オードリーのオールナイトニッポン 2013年5月18日
若「お前ってさ、10年後ぐらいお昼の帯ラジオやっててさ、テレ朝の刑事ドラマのチョイ役とかで出てそうだもんな」
春「最高だね!最高!最高!」
若「お笑いにこだわってます、みたいな感じにはなってなさそうだもんな」
春「いや、そんなこともないですよ」
若「いや、そんなこと、なくはないですよ」
春「ハハハハ(笑)あ、そう。やりたいね」
若「俺、この間『さんま御殿』に結婚できない芸人みたいので出て、僕ね、計算したらかれこれ8年彼女いないんですよ。ふと思ったんだけど、俺の性格がおかしいから彼女できるわけないっていうことをチーム付け焼き刃とかに言われるんだけど、春日さんのほうが彼女いない歴ちょっと長いよね、俺より」
春「……ウッ!」
若「ひゃはははは(笑)今、ウッていうのは……はははは(笑)」
春「やだ~ん」
若「笑いに変えたけど、それは俺さ」
春「いいだろ!笑いに変わってたら、それでオッケーだろ!まあまあ、同じぐらいの時期にね」
若「いやいやいや、お前のほうがちょっと早かった」
春「多少ね」
若「お前はなんで40までには結婚できます、みたいなスタンスとってるの?お前もヤバいからな」
春「若林さんがどれだけ今結婚したいのかっていうのを知らないけれども、40までにできればいいと思ってるってことよ。だから焦りはない」
若「いやいや、焦りとかじゃなくてさ、お前もマジで……。俺、すごい引かれんのよ。8年彼女いないって言うと。お前、何年いない?8年ぐらい」
春「半年ぐらい長いんじゃない?あなたより。前にハッパに「気持ち悪い」って言われてフラレたっていうのは」
若「それさ、キャバクラとかで「春日さんて彼女いない歴どのぐらいですか?」とか「一番最近の彼女は?」つってちゃんと答えてんの?8年半いないって」
春「あのね、5年つってる」
若「きゃははははは(笑)」
春「笑ってんじゃないよー!8年半なんて言ったら、そんなもん、ヤベえ人なんだと思われて引かれるからね。5年だね。統計をとったの。どれぐらいだったらエーッ!?つって笑われる年数。やっぱ5年だわ。それ以上だと引かれる」
若「純粋な疑問として、俺は8年彼女いないのわかるじゃん。性格に問題……頷いてんじゃねぇ!全員頷いてんじゃねーか!」「わかりやすい授業か!(笑)」
春「8年もそうだし、これからも延びるぞと思ってるよ、付け焼き刃は。8年じゃ済ませないぞと思ってるよ。ハハハハ(笑)その頷きだよ」
若「ついに本が発売になりまして、5月17日に私の初のエッセイ本ですよ。『社会人大学人見知り学部』という本なんですどね」
春「うん、めでたい!」
若「ありがとうございます」
春「とんでもない」
若「奥田さんも読んでくれて「面白かったです」って言ってくれて、青銅さんもね「読み物として普通に面白かったよ」って言ってくれて」
春「あら、嬉しいじゃない」
若「サトミツもね「面白い。ありがとう、ああいう本を書いてくれて。僕も勉強になる」なんて言ってくれて」
春「なるほど。まあ、でも確かに面白いですよ」
若「芳樹も「読んだ」って。「どうだった?」って聞いたら、「いや、難しい人だなと思いましたよ」つって。そんなディレクターいる?うちの母ちゃんじゃねぇんだから、まずほめろや」
春「そうだね。ほめた後にだったらまだいいけどな」
若「「難しい人だな」は、あと2週間後だろう、それ言うの。今は、これ発売されたんだから「面白かったっす」でいいじゃん。ラジオ気持ちよくスタートするのに「難しい人だなと思いましたよ」。目の前で。前室のトイメンで言うんだよ。パソコンの画面を一回下げて言ったからね。そのまま伝わるように。遮るものがないように、パソコンを閉じてから「いやぁ、難しい人だなと」」
春「100で伝えたかったんだね」
若「しかし、うちの母親もほめないね」
春「あ、そう」
若「うん。母の日に実家帰ったのよ。花束いっぱい買っちゃって」
春「あら!いいじゃない。親孝行よ」
若「結構大きめの肩幅ぐらいのサイズの花買って、第一声が「『スタート・スター』終わったわね」だから」
春「フハハハハ(笑)」
若「テレ東で『スタート・スター』という芝居込みの若手芸人の人とやったのでワンクールだけって。それはワンクールだけって決まってたんです。だから、別に打ち切りとかじゃないんです。やってる番組をほめろや!と思って」
2人「ハハハハ(笑)」
若「第一声が『スタート・スター』終わったわね」だよ。はははは(笑)」
春「何が『スタート・スター』だよ」(笑)」
若「それは変な奴出てきちゃうだろう?(笑)」
春「そらそうだな。この子にしてこの親ありだな。よく言ったもんだ、昔の人も」
若「はははは(笑)」
春「あたしね、水曜日まで世界番付のロケーションで、部族滞在記でパプアニューギニアに行ってきたんですけどもね」
若「何回目よ?」
春「3回目よ(笑)。1年で3回も行ってるジャパニーズいないよ」
若「すごいね」
春「すごいよ。だから、大体道とかもわかるのよ」
若「はははは(笑)」
春「あー、ここ通った。ここ、1回目のオープニングのとこっすねとか、わかるから、驚きがないんですよ。正直。それはしょうがない、1回目の衝撃は超えられないというか、慣れちゃって。コーディネーターの人とかも同じだったりするんですよ。向こうに住んでる日本人の人とか。「すいませんね、目新しい感じももうないでしょう」みたいな。そうすね。何見てもベタだなと思っちゃいますねつって。蒸し暑いのもベタですしねつって(笑)」
若「あー、そういうふうに感じるんだね」
春「パプアに向かうニューギニア航空とかの飛行機の中の映画なんかも日本語表記がないわけですよ。英語と中国語とみたいなので、それもベタだなぁと思ってさ。Dちゃんからもらった『社会人大学』を読みながらね。ハハハハ(笑)」
若「お前、読んでんのか!」
春「なんだ、春日のつけ加えられてんじゃねーかよ!とか思いながらさ。連載の時はこんなのなかったぞとか思いながら」
若「連載も読んでんのかよ!」
春「なんだ、努力しないやつ、みたいな」
若「いろんなインタビューでさ、お前が「春日の時代が来るのを待ってた」「お~」みたいなのあるじゃん。俺はいつかどこかで、それは間違ってるってことを証明したかった」
春「なんだよ~おい!」
若「はははは(笑)でも、あれ、俺書いたの間違いないだろう?」
春「間違いないけど、言わなくてもいいじゃねーかよ!と思ってさ。最終的に春日に憧れてるって書いてあったから、ま、いいっかと思ってさ」
若「お前、簡単な奴だな!」
春「ハハハハ(笑)それとあと、あれも言いたかったんだ。表紙のカバーがあるじゃない。本のカバー取ったらさ、若林さんの顔なのやめてもらっていいですかね」
若(笑)
春「読んでて、もしかしたらジャパ……日本人の人がいるかもしれない。飛行機の中にね。相方の本を読んでる、ちょっと恥ずかしかったのよ。発売前の」
若「そんなん知らねーよ!」
春「だからカバーを取って読もうと思って、カバー取ったら、取ったほうが若林色が強くてさ、なんだよ!と思いながら、隠しながら読んだ」「若林さんの顔満載のほうでずっと読んでたんだけどさ、カバー取ったほうで」
若「手で大きく隠しながら(笑)」
春「隠しながらさ、不自然な形で読んでたんですけど」
若「よく読むなあ。お前のほうが、人生経験とかさ、生き方として上なんだからさ、下の奴の考え方なんて読んでも何とも思わねーだろ?」
春「確かに下だなあとは思ったけど」
若「はははは(笑)実際に言われると腹立つな」
春「いや、でもね、あ、大人になったなと思いました、私ね」
若「お前に言われたくねー!バカヤロウ!お前同級生だろ!
春「うわあ、こんないろいろ考えてたんだーと」
若「きゃはははは(笑)」
春「私が家でオンラインの野球ゲームをやってる時に(笑)こんなにいろいろ考えてたんだなと感心しました」
若「でも、やっぱりあれですか?印税が半分入るじゃないですか、春日さんにも」
春「もちろん」
若「だから、やっぱり春日さんのおかげっていう気持ちもやっぱりありますよ」
春「なるほどな」
若「あんな奴が一人でこんな芸能界にいれるわけないんだから」
春「そうだな」
若「だから春日を持ってきたわけよ、一番後ろに」
春「なるほどな。でも、ネタつまんないっていうのはなくてよかったじゃない……」
若「ネタつまんねーだろおまえ!」
春「ハハハハ(笑)」
若「それ、普通に思うわ。ツッコミとかじゃなくて普通に、お前ネタつまんねーだろ!」
春「やめろ!おっきな声で言うの」
若「お前、クイールの犬のやつだろう?自分でピンで作ったつったら」
春「あれベストだよ」
若「ははは(笑)」
春「ベスト作品です。いいんです、そんなことは。
読みながら行ったりとかしててさ、セスナにも乗ったのよ。だけど、やっぱりもうベタだなと思っちゃってさ。すきま風が入ってきても、全然1回目よりはビビらないわけよ。天候も悪かったし、すげぇ揺れたんだけど、翼もグワングワンなってたんだけど、はいはいはいと思いながら」
若「いや、これはね、俺、今ね、お前ちょっと輝いて見えた」
春「うふっ(笑)あ、そう」
若「うん。アメトークの海外ロケ芸人が見えたね」
春「ハハハハ(笑)」
若「お前がプレゼンしてる姿が見えたよ」
春「ああ、出たい!」
若「すきま風もねベタだなって思うんですよって、緊張しながら喋ってるお前の画が浮かんだよ。あはははは(笑)」
春「緊張はするな。そっちのほうが緊張するよ。セスナ乗るより」
若「はははは(笑)怖い?」
春「怖い怖い怖い」
若「やっぱりエンジンの壊れたセスナ(笑)乗ってるような気分」
春「どこに着陸するかわかんないからね」
若「乱気流」
春「乱気流に巻き込まれちゃってさ」
若(笑)
春「乗ってても、普通に上飛んでて1時間半ぐらいかかったのかな、島まで。全然寝ちゃったりするしね」
若「セスナの中で?」
春「セスナの中で。上空で」
若「凄いな、お前。凄いな。冒険家みたいだね」
春「あ、そう?3回も行ってればなるよ、たぶん」
若「俺、セスナなんか乗れないもん、絶対」
春「また、着陸するのもベタな原っぱ、広い原っぱみてーな。手入れされていない草野球場みたいなとこ停まるわけよ」
若「それベタじゃないだろう、それはシュールだよ」
春「いやベタだよ。んで、またベタに鉈(なた)持ってさ、飛行機見てる奴がいるわけよ」
若「生の鉈持ってるなんて、それはあり得ない、非日常だよ」
春「いやいや、こいつベタだなと思いながら」
若「ベタだと思わないだろ、それは」
春「なんか噛みながら、クッチャクチャしながら見てるわけ、鉈持って。で、パッと見たら、日本車の軽トラを押しがけしてるわけですよ。ベタだなあ」
若「いや、あんま見れない光景だよ、それは」
春「そろそろかかるぞ、とか思いながらさ。あと5メーターやったらかかるぞ、とか思いながら、まあまあ行ってさ。でも、行った村は違う村ですから」
若「なんだ今の非日常をベタだと言う構図の流れ」
2人「はははは(笑)」
若「畳みかけてくんじゃねーよ!」
春「島も違うのよ。行った場所も全然今までとは違うとこなんだけど、部族の人たちも。今回、川に住んでる部族なんですよ」
若「場所が違うの?」
春「場所が違うし、パプアニューギニアで部族が600とか800とかいるらしいのよ。何百といるから、行っても行っても新しい部族のところに行けるんですけど、土地的に気候とかなんとかはあんま変わらないからさ、ベタだと思うわけです」
春「村ごとに船のレースがあるんです。それが、かつては村ごとでいざこざがあったら、普通に戦ってたんだって。けが人とか亡くなる人とかも出てきたから、そういうのはよくないということで、じゃあ、ボートで決めようやってなって、ボートレースが開催されたりするんです。そのボートが50人乗りぐらいの長細い」
若「50人?」
若「そう。全員一列に立ってるのよ。一列に立ってパドルで漕いで、何キロつったかな?5キロぐらいレースするのよ」
若「ベタだなあ」
春「そこ、ベタじゃねーだろ!」
若「はははは(笑)」
春「そのリアクション、ちょっと頂きたくなかったよ」
若「さすが元ツッコミだな」
春「そらそうだ!5年やってますから」
若「切れ味鋭いね」
春「ナイスミドルのツッコミといったら春日のことだよ」
若「今のはほんとナイスミドルの春日のツッコミ方だったよ。そこベタじゃないだろ!三村さんを汲んだやつね」
春「そうね(笑)」
この回はなんとなく好きなんだけど、起こすのが面倒になってきたので、一旦ここで打ち切り。気が向いたら起こすことにしよう。
若林さんは相手の嫌なところを言い合うことがブームだった。時々こういう時期がくるのね。くじらさんの婚姻届の保証人になる話もあった。本の売れ行きを見るためにTSUTAYAに行ったり。ドラフト会議にゴンちゃんが登場するネタメールと、替え歌「芸人になってよかった」が面白かった。
ツチヤさんの本が発売されたけれども、一言も触れなかったなあ。(2017.5.3)