『だが、情熱はある』の再現度③

 

オードリーのオールナイトニッポン 2023-05-06

 

『午前0時の森』の企画で『だが、情熱はある』の撮影現場に差し入れを持っていくことになった若林さん。

若林:春日の家のセットを、むつみ荘の部屋のセットをつくった人が来てさ。あれさ、セットさ、凄くない? 再現度。

春日:あれさ、どこからセットなの?

若林:全部セット。

春日:入ったとこ? 外はむつみじゃない。それ、遭遇してるし。見ててさ、部屋だけ、部屋がってこと? ドアから部屋までの間はむつみじゃなくて?

若林:あれね、全部セット。トイレも。

春日:えっ? ウソだ。

若林:絵コンテで見せてもらったんだけど、春日の――。これ全部セットだよ。この写真。

(第5話予告 5月7日(日) 夜10:30放送 )


春日:えっ? 部屋は――。部屋も……。

若林:これセット。全部。

春日:えっ? むつみだって、これは。

若林:そうでしょう?

春日:参考にしたむつみの写真じゃなくて?

若林:このガラスとかも。

春日:この窓とか。

若林:これがセットなの。

春日:いや、そんなばかな。

若林:いや、情熱あり過ぎだろ? スタッフ。

春日:セットに対するね(笑)。

若林:セット、情熱があるだろ。

春日:部屋から台所とかも全部セットということ?

若林:セットなの。セットなの。

春日:換気扇とか。

若林:そう。このストーブとか座椅子とかも、当時の写真見て、掃除機の感じとかも、一番近いの探してるんだって。テレビデオとかも。

春日:机は?

若林:これ見たら、なんとなくセットってわかる。玄関の外のこの感じ。

春日:あ、ほんとだね。

若林:でしょう? これ全部セット。

春日:壁の汚れた感じ、年季入った感じとかも?

若林:セットなんだって。

春日:あれは? ……でも、むつみから持ってってるでしょ?

若林:持ってってない。近いものを一個一個取り寄せたんだって。

春日:三浦に継承したこたつとか衣装ケースみたいな。

若林:セットなんだつってんだろ! てめぇこらぁ!

春日:……すいませんでした。

若林:そのぐらいやってんだ、スタッフさんが。

春日:凄いね。何回も見たよ。これは……。いや、ここはむつみで撮ってるだろう。いやでも、三浦が、むつみ使わない、部屋使わないから部屋にいた……。あ、そう。

若林:セットつくった人、マジ、「この座椅子は? テレビデオなんて、今どこから手配」「近いもの探して」。凄いの、情熱が。

春日:凄いね。

若林:とことんやってるの。凄いですねつって。

鳥の絵があるんだけど、俺、日統一というテストがあって、このラジオで話したっけ。日統一って、日大の附属校ってめっちゃ多いから

春日:全国にね。

若林:そう。日大の附属校統一テストがあって、その点数がよかった人から日大に行けるの。それは、成績の評定ってあるじゃん。評定と照らし合わせて4.2以上だったら何点取ったらここ行ける、みたいな。

春日:そうそう。選べるのよ。学部がね。

若林:俺はめちゃくちゃ頭悪いから、評定で行けるとこがないの。短大すらも行けないの。だから、日統一のテストなんか受けても意味ないんだけど、欠席になるから、なんで受けたのか、今となってはわかんないんだけど、受かっても何もならないテストを4教科分ぐらい受けるのね。だから、数学は0点なの、たぶん。でも、時間だけ暇じゃん。だから、俺ね、鳥の絵描いてたのよ。マークシートのところに。やることないから。で、「俺、マークシートの鳥の絵の、どこかで話してました?」って聞いたら「それは初耳です」って言われて。

春日:えっ?

若林:たまたまなのね。

春日:たまたま?

若林:俺が鳥の絵を描いてるっていうシーン。

春日:えー。

若林:そうなんだって。たまたま一致したの。

春日:はあ、なるほど、若林さんだったら、みたいな、若林脳で考えた人がいるってことなのかな。

若林:よくわかんないけど。そういうことが起こってるんだよね。

それで、差し入れ入れようと思って廊下歩いてたら、『エンタの神様』って書いてある台本がいっぱい積んであって、『エンタの神様』に行くところを撮る回だったのかな。

春日:ドラマの中でということね?

若林:そうそうそうそう。

春日:なるへそ。

若林:それがあって、いざ『午前0時の森』のカメラも来て、差し入れ持っていきます」って言ったら、アメフトの防具、ショルダー着けてるナイスミドルが座ってんのよ。

春日:(笑)

若林:44と48つけて。

(中略)

若林:44と48が座ってて、なんかタイムスリップしたみたいな感じになるね。

春日:ああ。うんうんうん。

若林:向こうもワーッ!とかびっくりして。

春日:なる。そうそう、そうよ、だから。

若林:俺も、あっ!てびっくりして。

春日:なるね。我々のロケの時と一緒よ。ワーッてなるよ。

若林:あのアメフトの格好も、思い出したくないけど、なんか胸がいっぱいになったな、あれ見て。

春日:うん。

若林:その後、カレーパン置いて、藤井隆さんにご挨拶させてもらって。あややの格好してるんだよ。藤井隆さんが。

春日:あ、そう。

若林:先週が初めてまえけんさんと会ってて。まえけんさんの命日だったじゃん、この間。4月だから。

春日:ああ、そうか。

若林:その数日後だったのよ、オンエアが。まえけんさんに初めて会った時、すごい丁寧にお辞儀してくれたの覚えてるんだよ。まえけんさんが「前田健といいます」。藤井さんがまんまで。

春日:いやいや、そうよね。

若林:あの感じ。

春日:どこであれ……普段のまえけんさんじゃん。

若林:な? あれ凄いよな。

春日:藤井さん、あったのかな、なんかつながりが。

若林:藤井さんがあややの格好して廊下にいらっしゃって、まえけんさんのファンにやっぱり言われるって。まえけんさんを思い出すって。

春日:いや、そうだね。あれ本当に凄かったな。

若林:そうそうそう。それもまたあややの格好してるのにびっくりして。その後、薬師丸さんが廊下に待機しててさ。薬師丸ひろ子さん。安島さん役の。

春日:(笑)

若林:一番のサプライズキャスティング。安島さんだとは思わないね。藤井さん見てあややだと思うし、(髙橋)海人くんと戸塚(純貴)くん見てナイスミドルだ!と思うけどさ、安島さんだとは思わなかった。薬師丸ひろ子さんだ!と思ったもん。

春日:安島さんて薬師丸ひろ子さんだったんだなっていうね。

若林:薬師丸ひろ子さんにご挨拶させていただこうと思って近づいたら「あ、ホンモノだ」って言われて。

春日:あら。

若林:俺はね、「ホンモノだ」は俺にとっての薬師丸ひろ子さんじゃない。

春日:そうね。

若林:だから、「いや、僕ですよ」って言ったの。したら、向こうも、「おはようございます」みたいな。「ドラマ楽しみにしてます。今後ともよろしくお願いします」。帰りに、「いや、僕ですよ」って、「あ、ホンモノだ」「僕ですよ」ってトレンディエンジェルの「斎藤さんだぞ」みたいな感じになっちゃってないかなと思って。

春日:そこだけ切り取るとね(笑)。

若林:「あ、ホンモノだ」「僕ですよ」になっちゃってる。どんなトーンで「僕ですよ」って俺言ったっけな。「僕ですよ~」「僕ですよぉ」。また戻っていって「僕ですよ」は、そういうあれじゃなくてって言うのも変だよな、みたいな、岡ちゃんと話して。

春日:そうだね。それはどう捉えられたか。

若林:パニックになってんかんな、こっちは。

春日:慣れないとこだしね。ドラマの現場って行かないしね。

若林:現場行ってよかったなと思って。熱を体感できて。