ケラさんと爆笑問題

 

爆笑問題の日曜サンデー 2019年4月28日

ここは赤坂応接間 ゲスト ケラリーノ・サンドロヴィッチ

 

田中裕二:TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー-ここは赤坂応接間-』本日のお客様は、アーティストのケラリーノ・サンドロヴィッチさんでございます。

いやあ、ご無沙汰しております。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:どうもご無沙汰しています。

田中裕二:ケラさんと、僕は何年か前、5年ぐらい前かな、お芝居観に行って。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:小池栄子が出てたやつ観に来てくれた。

田中裕二:ちらっとお会いしたんですけども。

太田光:俺は何十年ぶりかもしれない。

田中裕二:それがたぶん20年ぶりとかだと思う。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうだね。一回、どこかのテレビ局で、エレベーター降りてくるところを会ったよね。

太田光:会いましたよね。そうそうそう。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ほとんどすれ違っただけで。

太田光:ケラさんは見た目がほら…

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:うるさいよ!(笑)

太田光:強いから。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:結構さ、あんた酷いこといっぱい言ってんだね。ちゃんと俺、大竹しのぶさんがゲストの時とかラジコで聴いたりしてた。

太田・田中・外山恵理:ハハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:酷いよ!

太田光:でも、目立つからさ。

田中裕二:とにかくケラさんは、僕らがちょうどデビューした頃に、今から31年ぐらい前?

太田光:ありがたかったね、あの時はね。拾ってもらってな。

田中裕二:その頃にはもう既に「有頂天」というバンドで売れてたりとか。

太田光:有頂天になってた頃です。

田中裕二:有頂天、まさにね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:(笑)

田中裕二:たまとかわかる?

外山恵理:わかりますよ。

田中裕二イカ天とかでバンドブームになった。あの辺の人たちを束ねてたのはこの人なんです。

太田光:親玉だった。

外山恵理:へえ。

田中裕二ナゴムレコード

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:音楽とコントとか、コロッケさんとかと一緒になって、それを交互に見せてく、みたいなイベントをやって、後に太田君に「失敗、失敗」と言われた(笑)。

太田光:一回もウケたことないから(笑)。

田中裕二渋谷公会堂

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:君らがかかわったのは2回ぐらいだけど、そういうのばっかりやってたわけじゃないんだよ。変わり者みたいに言われないでくれる?(笑)

太田光:たまたま俺たちがウケてなかったっていうだけね。

田中裕二:それ、今でも覚えてるんだけど、渋谷公会堂ですごいイベントですよ。当時、たまとか、ピーマーズとかね。

外山恵理:イカ天ブームの。

田中裕二:そうそうそう。バンドブームがあって。

太田光氏神(一番)とかもいたよね。

田中裕二:いたかもしんないね。お笑いはそんな多くなかった。

太田光:俺らだけだったんじゃないかな。

田中裕二:だけだったかもしんない。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あんまり知り合いいなかったからね。

田中裕二:そこへ呼んでもらって、だから、お客さんもすごいわけよ。バンドブームだから。

外山恵理:みんなバンドのファンなんだ。

田中裕二:そう。

太田光イカ天ブームの絶頂期の頃だからね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。だから、太田君が言うように、漫才を見せるような空気じゃないわけよ。

田中裕二:だって、それこそ幕間だから、俺ら漫才始めたらトイレに行く人もいっぱい。音楽のファンだから。

太田光:イヤな客ばっかりでさ。

田中裕二:しょうがないけど、それは。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ・太田光:ハハハハ

田中裕二:その楽屋に当時来てたのが、さくらももこさん。去年亡くなっちゃったけど。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:その後、仕事してたんじゃん。『ちびまるこちゃん』で。

太田光:そうなんです。あれ以来なんですよ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:俺が仕事見つけてやったようなもんだよ。

太田光:本当にそう。

それで、さくらももこ先生はケラさんの大ファンで、当時、ちょうど『ちびまるこちゃん』がテレビ放送始まってちょっとした頃だったの。それで、楽屋に来てたんですよね。ケラさんにいろいろゲラを見せたりなんかしてたの。『ちびまるこちゃん』の。これがこうでこうでなんて言ってて、「あれ、さくらももこらしいよ」って俺らね。

田中裕二:まだ、今出てきたばっかりの若い漫画家さんだから、よくわかんないわけ。そんなに有名じゃないから。

太田光:でも、『ちびまるこちゃん』が、言ってみりゃ、あの若さで『サザエさん』の並びでやってて、同い年だったから、すげぇなあと思いながら見てて、ヤな女だなと思ってたの。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ハハハ

田中裕二:やっかみとしてね。

太田光:楽屋にまで来やがって、偉そうにしてんだろうな、どうせと思ってて、こっちでやっかみ半分、悪口言ってたの。そしたら、何年かして『ちびまるこちゃん』のエンディングテーマを爆チュー問題でって、さくらももこさんからお願いされたから。それで、あの頃のことなんて覚えてないだろうなと思ったら、実は話したら「覚えてますよ。爆笑問題がいるって話しかけたかったんだけど、緊張して話せなかったんです」って言われたの。それが嬉しかったね。いい人だあと思ったね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ハハハ

田中裕二:単純だから。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ほんとだね(笑)。

太田光:さすがケラさんのファンだと思った。ハハハハ

田中裕二:その時は「劇団健康」も当然もうやってたでしょう。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:やってた。

田中裕二:その時から、結局、演劇とか音楽とか全部やってたんですよ。

太田光:マルチだったですよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:でも、演劇はお客さん入らなかったですよ。そんなには。だから、今と逆な感じ。今はCD売れないから。

太田光:バンドのほうがその頃はね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:五分五分でいきたいんだけど、なかなか難しいね。

太田光:やり過ぎじゃないですか、ちょっと。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうかな。でも、音楽は表方だけど、基本、あと、裏方じゃない。作・演出って。ちょっとストレス溜まるんだよね。たまに外出ないと。

太田光:ああ、そうか。

田中裕二:やっぱりなんか表現したい。自分で。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:うん。

太田光:でも、岸田賞とって。言ってみれば、演劇界ではもう頂点ですよね。

田中裕二:今はもうほんと中心にいる人ですから。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:いつの間にかね。当時は、松尾スズキさんと僕同い年なんだけど、2人とも演劇の隅っこで。

田中裕二:「(夢の)遊眠社」とかね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。鴻上(尚史)さんと。鴻上さんも来たんだよね。

太田光:来ました。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:鴻上さんとかに陰から、言ってみれば、吹き矢吹いて逃げる、みたいな。そういうポジションだったの、僕とか松尾さんは。

太田光:ハハハハ

田中裕二:まあまあ、若かったしね。世代的にもちょっと下になるわけだから。僕らも世代はかなり近いんで。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:2歳か3歳違うんだけど、太田君とか、最近、君付けとかさん付けとかにうるさいらしいじゃない。

田中裕二:こっちはうるさくない。でんじろうにうるさく言われたの。

太田光:俺はどうでもいいんだけど。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:だって、「さん」とか付けたってた、例えば「太田さんさあ~」って言われるのと、「太田君さ」って言われるの、ねえ。

田中裕二:そういうことじゃないからね。

でも、ほんとにその頃のケラさんと僕らは一緒にやってたでしょ。今、そうやって紫綬褒章

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:だね。

太田光:信じられないよ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:俺も信じられなかったんだよ。

田中裕二:そういうタイプとの人じゃないのよ。仕事内容もそうだし。

太田光:人間のクズみたいな。

田中裕二:そこまでは言ってないよ!

太田光・ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:何も知らないじゃないかよ!(笑)

田中裕二:ただ、俺、いまだに覚えてるのは、爆笑問題がまだ若手の頃に、たけしさんが『オールナイトニッポン』をニッポン放送でやってて、それを突然あの人はたまに「今日休む」って言い出す時があるわけですね。

太田光:お化けが出るつって。

田中裕二:その時に、ちょうど別の時間帯で僕ら若手だけど、一応ニッポン放送でラジオ番組持ってたから。

太田光:夕方ね。

田中裕二:今日の夜、ビートたけしオールナイトニッポン、たけしさん来ないから、代わりに爆笑問題でやってもらうから。当日電話がかかってきたわけ。ウワッ!となる。でも、憧れの場所です。一番凄い。まあ、それで我々、やることになって、で、太田さんが一発目で「ビートたけしは死にました。だから今日は代わりに俺らがやります」。

太田光:今で言う大炎上。

田中裕二:そうですよ。「浅草キッドざまあみろ」つって、それで大騒ぎになるんだけども、その時、実はケラさんは、電話で出演してるの。覚えます?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:覚えてない。

太田光:そうだっけ?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:何でだろう。

田中裕二:覚えてないでしょ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:うん。

田中裕二:それ、俺ははっきり覚えてます。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:え、なんで俺電話で出演してるの?

田中裕二:その時電話で。

太田光:かけてきてくれたんだ!

田中裕二:かけてきてくれたの。だから、その時っていうのは、太田が、「おい!水道橋、てめぇ、もし悔しかったら来いよ!」とかいろいろワーッて「来たい奴は来い!電話かけてきていいぞ」みたいに言ったら、ケラさん、電話かけてきたの。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ハハハハ

田中裕二:生放送中に。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:暇だったんだ、俺(笑)。

太田光:暇だったんだよ(笑)。

田中裕二:その時に、放送では言っちゃいけないことをぶっこんだの、この人。

太田光:ケラさんが?

田中裕二:そう。

太田光:あ、そう。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:え、そうなの? ゴメン。

田中裕二:ある特定の宗教団体の名前を出して、茶化すようなことを言ったんですよ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ダメだよ、それ。

太田光:ハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ゴメン、ゴメン。

田中裕二:その後、俺は、その謝罪をしたのも覚えてます。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ゴメン。じゃ、借りがあるじゃん。なんか奢る。ゴメンね。

太田光:無茶苦茶だったね。

田中裕二:深夜とか、アングラのノリで、俺らもそうだし、ケラさんとかも。

太田光:楽しかったね。

田中裕二:それが楽しくて、ちょっと危ない放送禁止用語とか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:わかんなかったんだよね。夜中だし。ましてや電話だし。

田中裕二:何でもいいと思って。

太田光:やっちゃえ、やっちゃえってね。

田中裕二:若気の至りでそういうことを言ってね。

太田光電気グルーヴなんかもね。

田中裕二:そうそう! だから、電気グルーヴなんかも、今まさに卓球さんがああやって言われるけども、彼らも昔から。

太田光:ああいうの当たり前だったね。

田中裕二:あれが当たり前になってたんです。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:卓球、この間会ったら、これ出るってこと言ったら、FAXを送ってくれるって言ってた(笑)。

太田光:本当?

田中裕二:送ってよ!FAX。ねえ。

外山恵理:ねえ。

 

田中裕二:では、ここでケラリーノ・サンドロヴィッチさんのプロフィールをご紹介します。

太田光:いつからサンドロヴィッチになったの(笑)。

外山恵理:本日のお客様、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんは、1963年(昭和38年)1月3日、東京都でお生まれになりました。横浜放送映画専門学院を卒業後、学生時代からの愛称ケラの名前で、ニューウェーブバンド「有頂天」を結成。自主レーベル、ナゴムレコードを立ち上げ、数多くのバンドをプロデュースしました。(太田光:一時代を作りましたよね)

1985年には「劇団健康」を旗揚げし、演劇活動を開始。92年に解散すると、翌年「劇団ナイロン100℃」を結成。去年、25周年を迎えた劇団のほぼ全公演の作・演出を担当するほか、「KERA・MAP」などの演劇ユニットも主宰。これまでに岸田國士戯曲賞をはじめ、菊田一夫演劇賞読売演劇大賞最優秀作品賞など、数多くの賞を受賞。去年秋には紫綬褒章も受賞されました。

また、演劇と並行して音楽活動にも力を入れていらっしゃって、再結成した「有頂天」、鈴木慶一さんとのユニット「No Lie-Sense(ノーライセンス)」、バンド「ケラ&シンセサイザーズ」など、さまざまなユニットやソロでも、ライブを行ったり、新譜をリリース。来月にはおよそ3年半ぶりとなるソロアルバム『LANDSCAPE』もリリース。

ケラリーノ・サンドロヴッチさん、本日のお客様です。

 

田中裕二:ゲストの一番好きな曲、思い出の一曲を伺いまして、その曲をBGMにプロフィールを紹介していますが、これは1979年、P-MODELの『美術館で会った人だろ』という曲なんですけれども。

外山恵理:1979年?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:テクノポップブームというのがあったの。YMOがバーッといって、その後、もうちょっと…。YMOはお金持ちじゃない?

田中裕二:(笑)

太田光:世界的だしね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:もうちょっとお金のない人つっちゃアレだけど、もっと一般の人ができるようなバンドがテクノをやり始めた。

田中裕二:だから、プラスチックスとか、ヒカシューとか、あの世代です。P-MODELもそうなんですけど、ちょうど70年代後半。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。あの人たちがいなかったら、たぶん音楽を始めてなかったと思う。

太田光:あ、そうなんですか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ロックとか嫌いだったから。なんか暑苦しいなと思って。

外山恵理:今聴いても全然。

田中裕二:そうでしょ? 新しいでしょ?

外山恵理:そう。79年て、だからびっくりしちゃった、今。

太田光:変わってるしね。

田中裕二:テクノの本当の走り。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。

太田光:ケラさんも最初はテクノなんですか?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:最初はそうですね。でも、テクノ、ニューウェーブ、パンクって、わりと一緒くたにされてというか、交わるところが多かった。

田中裕二:そうだ、うちの兄貴とかもその辺が大好きだから、うちにもこのP-MODELとかBUCK-TICKとか、レコードいっぱいあって、ヒカシューのメンバーの人たち、家に来てた時あった。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ほんと?

田中裕二:山下さん。うちの兄貴と仲良し。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:今度紹介して(笑)。

太田光:兄貴は服のデザイナーで、コムデギャルソンのデザイナーやってたから、その辺はみんなあれなんだよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうかそうか。

田中裕二:それで、それをちょっとアイドルにしたのがジューシィ・フルーツ

太田光:ああ!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:近田春夫さんがプロデュースしてね。

田中裕二:それはアイドル的に。

太田光:近田さんのやってることに、わりとケラさんて結構インスパイアされてるっていう感じですか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:まあ、そうですね。ところもあるかもしれない。でも、あそこまで業界バリバリみたいなのはちょっと難しいけど。

太田光:でも、いろんな興味がすごいですね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。もともと子どもの頃に、僕は喘息で5歳まで、ほぼ外で遊んだりできなかったんだけど。

太田光:苦しそうでしたもんね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。

田中裕二:知らねぇーだろ!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:「そう」って言っちゃったよ、俺(笑)。で、うちの親父がジャズやってて、その影響で、今、ジャズをやってるんだけど。

田中裕二:この間、アルバム聴かせてもらったんですけど、あれ、子どもの頃のケラさんの写真なの? レコードジャケット。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうなの、そうなの。

田中裕二:かわいいんだけど。

太田光:カッコいいですよね。

田中裕二:曲が全部ジャズなんですよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:思わなかったでしょ? 「有頂天」があんなことやってるって。

田中裕二:俺は「有頂天」とかのイメージがあるから、そういう感じなのかなと思ったら、全部ジャズでびっくりしたんだけど。それが元にあるの?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あるんですよ。親父がジャズやってて、当時のジャズマンて、わりと周りに喜劇人とかいっぱいいて。

太田光:クレイジー(キャッツ)とか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうそうそう。家の親父の麻雀仲間が由利徹さんとか。

田中裕二:えーっ!?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:森川信さんとか。

田中裕二:えーっ!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:だから、赤ん坊の頃、森川信さんて、『男はつらいよ』の初代おいちゃん役ですよ。そういう人たちに囲まれて育ったんです。

太田光:すごい環境。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:それがなんとなく。まあ、赤ん坊だからね、森川信さんと話して、「この笑いはどうなんだろう」なんて言わないけど、でも、たぶん潜在意識の中にあると思う。原体験で。

田中裕二由利徹さんとか会ってたんですね、子どもの頃に。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうなんです。面白いおじちゃんとしてね。

太田光:なるほど。じゃ、音楽と笑いというのは別に自然に一緒に同居してたんですね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうなの。

太田光:確かにクレイジー(キャッツ)なんかもそういうのがうまく同居してるからね。それが一旦、演芸と、ドリフ(ターズ)以降というのは分かれちゃったから。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:うんうん。クレイジーキャッツなんか音楽的にも素晴らしいもんね。

太田光:そうです。みんなバンドマンですしね。業界用語なんていうのはバンド用語だもんね、みんなね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうそうそう。

 

外山恵理:じゃ、音楽から始められて、爆笑問題のお2人とライブっていう話ありましたけど、そういうのも考えたわけじゃないですか、ケラさんが。だから、作・演出に流れていくのは自然な流れだったということなんですか。

太田光:自然だったんだね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。最初は映画学校を出てるから映画をやりたかったんですよ。

太田光:これ、ウッチャンナンチャンと同じ時期ですか?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ウッチャンナンチャンの1期上。僕が在校中に彼らはウッチャンナンチャンの名前で発表会をやってた。内海桂子・よし江師匠の仕事で。

田中裕二:もう『お笑いスタ―誕生』に出てるもん。

太田光:出川(哲朗)さんと。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。出川君と入江雅人と。僕らの下にバカリズムがいるんだよね。

田中裕二:もっと下ですね。

太田光:そうか。当時から知り合いだったんですか?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:いや、当時は。でも、僕、発表会を観てますよ、ウッチャンナンチャンの。

田中裕二太田光:へえー。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:だから、彼らは今でも会うと「先輩、先輩」って、ちょっと悪意を込めて言ってくるんだけど(笑)。

太田光:俺も願書、あそこへ行こうと思ってたから。今村昌平さんのところですね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうそうそう。ちょっとコマーシャルが格好よかったのよ。小沢昭一さんが「大学落ちたら横浜放送映画専門学院へ」って格好いいなと思って(笑)。

太田光:ハハハハ

田中裕二:そうなんだ。

太田光:俺も行こうと思ってたけど、日芸に裏口で入ったもんだから。

田中裕二:裏口じゃねぇーだろ!

太田光:係争中だよ!

田中裕二:お前が言い出したんだろ!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ・外山恵理:ハハハハ

太田光:田んぼの授業があるんですよね、あそこね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうそう! 農村実習というのに行かされるんですよ。理不尽なね。

太田光:ハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:向こうの農家の人たちは、僕らがタダで働いてくれるから、とてもありがたいわけですよ。僕らは、映画を作るには田植えが必要だとか、わけのわからない理由を言われて。

太田光:なんで田植え(笑)。

田中裕二:何なんだろう、それ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:人生修業。

外山恵理:そういうのが必ずあったんですか?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あるの。行かされるの。

太田光:じゃ、もともと映画。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:映画をやりたかったんだけど、当時、82年ぐらいの日本の映画界って、わりと悲惨だったんだよね。

太田光:悲惨でしたねぇ。

田中裕二角川映画がまあまあ流行ってたんですよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:今みたいに日本映画のほうが洋画よりもお客来るなんてことはなかったし、デートで日本映画に行かないの、みんな。

太田光:ちょうどスピルバーグジョージ・ルーカスフランシス・コッポラがバーッときてて。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:『ET』の頃だね。なんか夢がなかったんだよね、映画界に。

太田光:なかった。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:2本立てで、やりたくもない映画を。4番目の助監督から始めて、だんだんフォース、サード、セカンド、チーフ、上がって、やっと監督になれたと思ったら、好きな映画撮れない。で、当たらなかったら2本目ない、みたいな。で、イヤになっちゃった。その頃やり始めていたバンドのほうが面白くなっちゃったんですね。

田中裕二:それが「有頂天」ですね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。

田中裕二:芝居は? 「健康」って何年にできたんですか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:「有頂天」がメジャーデビューしたのが86年で、その前の年、85年。ちょうど当時、ラジカル・ガジベリビンバ・システム

太田光:はいはい。

田中裕二:大好きでしたよ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:シティボーイズいとうせいこう竹中直人中村ゆうじ宮沢章夫さんという人がやってて、それがカッコよくてね。

太田光:カッコよかったですねぇ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:モンティ・パイソンをライブでやってるみたいな感じ。

太田光:おしゃれでねぇ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:それをやりたかった。

田中裕二:わかるわ!

太田光:そうなんだ!

田中裕二:俺らもそういうところあったからね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:それやりたくて、やろうとするんだけど、どうしてもワハハ本舗になっちゃうわけ。

太田光:ハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:しかも下手なワハハ本舗になっちゃうんですよ。

太田光:田口さんとかいましたっけ?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:田口トモロヲ

田中裕二:「健康」。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:いた。1人だけ大人がね。トモロヲさんは僕よりも6つ上かな、7つ上かな。あの人だけ演劇を。アングラ出身なんで、あの人にいろいろ教わったんです。

太田光:あ、そうなんだ。「ばちかぶり」もやってましたもんね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:やってました、もう。ナゴムレコードから「ばちかぶり」をリリースして。

太田光:そうか、そうか、そういうことか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:だから、ミュージシャンがいっぱい出てたんですよ。だから、卓球や畳や大槻ケ…あ、畳って言わないな、ピエール・瀧や。

田中裕二:ハハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:当時、畳っていう名前だったの。あと、JAGATARAっていうバンドの人とかね。

田中裕二JAGATARA

太田光:ああ、懐かしいねぇ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:出てましたね、演劇に。

太田光:「健康」は、何回か行ってますね。当時の。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ほんと? いやあ、まあ、この頃はちょっと、あんまり思い出してほしくない。

太田光:ハハハハ

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:お互いそうでしょ? あの頃の。

田中裕二:まあまあまあまあね。

太田光:確かにね。

田中裕二:デメタンて「健康」?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうそうそうそう。

太田光:デメタン、いたね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:よく覚えてるね。

田中裕二:今思い出した。パッと出てきた。デメタン、一緒に飲んだことありますよ。

太田光:へえ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:聴いてる人わかるかな。

田中裕二:わかんないかもしんないけどもね。

 

外山恵理:なんかつながりがすごそう。

太田光:あります、そういう意味ではね。

田中裕二:そう! それで、結局、ケラさんが、結構俺らのことをいろいろしてくださって、ここに今、懐かしいCDジャケットなんですけど。

太田光:これは懐かしいなあ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:これ、何年だろうね。

田中裕二:『ヤマアラシとその他の変種』っていうのがあるんですけど、これが、たぶん30年前ぐらいだよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:バブルの頃だよね。

田中裕二:バブルの頃。

太田光:バブルの頃でしたね。バブルの最後のほうですよね。

田中裕二:そうですよね。

太田光:だから、『スネークマン・ショー』が我々、学生時代聴いてて、ああいうのカッコいいなと思ってて、音で聴かせる面白さ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。

田中裕二:音楽とコントみたいな。で、出演者、書いてあるんですけど、大人計画、健康、斎木しげる、これ、シティボーイズの斎木さん。で、Z-BEAM(ズ・ビーム)という、当時、我々と同期のコントをやっている。

太田光:これは結構おしゃれなコントをやってた。

田中裕二:で、爆笑問題ビシバシステムキッチュさん、松尾貴史

太田光:松尾さんも参加してたんだ。

田中裕二:音楽参加が、あがた森魚遠藤賢司大槻ケンヂ

太田光:豪華なメンバー。

田中裕二桐島かれん。えっ、桐島かれんさんもいたんだ。

太田光:えーっ!?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:いたいた。

田中裕二:全然知らなかった。今見てびっくりした。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:歌ってた。

田中裕二:ケラさんとか、とにかくそうそうたるメンバー。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:高橋幸宏さんとか。

田中裕二高橋幸宏さんも鈴木慶一さんもいるし。西村知美ちゃんもいたんだ。

太田光:ぜいたくだねぇ。

田中裕二:で、ヒカシューの巻上さんね。

太田光巻上公一さん。すごいメンバーだよ。ぜいたくだよな。

田中裕二:当時、これだけで『冗談画報』という深夜の番組の。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ワンクール分みたいな。

田中裕二:ワンクール分みたいな。全部これでできちゃう、みたいな。

外山恵理:聴いてみたい。

田中裕二:俺らも30年ぶりです、聴くの。

 

ヤマアラシとその他の変種』♪

太田光:漫才をやってる)

 

田中裕二:いやあ。

外山恵理:お2人声がちょっと高いですね。

太田光:違うね。高いね。

田中裕二:若い。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あの頃ね、ほかのZ-BEAMとかビシバもそうだけど、僕が爆笑問題と一緒にやりたいなと思ったのは、引き芸みたいなところがあったんだよね。

太田光:ありました、ありました。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:今、結構ぼそぼそ喋ってるでしょ?

太田光:そうでしたね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:今と全然、太田君とか愉快な顔とかあんまりしなかった頃。

太田光:愉快な顔(笑)。

田中裕二:全然違うんだ、キャラが今とね。

太田光:そうそう。壁作ってましたからね、あの頃ね。

田中裕二:この時はね、まだ仕事がなくなる前でね、わりといい頃だったんだよね。

太田光:「俺たちの笑いわかるか?」的な態度で臨んでたよね。

田中裕二:ちょっととんがってる頃でしたね。この後、本当にまるまる仕事がなくなってね。

太田光:「女子どもには聞かすネタじゃねぇんだよ」ってさんざん言って。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ハハハ

太田光:本当に女子どもが来なくなっちゃって、「戻ってきてくれ」つって。

田中裕二太田光:ハハハハ

外山恵理:もともとケラさんは爆笑問題のお2人を知ってて出会うみたいな?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:もちろん。でも、それはテレビとかで知ってた。ネタを見て。

外山恵理:どういうつながりだったんですか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:いや、つながりとか。

太田光:声かけてもらって。俺らなんか仕事なんにもゼロの頃ですから。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そんなに売れてないから声かけやすかったっていうのもある。今みたいな爆笑問題、面白いなと思ったって、声かけようと思わないもん。

太田光:そんなことはない。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:忙しいだろうと思って。

太田光:むしろケラさんでしょう、それは。ケラさんにもう話しかけられないもん、俺ら。

田中裕二:それはない! そんなことはないですけども。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:君は人がいる時といない時と全然違うな(笑)。

外山恵理:こういうふうに組み合わせて、こういうことをやろうっていうふうに思ってやったわけですもんね、これも。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。

外山恵理:この人とこの人とって集めてでしょう?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。楽しかったですよ、でも。

外山恵理:凄いですねぇ、ケラさん。

太田光:今までにない感じの新しい感じはありましたよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:録音の間にも雑談、お互いそんなに忙しくないからさ、「将来どうすんの?」みたいな話(笑)。「チャップリンみたいな映画を撮りたい」みたいな話をしてたね。

田中裕二:ああ、言ってたね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:覚えがある。

太田光:そうでしたね。

 

太田光:映画の夢っていうのはまだ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:映画ね、今までに4本、ポツポツと撮ってきてるんだけど、太田君も撮ってるよね?

太田光:撮ったっていううちに入らない。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:俺、最近、吾郎君と舞台をやってて。

外山恵理:『LIFE LIFE LIFE(~人生の3つのヴァージョン~)』ね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:観に来てくださってありがとうございました。

外山恵理:面白かった。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:それで太田君、爆笑問題の話になって、「映画撮ってもらいましたよ」って言ってた。

太田光:そうなんですよ。あの中の『クソ野郎と美しき世界』というオムニバスで4話あるんですけど、そのうちの1コを僕がやったんです。

田中裕二:草彅君が主演のやつ。

太田光:ぜひ観てください。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:はいはいはい。どうやれば観れるの? 今やってんの?

田中裕二:もうやってないですけどね。

太田光:ネット配信とかで観れると思うんだけど。Amazonプライムで。ほかのは全部つまんないから。

田中裕二:いいから!そんなこと言うんじゃねぇーよ! 園子温さんとか、ほかもやっているんですけども。

太田光園子温のがどうしようもないんです。

田中裕二:いいから!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:ハハハハ

外山恵理:今の聴いたりとかして、この前の『LIFE LIFE LIFE』も、すっごく面白いわけ。笑っちゃうの。笑っちゃうんだけど、余韻を残しながら帰ると、なんかね、なんて言うんだろう。面白いだけじゃないんです。

太田光:だけじゃないね。

外山恵理:そうなの、なんか。

田中裕二:なんか考えさせられるような。

外山恵理:うん!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あれは、ヤスミナ・レザというフランスの作家の本なんですよ。今度ぜひ、次回は自分の、自分のったって、これ、ウディ・アレンのキネマ、『カイロの紫のバラ』という映画を翻案したものなんですけど、ぜひ観に来てください。

外山恵理:観たい。

太田光:それは演劇ですか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。後で宣伝します。演劇。

外山恵理:世田谷パブリックシアターですよね。音楽もケラさんが、もちろんこれにしよう、フランス語のアンドゥトロワっていうやつ。あれもおしゃれな感じなんですよ。

太田光:うんうん。確かにセンスがいいっていう感じがありましたよね。ケラさんてね。それは何ですか? 子どもの頃からそういう環境もあったし、そういうものを観てたんですか。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。演劇って、どっか恥ずかしいというか、お客に正面切って台詞言ったり、もうわかってるよっていうところまで言って笑わせたりするじゃない。なんかちょっと、バカにしてるのかという気持ちになってたの。子ども心に。そこまでやんなくても、とか、例えば、ギャグによっては、突っ込まなくてもわかるものもあるじゃない。それをわざわざ。

田中裕二:無粋だよっていうね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:無粋だよっていうのがあって、それでラジカルとか、モンティ・パイソンとかを観て、こういうのをやりたいな、みたいなのはずっとあって、それで鍛えられたんじゃないですかね。

田中裕二:だから、わりと同じ、近い感じだよね、そう考えるとね。

太田光:近いけど、当時の観てる数がたぶん違うと思う。

田中裕二:まあまあ、それはそうだよね。

太田光:そういうのっていうのは自分で探して、劇団とかも。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。東京にずっといたから、東京生まれだからっていうのもあると思うんですけど、観に行きたかったら、日劇とかも小学生の頃から『雲の上団五郎一座』とか観に行ってた。

太田光:うわあ、それは凄いよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:だったら、そんなに笑いが好きならば、お笑いの道にと思うじゃないですか。でもね、お笑いの道の厳しさは目の当たりにしているわけですよ。一筋縄ではいかないぞと。これはしんどそうだと。

太田光:敷居が高くなっちゃった、逆に。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:それで人生壊しちゃってる人いっぱい見てたから。

田中裕二太田光:ハハハハハ

太田光:そうか、そうだよなあ。

(CM)

太田光:最初に感動した映画って何ですか?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:最初は何だろう…。でも、子どもの頃観た、アニメの、東映のね。

太田光:まんがまつり?

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:まんがまつりで。

太田光:僕、今度まんがまつりに出るんです。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:まんがまつりに出るの?

田中裕二:『おしりたんてい』。声優でね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あ、そうなんだ。

田中裕二:29年ぶりに東映まんがまつりが。

太田光:昨日公開で。

田中裕二:復活したんです。

太田光:夢のようですよ。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:やっぱ好きだったの?

太田光:大好きでした。『長靴をはいた猫』。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう!『長靴をはいた猫』を今言おうと思ったのに、なんで言うの、今。その1本をまさに挙げようとしてたの。

太田光:あれ、よかったですよね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:「だにゃー」っていうやつね。びっくりしったっにゃ♪

太田光:そうそうそう。一昨日、舞台挨拶で『長靴をはいた猫』の着ぐるみと一緒に共演して。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:あ、ほんと。あれ、小林信彦さんが脚本協力してるんだよね。

太田光:そうなんですか?!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。あのアニメ。

太田光小林信彦さん?!

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そう。当時、いろんなことやってたじゃん、あの人。

太田光:そうなんだ。

田中裕二:あれ、矢吹の親父だっけ?

太田光:矢吹の親父。監督は矢吹さんという。

田中裕二:俺らの大学の友達のお父さんだったの。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:いろんな縁があるね。

外山恵理:お話の途中ですが、ケラさん、3年半ぶりにリリースするアルバム『LANDSCAPE』から『キネマ・ブラボー』♪

 

太田光:ああ、カッコいいねぇ。

田中裕二:いいですよね。

太田光:昔のなんかね。

田中裕二:昭和のジャズって感じがする。

外山恵理:昔のケラさんの曲は新しくて、今のはなんか懐かしい感じで面白い。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:サイレント映画キートンチャップリンの後ろに流れてそうな。

太田光:ああ、そういう感じですね。

田中裕二:まさにそういう感じがします。

(中略)

太田光ウディ・アレンの映画のバックもよくこういう音楽だったね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:そうですね。かなり影響を受けてる。大好きだから。

田中裕二:まさにウディ・アレンの映画と言えば、さっき言った『カイロの紫のバラ』を翻案して舞台にしたのが?

外山恵理:『キネマと恋人』。6月8日土曜日から世田谷パブリックシアターで再演なんですね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:2年前にやったの。3年前か。

外山恵理:2016年度の各演劇賞を受賞した舞台。ケラさん、台本も演出もということですね。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:これは絶対面白いですよ。間口広いんですよ。これは再演だから、いつも宣伝する時は、まだどうなるかわかんないこと多いんだけど、再演だから、面白いと言い切れる。わかってるから。

太田光:名作だからね、『カイロの紫のバラ』は。本当に節操ないですね。

田中裕二:節操ないって何なんだよ!

太田光:ハハハハハ

田中裕二:マルチに活躍してるでいいだろ!

あれ?卓球君からは結局。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:FAX来てない(笑)。

太田光:頑張れ卓球。

田中裕二:聴いててくれてるかな。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ:聴いてると思う。

田中裕二:ということでございまして、本日のゲスト、ケラリーノ・サンドロヴィッチさんでした。ありがとうございました!

 

 

natalie.mu

ずっと見てあげる

 

伊集院光とらじおと 2019年4月29日 ゲスト 達川光男

 

1955年生まれ。広島県出身。現在、63歳。

広島商業高校時代は、1973年の甲子園で、春、準優勝、夏、優勝。進学した東洋大学では、1976年の秋に東都大学リーグで優勝し、1978年、ドラフト4位で広島カープに入団しました。プロ入り後は、鉄壁の守備と卓越したリードでカープの正捕手に君臨。1984年の日本一に貢献するなど、黄金時代を築きました。

1992年に現役を引退した後は、古巣カープの監督やホークスの1軍ヘッドコーチなど、さまざまなチームで指導者として活躍しています。

現在はアマチュア野球の指導にも力を入れているプロ野球解説者の達川光男さんが本日のゲストです。

 

伊集院光:いま、いきなり来るなりご本をいただきまして、『広島力』の話、もちろんいっぱいしたいと思うんけど、パッと開いたら、僕宛てにサインをくれてて、そのサインの言葉が「平常心」。現役時代、たぶん平常心から遠そうに見えたんですけども。当たってないインコースの球を「当たった、当たった」でおなじみの達川さん(笑)。

 

伊集院光:何より聞きたいのは、広島カープ、今シーズンも順位予想すると、みんなトップに挙げてたのに、ふたを開けたらバタバタと負けたじゃないですか。みんなここから言いたいことを言い出すじゃないですか。カープには慢心があると。と思ったら、今度、バタバタバタッと連勝して、あんなことあります?

達川光男:ちょっとしたことですよね。最初、丸が抜けて、丸の3番のところに入った選手がみんなプレッシャーがかかっちゃうんですね。勝手に。だから、広島では「センター丸の穴は埋まったけど、3番丸の穴は埋まっていない」という名言ができたぐらいで。

伊集院光:あれだけ中心の精神的支柱の選手がいなくなると、変なところに力が入るものなんですか。

達川光男:というよりも、打順の流れとかなんとか、丸あたりはホームランを年間に40本近く打つ。100打点近く稼ぐ。出塁率が5割ぐらいあるんですよ。だから、打てなくてもフォアボールで出たりして、うまくつながるんですよね。力のある人がいなくなると、脇役の選手がうまくできない場合がありますよね。

伊集院光:そこまでは素人の僕らも何となくわかるんです。あれだけの選手が抜けたから。それがこんな早く復旧できると思ってないわけですよ。

達川光男:もともと投手力もあるし、選手層は厚いんで、今どきのテレビゲームの子ですから、リセットが早いんですよね(笑)。

伊集院光:自分は日ハムのファンだったり、中日と仕事をさせてもらったりするから、例えば、日ハムが優勝した次の年に開幕バタバタと負けだしたら、そのまま最下位で終わっちゃったりという経験をしているので、全然わからんもんだなと思うんですけど。

達川光男:日ハムも今年はちょっとしたたかですよ。(中略)栗山監督は、ライバルはソフトバンク1本ですからね。だから、普通なら、その場、その場で見るんですが、1年間のトータルで見てるから、最後に1ゲーム勝てばいいという。監督経験、今年で8年目だから、そういうところでペナントレースの戦い方を知ってますよね。

伊集院光:そう考えたら、今年の戦力はホークスと優勝争いをするんだという意識があるから、そのホークス中心に組み立てていくし、ホークスの誰が出てくる時に誰まで考えると。

達川光男:そう。考えてますね。

伊集院光:ローテーションが多少ずれても。

達川光男:ずらしてますね。

伊集院光:ほかのチームには勝てる力を持っているんだから。

達川光男:五分以上の成績を残せるというのは自信を持っていますので。その辺が一日の長というか、長い間監督をやってるんで、とにかくそういう形をとっていますよね。

 

伊集院光:広島はなんでこんな強くなったんですか。

達川光男:やっぱり練習量ですね。半端じゃないですね。練習量と体の強さとか、そういういろんな要素がありますよね。いろんなチームが優勝して、次の年、なかなかいい成績ができないのは、イベントとか、いろんなのがたくさんあるんですが、広島はそれがないんで。僕らも何回も優勝しましたから。

伊集院光:いやいや(笑)人気じゃないですか。

達川光男:人気はあっても、お呼ばれはあまりなかったんで。

伊集院光:よそに比べると練習時間がまだまだ割けるという。練習を邪魔されないスケジュールになっているという。

達川光男:「練習は不可能を可能にする」というオーナーの指針があるんで、それを一途に守っていますね。

 

伊集院光:いま、広島で、達川さんの目から見て、こいつ伸びる。僕は伸びそうな選手を先に知りたいんですよ。もちろん鈴木とかすごい選手になりましたけど、これから伸びそうな人は誰ですか。

達川光男:床田。これは本物ですよ。これはいいボール投げます。

伊集院光:何がいいんですか。

達川光男:腕の振りが非常によくて、真っ直ぐもスライダーも変化球も全部同じ形でくるから、相手が幻惑できる。あと、メンタルも強いですし。

伊集院光:今年、幾つぐらい勝ちそうですか。

達川光男:いま、4つ勝ってますけど、彼は肘のトミー・ジョンの手術をしてるんで、それがもてば、1年もてば、私は15は勝つと思います。フィールディングも上手ですし。投げるだけじゃなくて、その他のクイックもできる、守備力もある。そして、送りバントも上手なんです。それで、メンタルが謙虚だから。おごるところは全くないから。

伊集院光:実は、僕は若手の頃に、「お笑いで売れる奴どういう人ですか?」と言うと、大体みんな「謙虚である」みたいな話を先輩方がするんですよ。そんなの関係ねぇーだろと思っていたんですけど、関係ありますよね。

達川光男:ある。

伊集院光:伸びる・伸びないって。

達川光男:めちゃくちゃありますよ。

伊集院光:結局そこなんですよね。

達川光男:そこですね。

伊集院光:そこそこの力でも、傲慢な奴って、例えば、2軍のエースにはなるけど、1軍来ませんよね。

達川光男:そういう奴は意外とビビリンチョんが多いんですね。ビビるんですよね。

伊集院光:ちょっとわかります。お笑いも、そういうタイプ、楽屋の番長になるんですよ。でも、本番はダメなんですよ。だから、その感じはちょっとわかるようになりましたね。

 

伊集院光:広島のキャッチャーで、僕が注目する、甲子園でホームランの記録作った中村と、もう一人、坂倉という若い、二十で、2軍では、去年、敵なしなぐらい打っていたキャッチャーがいるじゃないですか。どっちが伸びます?

達川光男:モノは中村が上ですよ。ただね、考え方は坂倉が全然。年は1コしか違わないけど、坂倉は、謙虚さと向上心がある。「おい坂倉!そんなキャッチングしとったらダメだろバカタレー!」。テレビでそう言っても、次の日、「キャッチング教えてください。僕うまくなりたいんで」言うて。「お前、手見せてみぃ」言うたら、2月3日頃だったんだけど、豆まきできるぐらいの豆がいっぱいできてた。両手合わせて拝ませてもらった。というぐらいね。

 

伊集院光:坂倉選手に自分がコーチだったら何を教えたいですか。

達川光男:私は、自分が投げてるつもりでキャッチャーしなさい。そうしたら答えが出る。あれは、伊集院がここが弱いとか、腹が出てるからインコースが弱いとか、どうとかいうことを教えてもダメですね。自分が投げてるつもりで、その気持ちになると、うまくリードできるようになります。

 

伊集院光:中村に教えるとしたら何ですか。

達川光男:中村に教えるとしたら、まず体を治して、高校時代の自分の実績を捨てろと。だから、彼には、この前会ったんですけど、「お前、ちょっと宮島の弥山のてっぺんまで登ってこい」と。日本三景の一つ宮島。「あそこへ登って、朝日か夕日を見てこい。朝早いのが嫌なら夕日を見てこいと。そしたらいろんなことがわかるから」言うて。

伊集院光:すげぇ指導だな。うわあ。これは、離れているようだけども、何か感じることがあるはずだということですか。

達川光男:そうですね。宮島の弥山は、誰だったかな、ちょっと忘れたんですが、「弥山に登らずして宮島を語るなかれ」という。(弘法大師空海の言葉)

 

伊集院光:キャッチャーを育てるで言うと、ホークス時代に、いま“甲斐キャノン“て、有名な甲斐選手、もともと練習生ですよ。それを育てた実績があるじゃないですか。甲斐には何を言ったんですか。

達川光男:甲斐は、とにかくずっと見てあげるというのが大事でしたね。甲斐は7年たって、ずっとあまり見てもらってなかったんですが、ずっと見てあげて、彼、母子家庭だったというのもあったりして、お母さんをとにかく幸せにしたいというのを聞いてたし。で、素直だったですね。改名するのに、すぐ改名しましたよ。元に戻しました。あれ、甲斐拓也と言うんですよ。登録名を「拓也」にしてたんです。あいつに、「おい、拓也いうたら誰思い出す?お前がもし日本一のキャッチャーになったら、拓也いうてたら、みんな木村拓哉を思い出すぞと。甲斐て、誰もいないぞ、いま12球団で。お前、甲斐に変えろ」言うてたら、「はい」て変えたですよ。すぐ。

伊集院光:でも、これって、直接野球と関係ないように聞こえるけど、でも、このコーチ、俺のこと気にかけてくれてるんだっていうのを、そもそもドラフト上位の選手でもない人が、そう思ってもらうだけで、やっぱ違うもんですか。

達川光男:本人も、私が退団する時、それは言ってくれましたね。朝飯をホークスでは、キャンプ中は朝6時から食べるんですよ。6時から8時半の間に食べたらいいんですよ。柳田なんか8時頃来るんですよ。甲斐は必ず6時に、寝癖もしてない、髭も剃ってる。ということは、おそらく5時過ぎには起きて、いい準備をしていると思うんですよね。それを毎日続けてましたから。それで、私は、これは間違いないなと。

伊集院光:それを見てるんだ。

達川光男:それを見てくれてることが嬉しかったと言ってましたね。

伊集院光:はあ、深い話だなあ。野球の技術論は、おそらく聞いてる野球に興味ない方になんにも関係ないんですよ。だけど、今言ってることは、工場長だろうが、部長だろうが、店長だろうが、みんな関係あることじゃないですか。「お前がスーパーの前を掃いてくれているんだよな」って一言言ってもらうだけで、おそらく違うと思うんですね。

達川光男:そうですね。だから、彼の練習態度とか行動いうのをずっと見てて、いいとこだけ。褒められたことがあんまりなかったんですね。甲斐は7年間。育成で入ったもんで。最初、お前ダメだとかどうとかいうて、芸人でもそうでしょうけど、悪いとこばっかし言われるんですよね。私は新鮮な気持ちで、年も60。一回り上ですから、63ですから、失うものはないし、孫のような感じで言って。ただ、一目惚れしましたね。

伊集院光:肩?やっぱり。

達川光男:肩。びっくりしましたね。自分の25の時の肩と比べたら全然すばらしい肩してましたね。

 

 

4人目「やさしさとやさしさ」

 

on8+1 2019年4月30日

 

続いてのコーナーはこちら!「佐藤満春の日向でポカポカキュン」

『キュン』♪

 

今週ピックアップする方はこちら!「やさしさとやさしさ」潮紗理菜

今週は潮さんでございます。

1997年12月生まれ、21歳、神奈川県出身ですね。1期生。

潮紗理菜さんという、僕はこの方の才能に嫉妬するぐらい凄い人だなと思ってて。本来、紹介するキャッチフレーズというか、キャッチコピーみたいなことを考えるときに、もういいんですよ、「ラジオスター潮紗理菜」でよかったんですけど、まず、この潮さんという方の魅力を言語化してみようと思った時に、いろいろ素因数分解のように潮さんを分析していったところ、大きく「やさしさとやさしさ」でできていたんですよ。

前々回、井口さんをご紹介させていただいた時に、潮さんとダンスの練習をしていた、みたいな話もさせていただきましたけど、井口さんがソロでダンスをやんなきゃいけなかった時に、潮さんと一緒にダンスの練習をしていた。

あとは、潮さんの素晴らしさというのは、僕が見たレベルで言いますと、以前、日向坂のメンバーの皆さんと、僕が作家で入って、ラジオをやらせていただいた時がありまして、そのメンバーに井口さんもいたんです。井口さんが何かについて実況するという、井口さんをフィーチャーしたコーナーをやらさせていただいんですけど、打ち合わせをしている時に、井口さんが「これ私で大丈夫でしょうか」みたいな、すごく不安がっていたタイミングがあって、その時に「絶対大丈夫だ、絶対面白くなるよ」っていうのを延々と励ましてくれたのが潮さんなんですよ。それがなかったら成立しなかったんじゃないかなというぐらい。本当にちょっとずつ、ちょっとずつ、潮さんの心の中にあるやさしさというのが、全部言葉とか行動にあらわれて、ああ、このグループってできているんだなというのを、僕はあの時にすごく体感して。で、声のトーンも、やさしさから出るそれだなというのがすごくあって。

僕が、ロケもご一緒させていただいた『ひらがな推し』という当時の番組で“ヒット祈願駅伝”というのをやったんですけど、その時に、2期生の金村さんという方と潮さんが一緒に走ってて、あの駅伝が、1区間およそ12キロとか15キロぐらいあって、2人で並走して走るんですけど、かなり2人の絆とか、心のかけあいがないと、耐えるの大変な距離なんですよ。

で、潮さんは1期生なんですね。金村さんは2期生で、ちょっと走り始めの時におそらく距離があったんでしょう。敬語を使わないであだ名で呼んでくれという話を潮さんからしたと放送でのってましたけど、これもまさに、やさしさを形にして言語化したという事例なんじゃないかなというふうに思いました。

潮さんは、ラジオのポテンシャルというか、ラジオスターになる素養がすごくあって、先ほどお伝えした、僕が作家で入ったラジオも、終盤で結構真面目なトーンで話をするゾーンがあって、キャプテンの佐々木久美さんが1人ずつにどんどん話を振っていくという時間があったんですけど、これ、どう考えても最後にキャプテンに話してほしいなと思ったんですけど、誰かが振らないとしゃべれないんです。

僕、その放送で、潮さんにはいわゆる“裏回し”というかなり重要な役割を与えてしまっていて、それは別に裏回ししてくださいとは言ってないんだけど、潮さんが自分の役割に気づいて、そこにちゃんとハマってくれたというのがあって、最後に潮さんが「キャプテンはどうなの?」というふうに振ってくれた。あれが、やさしさでもあり、ラジオスターの片鱗というか、すごく見えた瞬間でした。

ということで、潮さんは、僕は、本当、嫉妬するぐらいラジオスターの素養があって、才能があるんですけど、そんだけ繊細に生きてると、いろんなことがあると思うんですよ。辛いこととか、悲しいこととかにも気づいちゃう人だから、ぜひとも一冊のラジオノートを作って、何かあったらメモするという日常を過ごしてください。絶対いつかラジオで話せる日がきますので。いつか潮さんとはラジオでご一緒したいと思っています。僕の一個大きな目標ができました。ありがとうございます。いつか潮さんとまたご一緒できるように、僕も頑張っていきたいと思います。

ということで、今日の曲にまいりましょう。

潮さんも参加しているユニットの曲ですね。“りまちゃんちっく”というユニットで歌われた曲です。今週はこちらの曲『沈黙した恋人よ』

 

 

ユニット「りまちゃんちっく」のメンバーは、潮紗理菜さん、加藤史帆さん、齊藤京子さん、佐々木久美さん、高本彩花さん。

ユニット名決定の経緯はこちらに

www.hinatazaka46.com

 

 

頑張ってほしい

 

on8+1 2019年4月30日

 

「満春佐藤の今週聴きたいディスウィーク曲」

こちら、いま佐藤が皆さんにぜひとも聴かせたい邦楽ロックをお届けするコーナーです。

先週から今週にかけまして、個人的にもいろいろありまして、わざわざ掘り下げるような話でもないんで、あえて言いませんけども、『モニタリング』からの『フライデー』という流れがありましてね。なかなか思うところもたくさんありますが、もっと言うと、先週のこの放送の段階では私はもう耳にしていた話ではありましたので、うーん、なんともなあ…と思いながらいたわけですけれども。

いろいろ考えました結果、いろいろあるじゃないですか。ミスをすることもあるでしょう。やり直すという、そこからもう一回一からやり直すみたいなことも当然、そこは肯定しなきゃいけないんだなということがずっと頭にあって。ということで、先週この時間で僕は急遽ウルフルズの『ええねん』という曲をかけました。それはそれでいいなと思って。やっぱり間違えてないとは思うんだけど。

で、歌の凄さというのをいろいろ僕は実感して、特に僕が好きな邦楽ロックというところでいっても、言葉の強さとメロディの強さとで、言葉にし切れない不安とか悲しみみたいのがめちゃくちゃあるとして、それを吹き飛ばすような曲を今日かけようと思ったの。

もう平成最後ですけど、皆さんも自身の生活でいろんなことがあると思いますし、楽しいことだけじゃないじゃないですか、生きてて。辛いこととか悲しいこととか不安とか、漠然とした緊張とか、いろんなことがあると思うんですけど、そんなのをバッと吹き飛ばして、前向いて生きていくぞっていう。

春日さんには頑張ってほしいなという思いで、今日この曲をかけます。お届けしましょう。サンボマスターで『ロックンロール イズ ノットデッド』

 

www.youtube.com

 

 どれだけの悲しみがあったのか 今僕に話してくれないか

 心の中にかくれた本当の君に逢いたい

 震えるほどの夜をこえて 昨日のさびしさにさよならを

 本当の君が今世界で一番の光を放つんだよ

 

 何度だって立ち上がるんだよ 君よもう悲しまないでくれ

 強く願って明日を変えたい ロックンロール イズ ノットデッド

 誰にも言えない孤独だとか 君の不安を終わらせに来た

 君が生きるなら僕も生きるよ ロックンロール イズ くたばるものか

 ロックンロール イズ ノット ノットデッド

 

 苦しみも喜びと同じく 分かち合えるそんな日が来るだろうか

 心の中にかくれた本当の僕よ目覚めろよ

 言葉にできないあのキズに 決着をつけるため強くなろう

 本当の僕よ 今世界で一番の光を放っておくれ

 

 生きてみたいから生きてみたい 死んで花実など咲くものかよ

 強く願って明日を変えたい ロックンロール イズ ノットデッド

 全て終わるまで息をしたい 君の名前を最後に呼びたい

 君の全てなら僕が歌うよ ロックンロール イズ くたばるものか

 ロックンロール イズ ノット ノットデッド

 

 いつだってこの世界には 光と闇があるだろ?

 ケチなさだめの僕にだって 光が降り注ぐってのかい?

 さだめに逆らう旅に出て さびしさつのる夜を過ごす

 それでもあなたを思わせてくれ

 

 涙のワケが毎日を変えるよ ロックンロール イズ ノットデッド

 

 何度だって立ち上がるんだよ 君よもう悲しまないでくれ

 強く願ってあしたを変えたい ロックンロール イズ ノットデッド

 誰にも言えない孤独だとか 君の不安を終わらせに来た

 君が生きるなら僕も生きるよ ロックンロール イズ くたばるものか

 ロックンロール イズ ノット ノットデッド!

 

 

2週にわたって春日さんに向けた曲(涙)

 

 

クソ野郎

on8+1 2019年4月23日

 

「満春佐藤の今週聴きたいディスウィーク曲」

こちらのコーナーは、今このタイミングで皆様にお届けしたい邦楽ロックをかけさせていただくコーナーでございます。

先週、あんなことがあって、数日後のこの放送というタイミングなので、何か結婚にまつわる曲とかをかけようかななんて、ずっと選曲を迷ってて、いろいろあったんですよ。フジファブリックの『wedding song』という名曲があったりとか、当然、番組で春日がピアノを弾いていた、ゆずの『栄光の架け橋』とか、いろいろ選択肢はあって、結婚絡みの曲もたくさんあるじゃないですか。

だけど、なんかちょっと違うと思って、ずっと考えあぐねていて、いろいろ考えた結果、別に僕が先輩面をするわけでもなく、結婚生活を数年先に送っているだけの人間ではありますけれども、今後、春日と奥さんが2人で生活をしていくんだとして、想像して、『モニタリング』を観ていただいた方はわかると思いますけど、まあ、最後のピアノと手紙のくだりがなかった場合、クソ野郎ですよ。本当に何にも考えない、何にもしない、受け身の、10年間、11年間、お相手の方を待たせるだけ待たせる、何もしない、食べ物は食べ放題しか行かない、温泉に行くつって特急で1時間で行けるところを3時間半かけて鈍行で行くとか、それはそれで仲がいいじゃねぇーかといったら、そうだけど、とにかくわりと傷つけてきたタイプの男だとは思うんです。僕は端から見てて。

それで、最後のピアノの演奏と手紙は、まあ、ひっくり返しましたよ。相当よかった。僕も大泣きしましたけども、ここから夫婦になって結婚生活を送っていくということは、おそらくそのクソ野郎の一面は出るでしょう。どう考えても。あのピアノを弾いた、あの手紙を読んだ、最高に輝いている春日俊彰のまま数十年過ごせるわけがないんだから。クソ野郎な一面だってまあ出るでしょう。出るよ! そういう奴だって、そこも包括して結婚生活を送るしかないんだと思ったんです。

で、全否定したくなることもあるでしょう。何なんだよこいつ!ということになると思うんだけど、もうこれは運命共同体だから。やっぱり同じなんですよ。同じ境涯の人間なんですよ。結婚するということは。僕はそう思うの。だから、全否定したくなるようなことが起きる。起きたとして、そこをどう全肯定していくかとか、一緒に行くぞともう一回頑張れると思えるかどうかが、俺は夫婦なのかなって。偉そうな感じになっちゃうとあれですけど、特に春日という男と一緒にいるにはそんなことが必要なんじゃないかなと思って、この曲にしました。2人に捧げたいと思います。

ウルフルズで『ええねん』

 

www.youtube.com

 

 何も言わんでもええねん

 何もせんでもええねん

 笑い飛ばせばええねん

 好きにするのがええねん

 感じるだけでええねん

 気持ちよければええねん

 それでええねん それでええねん

 

 後悔してもええねん

 また始めたらええねん

 失敗してもええねん

 もう一回やったらええねん

 前を向いたらええねん

 胸を張ったらええねん

 それでええねん それでええねん

 

 僕はお前がええねん

 好きでいれたらええねん

 同じ夢を見れたらええねん

 そんなステキなふたりがええねん

 心配せんでええねん

 僕を見てればええねん

 それでええねん

 それだけでええねん

 

 アイディアなんかええねん

 別になくてもええねん

 ハッタリだけでええねん

 背伸びしたってええねん

 カッときたってええねん

 終わりよければええねん

 それでええねん それでええねん

 

 つっぱって突っぱしる

 転んで転げまわる

 時々ドキドキする

 そんな自分が好きならええねん

 そんな日々が好きならええねん

 

 情けなくてもええねん

 叫んでみればええねん

 にがい涙もええねん

 ポロリこぼれてええねん

 ちょっと休めばええねん

 フッと笑えばええねん

 それでええねん それでええねん

 

 何もなくてもええねん

 信じていればええねん

 意味がなくてもええねん

 何かを感じていればええねん

 他に何もいらんねん

 他に何もいらんねん

 それでええねん

 それだけで

 ええねん

 

 

 

武道館の裏話

 

佐藤満春in休憩室 2019年4月27日

 

3月2日にオードリーという友達の、同じ事務所の芸人さんがやっているラジオ番組のイベントで、日本武道館で公演がございまして、少しお手伝いをさせていただいたので、僕も裏側に入っていたんですけれども、まあ、すごいライブで。

ちょうど『オードリーのオールナイトニッポン』という番組が、今年、10周年ということで、2009年の10月にスタートしてて、2019年、今年まる10年になるということで、去年から全国ツアーをやって、青森県、愛知県、北九州とやって、軒並み全部即完で、チケットが。1000人とか2000人単位の大きいハコのイベントを完売させて、最終的に日本武道館も即完。そして全国のライブビューイングを含めて合計2万5000とか6000ぐらいですか、入れたと。

これはもう、ラジオイベントとしてもかなりすごい規模ですし、プラス、お笑い芸人としてやる規模としても、かなりすごいですよ。それだけ彼らに人を惹きつける魅力と実力と、人柄とね、技術と、いろんなものがあるんだろうなあ、なんて思いながら。

僕は、それこそ15年ぐらいのつき合いになるんですかね。若林君とは2人で久我山の街を、人の悪口を言いながらずっと散歩し合ってた仲ですから(笑)。一方、春日とも実はいろんな縁があって、2人で遊びに行ったりもするっていう、何となく僕ってすごい特殊な位置で、2人ともと仲よくさせてもらってて。

あと、オードリーがやってきたライブは、全部一応その裏方でお手伝いさせてもらってて。別に僕が何かを考えてるとかじゃなくてね。ライブが僕は好きなんで、構成で入らせてもらって。構成つったって、別になんてことはないですよ。お手伝いをさせてもらってて、本人たちにおんぶに抱っこでかかわらせてもらってて。

今回も、オールナイトニッポンという番組に関して言うと、僕はもう番組のスタッフとしては動いてないので。そもそもずっとラジオが好きで、僕自身が。オールナイトもずっと聴いてたし、いろんな人のを。その中で、オードリーがオールナイトニッポンを始めるって、それこそ2009年になって、見学に行かせてもらったんですね。2回目から。で、「あ、こういう感じでやるんだ」みたいな。ラジオもおもしろいし、そのままいさせてもらってたんですよ。

毎週行くようになって、半ばボケみたいな形で、じゃあ、もう番組のスタッフになっちゃえば、みたいなことをお誘いいただいたりとか、あと、普通に放送作家の仕事にも興味があって、ラジオの放送作家ってどんなのかなって思いながら、藤井青銅さんという大先輩にいろいろ教えていただきながら、じゃあ、勉強で会議とかも出させてもらって、企画案みたいのも、わかんないですけど、出させていただいてもいいですか、みたいな、勉強させてください、みたいなことで、普通にそこからは番組のスタッフとして構成で名前も書いてもらうっていう温情ですよね。その時のディレクターの宗岡(芳樹)さんの優しさで。

で、かかわらせもらえることになって、そこからどのぐらいかな。4~5年は。だから、別にお金をもらうとかじゃなくて、普通に勉強ということも含めて行かせてもらってたんですよ。

別に特にやることなんかないですけど、ちょっとメール出して何かするとか、あとは、春日とは、春日のフリートークがつまんないって言われてしまった時期があって(笑)、そこを何とか打開しようつって、トークの一回聞き役になる。本番前にね。とか、ぐらいをやってたもんで、基本的に何か役割があったわけじゃないんだけど。

で、6年目ぐらいかな、2014、2015ぐらいに、僕が本当にリアルに放送作家としての仕事がバーッてふえ始めた時期なんですよ。放送作家の仕事を始めて。オードリーのラジオから入って、『カスカスTV』とか、オードリーのCSの番組とかから。で、そのスタッフさんが別の番組に呼んでくれて、みたいなところからブワーッてふえてって、2015ぐらいに、ちょっと忙しくなり過ぎて、土曜の深夜の生放送に立ち会うというのが物理的に難しくなってきて。自分の出る側のトイレの仕事とかもふえ始めてたから。

「これまで勉強で来させてもらってたんですけど、ちょっと行けなくなります」っていうことを皆さんに相談して、それはもうここから巣立っていく、じゃないですけど、仕事もふえてよかったですね的な感じで送り出していただいて。そもそも別にギャランティが発生していたわけでもないし、そんな拘束するあれもないですし、みたいな。大丈夫です、みたいな。

その時点で春日は、春日としてギャラを払うから何とか残ってくれって、あいつだけはずっと言ってくれてて。でも、それもちょっと申しわけなさ過ぎるということで、行くのはやめて。

そこからラジオのイベントはそんなになかったんだけど、オードリーが単独ライブやるとか、若林君がソロでライブやるとかは、大体裏方でお手伝いさせてもらうっていう感じで、ラジオは当然僕は普通に一リスナーとして聴いてたんだけど。

今回の全国ツアーということが始まるに当たって、各所で漫才をやったんですよ。漫才のお手伝いを僕させてもらってて、ネタは若林君が書くわけですけど、それをつくるに当たって、ちょっと会話の相手が必要だったりするわけじゃないですか。そういう時に僕はずっと呼んでいただいてるんで。

だから、番組のスタッフとしてはもう外れてるんだけど、漫才があるので、イベントの現場には毎回来てほしいというふうに誘っていただいて、青森も愛知も北九州も全部行ってて、当然、今回の武道館も漫才をやるっていうことになって、裏側に入らせていただくということになりましてね。まあまあ、ずっと漫才のことをいろいろやってたんですけど。

その中で、イベントの全体の話なんかもチラチラ聞いていくに当たって、“春日が狙っている女”っていう、番組上ずっと出ている女の人がいるんですけど、その人をサプライズで出演させるっていうことになったんですよ。なんかの流れでなったんですということを聞いて、僕は全体の構成にはかかわらないようにしていたから。よその人間として、オードリーの相談には乗るし、漫才のあれはお手伝いするけど、全体のことをやんや言うの、急にまた来た奴が言うとゴチャッとするから、そこは距離をとっていたんですけど。

“春日が狙っている女”という存在の人は、こういう言い方でいま大丈夫かな。僕、春日と一緒に家に来たりとかしてるぐらいの、家族ぐるみのつき合いというか、旅行も行ったりするような仲だから、知ってるわけですよね、連絡先も。で、その子を春日に内緒でサプライズ出演させるってなった時に、あ、これサトミツしかできないなということで、その企画だけちょっと入らせてもらって、何時に呼ぶだとか、何時にリハをやるだみたいなことを全部春日の知らないところで(笑)内緒でやるということで。

片や、オードリーの漫才の打ち合わせもするし、春日のトークゾーンの相談とかもずっと受けてたから。で、若林君のトークゾーンのあれもね。今回、若林君が青森に行った話をしたんだけど、青森にも俺一緒に行ってるし。だから、いろんなところでピンポイントで絡んでて、春日ともずっと話してるんだけど、春日はこうやって今、自分のフリートークの話を俺に一生懸命してるけど、コイツはこの後、俺にだまされることを知らないんだなと思いながら(笑)ずっと話を聞いてて。

春日さんの入り時間が、演者入りが10時ってなってたんだかな。春日が来る前に、若林君に対してバレーボールを当てるっていうアトラクションで急にその方が出てくるというようなゾーンだったんですけど、結構ちゃんとリハーサルはしなきゃいけなくて。その女子をお呼びしてリハーサルをやるというのが、しかもドタバタで、前日に何となく何時とかってなって。

春日が10時入りってなって。10時ってなったんだけど、春日が、あいつ真面目だからさ、「明日10時入りなんだけど、もしよかったら」、春日が言うんだよ。「私、9時に来るので、漫才の稽古とフリートークの要点のまとめを1時間やってくれないか」っていうのを俺にお願いしかけたわけよ。「9時に来ますんで」つって。

それ、言いかけぐらいで、「全然ダメ!」つって。「バカにしないでほしい」っていう。「俺も『スッキリ』を帯で構成してて、年間300個クイズ考えてて、その合間に、申しわけないけど、この武道館を手伝わさせてもらってて、俺は10時って言われたら10時にしか来れない」っていうのを(笑)あんなに春日に強く言うことないんだよ、俺(笑)。

だから、春日もさ、俺がそんなに言ってくることないから、びっくりしてて、「ほんとそうだな」みたいな、「申しわけない」みたいな、「いつもありがとな」みたいな(笑)。「じゃあ、家でやってから10時に来るわ」つって。「そういう姿を見せないほうがいいよ」って俺も言って。「武道館に早めに来てやるとか、プレッシャーだから、スタッフにとっては」つって。「何にもやってない感じで入り時間ぎりぎりに来るぐらいがいいぞ」とかって言って、俺は8時半に入っているわけだから(笑)。リハして、ぎりぎりまで。

で、リハ終わって、その子を別の部屋に隠して、春日の入りを待って、春日と入って。というのがあったぐらいかな。

あとはもう、ライブビューイングで観ていただいたとおりですよ。非常にイベントも盛り上がりまして、いい感じだったんじゃないですかね。そうそう、よかったんじゃないですかね。

あれ以降、またトークのこととかも含めて、ニッポン放送はよく行ってるんですけど、ウロウロはしてるんでね、またあちらのほうの番組も楽しんでいただいて。まあまあ、その後ですから、この番組も、30分空いて、3時半から、もしよければ休憩室も聴いてもらえばな、なんていうふうに思っております。

 

 

飲み込まれた男

 

かたらふ 2019年4月27日

 

ナレーション:やはりお店の人と仲よしの阿佐ヶ谷姉妹。と、そこへ

春日:トゥース!

江里子:ご常連の方がお座りになるそちらのベンチをよろしければお使いになっていただいて。

春日:いいんですか、初めてのお店ですけれども。

江里子:大丈夫です。

小堺:同じ阿佐ヶ谷でもここは知ってましたか?

春日:は、ちょっと勉強不足でしたね。こっちのほうはあんま来ないというか。私、エリアが違うんで、あんまりこっちのほうは。

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ナレーション:駅の北側に住む阿佐ヶ谷姉妹に対し、南側に住む春日さん。地域が違うのもありますが、そもそも街とのふれ合い方が全く真逆で

春日:基本的には息を殺して生きたい。普段は。

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江里子:アハハハハ

みやぞん:こうも違うか。

小堺:こんだけ有名になって、息を殺して生きていきたい。

春日:家はすごいバレてるんですけどね。

小堺:日本一有名な家でしょ?

春日:そうですね。

小堺:春日ん家で届くらしいじゃないですか。

春日:そうです。「杉並区、オードリー春日」だけで年賀状届きます。(笑)でも、ちゃんと住所を書かないと迷惑になっちゃうんで、送るのはいいんですけど、ネットで検索したら出ますのでね。アパートの住所ね。

小堺:こういうこと言う人も珍しいよ。

春日:家がバレるのはいいんですけど。

小堺:あんまり普段、ちょっと話したりとか。

春日:そうですね。だから、行きつけのお店とかもあんまないですし。阿佐ヶ谷で。

小堺:なんか買って帰って家で食べるっていう感じ。

春日:まあ、そうですね。常連さんと仲よくなって、みたいなこともないですね。

小堺:商店街で「あ、春日だ、わーい」とか、そういうのもないの?

春日:ないですね。

小堺:今、すごかったのよ。(阿佐ヶ谷姉妹を見かけると)商店街のどのお店の人も「あららら」つって。

春日:へえ、そうなんですか。

江里子:このままですから、私たちは。

美穂:これで歩いて。いつも毎回。

江里子:春日さんは、一度駅でお会いしたことありましたけど。

春日:ああ、そうですか。

江里子:春日色ゼロにしてらっしゃいますからね。

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美穂:そう。帽子・マスク・眼鏡みたいで全然わからない。

江里子:髪形もね。

春日:髪形も下ろして、だから、スパイみたいな。

江里子:アハハハハ

春日:スパイみたいな格好で歩いてます。(笑)

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小堺:それは昔からそうなの?

春日:だんだんそうなったと思います。最初の頃は、テレビ出始めの頃は、やっぱり嬉しいじゃないですか。いろいろ声かけ(られて)。

小堺:嬉しいもんだよね?

春日:はい。なので普通に歩いてましたけど、だんだんだんだん“春日”が重荷になってきたんでしょうね。普段。

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江里子:ああー。

美穂:“春日”が重荷(笑)。

小堺:カッコいい。アーティストが言う言葉だね。

美穂:そうですね(笑)。

小堺:自分が生んだものに、ちょっと自分が重荷を感じてしまう。

春日:そうですね。“オードリー春日”に春日が食い殺されるみたいな。

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一堂:ハハハハ

江里子:そんなに?

春日:侵蝕されるみたいな。やっぱり声かけてもらったら、「どうも」ぐらいじゃ、やっぱりね。やっぱり「トゥース」とか「ありがとね」とかって言うのが、最初の頃は楽しくやってたんですけど、だんだん、何だろう、カメラ回っていないのに何なんだろうな、みたいな感じに思えてきて、回ってれば全然やるんですけどね、もちろんね。

小堺:なるほどね。おもしろいね、阿佐ヶ谷に住んでてもね。

美穂:違いますね。

江里子:心配しちゃったりして。

(ローストビーフ丼を食す)

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みやぞん:春日さんもこういうふうになじみになったほうがいいんじゃないですか?

小堺:ここ来るようにすれば?

美穂:おいしいものが食べられる(笑)。

春日:はい。全然来たいですけど、来たら来たで、本当にスパイみたいな格好して、端のほうで。

みやぞん:いいんじゃないですか、こういうコミュニケーション。こうしてお肉出てきて、おいしいですね。

春日:でき上がった輪の中に入っていくのが苦手なんですね。だから、常連さんとかで。

小堺:ああ、そうか。

江里子:でも、私たちもそんなに。

美穂:それまでフレンドリーじゃないです。

江里子:つかず離れずな感じが阿佐ヶ谷のいいとこだと思っているので。

美穂:そこまでグイグイ来ない感じの方が多かったりします。

春日:ああ、そうですか。私はずうっと離れててもらいたいんですね。

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江里子:アハハハハ

美穂:つかずはダメ?

春日:つかないでもらいたい(笑)。

小堺:放っておいてほしいぐらい。

春日:そうですね。

 

(春日の行きつけのお店に)

小堺:ここら辺におすすめの店があるんですか?

春日:あるんですよ。私、そんなに阿佐ヶ谷に行きつけの店ないんですけど、このお店は、何回か行ったことある。

小堺:ということは、一人でいて居心地がいい感じなのね?

春日:そうですね。安くて、結構ほったらかしてもらえる。

小堺:ほったらかしてくれる。

みやぞん:変に来ないということですね。

春日:そうですね。注文の時ぐらいかな、絡ませていただくのは。こちらのお店ですね。

(でんでん串)

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ナレーション:人見知り春日さんはこのお店のどこに惹かれたのか。安さ以外にも魅力があるそうです。

(中略)

ナレーション:このお店、飲み物は自分で作るシステム。豊富な種類の中から、自分が飲みたいものを自由に作れるんです。

春日:キクゼー!

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(おでんをよそう)

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みやぞん:まずはおでんで。

小堺:ここで誰ともしゃべらずに。

春日:黙々と飲んで食べて、飲んで食べてして、90分たったらスパッと帰るんですよ(笑)。

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小堺:いつもこうやってしゃべったりしないんでしょ?誰かと来てとか。

春日:しないですね。まあ、でも、唯一一緒に飲む後輩はいるんですけど、まあ、でも、週に1回ぐらいなんで、その男とは。

小堺:それもとりわけ何かしゃべりたいからっていうわけじゃないんでしょ?

春日:じゃない。その後輩が結構しゃべるタイプの後輩なんで、まだいいんですよね。合うというか。私、しゃべらないんで、向こうがバーッとしゃべるんで。

(おでんを食べる)

春日:ひとしきり、串揚げが出た後に、もう一回食べたいものとかを、豚串としいたけとか、追加で注文。それは言わなきゃいけないんです。それを何とか変えてもらいたいんですけどね、そのシステムを。(笑)

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小堺:書いて出すとか。

春日:はい。アイコンタクトとか、ハンドサインとか、なんかそういうので。そこだけちょっと。

小堺:そこはちょっと残念なの?

春日:ちょっと絡まないといけないんで。

小堺:ご主人、春日さん来てるのはもちろんご存じでしたでしょ?

ご主人:3回目ぐらいで気づきました。

春日:ハハハハ

小堺:やっぱり気づかないように、スパイのように。

ご主人:最初は気づかなかったです。

小堺:あんまり話しかけてないんですか、いつも。

ご主人:話しかけてはいけないような感じが(笑)。

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小堺:お察しになって。

ご主人:察して。

春日:ありがたいですね。ありがたいです。

ご主人:ありがとうございます。

小堺:今日は話したの初めてぐらいじゃない?

ご主人:そうですね。はじめまして。

春日:どうもどうも。来させていただいております。どうも。

みやぞん:でも、これで仲よくなっちゃえばいいんじゃないですか? また次来た時に。次来た時、また無視するんですか?

ご主人:無視したほうがいいですかね?

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春日:まあ、そうですね。カメラ回ってるんで今回は話させてもらってますけど、次からは。

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みやぞん:ハハハハ

ご主人:今までどおりで。

春日:はいはい。すいません。申しわけないですけれど。

みやぞん:うわあ(笑)。

春日:ハハハハ

みやぞん:気まずくないですか、逆に。ここで今話して。

春日:会釈ぐらいはね、どうも~ぐらいの感じはしますけど。

小堺:アイコンタクトぐらいで、どうも~。

春日:しますけど、それはね。

(串揚げが来る)

みやぞん:全然しゃべらないですね。「春日さん」という感じ、ほんと出さないんですね。

春日:ありがたい。ありがたいですよね。変に気遣わせちゃって申しわけないなと思うんですけどね。何分、根がとんでもなく暗いもので。

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小堺・みやぞん:(笑)

春日:めちゃくちゃ暗いんですよ。

(CM)

小堺:やっぱりさっき言った、オードリーの春日が大きくなり過ぎて、あの明るいティー(トゥース?)と言う人だと思われちゃうけど、全然違うんだと。

春日:ま、そうですねぇ。

小堺:でも、おもしろいね、相方もそうだもんね。

春日:相方のほうが逆に最近明るくなってきちゃって。

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小堺・みやぞん:ハハハハ

春日:人見知りだなんだとか言って、最近、向こうのほうが、ちゃんとできるというか、いろんな人とカメラ止まってる時とか話したりだとか。

小堺:カメラ止まってる時に話してる(笑)。

春日:それってリアル、本当の部分じゃないですか。向こうのほうが明るくなっちゃいまして。

小堺:でも、阿佐ヶ谷から離れないっていうのも、必要性がないのもあるけど、やっぱいいんでしょう? 阿佐ヶ谷がなんか。

春日:まあ、いいですね。一人暮らしの人もたぶん多いと思うんで、あんまり、先ほどちょっと阿佐ヶ谷姉妹のお二人も言ってましたけど、いい距離感というか。私の場合はゼロ…ゼロ距離でお願いしたいんですけど(笑)。距離をとらないでほしいんですけど、近づいてほしくない、みたいのはありますけど、ほっといてくれるっちゃほっといてくれたり、かといって冷た過ぎないというか。

小堺:絶妙のね。

春日:こうやって一人で入れるお店もたくさんありますし。

小堺:休みの日って、普段どこ行ってんの?

春日:普段は、どこですか…、正直、あんまり阿佐ヶ谷で食事したりとかは少ない。高円寺とか、中野とか行ったりとかして。例えば、男だけで飲んでると、ちょっと女性と話したいみたいな時もあるじゃないですか。そうすると、中野のキャバレーに。

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みやぞん:それはいいんですか? キャバレーの人と話すのは全然ありなんですね?

春日:ま、話さないけどね、そこでも。

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みやぞん:キャバレーでも話さないで。

春日:そこでずっと下は向いてないけど、積極的にバーッとはしゃべらないかな。

小堺:聞かれたことに答えるぐらい?

春日:ま、そうですね。

小堺:「春日さんてこういうとこ来るんですね」とか言われて。

春日:したら、ウッスとか言って。

みやぞん:ハハハハ

春日:腕の筋肉触らすぐらいの。

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小堺・みやぞん:ハハハハ

小堺:うわあ、すごい!とか言って。

春日:ウッス、ウッス、みたいな感じはありますけど、そこも行きつけのお店があるんですよ。中野で。普通にオープンの席だけど、周りのお客さんもそんなにこっち見て、席来て、写真撮ってくれとかいうこともなく。

小堺:いい感じなんだ。

春日:結構一人で来てるお客さんも多かったりするような店なんで。

小堺:じゃあ、趣旨が合ってるね。あっちも一人で、来たくない人がいるんじゃないの?

春日:ああ、そうかもしんないですね。

小堺:そういう嗅覚があるのかな。このお店は大丈夫だ。

春日:ハハハハ。でも、何となくわかるようになってきたかもしれないです。

小堺:だってキャバクラっていったらさ、ある程度、キャバクラは我慢しなきゃいけないかなと思わない。「やあ、好きなんですよ、おもしろいこと言って」とか言うじゃない。

春日:はいはいはいはい。

小堺:それだったら嫌だなあと思うじゃない。

春日:そういう子もいないですね。

小堺:こういう仕事してると、たまに自分も、俺さ、この頃こうだけど、こういうのどうなんだよ、とか、話したくならないの?仲間と。

春日:ならないですね。

小堺:別にそういうのないんだ。ストレスみたいなというか、あるじゃん。

みやぞん:ありますよね。

小堺:たまに、みんなに「聞いてくれよ」みたいな。

みやぞん:テンション上がったり、下がったり、人間だからあるじゃないですか。そういうのないんですか? 何が楽しくて生きてるんですか?

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春日:ハハハハハハハ

みやぞん:ずっと営業っていう感じですね。

春日:それは確かに自分でも思うことがある。何が楽しいんだろうなって。

小堺:やっぱり舞台立ってお客さんが笑ってる時とか。

春日:とか、こうやってお仕事してる時じゃないですかね。

小堺:嬉しいんだね。

春日:はい。

小堺:わかる気もするな。

春日:その時に発散じゃないですけど、何やっても…。だって、こんな変な格好して街歩くとか、普通にしてたらちょっとやっぱり(笑)。こんなわけわかんない、こんな奴が歩いてるとかも、カメラ回ってるからできるとか。そういうところで全部出しちゃってるんで、普段は暗いのかもしれないですかね。

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小堺:うまいんだ。だから、仕事が全部それになってるんだよね。

みやぞん:ああ。じゃあいいですね。仕事が全部ストレス発散になるっていうことで。

春日:まあ、そうですね。うーん…。

小堺:家に一人でいる時は、テレビずっと観てるとか、なんか本読んでるとか。

春日:テレビ観たり、ゲームしたりとか。

小堺:やりたいことをやってるだけ。

春日:まあ、そうですね。

みやぞん:仕事がストレス発散ということですもんね。

春日:なってるのかな。

みやぞん:じゃ、ストレスはどこで溜まってるんですか? 家で溜まってるんですか?

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春日:ハハハハハハ。そうかもね。家でがっちりストレスためて、フルに溜めて(笑)。

小堺:仕事場で。

春日:仕事で発散(笑)。

小堺:逆なんだ、普通の人と。

春日:ハハハハハ

みやぞん:逆ですね。

小堺:普通、家でくつろいでホッとするとかなのにね。家でウウウってなって。

みやぞん:だから、風呂も要らないしっていう感じの。

小堺:でも、そういう話をみやぞんが聞いてるのを見てるの、俺、すげぇおもしろい。

みやぞん:ハハハハ。不思議なんです。

春日:みやぞん君とは真逆だと思うんですよ。私びっくりしたの。去年の『24時間テレビ』、マラソンで走ったでしょう?

みやぞん:走りました、走りました。

春日:次の日に、その裏側みたいなやつ、ずっとやってたんですよ、テレビで。それ観てて、普通に回ってない休憩中とかもいるんですよね、応援する方々が。その方々にちゃんと声かけて。疲れてる状態ですよ。握手したり、写真をしたりとかしてるんで、あ、すごい、本物の人だなと思ったんです。

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みやぞん:ハハハハハ

春日:あ、すごいなあ。

小堺:すごいなと。

春日:はい。それは一応ドキュメンタリーのカメラ回ってますけど、本放送では流れてない部分じゃないですか。そこもちゃんとやってたから、それ、すごいな。私、東京マラソン、何年か前に走ったことがあるんですよ。東京マラソンですよ。42.195キロ。それぐらいの距離で、30キロ過ぎたぐらいですかね、足が、膝が痛くなって、ずっと歩いちゃってたんですよ。したら沿道から「頑張れ」とか「春日走れ」みたいなことを言われて、最初は「どうも、どうも」とか言ってたんですけど、だんだん腹立ってきちゃって(笑)。

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みやぞん:ハハハハハ

春日:全然カメラも回ってるんですよ。カメラ回ってて、一応番組でやってるんで、プロデューサーの人が並走して、スタッフさん周りにいるのに、40キロぐらいの時に「春日頑張れ!」って言われて、普通に「うるせぇ!」って言っちゃったんです(笑)。

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みやぞん:ハハハハハ

春日:不甲斐ないっていうのもあるし、自分に腹立ったりとか、疲れもあって、沿道の人と喧嘩しちゃって(笑)「お前が走れ!」みたいの言っちゃって(笑)。

みやぞん:ハハハハハ

小堺:うるせぇな!って。

春日:はい。

小堺:わかるけどね。

春日:たかだか40キロぐらいで。それを24時間やってすごいなって思ったんですよ。

みやぞん:何でもプラスに持っていっちゃうっていう癖があるんでしょうね。

春日:ああ。

小堺:それってなかなかできないよ。

春日:できないよ。

みやぞん:そうですかね。

春日:そうよ。

みやぞん:スポーツやってたら、結構プラス思考にならないですかね?

春日:プラス…まあ、まあ。

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みやぞん:だって、打てないと思って打席入る人いないし。

春日:わかる、わかる。それは、でも、確かに。プラス思考…ネガティブではないけどね。

みやぞん:そうか、春日さんの場合は、プレーしている最中がストレス発散ですもんね(笑)。

春日:ま、そ、そうだね。

みやぞん:春日さんの前やってた番組があって、僕がテレビ出る、今から8年以上前に春日さんの番組に出させてもらったんですよ。

春日:えっ?

みやぞん:『学生HEROES!』っていう。

春日:ああ。あれ、みやぞん君出てもらった?

みやぞん:出たんですけど、その時、春日さん初めて見た時にオーラがすごくて、確かに声かけにくかったんですけど、僕に「頑張ってね」って言ってくれたの覚えてます。

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春日:(笑)ほんとに?

みやぞん:だから、逆にそれが、うわっすっごい。テレビでトゥースとかやってても、裏では「頑張ってね」っていう、ものすごい紳士なんだっていう感じしました。

春日:ああ、8年ぐらい前?

みやぞん:8年ぐらい。その時に、ちょっと間違った情報で「ANZEN漫才芸歴18年」て出ちゃって。

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春日:ハハハハハハハ

みやぞん:いや、ほんとに。

春日:全然先輩じゃない、その時の私より。

みやぞん:ブラックマヨネーズさんとかと同期だって書かれちゃって。

小堺:間違えちゃってた。

みやぞん:次の日、ライブ行ったら、みんなが「おはようございます」ってやって来た記憶がありますもん。

春日:ハハハハハハハ

小堺:先輩だと思って。

みやぞん:先輩だと思われて。

春日:オンエアの時にそう出てたってことだ。

みやぞん:出たんです。

小堺:じゃ、それだけみんな観てたってことだね。

みやぞん:そうです。とろサーモンさんとかと同期。

春日:ハハハハハハハ

みやぞん:いや、全然違うと思って。

春日:ああ、そう。声かけてたんだ、私は、8年前の。

みやぞん:あの楽屋の前で。僕、覚えてます。

春日:じゃ、春日がまだ、まだよかった頃だね。まだオードリー春日に食われ切れてなかった。

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みやぞん:いや、今も優しいじゃないですか(笑)。

春日:もうもう、完全に食われちゃってるから。今はね。

小堺:オードリー春日が僕を食ってきてるなんていうのは、俺は今まで、矢沢永吉さんとか、ローレンス・オリビエとか、そういう名優さんとかにしか言われたこと…、すごいね、やっぱり。

春日:やっぱそうですね。

小堺:なんかいい話聞いちゃったなあ。

春日:そうですか?

小堺:ええ。

みやぞん:最高でしたね。

といったところで、何か告知ある人いたら。

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春日:ハハハハ。そんなライブのエンディングみたいな終わり方すんの?(笑)

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