岡田将生 -呼吸するように芝居がしたい-

 

婦人公論』2021年7月13日号抜粋

 

転換期となった作品をひとつ挙げるとしたら、16年のドラマ『ゆとりですがなにか』です。松坂桃李さん、柳楽優弥くんをはじめ、共演者の皆さんと自然に呼吸するように芝居をしていた空間が、今も忘れられなくて……。あの呼吸を自分の体が覚えているから、もう一度思い出すためにずっと必死に芝居をしている、とも言えます。あの時の空気感に出合いたくて、役者を続けているのかもしれません。

昨年、プライベートでも一番仲良くさせていただいている桃李さんが結婚した時は、感慨深かったですし、本当にうれしかった――って、僕ももう30歳を過ぎたし、のんきに構えている場合じゃないですね。(笑)