肛門が汚いと認めること

 

オードリーのオールナイトニッポン 2020年6月27日

 

若林:久しぶりにまいったなぁと思ってて。ま、岡田なんだけど。

春日:出た!岡田。久しぶりだね。

若林:これね、石井ちゃんのプレゼントを買いに行きながら同時進行で起こってたことなんだけど。

春日:ヘイヘイ。

若林:岡田と、フジテレビの仕事終わって湾岸スタジオ出て、2人で車に乗ってて、助手席にいて、石井ちゃんの買うからダイバーシティに一緒にちょっと連れてって、プレゼント考えてくれと。

春日:はいはいはい。

若林:駐車場に入れている時に喋りながらだったんだけど。ぎっくり腰になったのよ、岡田が。

春日:(笑)そうなの?

若林:2週間前に。

春日:へー、それは知らなんだ。

若林:俺、ぎっくり腰を何回かやってるから、その時だけすっごい話しかけてきたんだけど、岡田が。

春日:なるへそ。

若林:「若林さん、どれぐらいで治りました?」とか、あと「筋トレしなきゃダメなんですか」。「筋トレしなきゃ無理と俺は言われてパーソナルへ行ったから」って言ったりしたら、「やっぱそうっすかぁ……」とか言ってて。「そういえばもう大丈夫?ぎっくり腰」って言ったら、「いやぁ、治りかけですねぇ」って言ってて「一時期めちゃくちゃ痛くって」。「病院行った?ちゃんと」って言ったら「行ったんですよね。痛過ぎて、人生で初めて病院で座薬入れました」って言うのよ。

春日:うんうんうん。

若林:別に、別に何の気なしによ、俺。「看護師さんも大変だったな。お前の肛門汚いもんな」って。

春日:ハハハ はいはい、流れでね。

若林:わかるでしょ?

春日:わかる、わかる。

若林:何の気なしに言ったの。

春日:別に本気で思ってないけど、なんかちょっとね。

若林:そう。

春日:流れでね。それは言うよ。

若林:別にそういうやりとりとして「お前の肛門汚いもんな」って言ったら、「いや、汚くないですけど」って言うのよ。

春日:ああ、そうか。そう来るんだな。

若林:わかるでしょ?岡田なら。

春日:うん。認めない。太ってることも認めないしね。マイナスのことは認めないからね。

若林:「太ってないっすけど」って言うんだよね。で、「体重計持ってくるよ」って言ったら、「あと1か月ください」って言う。

春日:太ってんじゃねぇーか! 痩せようとしてんじゃねぇーかよ! 何なんだ。

若林:フハハハハ

春日:認めないからね。それこそ「汚い」なんて言われたら、そんなの絶対認めるわけないじゃん。太ってることも認めないんだから。

若林:で、車停めて、すぐ買い物に行けばよかったんだけど、しばらく駐車場に車入れた後で、「いや、汚いじゃん。それは俺の肛門も汚いと思ってんのよ」つったら「はいはいはい」。それは「はいはいはい」って言うのよ。で、「岡田の肛門も汚いよね?」つったら、「いや、汚くないすけどね」って言うのよ。

春日:ほぉ。

若林:「汚くない」まではまだいいんだけど、1回、「いや、汚いよね?」ってまた車停めて言ったら、「いや、きれいですけどね」って言ったのよ。

春日:ほぉ。きれい。

若林:「きれいってことはないじゃん。岡田の肛門がきれいってことはないじゃん」って言ったの。したら、「いや、きれいです」って言うのよ。「じゃあ、看護師さんて、座薬を入れる時に、お前の肛門を見て「きれいだな」って思ったと思う?」って言ったら「多分思ってんじゃないすかね」って言うのよ。

春日:すごい自信だね。

若林:これ、マジで。俺よく「コントやってんでしょ?」って言われんだけど、違う。これ、大介、マジなんだよね? 岡田って。電話もできるけど、それはパワハラっぽいからしないけど。

春日:ハハハハ

若林:で、「看護師さん、きれいって思ったって思うの?」って言ったの。「肛門きれいですね」って言われたの?」「いや、言わないでしょう、それは」って言うのよ。

春日:なるほど。きれいだと思ったら言われるはずだと。

若林:って俺は言ったら。

春日:言われたら、もう確定だけどね。

若林:「なんで言わないの?」って言ったら、「それはプロだからじゃないですか」って言うのよ。看護師さんだから、汚い肛門だったら「汚い」も言わないのと一緒で、きれいな肛門に「きれいですね」って言わないんじゃないですか?」わかるでしょ? 岡田がこういうことを言うの。

春日:なるへそ。

若林:俺、なんでこんな絶対圧勝できるはずの議論にこんなに時間かかってんの?と思って、めっちゃ論破できないんだけどと思って。

春日:まあ、そうだ。認めないからね。

若林:強いのよ。「自分の肛門がきれいです」って思ってる。信じてるのが。

春日:本当に思ってるからだろうね。

若林:やっぱり俺、「アメフトつまらないですよね」って言われたら、多分強いの。すっごい。

春日:面白いと思ってるからね。強く思ってるからね。

若林:めちゃくちゃ面白いと思ってるから。

春日:うんうんうん。

若林:で、そういうことと熱量……熱量っていうか、もっとだね。冷静で淡々としているの。きれいなことは当たり前だから。

で、俺は、「じゃ、何で言葉じゃなくて……言葉で言われたら俺はもう納得せざるを得ない。肛門きれいですね、岡田さんね」って言われながら座薬入れられたら、これは俺は負け。「でも、何でわかったの?」って言ったら、「いや、ズボンを下ろしてすぐ座薬入れたんで」って言うのよ。

春日:ほぉ……。

若林:「え?どういうこと?」て言ったら、「いや、汚かったら一拍止まると思うんですよ。座薬入れる時に。ズボン下ろしてすぐ入れたから、きれいだと思う」。

春日:なるほどね。「ウッ」っていう間が生まれるってことでしょう? 汚かったらね。

若林:そう(笑)。

春日:それがなかったからきれいだったはずだと。

若林:人生初座薬なんだけど、もう俺、そこいいやと思ったんだけど、いいやと思ったんだけど、もう今は、岡田の肛門がきれいか汚いかの話ししてるから、いいやと思ってスルーしたことが1個あって。

春日:ほぉほぉほぉ、何かね?

若林:「人生初座薬どうだった?」ってちょっと話が反れたわけ。したら、「いやあ、もう痛かったっすね。初めて肛門に何か……こん……」「やっぱ痛かったんだ。初めてだったんだ」って言ったら、「あんなに座薬って奥に入れるものかと思いましたね」って言うんだけどさ、座薬なんか奥に入れるに決まってんじゃん。全部座薬が肛門の内に収まっていくか、途中で止めるなんてねえのに、「奥まで入れると思いませんでした」。入るに決まってんじゃんと思ったけど、そこじゃない。今、肛門が汚いことを認めさせないと、と思って。

春日:そうだね。

 

若林:で、俺、これ別に、下ネタみたいに聞こえるかもしんないけど、俺はそうじゃないの。

春日:違うの?

若林:「肛門」ていっぱい言ってるけど、この話って肛門の話じゃなくて。

春日:えっ?何の話?じゃあ。

若林:なんか俺、岡田が、あいつ、まあ、若いよ。まだまだ若い。34だけど。

春日:いやいや、いい年だよ!(笑)

若林:まだまだ若いから。

春日:若くない。

若林:未来があるから、今じゃなくてもいいんだけど、肛門が汚いことぐらい一発軽くバンと受身とって、お互い肛門汚いおじさんだなって言ってやっていかないと、ちょっと問題だよって思ってんの。

春日:まあ確かにそうだね。なるほど。

若林:ここからは別に岡田にしたらお節介かもしんないんだけど、岡ちゃんてめちゃめちゃ結婚願望あんのよ。

春日:なんか言ってたね、前もね。

若林:子どもが大好きなの。

春日:はいはい。いいことだ。

若林:子どもが好きな岡ちゃん、俺は好きなわけ。結婚願望があるならば、いい出会いがあればいいなって思ってて、結構俺の地元の友達とかが婚活アプリで結婚した人とかも多くて。

春日:へー。

若林:「そういうのはどう?」とか言うんだけど、「いやあ」とかいう感じで。今はこういうご時世で、出会いの場にももちろん行けないじゃない。

春日:そうだね。少なくなってるでしょう。

若林:で、俺がすごく一個後悔してることに、30代、まあ、20代もそうだけど、自分の肛門は汚いと思ってたけど、肛門が汚いことぐらい、「汚い」って人に言わせなかったから恋愛が下手だったっていうか、できなかったんだな。

春日:なるへそ!

若林:俺はすごい後悔してんの、それを。

春日:はいはい、可愛げというか、隙というか。

若林:そう。だから、「肛門汚いっすよね」って笑うぐらいじゃないと女性と上手くやってけないと思うのよ、俺。

春日:ああ、そこにつながってくんだね。

若林:フッフフフフ 肛門ぐらい、すぐ「汚い」って言おうよって思うっていうか、岡ちゃん。

春日:そういうことか。

若林:それをそのまま言うと「うるせえなあ」ってなっちゃうから言わないけど、大事なとこじゃないかなって思ったの。自分の肛門が汚いって笑えるって。

春日:そこを確かにね、スタンスというか。

若林:自分の肛門を汚いって言わせないくせに、「じゃあ、春日の肛門は?」って聞いたら「汚いと思います」って言うの。

春日:ハハハハ なんだ、きれいだよ!

若林:自分の肛門を汚いって言わせないくせに、春日の肛門を汚いなんて言ってたら、女性ってそういうとこ見抜いてくると思うんだよね。

春日:なるほどね。

若林:これ、わかる?俺が言う……(笑)。

春日:わかる、わかる。

若林:肛門の話じゃないんだけど、でも肛門の話なんだよ。

春日:入り口は肛門だけども、まあ、出口というかね(笑)。

若林:皮肉な話だよね(笑)。

春日:皮肉な、難しいな、ごめんね、今(笑)。

若林:座薬から見たら入り口だけどな。

春日:そうか、なるへそ。座薬視点で言うと。

若林:座薬の話かもしんない。女性の話だから。

春日:入っていくと。

若林:入っていく話だから。今はね。

春日:自分の中に他人が入っていくっていう、そうだね。だから、受け入れる度量というか、器というか。

若林:そう。岡ちゃんてそういうとこがいっぱいあって、「いやいや、ナントカですけど」って突っぱねちゃうから、そこは別にあれなんだけど、柔軟性というか、「言わさないよ」みたいな感じで女性に接してたことが、俺は後悔があるわけよ。

春日:だから、ガードを上げてるというか。

若林:そうそうそう。イジらせもしないでプライドばっか高くてっていうダメな、俺がそういう人間だから。

春日:だから、もったいないということでしょう?

若林:そう。肛門ぐらい汚くていいじゃないっていう話なの。

春日:「肛門汚いけどつき合ってください」みたいなことだよ、だからね。

若林:いや、さすが春日だね。

春日:ハハハハハ って言ってもらいたいよね。

若林:俺、今の言葉素敵だと思うの。

春日:ハハハハハ

若林:春日の名言の最初に来てもいいと思ってる。

春日:1個目?(笑)

若林:「肛門汚いけどつき合ってください」って、そうは言ってないけど、そう言ってるようなもんていうか。

春日:はいはいはい。

若林:肛門が汚いけど一生懸命幸せにします、みたいな。

春日:いいとこばっかり見せるんじゃなくて。

若林:そうそうそうそうそうそう!

春日:ダメな部分も含めて

若林:そうそうそうそうそうそう!

春日:受け入れてくださいっていう覚悟だよね、こっちのね。

若林:俺はそれを直接言ったら無粋だから、岡ちゃんに言えない分、肛門が汚いっていうことは認めさせないと、と思っていたわけ。使命感というか。

春日:そこから始めていこうじゃないかと。

若林:そうそう。

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