ネタライブにまつわること

ON8+1 2016年9月27日

 

佐藤「先日、日曜日(9月25日)に、私、オードリーネタライブという、お友達のオードリーという、春日、若林のコンビの主催するネタライブの裏方として、ライブに、構成というか、スタッフとして参加してきたんですけれども、そのライブが、よみうりホールというところで、1200人かな、来ていただいて、お客さまが。大変盛り上がったライブだったんですけど、お笑いライブで1000人規模というのはなかなか珍しくて、ちょっとこっちもテンションが上がるような感じだったんですけど。

なぜ私が、そもそもオードリーと、お友達ではありますけれども、オードリーのライブの裏方をしているかというのを、ちょっと短めに話そうと思うんですけど、そもそも10年ぐらい前ですかね、僕が今の事務所に入った時に、すぐあの二人と仲良くなりまして。

最初、オードリーが、春日の自宅でトークライブっていうのをやってたんですよ。“小声トーク”っていう。それが初めて劇場になるってことで、下北沢のファインホールっていう、それでも20人ぐらいしか入んないような劇場でトークライブをやるってなった時に、僕が、受付、音響、照明、全部やってたんです。一人で。要は、彼らも友達がいないから。二人とも人見知りで暗いんだから(笑)。で、僕が全部やるっていうのをやってて。

で、僕がまたね、ライブのリハーサルとかが得意なのよ(笑)。リハーサルが得意っていうのはなかなか難しい表現なんだけど、段取りとかがすごい好きだから、ここでこうやって、ここを出すとかが全部出来ちゃうんです。出来ちゃうというか、好きで出来るからやってたところから、どんどんオードリーが人気出てきてっていうところで、ずっと彼らがやるライブは、僕が進行台本を書いたりとか、必要なことはやるっていうことで何となく進んでったのの、現在の2016年が、よみうりホールの1200人ということなんですね。

で、オードリーと仲がいいってことで、ネタ合わせとかも現場にいさせてもらったりするんだけど、基本的にネタを作るのは若林 正恭という暗い男が全部一人で書く。もう全部一人でやるんですよ。彼の脳みその中でのことだから、僕も立ち入れませんし、当然、春日なんかもっと立ち入れないんですよ。

どういう関係かというと、僕が編集者で、若林君が小説家みたいな関係で、「もうちょっと早く書き上げていただかないと、うちの春日はネタを覚えれません」(笑)みたいな話をしているっていう感じ。

また、若林君のネタの書き方が特殊で、俺もあんまり近寄れないんだけど、一人でファミレスとか喫茶店に入って、でっかい画用紙みたいのに、イメージ図みたいのを書くのよ。俺もあんまよく見てないんだけど、なんかね、気持ち悪いんだよ。はっはっはっはっ(笑)なんかわかんないけど。

俺はそこにはあんま行かないのよ。一人で全部やるから。あと、怖い。ちょっと、一人で書いてる時は。はっはっはっはっ(笑)。

で、でき上がった時に初めて連絡が来るわけですよ。俺がなんでネタ合わせに呼ばれるかっていうと、現場の空気が悪くならないように(笑)。佐藤という一人友達を、共通の友達を置いとくと、やや明るくなるんですよ。ネタ合わせの現場が。大事でね。

で、私、佐藤は、春日より春日が上手いと評判なんで、できた若林作の台本を、春日のほうを先に読んだりして、春日さんに、こういう感じで言うといいよ、みたいのを(笑)、とかをする、みたいな関係なんです。だから、ネタは全部あの人が書いてるんで。

あの若林という男は、いわゆる台本を書く作家とか、構成作家みたいのを入れるのが嫌いでね。今も入れてないし、今後もたぶん入れるつもりないんでしょうから。なんでかって、一人が好きなんですから、あの人は(笑)。

そういう関係なんですよ。だから、楽しくやってて。

で、10年たってさ、そんなチーム・オードリーがね、チーム・オードリーって3人なんだけど、1200人のライブに辿り着いたっつって、で、その日に出た弁当が、びっくりなんですけど、でっかいハンバーグとステーキで。弁当ですよ。2700円だったんですよ。俺、ライブの弁当で2700円て信じられなくて、椅子から転げ落ちたんですもん。初めてですよ、びっくりして椅子から転げ落ちたの。

で、いや、こんなことあんだなってんで、春日もさ、これは噛みしめて食わなきゃいけねぇなっつって二人で食ってたらさ、奥のほうで、手伝いに来てた超若手芸人が俺らと全く同じ弁当を食っててさ(笑)、いや、別にいいんだけど、俺らが(笑)なんて言うのかな、ライブを大きくしてきて、俺の手柄でも何でもないんだけど、噛みしめて食べた2700円と、あいつがフラッと来て食べた2700円が一緒なのがすごいイヤだと思って、すごい変な空気のままライブを始めちゃったという話でした」

佐藤「ということで、2700円の弁当を食べて、感想は、やっぱ美味いんですよ。単純に。春日も普通に食べて「美味い」って言ってたからね。あ、本当に美味い時は「美味し」って言わないんだって思ったっていう(笑)」

 

佐藤「(2700円の弁当には)普通に大きめのハンバーグと、ご飯の上にステーキが乗ってる、みたいな。確かにすごいジューシーな肉でさ、ごめんね、俺、全然食レポとか上手くないから表現できないんだけど、とんでもなく美味かったんですよ。ただ、2700円かって言われるとねぇ。

でね、事務所のマネージャーに確認したんですよ。これ、なんでこんな豪華にしたの?って言ったら、半ばボケというか、このぐらい豪華にしたらどうなるかっていう感じでやってみたみたい。ははははは(笑)。だから、たぶん次から、またライブ、普通の弁当に戻るんだと思うんですよ。貴重な経験でございました」

 

佐藤「ツイッターで「DJサトミツa.k.aオードリー構成の楽しみすぎるクールな選曲に痺れる」って書いてくれてんだけど、オードリー構成というのはやめてほしいんですよね。友達だから。本来は。構成とかを入れたがらない人ですからね。本来は。友達として俺はライブを手伝ったりしてるだけだから、エンドロールも本来は、出演 オードリー、友達 佐藤 満春で出したいぐらいなんです(笑)。ホントよ。遊びに行っているようなもんなんだからさ。そうだな、こういうのはしっかり言っていかないとな。本人たちにも迷惑かけちゃいますから」

 

佐藤「ツイッターで、さっきの私のコメントを踏まえて、「構成と表記しましたが、本来は友達です。訂正して陳謝いたします」ってすごい丁寧な文章を書いてくれてますけど、ありがとね。

たださ、なんかさ、オードリーの構成ですって言うのって、すごくサムくない?っていう話(笑)。俺の手柄じゃないから、オードリーの漫才が面白いっていうことは。本当に別にネタは何にも干渉してないし、ただ、そこにいるっていうだけだから。友達っていうことがたぶん表現としては一番間違ってないなと思うから、ちょっとね、そこを言わないと。なんか人の手柄を取ってるみたいでイヤじゃない。彼らは彼らが面白いから彼らなんですよ。俺は、稽古場の雰囲気をやや明るくしてるっていう手柄はあるけどね。はっはっはっはっ(笑)。そんなこと別に誰でもいいわけですから」