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カントクと談志師匠

爆笑問題の日曜サンデー ここは赤坂応接間 2016年10月30日

 

田中「山本監督は、立川談志さんとかタモリさんとか、我々とも本当に縁の深い方と一緒に」

山本 晋也「談志さんはね、「上手ぇな、あいつら面白ぇなぁ。何やるか知んねぇけど」。好きだったよ」

太田「いや、もうありがたい」

田中「談志師匠は本当に可愛がっていただいて」

山本「もうね、会うと。学校(日大芸術学部)で後輩だということも知ってんじゃないですか。会うと言うんだよ。「どうしてお前の学校はああいう奴ができんだ」なんて。「いや、できるって、あれ、学校がつくったわけじゃない。ご本人たちがやってるんで」。「だけどいいよな、あいつら」。業っていうより、何て言ったっけな、俺に。あっ、「あいつらはね、二人とも闇が深いな」っつって」

太田・田中(笑)

田中「ほんとですか?言われたことないね。あ、そうですか」

山本「うん、俺にはそう言った。それは今、何となく、すごく頑張ってるけど、時々、なんかマジな顔が何コマか映るじゃないですか。あん時に、あー、談志さんはすごいいいとこ見てんなと」

田中「ははははは(笑)」

太田「談志師匠はね、晩年、本当に俺にね、自分の闇に引き込もうとしたから」

田中(笑)

山本「偉いのはね、俺は、太田君が偉いのは、引っ張り込まれなかったとこ。立川流へ入っちゃったら引っ張り込まれた」

田中(笑)

太田「闇の世界に」

田中「「お前もいずれ俺みたいになるぞ」みたいなね。すごい言ってたね」

太田「呪文のように唱えられましたよ」

山本「すごいけど、怖い人です」

太田「怖いですよね」

山本「でも、いい言葉だよね、今になって。こんだけ活躍されている爆笑問題の二人っていうのを見てて、どっかでこう、闇が深いって。それだけ、明かりがパッと、光あれっつった時に輝くわけだから、闇だけで言葉は逃げちゃいけないから、あの師匠はすごいこと言ったと思う」

田中「なんかね、意外でしたね。そんな言葉を山本監督に言ってたというのは」

 

山本「あの師匠は落語は何も教えてくんなかったけど」

太田・田中・外山アナ(笑)

山本「だって、僕、ヨハネ・パウロに会わせてくれたんだから」

田中「びっくりしたのが、このご本(『風俗という病い』)をちょっと読ませていただいたんですけども、バチカンに行ってるんですよね?」

山本「そう」

田中「談志師匠と」

山本「そう。「晋也、バチカン行こう」って」

田中「二人で突然」

太田「どういうことですか、それ」

山本「バチカン行って、あんなとこ何もないですから。「お前、あの絵見たくないか」って言うからさ、大壁画、あれ、見たいじゃないですか」

外山アナ「それを見に?」

山本「うん。個人的に一人二人で、あと、枢機卿でMさんという人がいたんだ。それは談志さんの友達だったの。だけど、朝早いんだよ。7時半ぐらい。だから、光で、真っ暗で何も見えないの。太陽光線が窓から入ってんだけど、画集見たほうが全然いいわけ」

太田・田中(笑)

山本「そいで、飯食う時に、俺、知らないから、ヨハネ・パウロ何世なんてさ。変なおいちゃんが」

太田「ええーっ!?」

田中「びっくりしたこの話」

山本「イタメシ屋でさ、「晋也、晋也、コイツによ」。「コイツに」って言うんだよ。「コイツにお前、神様いるかいねぇか聞いてみろ」」

太田・田中「ははははは(笑)」

山本「俺はさ、あそこの坊主の一人だと思うから、「すいません、ちょっとお聞きしたいんですが、神様っていらっしゃるんですか?」って聞いたの。したら、通訳がちょっと言って、にっこり笑って、もういいじいちゃんだったですよ。帽子被って、よく食って飲むんだ、またこれが」

田中「(笑)へえ」

山本「それでね、僕に逆質問してきた。「あなたは、神様は世の中にいたほうがいいと思いますか?いないほうがいいと思いますか?」って。「そんなもの、いたほうにいいに決まってんじゃないですか」って言ったんだよ。若い頃に胃けいれんで痛い時に、「うわ、神様、この痛み治して」って、俺、言ったことあるから」

太田・田中(笑)

山本「そうしたら、「いたほうがいいとおっしゃる。もうお答えは出てるじゃないですか」って言う。それで終わり」

太田「あ、そうですか」

田中「でも、普通のおじさんだと思ってたんですね?」

山本「そう。帰ってきてから、「どうしたお前?ヨハネ・パウロは。ヨハネ・パウロはいいこと言うだろう?」って言うからさ」

太田・田中(笑)

山本「ちょっと待ってください。そういうことは先に言っててくんないと」

田中「すごくない?」

太田「すごい。どういうことなの?あり得ないよね」

田中「俺初めて聞いたのよ(笑)」

山本「Mさんという、松浦さんという、日本人でただ一人いたんです。枢機卿が」

太田「その人と談志師匠が」

山本「その人が物すごい談志さんの。談志さんもローマへ行って、ローマの日本人会に落語やってるわけ。『鼠屋』だとか、ああいうのをやると喜ぶわけですよ。何十年ぶりに日本の落語聞いたっていうんで。だから、あの人は世界中にあれだった」

外山アナ「なかなかローマ法王と飲んだり食べたりできないですからね」

田中「できないよ。信じられないもん」

太田「ましてや、神様いますかって」

田中「ほんとの話と思えないぐらいでしょ」

太田(笑)