映したいじゃん。残しときたい。そんなことが起きたつって。なかなか起きない。リアルなハプニングだから。

若林:なるほどな。職業病だねぇ。

春日:ほんで、パッと取ってさ、母親のとこにこうやって行こうとしたらさ、撮ろうとしたら父親がさ「やめとけ」つって(笑)。「えっ? いやいやいや、これ撮るでしょう」「やめとけ。撮るな」「なんでよ?」つったら、「かわいそうだろ」つって(笑)。

若林:確かにな。

春日:それはかわいそうなんだと思って。

若林:それはそうだろう。

春日:でも、なんか面白い。本人は笑ってるんだよ。

若林:お母さんは。

春日:うん。「急に折れちゃって、私、重いのかな」なんていって。

若林:それはそうだけども。

春日:いや、そこはいいだろう!(笑)

若林:フフフフ お父さんからしたら、それはそうだろう? 愛してさ、社内結婚だよな?たしか。

春日:ハハハハハ

若林:社内結婚して、春日、ハワイアンベイビーだから。

春日:まあ、そう……。

若林:ハワイで愛し合って、そんな話、言う? これ、言うことじゃないけど、夜愛し合って。

春日:言わなくていいよ! この放送をお送りしたホテルで。

若林:愛して、愛した妻がだよ、孫ができて、椅子ぶち折って後ろにひっくり返って、それを息子が撮るなんて、それは愛してる奥さんがそうなったら、それは逆の立場を考えろよ。クミさん、後ろにひっくり返ってって思ったら、そうだろ?

春日:たしかにね。息子……子どもが撮ろうとしたら、「やめとけ!かわいそうだろ」。

若林:そうそう。愛してるから、お前のお父さんはお母さんを。

春日:そういうあれなのかな?

若林:それはどの旦那さんだって言うよ。

春日:言うかね?

若林:言うよ。それはお前がデリカシーがない。お前はちょっとテレビに毒され過ぎてるよ。

春日:そんなにダメなこと?(笑) でも、撮るでしょ?

若林:それはダメだよ。もしも……。俺なんかまだヒヤヒヤしてるよ。お母さん大丈夫だったかなって。

春日:だから、大丈夫だったから撮る。

若林:もしそんなことが後半で起きるなら、「水ぶちまける」とか言わなけりゃよかったと思う。今。

春日:ハハハハハハハ それは別にいいよ。

若林:申しわけないなと思ってるもん。

春日:別にそれはいいのよ。大惨事じゃないから。面白ハプニング。ちょっとしたね。

若林:俺はちょっとそれは心配よ。後ろに転ぶっていうのは。

春日:いや、でも、そんな頭打つとかじゃなくて、本人も笑ってるし。

若林:俺は本当信じらんない。お前がカメラ持って。それ何? お父さん「やめとけ」って言って実際やめたのね?

春日:ちょっとは撮ったけど。

若林:撮ってんじゃねーか!

春日:(笑)でも、こうやって行っちゃったから撮ってたけど、そんなグーッと寄ったりとか。

若林:そんな、お前、お母さんひっくり返って、いつもしてる薄紫のサングラスに焼きそばの麺が全部バーッと引っかかってる。

春日:ハッハッハッハッ

若林:ニンジンが目みたいにピタッて、半月切りしたニンジンが目みたいにサングラスに張り付いてるとこ撮ったらかわいそうだろ?

春日:それ絶対撮らなきゃダメだろ!(笑) そこまで面白くなってなかったからね、私も無理して撮らなかったけど。そんなんやってたら絶対撮るべきだろ、それは。

若林:ハッハッハッハッ

春日:残す貴重な映像だよ、それは。

若林:髪の毛がパーマみたいに、焼きそばの麺が頭にぶっさってて、ニンジンの半切りしたやつが目みたいになってるの。かわいそうだろ、お前(笑)。

春日:そこまでいってたら撮らなきゃダメだよ。逆にね。

若林:フフフフフ

春日:そこまでいってなかったら止められたのかもしれないけどね。「ダメだ、かわいそうだから」つって、「お母さんも大丈夫か?」「大丈夫だ」と。「下行ってお風呂でも入ってきなさい」なんつって言って、母親がはけたのよ。別に雰囲気は悪くはなってないけど、ちょっとしたハプニングがあってそんな感じになったから、もう終わりかなと思ったら、父親がさ「さあ、じゃあ、締めのチャーハン作りま~す」ってさ、もう一回ビデオのほうに戻ったからさ、怖いなあと思ってさ。

若林:焼きそばの後チャーハン?

春日:焼きそばの後チャーハン。

若林:変わったバーベキューだね。

春日:フフフフフ そこはいいじゃない、別に。そんなに焼きそばも量がなかったからね。残った焼き飯みたいになるじゃない。鉄板に味がついてるから。そんなんあって、撮ってさ、終わったというね。

若林:……チャーハンの部分何だよお前!

春日:ハッハッハッハッ 作ったんだからいいだろ!

若林:チャーハンの部分が何だったの?(笑)最後、コースとしても余計だし、トークとしても余計だわ。余計チャーハンだわ!

春日:なんだ、余計チャーハン(笑)。

若林:フフフフフ

春日:そんなんあっても続いたという話よ。

若林:あ、そう?(笑)焼きそばぶちまけるとこが最高に面白かったからさ。チャーハン予定だったのか。

春日:そうよ。

若林:まだ撮るんかい!ってことね?

春日:そうそう。まだ撮るんかいっていうね。

若林:これ、お前大変だぞ。もう一人ひっくり返らないと、お父さんチャーハン持ったままひっくり返らないと終わらないぞ、この話。

春日:ハハハハハ

若林:ちょっと頼むよ。ジングル打つために、チャーハンひっくり返した話。

春日:チャーハンをみんなで食べてて、それぞれ分けてさ、また同じように撮ってたのよ。したら、義理の、妹の旦那がさ、「あーっ!」って言ってさ、キャンプ用の椅子がね、背もたれが逆に折れちゃってさ。

若林:妹の旦那じゃないのよ!

春日:誰よ?誰なのよ?

若林:(笑)妹の旦那は結構俺からも遠くて笑いにくい。俺はそういうの気にするから。

春日:いや、いいよ別に。

若林:妹の旦那はイジりたくないよねぇ。子どもたちと。

春日:子どもはダメなのね? じゃあ、父親だな。

若林:そうだね(笑)。

春日:父親がチャーハン持ったまま後ろにひっくり返った。んで、私がチャンスだと思って撮りにいったら、「これは撮っていいぞ」つって。

若林:ヒャハハハハ

春日: 「お前はいいんかい!」つっていって。

若林:ああ、いいねぇ(笑)。余計チャーハンじゃないね。

春日:サトミツ! 正解はこれだったよ。

若林:オチチャーハンね(笑)。

 

 

肛門より肩が汚い余裕がない人

 

オードリーのオールナイトニッポン 2020年7月4日

 

若林:先週に続いてで申し訳ないんだけど、岡田なんだけど……。

春日:どうなったよ! 気にはなってたよ。1週間たって結局、だから、綺麗だ綺麗じゃないっていう。肛門がね。

若林:あと、言ったら、SNSを通じて俺に「こうやったら岡田さん論破できるんじゃないですか?」っていう論破自慢からのメッセージがまあ来てたわ。論破自慢。

春日:なるほど! 論破の経験がある。

若林:論破の腕に覚えあり。論破自慢の人たちからいっぱい来てましたけど、それ全部聞いたわ!っていうやつがほとんどだったんだけど。

あと、「それは無理なのよ」というのもあったね。「岡田さんの体のいたるところの写真を撮って、肛門とかいろんな場所の写真を撮って、どっちが汚いかを選ばせていって、最後に残すっていうのどうですか?」とか。これもう、写真なんか撮ったら完全にパワハラですから(春日:まあ、そうだね。)あれなんですけど、1個試す価値ありだなっていうのが来て、体の部位と、さっきの写真のに似てんだけど、「岡田さんの肛門と岡田の膝、どっちが汚いか、どんどん言わしてくってどうですか?」というのが来たんだけど、俺はそれが来た時に、いや、これ、多分岡田、「どっちも綺麗です」って答えるなと思ったんすよ。岡田の性格からして。

春日:なるへそ。

若林:それで、ラジオの後会った時に「岡田ごめんな。ついつい喋ったけど。それでなんだけど、岡田の肛門と岡田の、そうだな、肩、どっちが汚いの?」って聞いたの。「両方綺麗です」って答えるかなと思ってたんだけど、岡田「肩かもしんないっすね」って言ってたの。

春日:えっ?汚いほうが?

若林:うん。

春日:なんなの、それ?

若林:なんなの?って思うじゃん。

春日:それもう違う。なんなの、それ?(笑) なんでなの? 理由聞きたいね。

若林:でしょう?

春日:うん。

若林:「なんなの?」って聞いたら、「肛門のほうが洗ってるからです」って答えたんですよ。

春日:えっ? 洗ってる頻度によるってこと? それが絶対的な信頼を置いてるってこと?

若林:そうなのよ。肛門のほうが肩よりゴシゴシ洗ってるんだって。「じゃ、お前肛門汚ねんじゃねーか」って言ったんです(笑)。

春日:なるほどね(笑)。汚い意識があるから、より洗ってるっていう。そうか。

若林:「じゃあ、お前、肛門汚いと思ってんじゃねーか」って言ったら「いや、一般世間的に、肩より肛門のほうが洗うじゃないですか」って言われたの。「それはみんな汚いと思ってるからなんじゃないの?」「いや、汚いとは僕は思ってないですけど、世間一般だから、そこは世間に合わせてるんです」って言うのよね。「じゃ、世間一般的にお前の肛門は汚ねーだろ!」っていう。だから、今、あいつ、現状は、“肛門より肩が汚い奴”で止まってんのよ。ハハハハハ

春日:クーッ(笑)はあ……。

若林:すごいだろ? 俺はこれは、青銅さんとも話したんだけど、これは肛門の話じゃないのよ。

春日:えっ?何?違うの?どういうことよ?

若林:あいつ、家族持ちたいって何年も前から言ってて。

春日:らしいね。

若林:あいつの前で恋愛の話禁止なのよ。

春日:えっ?なんで?

若林:恋愛リアリティショーの番組の話とかもしちゃいけないの、あいつの前で。

春日:なんでよ?

若林:焦るから、あいつが。

春日:ああ(笑)。

若林:それは本人が言ってんの。もう喋りたくないですって。

春日:しないでくれと。

若林:うん。

春日:ああ、そう。

若林:それは別にいいんだけど、あいつ、子ども好きだから、その部分、俺、好きって先週話した。

春日:はいはいはいはい。

若林:まず2つあって、技法として、あいつは芸人じゃないから、それはいいんだけど、なんつうだろうなぁ、こんだけ「肛門は綺麗」で引っ張ってるなら、どこかのタイミングで「確かに汚いですね」つって落としちゃえば俺いいと思うのよ。コミュニケーションなんて。

春日:(笑)まあね。

若林:それ思わない?

春日:うーん、まあ、そうだね。

若林:でも、あいつはもう2週間「肛門が綺麗」って言ってんだよ?

春日:そうなっ(てくると)……

若林:ちょっと面白いな!

春日:面白いんだよな。

若林:ハハハハ

春日:やっぱ言い続けると面白くなっちゃうっていうパターンもあるから難しいんだよ。

若林:そっちもあるかぁ。

春日:もう逃し過ぎちゃってる。

若林:でも、2週間だったらずっと言ったほうがいいな。

春日:そうだね。

若林:4日、3日だとな。「汚いですね」が必要だけど。

春日:そうだね。その時期を逃し過ぎると、より面白くなってきちゃうよね。

若林:俺が言ったの、そうやって。「岡ちゃん、もうこれ、どっかで岡ちゃんが「確かに汚いですね」つってたらもういいんじゃない?」って言ったら、「いや、ここは、ここは事実で」って言ってたのよ。

春日:事実(笑)。

若林:だから、綺麗なほうで(笑)。

春日:事実としてはそれはもう絶対にあるわけだね。「肛門が綺麗」は。

若林:うちの会社の方針でさ、岡田呼んじゃいけないのよ。岡田と直接……これ、嘘だと思われてるけど、これ、押さえ気味ぐらいだよ。

春日:ハハハハ

若林:春日がやっても絶対あいつ言わないと思う。

春日:ま、言わなそうだね。

若林:わかるでしょ?それは。

春日:わかる、わかる、わかる。別に人によらない。

若林:あいつを呼ぶしかない。スペシャルウィークに。いっぱいメールで「肛門汚い」ってね。あいつ出すしかもうないのよ!うちの会社は。

春日:まあ、そうだね。本人を呼んだほうが早いな。

若林:でも、俺は深夜ラジオというか、今、こうやって聴いてくれてるリトルトゥースもそうだけど、相当人気出ると思うよ。あんなに「肛門が綺麗」って言う奴。

春日:うん。

若林:恰好の、恰好の。すぐそうなっちゃうから、逆に出さないんだろうけど。

で、あいつね、多分出ても絶対言い張ると思うし。

春日:まあ、そうだ。本当に思ってるからね。テイじゃないからね。本気だからさ。

若林:もう落としちゃえばいいんじゃないかなと思うのが1点で、それが引っ張ったほうが面白い時期に入っちゃってるなら、それは俺もう納得だわ。

もう一個は、これ本当偉そうなこと言うわけじゃないんだけど、春日さんも経験してると思うけど、やっぱり相手の価値観をある程度受け入れて、自分が下がるとこは下がるみたいなことがあるけど……あるじゃない、そういうの。

春日:まあね。そのほうがうまくいくみたいなね。

若林:俺が怖いのは、先週も言ったんだけど、これ、肛門の話じゃないのよ。肛門が汚いぐらい譲れないのは怖いのよ。

春日:クーッ(笑)フフフフ なるほどね。

若林:肛門が汚いぐらい、俺も汚いしね。っていう話があるじゃない。

春日:はいはいはい。

若林:で、「これね、岡ちゃんね、俺は、こんだけ肛門が汚いことを受け入れないって、本当に余裕がない人としか見えないよ」って。

春日:なるへそ! うんうんうんうんうん。

若林:「“肛門が汚い人”と“余裕がない人”だったらどっちがいい?」って俺は聞いたら、岡ちゃんが「いやあ、余裕はないっすね」って言ってた。

春日:それは認めんのかい! そっちは。

若林:俺は、2拓。“肛門が汚い人”オア“余裕がなくて肩が汚い人”だったら、“肛門が汚い人“のほうがよくない?」って言ったら「いやあ、そこは事実ベースで」って。“余裕がなくて肩が汚い”のは事実だから、じゃあ、肩洗えやっていう話なんだけど。ハハハハハ

春日:ま、そうだねぇ。うーん……。

若林:聞いてほしいわぁ、これ。

春日:難しいなあ。そう思っちゃってるからね。

若林:だからさ、多分勝てないんだよね、もうね。細菌の数を実際に調べて、例えば、肩の細菌の数と肛門の細菌の数を調べて、数で出したら納得するんじゃないですか?っていったら、多分あいつは「細菌の数ではないんですよ」って言うと思うのよ。

春日:まあ、そうだろうね。

若林:多分言うと思う。見た目の問題ですから。見た目も肛門のほうが汚い。「いや、僕は肩のほうが汚いと思いますけどね」って言うからさ。

春日:見た目が肩が汚い、どんな肩してんのよ?それ。肛門よりも汚い肩って、逆に興味あるな。

若林:でも、おかしいよ。洗ってんだって、ゴシゴシ。「でも、それは汚いからだろう?」って言ったら「世間一般が肛門のほうが洗うから」っていう(笑)。

春日:「肛門のほうが洗う」っていう情報を得たからってこと?

若林:俺は“余裕がない”っていうほうで責めたんだけど、“余裕がない”ほうがマシなんだろうね。余裕がないのは事実だから、筋は通ってんだよね、ちゃんと。しっかりしてるわ、あいつ。ハハハハ

春日:それはわかってる、ちゃんと。自分では。でも、肛門は汚くないっていう事実があるとあいつは思ってるわけだから、その事実は曲げられないわけなんだな。

若林:「例えば、俺も春日も飯塚もサトミツも、お前の肛門触れないのよ。だから汚いでいいよね?」「いや、それは4人が触れないと思ってるだけで、僕は綺麗だと思うんですよね」ってなっちゃうから。

春日:なるほどね。それは別に関係ない。自分の考えとは別だ。難しいな。

若林:こうなったらさ、これはやらないけど、岡田の肛門を見てみようっていう時に、ものすごいでかいハコ借りてさ、身内しか行けないけど、岡田を結構舞台を武道館ぐらい頭使ってさ、用意して、スポットライト当ててさ、緞帳をゆっくり開けて、岡田の肛門を見て、めちゃめちゃ綺麗だったらどうする?

春日:どうする? したら、みんなで謝るしかない。「すまん」つって。

若林:トパーズのような輝きしてたらどうする? 肛門がピカーッ!

春日:本当だったんだっていう(笑)。

若林:みんなで「きれ~い……」って結構息飲んじゃってさ(笑)。

春日:したら、潔く謝るしかない。こっちはね。「すまん」つって言って「本当だったんだなあ」っていう。

春日:春日にやってほしいな。もし逆サイドの最後出して、「汚ねーじゃねーか!」っていうのを春日にやってほしいな。ハッハッハッハッ

春日:ハハハ それでも多分認めないんじゃない?

若林:それは本当に認めないと思う。そんだけ用意しても。

春日:それは春日の考えであって。

若林:だから、ネクタイずっとしないから、多分自分の価値観であるから。あと、ズボン2本しか持ってないのが普通か普通じゃないかっていう話して、「普通です」って言うから。「みんな2本だと思う。地元の友達は」って言ってたんだよ。ハハハハ だって、あいつはスウェットとスーツのズボンのこの2つしか持ってないんだよ。それを、「普通、ジーパン1本は持ってんだろ?」って言ったら「僕の友達は聞いたことないっすけどね」って言う(笑)。

春日:だから、あるんだよな。でも、それ分からんでもないけどね。曲げらんないよ、それは。なんかでっかいことがないと。

若林:でも、これだけでいいじゃん。自分は綺麗だと思ってるけど、みんなから見たら触れないものだっていうことが理解できればよくない?

春日:ああ。

若林:それがわからないは結構怖いぞ。

春日:ヘヘヘヘヘ

若林:「触れないのおかしいですけどね」って言ってんのと、「そっちから見たら汚いんでしょうね」は、これは全然違うぞ。

春日:なるほど、そうか。

若林:なんで触れないの?って思ってんだよ。

春日:我々のほうがおかしいと思われてる。

若林:それは怖いよ。

春日:岡田マネから見ると、「なんで綺麗なのに汚いって言うの?あなたたちは」っていう(笑)。それは確かに怖いね。でも、それはしょうがないよね。救世主を待たなきゃ。ハハハハ 岡田が「ああ、確かに汚いですね」って思えるぐらいの発言力というか。

若林:でも、もう答えは出てんだよな。「本人から見たら汚くない」で終わっちゃう話なんだろうな。何をしたって。だって街でアンケートをとって、100人の女性が汚い。この円グラフ100%、500人に聞いて100%汚いで埋まっても、「500人からしたらそうなんでしょうね。僕は綺麗だと思いますけどね」って言えちゃう奴だから。

春日:言えちゃう。「いやあ」って言えちゃう。

若林・春日:ハハハハハ

春日:はい、500人言ってました。「いやあ」って心から言える人間は最強だよ!

若林:あいつのことすごい好きになって、会いたくなってきたわ。

春日:すごいよ、本当に。

若林:大事なんだよね、結構そういうのって。持ってないといけない部分でもあんだよね。

春日:まあ、そうだね。バランスだけどね。

若林:バランスだけどなぁ。

春日:でも、あの男はやっぱあるよ。

若林:いやあ、あいつもスターだな。ある意味。

春日:強さというか。

若林:ア○ルスターだな、あいつな。

春日:うーん。星型だよ、本当な。

若林:ア○ルスター、星型のア○ルを持った男だ。

春日:星型を持つ男だよ。

若林:ア○ルスターしか持てない肛門と言われる。

春日:ビカビカに輝く星型の肛門を……ハッハッハッハッ

若林:結局真ん中からウ○コ出てくるんだけどね。

春日:そうだね。でも、綺麗だからね。

若林:ハハハハ

春日:でも、肩よりは綺麗だから。ハハハハハ

若林:肩が汚ねーはいいのかよっていう。

若林・春日:ハハハハハ

若林:余裕がないのも認めるんだよ。だって、「今年35ね?」って言うと必ず「今34です」って言うから。

春日:ハハハハ

若林:「俺はその余裕のなさ怖いのよ」って言うと「余裕はないですね」って言う。

春日:それは認めるのかよ! そこも「余裕あります」って言うんだったらわかるけど、そこは認めるんだなあ。

若林:面白い奴だね。

春日:だからあるんだろうね、ラインというか。

若林:これはすごい論客……誰が一番、ロジックが強いとされてる?今テレビで。

春日:誰なんだろうね。

若林:バカリズムさんとかにお願いしてできないかなあ。岡田に「肛門を汚い」と言わすっていうのできないかなあ。

春日:それ、誰が受けてくれるんだっていうね。論破する。

若林:そうだよな。説明できないもんな。

春日:任せたいけどね。我々じゃ無理なんで。

若林:俺ら無理じゃん。

春日:何とかわからせてあげてくださいっていうね。

若林:誰かいないかな、そういうのできそうな人。強い人。論が。

春日:いるでしょう。

若林:ザキヤマさんはできそうじゃない?

春日:なるへそ。

若林:でも、岡田が勝ったらすごいよな、逆に。

春日:そうだね。これは見てみたい勝負ではあるね。ワクワクするね。

若林:ザキヤマさんが詰めれるか。詰め切れるか。

春日:最強と最強の戦いみたいになってさ。

若林:でんじろうの番組でやってくれねーかな?

春日:フフフフ なんで科学なんだよ! 科学関係ないじゃん。

若林:これは科学だよ。ハッハッハッハッ

春日:科学的にやってくんねーかな、でんじろう先生が。

若林:ハハハハ

春日:ハハハハ いろんな分野からさ。

若林:そうだよな。

春日:それでも勝ったらすごいけどな。

若林:でも、どうなんだろうな。そういうのな。でも、言ってたよ。「じゃあ、細菌の数を測らしてもらって、俺達も測るから、細菌の数であんま変わらない。俺も汚い、お前も汚いっていうのをやっていい?抜き打ちで」って言ったら「いやあ、3日前に言ってほしいですね」。

春日:洗うじゃねーか! すごい洗うじゃん。それ、なんなの?3日前。

若林:毎回そうで、体重も、80キロいってない。「じゃあ、あした体重計持ってきていい?」つったら「1カ月待ってください」って言う。「じゃ、今、80キロオーバーしてんだね?」つったら「いや、オーバーしてないです」。

春日:いやいや、オーバーしてるから待つんでしょ? で、で汚いから3日かけて洗って洗って消毒してやるんでしょ? 汚いっていう自覚があるじゃん。

若林:ハハハハハハハ

春日:ない奴は「ああ、じゃ、今いいっすよ」って言うでしょ。それは。

若林:それは言わないと思う。

春日:今からいいですよって。

若林:それは言わないと思う。

春日:80キロのやつも、「今測っていいですよ」って言うでしょう。それ言わないっていうことは、あるんじゃん。フハハハハ でも、言わないんだよね、それはね。

若林:ちょっと面白いね、それやったらね。

春日:面白いねえ。

若林:あいつ面白いなあ。面白れんだよな、あいつと喋ると。

春日:また、そうだね。見た目とかを含めて得はしてるよね。そうやって言ってさ、「なんだこいつ……」ってなる奴もいるじゃない。あいつ全然認めねーな。本当に嫌われちゃう人。だけど、「あいつしょうがねーな」ってなるんだよなあ。不思議と。

若林:確かにな。可愛いからね、なんかね。可愛いかねーか。

春日:ハハハハハ すごいよな。

ニッポン放送の、随分前に我々が帝国ホテルかなんかでやったじゃない。オールナイトニッポンのでっかいイベントみたいなやつ。高田先生とか。

若林:やった、やった。

春日:あの時、岡田来てて、あの時もノーネクタイかなんかでいて、うちの社長も来ててさ、社長に普通に言われてたものね。「お前、こういうとこではネクタイしなきゃダメだろ」つって。

若林:でもしないでしょ?

春日:しない。「へ~へ~」つって、こいつすげぇーな!と思って。

若林:あいつ社長に言われてもしないんだもんな。

春日:社長はそんなに怒ってるわけじゃないんだけど、ポロッとね。「ダメだぞ」つって。

若林:腹立つわ~。自分が死んで葬式にノーネクタイでお焼香をあげてたら、腹立つわ~。

春日:来るよ、来るよ。

若林:棺桶の板バコーン!て開けて「ネクタイしてこいやお前~!」

春日:したら、「へ~すいません」。

若林:「へ~すいません」て言いながらお焼香して。

春日:ハハハハハ で、ラーメン食って帰るんだよ。

若林・春日:ハハハハハ

若林:ラーメン食うなよ! 担当してたタレントの葬式の帰り道で。

若林・春日:ハッハッハッハッ

若林:なんかそういうの面白いよなあ。

春日:そうだねぇ。しょうがねーな。

若林:そういうのでなんか変わってるからなあ。面白いなあ。

春日:フフフフ

若林:ま、いいや。今度呼んで聞いてもらいたい。嘘だと思われてると思うから。

 

 

トイプードルとビーグル

 

オードリーのオールナイトニッポン 2020年7月4日

 

若林:『あちこちオードリー』、結構反響あるんですけどもね。

春日:ああ、そうね。ありがたいね。

若林:あれね、俺ね、春日のネタ作り云々の話はね、何年ぐらい前か忘れた。だいぶ前だろうな。7~8年ぐらい前、もう喋るのやめようと思ったのよ。こんなにも伝わらないなら。

春日:うんうんうんうん。

若林:このラジオやってて。

春日:言ってたね。

若林:かなり不利なんだよね。

春日:不利?

若林:うん。つまり、ネタ書いてないはずの奴が責められるべきだと思っているにもかかわらず、言えば言うほど負けるのよ、書いてない奴に。この戦いって。なぜか。

春日:なるへそ、なるへそ。

若林:それを経験上知ってるから、言うのやめてて、俺はなんか自分がさも大人になったかのように思ってた。

春日:ああ。

若林:大人になったから春日に対して腹が立たないのかなって思ってたんだけど、あれは封印してるだけなんだよね、魔封波みたいに。

春日:なるへそ!誰かが札取っちゃったんだな。

若林:それは岩井が札を取ったんだけど。ハハハハ

春日:しょうがねぇな、あいつよ~! したら、飛び出てくるんだ、大魔王がよォ~。

若林:溢れ出ちゃうよ。俺、もうなくなったもんだと思ってた。封印が長いから。

春日:しょうがねぇなあ。

若林:封印が解けたら、当時よりもパワーアップして出てきたもんね。

春日:閉じ込められた分ね。

若林:閉じ込められた分だけ魔王が。

春日:世界が恐怖に陥れられた。私と澤部は。恐怖のどん底に落とされたじゃん、あの時。

若林:『あちこちオードリー』のオンエア観てたら、あんだけ言ってるから溜飲が下がるかと思いきや、さらにムカついてきて。2人の顔見てて。早く謝れや!と思って。

春日:ハハハハハ

若林:2人がニヤニヤしてんなや!と思って。テレ東に電話しようかなと思った。

春日:なんでだよ!

若林:なぜ謝らないんですか?って。あの割烹着を着ている男性はなぜ謝らないんですか? ハハハハ

春日:なんで名前を言わないんだよ! 春日でいいだろ、そこは。

若林:でも、俺ね、1つ言いたいのは、30になってテレビの仕事をしてから今日までは、春日のこともすごい感謝してんの。春日のおかげでこのオードリーっていう、今のね、こうやってギャラクシー賞をギリギリで逃すまで来れたなって。ハハハハ

春日:そうだね。なかなか行けないよ、ベスト8までなんて。

若林:くれよ!ギャラクシー賞よォ! ここまで来たら。

春日:本当だよ。なんでなんだよ。取れなかった理由を聞きたいね。したら、それを踏まえて次頑張れるから。

若林:これ誰? 石井のせいなんじゃねーか? 石井がわけわかんないタイミングで「大丈夫です、やっぱり」ってギャラクシーに言ったんじゃねーか?

春日:そうね。「僕は外れるんで別に大丈夫です」って言ったんじゃねーか?あいつは。

若林:ハッハッハッハッ

春日:あいつのせいだろ! ハハハハ

若林:30から41までの春日には本当に感謝してるから、この年表に関しては、まるでネタ書かなかったとか一切思ってないの、実は。俺が言いたいのは、なあ、サトミツ! 20代の話。ちょっとサトミツ来てくれ!

春日:なんでだよ!

若林:これは、絶対俺が言ったら負ける戦いっていうのは俺はわかっている。

春日:サトウミツが代わりに言うってこと?

若林:サトミツは俺たちのことを一番知ってるだろう? しかも20代の話を。

春日:まあ、そうだね。何?代わりにミツが語るってこと?

若林:俺が語ったら勝てないんだよ。それは、これは、なんでかっていうと……。

春日:それもおかしいじゃない。語らせるのもおかしいじゃない。

サトミツ:ハハハハハ

春日:一番後ろに座ってたのにさ、わざわざ呼び込んでさ。

サトミツ:こんばんは。

春日:こんばんはじゃねー!入ってくんじゃないよ!

若林:お前、今日も魔封波を開けたな。

春日:あたしが開けてんの? あたしが自分で開けて、あたしが恐怖のどん底に落とされてるの?

若林:お前、ジャーを開けたぞ、今。

春日:ふざけんなよォー。

若林:俺は、30から41までは、完全にロケとか春日のスター性で、オードリーって何とかここまで、何とかやってこれたから感謝してるの。俺が言ってんのは20代なんだよ。

サトミツ:そうね。

若林:どっかのアホがよ、毎回よ、夫婦喧嘩に例えるだろ、これ。

サトミツ:ああ。

若林:どっちが家事やってるかとかっていうのの夫婦喧嘩を見せられてるみたいに言う奴いるけど。

サトミツ:いるね。

若林:違うんですよ。共働きの夫婦が土日家事やるとか言ってっけど、20代に関しては、仕事も家事もしてねえんだよ!

サトミツ:ハッハッハッ そうだね。それはほんとそう。

春日:ハハハハ

若林:それは言う権利あるだろ?こっちにっていう。

春日:なるへそ、なるへそ。

若林:共働きじゃないんだから! ライブしかないんだから!

サトミツ:全部がライブの中で全ネタ作りだから、春日はゼロだからね。

若林:ゼロだから。

春日:うん。なんで入ってきたんだよ! フフフ

若林:家事も仕事もしてないどころじゃないんだよ。家がないんだから。

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:ハハハハ

若林:更地にスコップで穴掘って、俺は杭を打ってる時に、切り株とかに座って漫画読んでんだよ。

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:ハハハハ

若林:フフフフ

サトミツ:そうね。

若林:でも、これも絶対伝わんないってことを経験上知ってんの。

サトミツ:ああ。

春日:うんうん、うんうん。

若林:経験上知ってんの。

サトミツ:そうだねぇ。

若林:これ、何でだと思う?理由。何で伝わらないか。

これ、ホント悲しいお知らせですけど、これね、理由ね、春日がスターだからなんです。

春日:ハッハハハ

サトミツ:悲しいお知らせだね、これは(笑)。

若林:これ、悲しいお知らせで、春日さんの例の事件とか、『金スマ』で言ういわゆる“春日事件”、あれがなんで春日だけ許されてんの?みたいな話になるんだけど、これ、理由、簡単です。春日がスターだからなんですよ。

春日:ハハハハハ

サトミツ:悲しいお知らせだね。

若林:俺は、春日がスターだから30から今日までもったことは、本当に春日のおかげだなって思ってんだけど、俺が言ってんのは20代の話なんだよ!

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:聞いたよ、それ、さっき。

若林:ハッハッハッハッ

サトミツ:俺がすごい嫌なのは、この件においてさ、「春日がすごい」みたいな結論になるのはすごい嫌なの。

若林:それはお前が言えや!もっと!

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:何なんだよ!

若林:お前がそういう話をブログとかにあんま書いてねーからこういうことになんだよ!

サトミツ:俺が?

春日:いいよ、書かなくて別に!

サトミツ:俺のせい?

若林:お前しかいねーだろ! 20代のあの仕事も金もクソも何もなかったオードリー知ってんの。

サトミツ:見てたよ。

若林:お前がブログに書けや! 『あちこちオードリー』のオンエアの直後に!

サトミツ:ハッハッハッハッ 俺が責められるの?

春日:怒られてるぞ(笑)。

若林:お前が書かないからこんなことになるんだ、ターコッ!

サトミツ:なんで俺が責められるんのよ?

春日:ミツのせいだな。

若林:お前、春日寄りなんだろ!

サトミツ:ハッハッハッハッ

若林:だからブログに書かないんだろう?

サトミツ:いや、別に……(笑)。

若林:『あちこちオードリー』がオンエア終わった瞬間だよ。「僕が知っている20代のオードリー」というタイトルで書かないっていうことは、お前だな。あと、飯塚もだよ! お前、俺らの25、6の単独ライブにお前入ってたくせに、何でブログに、ツイッターに書かねんだよ!『あちこちオードリー』の後。「確かに春日さんは家事も仕事もしてませんでした。そもそも家がなかったところを、若林さんが杭を打って、春日は切り株で西武のメガホン持って西武を応援してました」って飯塚が書かねーからだろーが!

サトミツ:なんでこっちが責められなきゃいけないのよ(笑)。

春日:うん。すまんな。すまん。

サトミツ:書かなかったことが悪いみたいになってるけど。

若林:それは2人の責任もあるよ。知ってんのに書いてないんだから。あんだけ揉めてんのに。

春日:うん。

サトミツ:ま、ま、ま、確かに。

若林:それは恥ずかしい話だと思ってほしいよ、2人には。

サトミツ:書いてないことを。

若林:春日寄りなのか、お前らも。

春日:うん。

サトミツ:そんなことないんだけど。

若林:俺は、こんなこと言っても、こっちがどんどん言えば言うほどちっちゃくなってくる不思議な話なんだよ。

サトミツ:なるほどねぇ。

若林:俺は本当、スターの奴はもうね聴かなくていい、このラジオは。

春日:何?スターの奴って。

サトミツ:ああ。

若林:スター側の人間はもういいんだ、この話は。スターなんだから。

サトミツ:なるほどね。

若林:俺は、ほんとね、春日さんも一緒にやってる動物番組で思うんですけどね、春日さん、ビーグル犬が空港で大活躍してるじゃない。

春日:はいはいはい! 検査犬みたいな。

若林:持ち込んじゃいけないものをね。

春日:立派よ。

若林:俺はビーグルの大ファンになったわけ、あれ見て。

春日:ほう。なぜに?

若林:頑張ってるからだよ、ビーグルが。

春日:まあ、頑張ってるよね。頑張ってるというか、ありがたいよ。

若林:警察犬と言うか。

春日:検疫犬だよね。

若林:職業犬というか。で、俺はビーグルのファンになって、この間、もし犬を飼えるようになったら飼いたいなとか俺今思ってて、人気の犬種ランキングを見たんだよ。

春日:はいはい、あるね、そういうのね。

若林:20位以内にも入っていないじゃねーか!ビーグルがよォ!

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:それはしょうがないじゃない。それは今、誰に怒ってんの?

若林:ビーグルが選ばれてねーことだよ!人気の犬種のベスト20に!

サトミツ:すごいできる犬なのにってこと?

春日:あんな頑張ってんのにってこと?

サトミツ:トイプードルはちょっとお手しただけで「ああ、可愛い!」って言われてるトイプードルを、ビーグルはどう見てんだよ!

サトミツ:ビーグルは人気がない……(笑)。

若林:ビーグルは、あんな一生懸命、トランクで何重にもなってる、持ち込んじゃいけない肉とかを見つけてんのに、ちょっとトイプードルがお手したら「可愛い~♡」って言われてるトイプードルをビーグルはどう見てんだよ!

春日:だから、ビーグルに自分を置きかえてらっしゃるんじゃない?

サトミツ:これもブログに書いたほうがいいの?

春日:うん。

若林:お前書け!ブログに。

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:そうだね。

若林:春日は、ゴールデンレトリバーでありトイプードルです。可愛い。スター、スター犬ですよ。

サトミツ:ハッハッハッハッ トイプードル?(笑)

若林:ちょっとネタ覚えましたってお手して、「可愛い~♡」ってされて、こっちはフンフンフンフン空港を嗅ぎ回って、何とかネタ書いても、別に頭も撫でられやしねえ。

春日:うん。

サトミツ:ハッハッハッハッ

若林:フッフッフッフッフッ

春日:それはやっぱり書いたほうがいいよ。

若林:これはスターだからしょうがないんだよ。

サトミツ:そうなのかぁ。

春日:申しわけないね。

若林:スターだからっていうだけの話だから。恒星だから。自分から光れるスター。こっちは衛星だから。太陽の光ないと輝かないの、こっちは。

サトミツ:フッフッフッフッフッ

若林:大したもんだよ、それで3位だってよ! 衛星なのに。

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:出演本数ランキングね。上半期の。

若林:これ、だから、言えば言うほど。だから、俺はそれは封印してたのよ。それが開いちゃったの、『あちこちオードリー』で。

サトミツ:開いちゃった。開いてたねえ。開いてた、開いてた、開いてた。

若林:早く謝れよと思って、お前のことも。「20代を恨まれても仕方ない、20代はそうでしたから」って全然言わねーだろ、お前。

春日:ハハハハ

サトミツ:言わなかったね。そうだね。

春日:まあ、そうだね。

若林:それはちょっとね、俺は封印をしようと思って。完全に。

サトミツ:また?

若林:これはお札張ってくれ。

サトミツ:ハッハッハッハッ

若林:俺は、大人になってなくなったと思ったら、当時よりパワーアップして出てきたら、ジャーを揺らしたりしたらダメだよ。

サトミツ:揺らさないようにしたいね、今後ね。

若林:一生根に持つんだよ、俺は。だから、それは仕方ないと思うだろう?春日。

春日:まあ、そうだね。消えるものじゃないからね。ガチガチに封印する。でもな、また愚か者が剥がすんだよね。急にね。

若林:俺はびっくりしたの。やっと一軒家が建って、ここからだよ。家事の分担、仕事の感じを。家がなかったんだから。家建ててね、何とか。したら、この家いろんなことがあっても崩れない自信ありますかって今田さんが聞いたら、「なきゃこんなしっかり建ってない」。

サトミツ:ハッハッハッハッ そうだね。

若林:切り株に座って漫画読んでた奴がさ。

サトミツ:若林君、あれは俺も超ムカついた。

春日:なんでだよ! ハハハハ

若林:知ってるからね。

サトミツ:そうそう。

若林:お前、ブログ書けよ!

サトミツ:何で俺が怒られるんだよ! なんでブログに書かないと怒られるんだよ(笑)。

春日:そうね。それは怒られるわ。書かないと。

サトミツ:ええっ?(笑)

若林:30から41の話じゃないのよっていう話をしてんのよ。

サトミツ:20代ね。

若林:うん。この話はもう終わり! どうせ、こっちが聞き分けの悪い奴にしか映んないんだ、どうせこんな話したって。

春日:うんうん。

若林:お札張ってな。

サトミツ:もう封印だ。

若林:もう封印。もう二度と開けないないでくれ、これは。

サトミツ:そうね。

若林:また出ちゃうから。

サトミツ:岩井君だな、開けちゃうのは。気をつけないと。

若林:いや、開いたねー。

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:そうなんだよな。

サトミツ:見事に開いてたよね。

若林:岩井が魔神ブウだろう?

春日:開ける奴が出てくるんだよな。

若林:閉じ込められてるのが、俺なんてレベルのじゃない……ハハハハハ

サトミツ:そうだね。ハハハハハ

若林:一発一発が重いしさ(笑)。

サトミツ:重いしね。だからいいよね。

春日:ハハハハ

若林:澤部も眠れなかったってね、あの日。

サトミツ:ハッハッハッハッ

春日:そうだね、澤部なんかは言われてこなかったんだろうね。初めて聞いたみたいな顔してたもんね、やっぱね。

若林・春日:ハハハハハ

若林:言わなそうだもんな。ラジオではやってるけどね。

春日:そうだね。

若林:これは絶対伝わんないのもわかってるから、本当封印。これだけは開いちゃうから。

サトミツ:開いちゃうよね。

若林:開いちゃう時ってさ、普段すっごい言葉選んでテレビ出てるけどさ、ああいう時ってさ、どうにでもなれって思っちゃうね。だからもう自分の好感度なんかびた一文気にしない。「嫌えよ!」と思って喋ってるから、あれは怖いね。ああなっちゃうとよくないよね。

サトミツ:熱しかないからね。

若林:魔王が出てくるからね。

春日:本当だよ。いろんな都が吹き飛んでからね。

若林・サトミツ・春日:ハハハハハ

春日:あの辺焼け野原になってたぞ。

若林:俺も申し訳ない気持ちもあんのよ。30から41まで考えると。春日のおかげだから。

サトミツ:なるほど。

若林:ただ20代は一生許さねえぞ、お前。

春日・サトミツ:ハハハハハ

若林:ハハハハハ

春日:書いてよ、ちょこちょこブログでね。

サトミツ:ちょこちょこ書かなきゃいけないの?

若林:飯塚と佐藤は書けよ!ブログに。バカヤロウ!

春日:ちょこちょこ書くことによって、ちょっとずつやっぱりね、発散する。

若林:自覚あんのか?“オードリーのルポライター”っていう。

サトミツ:いやいやいや、その自覚はないよ。

若林:名刺に書けや! 放送作家の横に。

サトミツ:何て?

若林:“オードリーのルポライター”っていうのを。

サトミツ:嫌だよ、そんな奴。

若林:ハハハハハ

春日:お仕事くださいって書いておけ!

若林・サトミツ・春日:ハハハハハ

若林:なかなかないだろうけどな(笑)。

春日:そうね。ないだろうけど(笑)。

若林:全然話さねーな、2人とも。知ってんのに。20代のあん時だよ。

サトミツ:知ってるけど、勝手に書くもんじゃないじゃない?

若林:勝手に書けよ!

春日:いいんだって、本人が言ってるから。だから、すぐだと嫌らしくなるから、しばらくたったら、時間がたったら、『トイプードルとビーグル』っていうタイトルでさ、ちょっとぼやかしてね。

若林:『表参道のトイプードルとカバーニャ要塞のビーグル』だよ。

サトミツ・春日:ハハハハハ

若林:バカにしてんのか!お前!

サトミツ:いやいや、俺、何も言ってねーよ!(笑)自分で、自分で自分の著作イジってんじゃねえか。

若林・サトミツ:ハハハハハ

若林:ここはラジオ日本じゃねぇんだ、出てけ!

サトミツ:なんだよ! 呼ばれたから来たんだよ。怒られて(笑)。

春日:のこのこ入ってきやがって(笑)。

サトミツ:呼ばれたから(笑)。

若林:何をInterFMです、みたいな面で喋ってんだよ。

サトミツ:そんなことない。

春日:ニッポン放送だぞ。

若林:もうこれは封印ね。封印。ジャーにこの気持ちは封印して、お札には何て書く?春日、そのジャーのお札には何て書く?

春日:なんだろうな?「20代のこと」。

若林:何考えてんだ!お前、20代さぼってるからそんなことになるんだ!

春日:ハハハハハ

若林:ハッハッハッハッ あれは本当封印。よくない見栄えが。俺たちはな、普段仲よくて、楽屋でチュッチュチュッチュしてんのに、あんな喧嘩してるところを見せたら。

春日:そうだね、ショック受ける人がいる。

若林:ショック受ける人がいる。俺たちは仲いいからねぇ。

春日:そうだねぇ。

若林:俺たちって仲いいよな?

春日:うん。仲よしコンビ。

若林:フッフッフッフッフッ

春日:これが普通なんだけどね。別に意識してるわけじゃないけどね。

若林:俺も仲よくて、お互い信頼し合っているのがあったからよかったもののね、『あちこちオードリー』は。本当は仲いいくせにって思いながら俺は観てたけどさ。

春日:うん。

若林:ハハハハハ 冗談じゃないよ、本当に。

春日:本当そうよね。

 

(2020.7.21追記)

このトークを聴いた時は、今やテレビ出演本数ランキングは春日よりも多く、MCも多く務め、本を出せばヒット、 ファンの数だって春日よりも多いだろうと思われるのに、なぜ相方はスターで、自分はそうではないという言い方をするのか、不思議でたまらなかった。自分だって十分スターじゃないか、と。どうやら「スター」の定義が違っていたようだね。

 

 

自転車

 

佐藤満春のジャマしないラジオ 2020年7月22日

 

(メール)サトミツさんは自転車に乗る機会がありますか?

僕は普段、駅までは歩いたり自転車に乗ったりという感じで、どっちかで行くことが多いんで乗っているんですけど、僕が乗ってる自転車は、ずっといろんなところで喋っているので知っている方もいるかもしれないですけど、オードリーが、『フレンドパーク』でダーツを投げてプレゼントをもらうじゃないですか。あそこで、もともとは若林君の要望で置いてあった超高級自転車。要望でモノをリクエストできるじゃないですか。それを春日がダーツ刺した自転車が若林君がリクエストした自転車で。

春日がむつみ荘に住んでいる時に、「これ乗らないんだよな」と言って、くれたの、俺に。で、俺、杉並区から町田まで乗って帰ったんだよね。それをまだ使ってる。10年ぐらい乗ってるんじゃないか?  あれいつだ? 2010年とか11年でしょう? めっちゃいい自転車なの(笑)。すごいいいですよ。

たまにくれるんだよな。ケチみたいなイメージあるけど、変なとこは大盤振る舞いなところがあるね、春日ってね。テレビももらったしな。あれ、何なんだろうな。自分の中で要らないものと要るものの線引きがあるんだろうな。不思議な人ですね。

 

 

 

石井ディレクター卒業

 

アルコ&ピース DCGARAGE 2020年6月30日

 

酒井:あと、上半期ラストということで、この番組の石井ちゃん、石井ディイレクター卒業です。

平子:そう。今日で最後なんだよねぇ。

酒井:オールナイトニッポン時代からの付き合い。

平子:そうだね。長いな、そう考えると。

酒井:なんか、あんまよくないことをしたみたいだからやめるらしいです。

平子:残念だよね、それはね。

酒井:本当にそれだけなんで。石井君、本当にヤバいことしたらしいからね。

平子:やめなきゃいけなくなったんだね。

酒井:まあまあ、そういうことですよね。

平子:だから、逮捕ではないんでしょ?

酒井:逮捕ではないし、モラルっていうか、いろいろあったらしいからね。本当に。

平子:あんまりよくなかったらしいね。

酒井:あんまり。うん。民事、民事のやつかな?

平子:民事でしょう?

酒井:うん。民事で今何とかやってる。

平子:送検もない。

酒井:ハッハッハッハッ

平子:送検もない。

酒井:ないです! それはないんで。

平子:モラルであり、マナーか。マナーであり。

酒井:言ったら、不起訴でもう終わってる話なんで、別にね。

平子:そうそうそうそう!

酒井:これをほじくろうとしたってしょうがないことなんです。

平子:司法はとがめてないんだからね。

酒井:そう!そう! ということはもういいの。みんながワーワーワーワー。

平子:ただ、倫理がどうしたっていうことなんでしょう。

酒井:うん。人間性というかね。

平子:道徳的観点でいかがなものかと。

酒井:と思う人も中にはいるから、公に言うあれ、ね、今はね、もう大丈夫だけど。

平子:今、大丈夫。今、全然大丈夫なんだよね。

酒井:全然元気になってる。

平子:明るいもんだったよ。「もう大丈夫です」って言ってたし。

酒井:ね?

平子・酒井:ハッハッハッハッ

酒井:何したんだ?

平子:確かにね。長いけど、やっぱり石井ちゃんと言えば、一番の俺の思い出はね、一緒にカプリチョーザ行ったことだね。

酒井:ああ、なんか昔あったね、そんなのね。

平子:一緒に作家の福田と石井ちゃんと俺でね、俺のMacBook Airを買いに行ったんだよ。

酒井:ああ!そっかぁ!

平子:酒井いなかったから。

酒井:あったなあ。

平子:せっかく来てくれたし、お礼も兼ねてだけどさ、飯食わせっかつって、カプリチョーザ連れてったわけ。

酒井:カプチョね。

平子:うん。「石井知ってる? ライスボールって」「知らないっすね。なんすか?ライスボールって。そんなものあるんですか?おにぎりですか?」

酒井:そんな感じなんだ、石井。

平子:「おにぎりのようなものですか?形は」

酒井:若い頃だ。

平子:ちょっと見たことがないんですけれども。

酒井:若いな石井君。

平子:「いやいや、ライスボール。まあまあ、来るよ、来るよ」「どんなもんなんでしょう、楽しみです!」

酒井:田舎から出てきた奴みたいになってる。埼玉なのに。

平子:「スポーツの道具ですか? でも、ここは飲食店ですからね。そういうわけではなさそうですが」。ライスボール運ばれてきて、「ライスはどこですか?」

酒井:ハッハッハッハッ

平子:慌てない、慌てない。これ、ライス。これがライス。「こんな茶色のものが。ドロドロしたソースじゃないですか。僕を担がないでくださいよ!」

酒井:武士みてぇ、バカな。バカな武士みてぇ。ハッハッハッハッ 怒った? やっぱ。「僕をからかわないでくださいよ!」

平子:「どこがライスボールだって言うんですか?! 担いでますね」。

酒井:バカだな。

平子:幕府のバカ。ハハハハハ カプチョのカルボナーラとかを頼んで、ほかのカルボナーラと多分違ったんだろうね。「いやあ、これは美味しいですね~!」。何回も言っていたよ。「美味しいです!」って。一口食べては「あ、美味しいです~」

酒井:ハッハッハッハッ

平子:「これはクリームですね」

酒井:ハッハッハッハッ バカだなあ。そんな感じだったんだ。

平子:店員さんがスプーンを持ってきてくれるの。「僕はスパゲティを食べるので、スプーンは要りませんよ」

酒井:ヒッヒッヒッ(笑)

平子:「ソースとからめて食ってみぃ」「なるほど~!美味しいです~!これクリームだ!」

酒井:何回言うんだ! クリームの感動すごいなあ。若かりし頃の石井君は。

平子:イカとツナのサラダなんかも食べて。モグモグモグ「あ~美味しい!」

酒井:先輩喜んじゃうタイプの奴じゃん。

平子:「は~幸せだな。ああ、いや、水でいいです、水でいいです。ジュースですか?」

酒井:ハッハッハッハッ めちゃめちゃバカだな。

平子:「は~、グレープフルーツジュース美味しい~!」

酒井:美味しい、美味しい、感動してくれるじゃない。

平子:美味しい、美味しい、ずっと。「で、平子さん、ライスボールっていうのはいつ出てくるんですか?」「さっき食ったろ?」

酒井:あれだよあれっていう。

平子:「僕、担いでるに違いないんだ!」ハハハハハ

酒井:すげぇピュアだな。そんな時期もあったのか、石井君にも。

平子:その新宿のカプチョも今はありませんからね。

酒井:なくなっちゃったなあ。

平子:石碑建てたいよ。「石井ここに食う」っていう石碑。ハッハッハッハッ

酒井:友よ何処へ。

平子・酒井:ハッハッハッハッ

平子:「ここにて食いし」。

平子・酒井:ハッハッハッハッ

酒井:すごいなあ。

平子:そうだよ。

酒井:そうだね。歴史はあるからな、石井君にもやっぱり。

平子:そうそうそうそう。

あのさ、さっきなんか渡してなかった?石井に。

酒井:一応ね。先週話した買い物のついでに、丸井のマーベルショップがある。

平子:はいはいはいはい。

酒井:そこで、アッセンブルっていうTシャツがあったのよ。石井君にちょうどいいサイズのLがなかったから、ちょっとこの時期ですけど、アッセンブルの書いてあるパーカーをプレゼントしました。

平子:あ、そう。言ってくんねぇーかな。

酒井:えーっ?

平子:言ってよ! 俺は俺で、なんか買うのかなと思ってさ、だったらコンビでと思ってさ、俺、伊勢丹行ってさ。ちょっと前に。あいつブランド物とか持たないじゃん。

酒井:うんうんうん。

平子:名刺入れみたいなやつとか、今後使うかなと思ってさ。

酒井:ああ、いいんじゃないですか。

平子:行ってさ、そんなギラギラしてないブランド。俺がちょっと好きなところがあるんだけどさ、そこ行って、名刺入れ見て、買おうとしたやつ見たら、2万ぐらいだな。2万か3万かなつって。店舗行ったら酒井に電話して、「これ一緒に買おうよ」って言おうかなと思って。行ったらさ、6~7万してさ。ふざけんな!てめぇ生意気なんだよ!と思って、ブチ切れて帰ってきて。

酒井:「何でですか~? 名刺入れ……」。

平子:ライスボールにしてやろう。そんな生意気な名刺入れ、なんでお前が持つんだ?

酒井:「持たせてくださいよ~(笑)」。

平子:くださいよ~。名刺入れをください。

酒井:ハッハッハッハッ

平子:ふざけんなつって帰ってきたけど(笑)。生意気!

酒井:なんもしてないのに(笑)。石井君はなんにもしてないのに。

新しいディレクターはADをやってた人っていう。

平子:(笑)うん。新しいディレクターはADをやってた人ね。

酒井:今までやってた人。で、新しいADが入ってきた。

平子:まあ、そうですね。

酒井:新しいDは気さくそう。

平子:気さくそうですね。

酒井:気さくそうなすごいいい子。

平子:気さくな感じですよ。笑顔を絶やさない。

酒井:ね。新しいADは愛想が悪い。

平子:(笑)まあ。すっげぇ真っ直ぐ見てくんなぁ。AD、怖っ。瞬きしねぇじゃん、あいつ。

酒井:怖いのよ。あいつヤバいよ。笑わないからね、本当に。ヤバいよ。

平子:松本さんの『遺書』とか今読み込んでるタイプの。

酒井:そうかもしんないです。完全にそうかもしんない。

平子:怖いよ。

酒井:2人はカプチョは行ったことあんの? ないって。

平子:ないんだ。

酒井:また、ちょっと平子さん。

平子:今、どこにあんのかなあ。

酒井:ショッピングモールとか結構入ってます。

平子:入ってるか。まあ、一回タイミング合わせようや。な。

酒井:育てますねぇ、やっぱ平子さんはスタッフを育てるんだよな。

平子:うん。まず。

酒井:カプチョでね。

平子:飯、やっぱり食うだろう。若い奴。カプチョ大きいから。

酒井:ハッハッハッハッ

平子:3人でカプチョだと5~6万ありゃいけるのか。

酒井:えーっ?

平子:(笑)

酒井:どんだけ飲み食いすんのよ? カプチョで。ハッハッハッハッ

平子:ぐらいで、一回飲んで食って話し聞かないとさ。

酒井:「ライスボールって何ですか?」ってまた言い出しますよ。

平子:「落ち着けってぇ。お前がライスボールになっちまうぞ!」

酒井:何人育てるんだよ、平子さん。

平子・酒井:ハッハッハッハッ

酒井:さあ、ということで、アルコ&ピースD.C.GARAGE、本日も最後までお付き合いください!

 

 

 

 

アルピーのラジオだけは続けると思っていただけに驚いた。2年3カ月前から退社の話し合いをしていたのか。オードリーがパーソナリティを務めた2017年のミュージックソンのディレクターをやり切ったことも大きなことだったのかな。退社を考えながらもオードリーの全国ツアー、武道館公演に尽力してくれていたんだな。ありがたい。ラジオについて熱く語ることが多かっただけに残念だけど、考えるところがあってのことだろうしね。

今までありがとうございました。お疲れさまでした。

 

 

大スター アントニオ猪木

 

神田松之丞 問わず語りの松之丞 2020年2月7日

 

子どもの頃、私にとってラジオは、大人の本音が聞ける場所でした。今ならネットで本音は溢れていますが、人に届く本音、言葉を選んだ本音を聞けるのは、私にとってラジオだけだったと思っております。

そうそう、今までいろんな憧れの人に出会ってきて、いろんな辛い目に遭ってきたんですけれども、今回もまた、私の大好きな、大変に尊敬しているアントニオ猪木さんに雑誌の対談で会うことができました。今日はその話をたっぷり申し上げたいと思います。

ラジオの友は真の友。神田松之丞問わず語りの松之丞始まりでございま~っす。

 

こんばんは。講談師の神田松之丞です。そして、目の前にいるのは、笑い屋のシゲフジ君というね。辻よしなりさんの番組の後にアントニオ猪木の話という、実に痺れる流れですけど、一回その前に鈴木杏樹の不倫の話したいね。

 

猪木さんとは、実は雑誌の対談で、『週刊プレイボーイ』でやる中でのお話なんですよ。一応対談という形式なんだけど、俺が実質全部聞くみたいな感じで。でも、全部聞くと憧れの人が怒るっていう前科があるから、俺もう、どうなんでしょうと思ったんですけど。

俺も猪木さん大好きだけどさ、そこまで、本当のガチのプロレスファンから比べたら、俺は知識ないですから、本物のプロレスファンを一緒に連れて行こうと思って。清野茂樹というアナウンサーがいるんですよ。この人は、プロレスファンどころか、普通に新日本プロレスとかのアナウンスとかもやってるし、プロレスマニアどころじゃないです。とにかく、何年何月に何が起こってとかというのを全部即興で返してくる。

清野茂樹は、そもそも古舘伊知郎さんが好き過ぎてプロレスファンになったという、ちょっとヤバい人なんです。古舘伊知郎が好きで、どのぐらい好きかというと、20年前ぐらいに古舘さんが、『トーキングブルース』とかいうああいうライブじゃなくて、普通のトークショーがあったんだって。その時、中学生か高校生か大学生か忘れましたけど、清野茂樹さんがまだ10代の頃ですよ。古舘伊知郎がそうやってやってて、それが2時間。全然台本とかなくてね、急に喋ってんですけどっていうのがめちゃくちゃ面白くて、清野少年は、うわ、すごい!みたいに思ってた。

終わりました。「ああ、古舘面白かった~!」って言ったら、目の前に古舘伊知郎のペットボトル、飲みかけのペットボトルがあるから、清野少年、それを盗んでくるっていう。そのペットボトル、まだ水も残ったまま20年間持ってるという、超絶気持ち悪い男です。古舘伊知郎を一番わかっているのは俺だし、古館伊知郎が老いてきて辛いのも俺だし、古舘伊知郎を愛しているのは俺だし、古館伊知郎に引導を渡すのはこの俺だし、古舘伊知郎と同じ土俵に上がって、という、とにかく古舘伊知郎古舘伊知郎で、あの気持ち悪い奴を連れていこうと思って(笑)。

いや、尊敬しているんですよ。清野さんね。あと、九龍ジョーさんという、その人も一緒に来てくれて。あと、チカダさんというプレイボーイの編集の人も来てくれて、四人(よったり)でもってワッと行くわけよ。

ホテルオークラで、猪木さんも定宿にしてますから、そこでも俺たちも緊張の面持ちで。とにかく1時間の時間だから、聞くことを考えなきゃいけない。他でもうこすっていることはいいと。新しく聞きたいことは何かあるかといった時に、チカダさんというその編集の人が、とにかく猪木さんは素敵な人なんですけど、水素水の発明みたいなのを今一番こだわっていると。

これ、知らない人のために言いますけど、アントニオ猪木というのはいろんな事業に失敗してきたんですよ。あのアントン・ハイセルでサトウキビで世界を救うんだ、みたいなのとか、永久電気みたいなのがあって、「集まっていただいてありがとうございます。これは永久電気でして、これをスイッチオンをして、そうすれば、これは天下一の発明です。こんなものはもう二度と発明されないでしょう」(以下、猪木の発言部分はすべて声色で)といって、いろんな記者を集めてスイッチをオン!とやったら、一切光らないという。「壊れたのかなぁ……」。

俺とかプロレスファンからすると、猪木さんは年中騙されているイメージがあんのよ。で、今回もやっぱり水素水がどうのこうと言っているわけ。「どうしようか」つって。「とにかく水素水の話題になったらちょっと話を逸らしましょう。時間がないんで」みたいな。「そうですね」つって。

猪木さんも来たんだよね。「あ、猪木さん来ました!」となって、ゾワッとみんなしてさ、猪木さんだ、うわ、生のアントニオ猪木に会えるんだぁ、みたいな。

俺、伊集院さんと初めて会った時とかも、山のような男が出てきたと思ったの。声もでかいしね。いい意味で。優しかったなぁ。あの時を思い出すな。伊集院さんの初めて。うわあ、伊集院さんだぁ。俺が大好きな、大好きな、あの、俺が一時期へこんでた心の清涼剤であった伊集院さんが目の前に、みたいな、そういう。これは仁左衛門さんもそうだし、全員、いろんな人もそうよ。

そういうのがやっぱあって、うわ、生アントニオ猪木だと、素人みたいな感じで俺もさ。

したら、車椅子なんだけど、途中でクッと立ち上がってさ、つっつっつって来てさ、猪木さん、俺みたいなクソ年下だしさ、何だかよくわかんねえ奴じゃん、俺に対して深々と頭を下げてさ。昔は公称1メートル91センチあると言われていたアントニオ猪木が、今はもう身長も縮んで182センチぐらいになったって言われてますけど、深々と頭を下げて、それでも大きかった猪木さん。「アントニオ猪木です。よろしくお願いします」と言ったの。

ああ、大スター! これだよ、これ、これ。美空ひばり長嶋茂雄アントニオ猪木。戦後を支えた大スターだよ。力道山の後継者。うちのばあさんも興奮しっぱなしだった力道山。猪木にも興奮してた。おばあちゃん!猪木と会えたよ!

で、写真撮影とかあってさ、フワッとやって、張り扇とか持ってくれちゃったりなんかして。

明らかにそんなに体調良くないの。でも、体調良くないけど、俺に対して優しいから、そういうのを気づかしちゃいけないつって、いい風に振る舞ってくれてるの。

で、1時間のあれなんだけど、ほとんど「猪木さんに聞く」みたいな姿勢でもって、九龍ジョー清野茂樹と俺もずっとこうやってインタビューしてる。

結構怒るんじゃないかというふうに。俺もちょっと怖いからさ。どっかでさ。あんま変な質問とかしちゃいけないのかなとかというふうに思うんだけど、やっぱここは突っ込んでいかなきゃいけないと思って、「あのぉ、僕は猪木さんに普段質問をみんながしないようなことをしようと思うんですけど、『1、2、3、ダー』は100万円払うというのは、あれは本当ですか?」って。「あれやってもらうのに100万円必要だって聞いたんですけど」っていう。

「いやあ、本当です。100万です」「友情割引とか……」「いや、全部100万で受けてます」つって。そうなんだ、長年の疑問が解けたー!

あと、「こんなこと、猪木さんあれなんですけど」――。猪木さんが「Dynamite!」という、国立競技場か何かで、お客さんが8万、10万、格闘技全盛の頃よ。俺ね、友達のウエマツという奴と、唯一の友達と行ってたんだよ。「Dynamite!」。あれもいい試合だったんだけどさ。「Dynamite!」もさ。

その時にさ、猪木がスカイダイビングで降りてくるっていう、そんな話になってたのよ。国立競技場のところに降りてくる奴なんか見たことねぇじゃん。てか、危ねぇじゃん、そもそも。あそこめがけて降りてくの。

その時にウエマツっていう奴は「猪木が降りてくるわけねぇだろ。お前騙されんなよ、プロレス雑誌に」とかって俺に言ってた。「バカヤロウ!猪木降りてくるに決まってんじゃないか」つって。「猪木はそういうことする人生だろう!」って。「お前、だから危ねぇだろ、国立競技場のこんな面積がないところにどうやって降りてくんだよ! どっから降りるんだよ。お前マジで言ってんのか?信じんなよ!」って言ってる時に、「アントニオ猪木さんが今、空から降りてまいります!」っていうアナウンスがあったの。

「えっ ?!」つって2人が見上げた瞬間に、猪木がウワーーーーッて降りてきたのよ。国立競技場に。大盛り上がりだよ、そりゃあ。「猪木! 猪木!」ちょっと笑えるんだよ、それ。なんでこの人こんなことやってんだ?っていう。

降りてきて何言うのかな?って、バーンて猪木降りてくるじゃん、国立競技場に。ウワーッと降りてきて、すぐに誰かがマイク渡すんだよ。で、行った瞬間に猪木が何て言ったかというと「バカヤロウ!」つったの。大受けなのよ。大爆笑。国立競技場、8万から10万が大揺れなの。

それがいろんな都市伝説があって、猪木さんが降りてくる地点が30メートルのところから降りてくるというふうに聞いてたんだけど、実際は3000メートルのところから降ろされたと。それに対しての「バカヤロウ!」だったんじゃないかっていう真意を聞きたい、みたいな。

「いやあ、別にそうじゃなくて、本当にこいつら全員バカヤロウだから、バカヤロウと思いました」みたいな(笑)なんかそんなような会話だったよ。

全部面白かったね。猪木さんの中でも、いろんな接待をするとかというのもプロレスなんだろうね。

そういう意味で言って、俺みたいなわけわかんない奴とも楽しくやるっていうのは、まさに猪木さんが「箒でも試合できる」じゃないけど、今までやってきたプロレスの中の一環なんだなと思うと、常に体調悪いのに上機嫌でいるっていう。

考えてみたらさ、アントニオ猪木さんなんか、修行なんかえげつなかったわけよ。同期がジャイアント馬場さんなんだけどさ、馬場さんは元々巨人の選手で超優遇されてたわけよ。まあ、スターだよね。

片や猪木さんは、ブラジルの時に行っていた移民なわけだよ。そこでスカウトされたって伝説になってんだけど。6歳違うけど、キャリアが全然違うから。とにかく住み込みですから、猪木さんは。力道山のところ。もう「猪木」とか言ってくんないわけ。「おい、顎!」とか、そういう酷い言葉を浴びせかけられていたわけよ。

猪木さんとしては本当にきつくて、よく言ってたのが、猪木さんは「刺してやろうと思った」と。「力道山を殺してやろうと思っていた」みたいな。それも聞いたんだけど、「ああ、思いましたね。殺してやろうと思いました」。それぐらいに猪木さんも思っていたわけ。

力道山から教わったこととかあるんですか?」「なんもないです。なんもないです。背中だけ見せていただきました」みたいな。

ただ一個、全部嫌な思い出っていうか、全部理不尽に怒られて殴られて、パワハラ全盛どころじゃないですよね。めちゃくちゃな世界の中で唯一、これ結構有名な話なんだけど、あるお相撲さんの現役だか、引退された方と一緒に飲んでいたんですよ、力道山が。その時に、何々山だったかなあ、有名な人なんだけど忘れちゃった。その人が猪木さんの顔なんか見て「こいつ、いい顔してますね」って言ったんだよね。その時、猪木さんがまだ10代とかじゃない? 本当に下働きしている頃。ただ、一切褒めなかった力道山が、その時だけにっこりと笑って「こいつ、いいんだよ」って言ったっていう。で、それをずっと覚えていて、それが心の支えだったっつって。

その日の夜に力道山はヤクザに刺されて死んでるんだよね。死んだのは病院の後なんだけど、ヤクザに刺されて、ちょうど場所も赤坂でさ、菊地成孔さんじゃないけど「力道山刺されし場所」なわけだよ。実際は、刺された後に入院して、そのままいれば力道山も助かったって言われてんだけど、サイダーだか、寿司だかをバクバクバクバク、刺されたのに食ったんだよね。そのサイダーを飲ませたのは猪木じゃないかという説があるんだよ。「それ猪木さんなんですか?」と言ったら「違いますね。違います。違いますよ」つって。あ、違うんだ、と思って。俺もどこまで聞くんだっていう(笑)。

でも、その褒められた日に師匠が刺されて死んでいくというのは、なんかちょっと、ああ、なんか……。なんだろう。師弟関係ってのは、愛情と憎しみと、そして、なんかありがたさの感謝とかいろんなものが入り混じってる、まさに清野茂樹古舘伊知郎との関係なんですよね。

「古舘さんが僕のことを正式に知るまでは僕は会うことはできません」みたいな(笑)。一回ラジオ日本から離れてくれよという。

清野さんにも俺も振って、「清野さんもじゃあ質問を」とかといっぱいやって、途中で清野さんが質問することに対して、多分プロレス関係者だからいいと思ったんだろうね。芝居で「バカヤロウ!てめぇ!つまんない質問ばっかりしてんじゃねぇ!コノヤロウ!」と言ったの。それに対して、もう昔みたいな迫力がないからか、九龍ジョーがなぜか笑っちゃったの、ちょっと。クククって。場を盛り上げるために。

それに対して猪木さんが言ったのが、「あ、もう俺も迫力なくなっちゃいましたね」って言ってて、その時になんかぐっと来るというかね。ああ、もう俺、昔だったら、迫力があって、緊張と緩和で、「なんちゃって」みたいなのでまたほぐれたのに、「もうアントニオ猪木も店じまいですかね」みたいな感じが、逆に痺れるっていう感じでね。

「猪木さんの死生観て何なんですか?」とかいろいろ聞いたら、ブラジルに移民で行く時に、じいさんがいたんだよね。一番アントニオ猪木に似ているというか、山師なところが、山っ気があるじいさんで、ブラジルで暮らすと言ったのもそのおじいさんで、船に乗ってさ。当時だよ。戦後間近の時だから。

その時に、一番影響を受けたおじいさんが船の中で亡くなるんですよ。で、戦後初の水葬礼みたいな感じで、日本国旗を体に巻き付けて、猪木さんのおじいさんが海の中に消えてく。その模様が、家族総出で行ってて、こんなに人間てあっけなく死んじゃうんだっていう。棺桶か何か、棺のとこにスッと入って、海にフーッと流されて、あっという間にそのじいさんが消えていった時に、ああ、人ってこんなにあっけなく死んじゃうんだ、みたいなことが多分猪木さんの中に生涯残ってて。

猪木さんの死生観て、アリ戦で借金数十億とかつくったり、めちゃくちゃな人生なんだけど、それ、人を楽しませようとかね、なんかそういうのが常にあるんだなぁなんてことを思いながら聞いてたら、「水素水の話をしよう」。「ああ、それはちょっと、それはちょっとすいません」つって。

で、九龍ジョーが上手くてさ、「そうか、そういう水素水とか、そういう事業を手がけるというのは、猪木さんまだまだ人を喜ばせたいとか、そういうふうにお思いなんですよね。ところで、猪木さん、好きな映画は?」みたいな。変えたね、ずいぶん話を。「ゴッドファーザー」。ゴッドファーザー好きなんだ、なんて思いながら。

なんかよかったよ。全部よかったよ。

「そういえば、最後に猪木さん質問なんですけど、馬場さんにずっと挑戦状を叩きつけていましたよね」「つけてました」「馬場さん受けなかったじゃないですか」「受けませんでした」「あれ、もしも、俺、猪木さんは多分馬場さんは受けないと思って挑戦状をあれだと思っていたんですけど、受けたらどうしてました?馬場さんとの勝負どうしてました?」と言ったら、「まあ、手加減してたでしょうね」。

痺れるなぁ~! 結構こすってきたような言い方だったけど、でも、痺れる。

全部終わって、カメラマンも最後また撮影があるんだけど、一緒の撮影とかやってたら、カメラマンがまた馬鹿みたいに猪木ファンでさ、もう猪木さん疲れてんだよ。1時間。1時間のところ、1時間半喋ってくれて、「いいですね、いいですね」ってやってるんだよ。早く帰りたいのに。でも、顔色一つ変えずにニコニコしてカメラを受けてんの。スターだから。自分がしんどいとか言わないんだよ。足ちょっと見たら、ちょっと震えてたりもするわけ。辛いんだろうね、足も。でも、それでもカメラマンとか夢中になって撮っててさ。

で、終わってさ、ああ、もう全部終わっちゃったぁと思って、俺もアントニオ猪木さんと会うのは、これが最初で最後かもなぁなんてことを思ってた時に、俺がスーッと背中向けて荷物取りに行こうとしてた時に、猪木さんがネクタイをククッてやりながら「松之丞さん」て声かけてくれて「はい」つって。「おいしいものはお好きですか?」つって。「はい、好きです」つったら、「今度、なんかおいしいものでも食べに行きましょう」。

もちろん、それはリップサービスなんだけど、「お忙しいでしょうけど、おいしいものを一緒に食べに」。「お忙しいでしょうけど」って、俺みたいな小者にまで、こんだけ優しくしてくれて、また車椅子に乗って、とてもとても一緒に食べていける状況じゃないんだけど、移送されてっていうようなその感じ? それも俺が見てる前までは普通に歩ってって、廊下のところへ行った時、俺が見えなくなった時に、奥に見えたのが車椅子に乗ってるっていう。

俺、思って反省したの、いろいろ。俺はそんなスターでも何でもないんだけどさ、俺みたいな小者にまでさ、「アントニオ猪木、やっぱよかったよ」って、これを持ち帰らせるまでがやっぱスターだよね。

俺はそう考えると、今、全部自分の「問わず語りリスナー」とかを振り返るとさ、いろいろなんか、フォルクスワーゲンの最初のCMの時に撮ってくれた監督とか、この問わず語りリスナーなのにさ、「あのバッタみてぇな顔して」とかさ、「あいつが空気読めねぇで」とか、「イライラして」とかさ、それに比べてアントニオ猪木のでかさ! スターってこういうことだなって、俺ちょっと感慨に浸っちゃってさ。

俺も伯山になったら、『問わず語りの松之丞』もこれで終わりですから、もうちょっとね、徳を高く生きていかなきゃいけねぇんじゃねぇかなっていう。ファンとかに対して、「なんか松之丞ってやっぱ面白かったしいい人だったよ」とかというふうに思っていただくようにしなきゃいけないなっていう。本物のスターを見てようやく気づきました。

そういう僕の伯山の模様を見られるチャンネルが何と YouTube で開設します!

今までの全部振りだったのかっていう。

 

ということで、『問わず語りの松之丞』はこれにてお開きという。来週から『問わず語りの神田伯山』ということになります

それではまた来週。最後の神田松之丞でございました。来週からは神田伯山になります。皆さん本当に松之丞時代ありがとうございま~っす。

 

 

肛門が汚いと認めること

 

オードリーのオールナイトニッポン 2020年6月27日

 

若林:久しぶりにまいったなぁと思ってて。ま、岡田なんだけど。

春日:出た!岡田。久しぶりだね。

若林:これね、石井ちゃんのプレゼントを買いに行きながら同時進行で起こってたことなんだけど。

春日:ヘイヘイ。

若林:岡田と、フジテレビの仕事終わって湾岸スタジオ出て、2人で車に乗ってて、助手席にいて、石井ちゃんの買うからダイバーシティに一緒にちょっと連れてって、プレゼント考えてくれと。

春日:はいはいはい。

若林:駐車場に入れている時に喋りながらだったんだけど。ぎっくり腰になったのよ、岡田が。

春日:(笑)そうなの?

若林:2週間前に。

春日:へー、それは知らなんだ。

若林:俺、ぎっくり腰を何回かやってるから、その時だけすっごい話しかけてきたんだけど、岡田が。

春日:なるへそ。

若林:「若林さん、どれぐらいで治りました?」とか、あと「筋トレしなきゃダメなんですか」。「筋トレしなきゃ無理と俺は言われてパーソナルへ行ったから」って言ったりしたら、「やっぱそうっすかぁ……」とか言ってて。「そういえばもう大丈夫?ぎっくり腰」って言ったら、「いやぁ、治りかけですねぇ」って言ってて「一時期めちゃくちゃ痛くって」。「病院行った?ちゃんと」って言ったら「行ったんですよね。痛過ぎて、人生で初めて病院で座薬入れました」って言うのよ。

春日:うんうんうん。

若林:別に、別に何の気なしによ、俺。「看護師さんも大変だったな。お前の肛門汚いもんな」って。

春日:ハハハ はいはい、流れでね。

若林:わかるでしょ?

春日:わかる、わかる。

若林:何の気なしに言ったの。

春日:別に本気で思ってないけど、なんかちょっとね。

若林:そう。

春日:流れでね。それは言うよ。

若林:別にそういうやりとりとして「お前の肛門汚いもんな」って言ったら、「いや、汚くないですけど」って言うのよ。

春日:ああ、そうか。そう来るんだな。

若林:わかるでしょ?岡田なら。

春日:うん。認めない。太ってることも認めないしね。マイナスのことは認めないからね。

若林:「太ってないっすけど」って言うんだよね。で、「体重計持ってくるよ」って言ったら、「あと1か月ください」って言う。

春日:太ってんじゃねぇーか! 痩せようとしてんじゃねぇーかよ! 何なんだ。

若林:フハハハハ

春日:認めないからね。それこそ「汚い」なんて言われたら、そんなの絶対認めるわけないじゃん。太ってることも認めないんだから。

若林:で、車停めて、すぐ買い物に行けばよかったんだけど、しばらく駐車場に車入れた後で、「いや、汚いじゃん。それは俺の肛門も汚いと思ってんのよ」つったら「はいはいはい」。それは「はいはいはい」って言うのよ。で、「岡田の肛門も汚いよね?」つったら、「いや、汚くないすけどね」って言うのよ。

春日:ほぉ。

若林:「汚くない」まではまだいいんだけど、1回、「いや、汚いよね?」ってまた車停めて言ったら、「いや、きれいですけどね」って言ったのよ。

春日:ほぉ。きれい。

若林:「きれいってことはないじゃん。岡田の肛門がきれいってことはないじゃん」って言ったの。したら、「いや、きれいです」って言うのよ。「じゃあ、看護師さんて、座薬を入れる時に、お前の肛門を見て「きれいだな」って思ったと思う?」って言ったら「多分思ってんじゃないすかね」って言うのよ。

春日:すごい自信だね。

若林:これ、マジで。俺よく「コントやってんでしょ?」って言われんだけど、違う。これ、大介、マジなんだよね? 岡田って。電話もできるけど、それはパワハラっぽいからしないけど。

春日:ハハハハ

若林:で、「看護師さん、きれいって思ったって思うの?」って言ったの。「肛門きれいですね」って言われたの?」「いや、言わないでしょう、それは」って言うのよ。

春日:なるほど。きれいだと思ったら言われるはずだと。

若林:って俺は言ったら。

春日:言われたら、もう確定だけどね。

若林:「なんで言わないの?」って言ったら、「それはプロだからじゃないですか」って言うのよ。看護師さんだから、汚い肛門だったら「汚い」も言わないのと一緒で、きれいな肛門に「きれいですね」って言わないんじゃないですか?」わかるでしょ? 岡田がこういうことを言うの。

春日:なるへそ。

若林:俺、なんでこんな絶対圧勝できるはずの議論にこんなに時間かかってんの?と思って、めっちゃ論破できないんだけどと思って。

春日:まあ、そうだ。認めないからね。

若林:強いのよ。「自分の肛門がきれいです」って思ってる。信じてるのが。

春日:本当に思ってるからだろうね。

若林:やっぱり俺、「アメフトつまらないですよね」って言われたら、多分強いの。すっごい。

春日:面白いと思ってるからね。強く思ってるからね。

若林:めちゃくちゃ面白いと思ってるから。

春日:うんうんうん。

若林:で、そういうことと熱量……熱量っていうか、もっとだね。冷静で淡々としているの。きれいなことは当たり前だから。

で、俺は、「じゃ、何で言葉じゃなくて……言葉で言われたら俺はもう納得せざるを得ない。肛門きれいですね、岡田さんね」って言われながら座薬入れられたら、これは俺は負け。「でも、何でわかったの?」って言ったら、「いや、ズボンを下ろしてすぐ座薬入れたんで」って言うのよ。

春日:ほぉ……。

若林:「え?どういうこと?」て言ったら、「いや、汚かったら一拍止まると思うんですよ。座薬入れる時に。ズボン下ろしてすぐ入れたから、きれいだと思う」。

春日:なるほどね。「ウッ」っていう間が生まれるってことでしょう? 汚かったらね。

若林:そう(笑)。

春日:それがなかったからきれいだったはずだと。

若林:人生初座薬なんだけど、もう俺、そこいいやと思ったんだけど、いいやと思ったんだけど、もう今は、岡田の肛門がきれいか汚いかの話ししてるから、いいやと思ってスルーしたことが1個あって。

春日:ほぉほぉほぉ、何かね?

若林:「人生初座薬どうだった?」ってちょっと話が反れたわけ。したら、「いやあ、もう痛かったっすね。初めて肛門に何か……こん……」「やっぱ痛かったんだ。初めてだったんだ」って言ったら、「あんなに座薬って奥に入れるものかと思いましたね」って言うんだけどさ、座薬なんか奥に入れるに決まってんじゃん。全部座薬が肛門の内に収まっていくか、途中で止めるなんてねえのに、「奥まで入れると思いませんでした」。入るに決まってんじゃんと思ったけど、そこじゃない。今、肛門が汚いことを認めさせないと、と思って。

春日:そうだね。

 

若林:で、俺、これ別に、下ネタみたいに聞こえるかもしんないけど、俺はそうじゃないの。

春日:違うの?

若林:「肛門」ていっぱい言ってるけど、この話って肛門の話じゃなくて。

春日:えっ?何の話?じゃあ。

若林:なんか俺、岡田が、あいつ、まあ、若いよ。まだまだ若い。34だけど。

春日:いやいや、いい年だよ!(笑)

若林:まだまだ若いから。

春日:若くない。

若林:未来があるから、今じゃなくてもいいんだけど、肛門が汚いことぐらい一発軽くバンと受身とって、お互い肛門汚いおじさんだなって言ってやっていかないと、ちょっと問題だよって思ってんの。

春日:まあ確かにそうだね。なるほど。

若林:ここからは別に岡田にしたらお節介かもしんないんだけど、岡ちゃんてめちゃめちゃ結婚願望あんのよ。

春日:なんか言ってたね、前もね。

若林:子どもが大好きなの。

春日:はいはい。いいことだ。

若林:子どもが好きな岡ちゃん、俺は好きなわけ。結婚願望があるならば、いい出会いがあればいいなって思ってて、結構俺の地元の友達とかが婚活アプリで結婚した人とかも多くて。

春日:へー。

若林:「そういうのはどう?」とか言うんだけど、「いやあ」とかいう感じで。今はこういうご時世で、出会いの場にももちろん行けないじゃない。

春日:そうだね。少なくなってるでしょう。

若林:で、俺がすごく一個後悔してることに、30代、まあ、20代もそうだけど、自分の肛門は汚いと思ってたけど、肛門が汚いことぐらい、「汚い」って人に言わせなかったから恋愛が下手だったっていうか、できなかったんだな。

春日:なるへそ!

若林:俺はすごい後悔してんの、それを。

春日:はいはい、可愛げというか、隙というか。

若林:そう。だから、「肛門汚いっすよね」って笑うぐらいじゃないと女性と上手くやってけないと思うのよ、俺。

春日:ああ、そこにつながってくんだね。

若林:フッフフフフ 肛門ぐらい、すぐ「汚い」って言おうよって思うっていうか、岡ちゃん。

春日:そういうことか。

若林:それをそのまま言うと「うるせえなあ」ってなっちゃうから言わないけど、大事なとこじゃないかなって思ったの。自分の肛門が汚いって笑えるって。

春日:そこを確かにね、スタンスというか。

若林:自分の肛門を汚いって言わせないくせに、「じゃあ、春日の肛門は?」って聞いたら「汚いと思います」って言うの。

春日:ハハハハ なんだ、きれいだよ!

若林:自分の肛門を汚いって言わせないくせに、春日の肛門を汚いなんて言ってたら、女性ってそういうとこ見抜いてくると思うんだよね。

春日:なるほどね。

若林:これ、わかる?俺が言う……(笑)。

春日:わかる、わかる。

若林:肛門の話じゃないんだけど、でも肛門の話なんだよ。

春日:入り口は肛門だけども、まあ、出口というかね(笑)。

若林:皮肉な話だよね(笑)。

春日:皮肉な、難しいな、ごめんね、今(笑)。

若林:座薬から見たら入り口だけどな。

春日:そうか、なるへそ。座薬視点で言うと。

若林:座薬の話かもしんない。女性の話だから。

春日:入っていくと。

若林:入っていく話だから。今はね。

春日:自分の中に他人が入っていくっていう、そうだね。だから、受け入れる度量というか、器というか。

若林:そう。岡ちゃんてそういうとこがいっぱいあって、「いやいや、ナントカですけど」って突っぱねちゃうから、そこは別にあれなんだけど、柔軟性というか、「言わさないよ」みたいな感じで女性に接してたことが、俺は後悔があるわけよ。

春日:だから、ガードを上げてるというか。

若林:そうそうそう。イジらせもしないでプライドばっか高くてっていうダメな、俺がそういう人間だから。

春日:だから、もったいないということでしょう?

若林:そう。肛門ぐらい汚くていいじゃないっていう話なの。

春日:「肛門汚いけどつき合ってください」みたいなことだよ、だからね。

若林:いや、さすが春日だね。

春日:ハハハハハ って言ってもらいたいよね。

若林:俺、今の言葉素敵だと思うの。

春日:ハハハハハ

若林:春日の名言の最初に来てもいいと思ってる。

春日:1個目?(笑)

若林:「肛門汚いけどつき合ってください」って、そうは言ってないけど、そう言ってるようなもんていうか。

春日:はいはいはい。

若林:肛門が汚いけど一生懸命幸せにします、みたいな。

春日:いいとこばっかり見せるんじゃなくて。

若林:そうそうそうそうそうそう!

春日:ダメな部分も含めて

若林:そうそうそうそうそうそう!

春日:受け入れてくださいっていう覚悟だよね、こっちのね。

若林:俺はそれを直接言ったら無粋だから、岡ちゃんに言えない分、肛門が汚いっていうことは認めさせないと、と思っていたわけ。使命感というか。

春日:そこから始めていこうじゃないかと。

若林:そうそう。

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