ミスターK

 

佐藤満春in休憩室 2016年1月30日

 

佐藤満春「オードリーの2人はスケジュールが合えば出てもらうことになっていて、リーダーはそのチームを代表する人間がなるもので、若林君がなるはずだったんですけど、絶対大会に出なきゃいけないから、スケジュールが万が一NGになったことを考て佐藤が代理にやらせてもらっているんです。

1回戦は、春日は海外にロケに行っていて出れなかったんですよ。準決勝は誰を出すかを若林君と僕で話していて、僕と若林君の間では春日のことを“春日”って呼ばないんですよ。そう呼ぶことが、内輪のノリでつまんないというか、「春日という名前出しちゃうんだぁ」みたいになっているわけですよ。

「ミスターKどうする?」「スケジュール大丈夫だったら出てもらったほうが盛り上がるよね」と。春日にも「ミスターK、お前どうなんだスケジュールは」「大丈夫みたいだよ」みたいな話になって、じゃあ出てもらうか、みたいな。

そんな話を若手マネージャーが聞いてたんですよ。 オードリーのマネージャーとうちのマネージャー(以下「マネ」と略)は違うんですね。

今回誰を出すかという時に、俺はうちの大森マネに「マスオチョップ松本、ハマカーン神田、佐藤、オードリー若林、春日の5人だけど、オードリーのスケジュールがわかんないからオードリーの担当マネに聞いておいて」と伝え、大森マネがオードリーの担当マネに聞くわけですよ。

一方、先ほどの会話を聞いていた若手の現場マネが、佐藤大介というオードリーの担当マネに「佐藤さんと若林さんが春日さんをD関に出すって言ってたんですけど、“ミスターK”って言ってました」「どういうこと?」「“ミスターK”って呼んでたんで、“ミスターK”っていうことじゃないですか」と。

そのマネも「佐藤と若林なら考えそうだな」と思ったらしく、そんな話があったとは知らず、出演者の一覧を見たら“ミスターK”となってたの。俺は“ミスターK”というのを覚えていない。“巨大チーズ”とか“巨大建造物”と呼ぶ事もあるから。たまたまその時“ミスターK”と呼んだだけで。

出演者を見た時に何コレ? オードリーのマネが面白おかしくやったのかな、もしくは吉本さんの意向で、演出でそうなったのかな、というぐらいで思ってたの。

リーダーは本番で使うVTR撮りがあるので、吉本の方が一回うちの事務所に来るんですね。そこで意気込みを聞かれて、確認したの。「“ミスターK”ってどのぐらいバラしていいんですか?ほとんど春日だってバレてると思うんですけど、春日って言っていいんですか?」って聞いたら、「お任せします」と。

向こうにしてみたら、そっちが“ミスターK”で登録しているくせに、どのぐらいバラしていいんですか?とリーダーが聞いてくるというめちゃくちゃな状況で、当日リハやってても全部ぎくしゃくしてるのよ。「どこで春日を出すんですか?」「いやいや決めてよ」みたいな。

「続いては副将はミスターKです!」。みんなうっすら春日だと思ってるんだけど、春日が大好きな電気グルーヴさんの『シャングリラ』が流れた瞬間に、会場の空気が「やっぱり春日だ!」みたいな空気になって、あいつがゆっくり出てきた瞬間にボカーン!とウケて、あいつが空気を作って、3人抜きして勝ったんですよ。

偶然“ミスターK”ということになって、その演出がかなり功を奏して春日という男が活躍をしたと思っているんですけど、これ、たぶんスターの証で、偶然そういうことになっちゃうというのは、スターだなぁと思ったんだよね。素晴らしかったですね」

 

  natalie.mu

 

以前のツイートを検索 していたら、偶然「ダイナマイト関西2015準決勝」のツイートに行き当たった。そういえば、このDVDが出ることないんだなあ、起こし直そうかなと思ったのだけど、もう音源はなかったので、ツイートの再掲。

スター春日の雄姿を観たかったな。

 

 

ニコキン第141回

 

高「オードリーが出てくるまでが俺は勝負だと思ったわけ。向こうはケイダッシュチームだから、オードリーさんだよとにかく。大人げないと思ったよ。ライブでオードリー2人揃えてくるって。スターを2人。俺言ったよ打ち上げで若林君に。「大人げないよ。ダメだよ2人揃えたら」」

 

高「春日君が凄かったんだよ、あの日」

今「あの人はもともと凄いよ」

高「そう。俺らは知ってるけど、春日君もともと大喜利ちゃんとできるんだよ」

今「ずるいよね」

高「それでいてキャラもあって。ずるくはないんだよ」

今「ずるいよ。キャラでちょっとハードル下げてさ、ホントは物凄いのにさ」

高「とにかく春日君、大スターじゃない今。出てきてとにかくウケると。時間をかけて凄く盛り上げて、普通はそこの後にあんまり答えらんないとか、答えになったら弱いとか、ポイント入らないとか、そういうのがわりとフリとしてあるんだけど、あの日の春日君は、トゥース!で『シャングリラ』の曲で出てきて。

最初、“ミスターK”って名前も隠してるわけよ。正直間に合うかどうかわかんなかったから。だから、こっちはケン・ワタナベなんじゃないか、ケン・マエダなんじゃないか、あげくにはドクターKで野茂じゃないかとかさんざん言ったりして、やっぱり春日君で、ワーッとプロレス的に盛り上がるわけ。それでいて答えもバンバンとって、3人抜いて、すげぇ勝ってくわけ」

高「春日君が1ポイントしか残ってなくて、今野はそこで前の大水が負けたから5ポイントのまま入ってきて、今野はすぐに答え書いて1ポイントもぎ取ったの。そこはカッコよかったわけ。ズバッてすぐにあんだけ暴れてた春日君一撃で倒して。春日君はポイントを削られてるからしょうがないんだけど。

でも、これで5:5で、その時点で俺は、若林君はめちゃくちゃ強いけど、どこかで俺は、完全にこれは勝つなって凄く自信があったわけ。俺の中で。…間違ってた(笑)。全然間違ってやんの。俺。ボロ負けでやんの」

 

高「ホントにあの時の春日君は凄かったね。ホントに惚れ惚れするぐらいの。ホントに隙がなさ過ぎて。打ち上げでも話してたの。そんだけ完璧に盛り上げて。要するに、その後スベるっていうフリじゃん。普通は。我々の世界のセオリーでは、よ。そんだけやったのに、あんだけやっといてっていうとこの。それで、最後ポイントももぎ取って、3人倒して、優勝までしちゃう。フリもウケて、ボケもウケるって、ずるいじゃねーか、セオリーが違うじゃねーかっつって」

今「王者だよね」

高「“ミスターK”って名前も、間に合わないから“ミスターK”にしたって俺は思ってたわけ。最悪間に合わなければ、どきキャンの佐藤君の相方の岸君もKだし、ケイダッシュのKだし、何でもいいじゃん」

 

高「“ミスターK”っていい名前だと思ったわけ。最悪、ケイダッシュだから誰が来てもKになるわけよ。間に合ったら間に合ったで、「やっぱり春日かぁ」になるし。

聞いたら、ペペロンチーノ佐藤と若林君が凄い仲いいんだけど、二人で「春日」って呼ぶのは恥ずかしいから、ここは“ミスターK”でいこうみたいな感じで“ミスターK”って言ってたの」

今「コードネームね」

高「それを若手のマネージャーさんか、新人の人が聞いてて、そのまま“ミスターK”で提出してたんだって。それで本人たちも“ミスターK”になって、結果オーライだけど、いい名前だよね」

高「大活躍でさ。しょうがない。あれはもう完敗ですよ」

今「お前は思ってないでしょ? お前は完勝だっつって」

高「俺は悔しいけど、俺はオードリーがいたから、空気の奪い合いだから、出てくるまでにある程度稼いだだけで、オードリーがいるとやっぱり、こっちがウケるとこっちに影響出たりとか、やっぱりちょっとボディブローが効くんだよね。だから迂闊には言えない。確かにお前は2ポイントしか取ってない。俺は10ポイント取ったけど、でも、相手が春日君だったり若林君だったら、また違うんだよ、それは」

 

高「楽しかったですよ。なかなかチーム戦のなんかないからね」

今「初めてでしょ?…前、俺、春日さんと組んだんだもんね」

高「2010年のダイナマイト関西中野サンプラザでやった時に、今野は“化け物チーム”。春日君と今野ともう一人誰だっけ?伊藤修子さんとモンスターチームで、俺のほうがしずる村上君とロンブーの亮さんで“イケメン軍団”という括りで、俺、凄く背負いにくい荷物を背負ってて、イケメンという立ち振る舞い凄く難しくて」「全然あの時ダメで、今野は凄くよくてね」

今「確かにあの時、完璧に空気で制圧してたね」

高「あの時も春日君はすげぇいい答えいっぱい書いてた」

今「凄かった。あの時にも凄いと思った」

高「俺は今野はやれるの知ってるから、春日君も全然出せるから、何だ両方イケんじゃん、みたいなので」

今「あれ、3人で順番に答えてくのね。回転が凄かったもんな」

高「ブサイクがグルグル回転して、まずい乳製品ができ上がるんじゃないかと思った(笑)」

 

 

 2015年12月4日のツイートの再掲。複雑な思いはあるけど、これほど春日の雄姿を生き生きと語ってくれた言葉がほかになかったので。

 

 

 

natalie.mu

ダイナマイト関西