漫才協会へ行くということ

 

ナイツのちゃきちゃき大放送 2017年9月30日

 

塙「記憶にあります?我々が漫才協会へ行った時」

升野「行く時、聞いてるよ。ラ・ママの楽屋で2人が言ってきたのよ。「僕たち浅草のほうにちょっと……。(土屋「めちゃくちゃ沈んでるみたい(笑)」)漫才協会というものに入らなければいけなくて」って、もう真っ青な顔して。「マジか!? それ、テレビとか出れなくなるんじゃない?」「たぶんテレビから遠ざかると思います」」

塙・土屋(笑)

升野「「いつか必ず戻ってこれるように」。「戻ってくる」という言い方でしたから。どこかに送られてしまう。遠くにね」

土屋「そんな感じでしたね、本当に(笑)」

塙「会長が必ず誰でも誘うんですよ。みんな一回。ホーム・チームさんとかも断って、それは終わりなんですけど、ナイツだけは断れなかった」

升野「あっちへ行って今みたいにテレビにガンガン出てるって奇跡だよね」

塙「俺は無理だと思った」

土屋「まあ、信じられなかったですよね」

塙「思いましたよね?升野さんもなんかそんな感じでした」

升野「うん。もう、凄ぇどんどん老けていくんだろうなと思った」

土屋「ははは(笑)」

升野「凄ぇダサいスーツとか着て」

土屋「さようならという感じ」

塙「あながち間違ってはないです。華はないですからね」(笑)

 

 

2本目のネタ


新道竜巳のごみラジオ 第164回「ゲスト:坂巻くん」

 

新道竜巳のごみラジオ 第164回「ゲスト:坂巻くん」

 

新道「次、にゃんこスター「フラフープ」。設楽さんが90点と、大竹さんは松本さんは94点つけてる」

坂巻「設楽さんは同じ点数つけているんだね。1本目のネタと。松本さんは3点ぐらい低くつけてたね」

新道「まあまあ、手抜きだからね、このネタね」

坂巻「あははは(笑)手抜きと言っちゃうとあれだけど、まあまあまあ」

新道「でも、これがハマるんですよ、結局ね。ある程度面白く見えちゃうんですよね。もちろん1本目より全然笑いの量が減ったとは思いますけど」

坂巻「まあね」

新道「なぜなら、フラフープの捌き方が縄跳びに比べて明らかに劣ってたからっていうのがあるけどね」

坂巻「(笑)まあ、でも、あれだけできれば凄いよね」

新道「まあね。あの人は動きがきれいだったね」

坂巻「あんな特技、普通ないですからね、1コしか。それを2コ、この短い期間であそこまでやったのは大したもんですよ」

新道「まんま、ほぼ同じ構成の、オチが一緒で、あそこの現場が笑ってしまうノリってのは、本当はキングオブコントの、本来、予選でエントリーしている芸人たちの求めている空気とは違うんだろうなというのは観てて思ったけどね」

坂巻「うん、そうね。それはあるね」

新道「これ、難しいとこなんだけど。あれはあれで、にゃんこスターが日の目を見れて、俺はすごいよかったとは思いますが」

坂巻「よかったですよ。

1本目のネタをフリにしている部分がだいぶあるじゃないですか。だいぶというか、かなり」

新道「そうだね」

坂巻「それも、この動き見たことあるって、1本目のやつ」

新道「うん、そうだね」

坂巻「ああいうの、なんかの時に松本さんが」

新道「M-1です」

坂巻「M-1だっけ?嫌ってたじゃないですか。そういうのはどうかと思う」

新道「だから、2本目のネタに入る時にさ、「それ1本目にやったやないかい」っていうツッコミを」

坂巻「1本目をフリにしていっちゃっている」

新道「フットボールアワーさんがたしかやったんですよ。それが松本さんが気になって、「松本人志の放送室」で、1本目をフリにして2本目をやるのはおかしいと。別に持ちギャグがあるんだったら、1本目やって、2本目をやるなというわけではないんだけど、というのを言ってて、じゃあ、今回、にゃんこスターのやったものはなぜ許されたのかというところで、結局そこ以上に楽しめる空間がなかったからですね」

坂巻「あはは(笑)なるほど、そうだね」

新道「にゃんこスターにみんなしがみついてたんですよ、結局。番組自体も」

坂巻「なんちゅう表現するの(笑)」

新道「絶対そうじゃないですか」

坂巻「にゃんこスターにしがみついてた」

新道「でしょう?しがみついてましたよ。だから、2コ目のものをやろうが、それは、にゃんこスターがやったなら許されるわけですよ」

坂巻「そうね。にゃんこスタールールが1コできてたよね。にゃんこスターならオッケーみたいなとこがね」

新道「M-1だったら、フットさんもいた、笑い飯さんもいたとか、競合がいるから、その中の1組がちょっと、言い方は悪かった、小手先の笑いみたいな、目先の笑いっぽいことに見えてしまう可能性がある演出のボケをしてしまったと。NON STYLEさんのリップクリームを漫才で出しちゃうのもおそらくあれです」

坂巻「ああ、なるほどね」

新道「でも、東京ダイナマイトさんの「剣(刀)持ってきたぞ」は言われないんですよ」

坂巻「あ、いいこと言うね」

新道「これは何が違うのかってなった時に、これは東京ダイナマイトさんを面白く観たいという共通認識が生まれてくるんです」

坂巻「ああ、なるほどね」

新道「やってくれたなコイツ、さすがだなってなるんですよ。そこがマイナスじゃなくてプラスに加点になっているんですよ。しかも、それは、持ってこなくていいという中で、わざわざルール違反をして、ネタには影響ないことをやっているという余裕の演出でもある。NON STYLEさんは、ネタの中の一ボケでやったから、余裕がなくて、せこく見えたんでしょうね。悪く言ったら」

坂巻「ああ、なるほどね。それはほんとそうだわ。たぶん。そうだね。もう一個突き抜けてやれれば許されるんだろうけど」

新道「そうそう。それを、なんか審査員が納得する、その後の一言で返しをもしできていたら、それを言われなかったのかな、とか」

坂巻「あそこまで堂々とやられちゃうと(笑)」

新道「堂々と。わかんないけど、芸風にもあるのか、キャラクターというのもあるかもしれないけど、別の人がやったら認められる可能性もあるしね。そのコンビが本当に面白くてしょうがないという空間ができてたら、同じ演出で、同じ出し方でリップクリームをやっても言われない可能性もある。それは、その人の人柄だったりキャラクターだったりするから、一概にこれがダメ、これがいいというのはおそらくないんだけど、今回、にゃんこスターは許されるキャラクターであったというのが勝因ですよ」

坂巻「まあ、そうだね。ほんとそうだわ、それは」

新道「ていうのがあったね。ていうのもあって、いろいろ考えることが今回あって、非常に面白かったよね」

坂巻「面白かった。面白いショーでしたよね」

新道「面白いショー、SHO、ショーでしたね」

坂巻「SHOWですね。ショー」

新道「……」w

坂巻「ナニソレ。ろくでなしブルースのやつなの?わかんない。やめてもう。面白かったですね。

という感じで、優勝がかまいたちさん、と」

 

 

観られやすい人と観られづらい人


新道竜巳のごみラジオ 第163回「ゲスト:坂巻くん」

 

新道竜巳のごみラジオ 第163回「ゲスト:坂巻くん」

 

坂巻「さらばのは、あれやるっていうのは知ってますけどね」

新道「何やるの?」

坂巻「1本目かわかんないけど、たぶん居酒屋のネタだろうけど」

新道「聞いた、聞いた」

坂巻「それは、1本目か2本目かではやると思います」

 

坂巻「GYAO!で配信とかされないからわかんないよね、何ネタやるか」

新道「そうなんだよ! キングオブコントは、強いネタ1本あったら下手したら決勝に行けちゃう時があるから」

坂巻「M-1だったら、ああ、あれやるんでしょっていうの予想つくけど」

新道「ちょっと引きがあったりとかして。

例えば、M-1のシステムで言うと、にゃんこスターパーパーなんて、GYAO!で出したらみんな観るわけですよ」

坂巻「確かに」

新道「だから、例えば3回戦、準々決勝とかで、準決勝にやるやつを先にやって、みんな準決勝のお客さん、結構マニアックだから、観て行ったりしたら、ちょっとウケ弱くなるんだけど、キングオブコントはこれがないから」

坂巻「ネタバレがね」

新道「まんま同じのやっても、同じだけボーン!と響くことも結構あるわけですよ。それでも変えてる人もいるけど、そのぐらい、観られやすい人と観られづらい人といて、逆に、同じネタやって必ずウケる人もいるのよ。観られない人は。じゃ、観られないぐらいの人気って何なの?っていう(笑)。僕らって一体……みたいのもあって。

ウケが弱くなるってのは、期待されてるとか人気があるという理由にもなるんで、凄いいいことなんだよね、実は。同じようにウケるということは、決勝に行った時にそれが凄いハマったところで、テレビの業界の人が呼ばないという可能性もある。観たいと思われてない。ネタは凄い強いんだけどと。そこは複雑なところだよ」

坂巻「そうね。M-1との違いですよね」

新道「メイプル超合金なんて2015年のM-1グランプリ、3回戦でやったネタが、準々でやったら、同じボケが如実にウケなくなって、新しく入れたボケがハネたから、また行けた、みたいなところありましたから。みんな観たかったんだよ、メイプルのネタ。とりあえず、その時、メイプル超合金GYAO!で配信したら、まずメイプル超合金を観るぐらいの感じだった。正直なところ」

坂巻「そうね」

新道「で、準々もそれみんな観ちゃうし。だから、そこの中で常に戦いながら、新しいボケをどんどん入れながら」

坂巻「でかいよね、GYAO!で配信されるというのが“ある”と“ない”でね」

 

 

 

第411回目のオープニングトーク③

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年9月23日

 

町田春日劇

 

若「だから、そういう小屋みたいのを春日がつくったらいいと思うんだよ」

春「なんでアタシなのよ?だったら若林さんも参加してもらって、我々でつくればいい」

若「それはダメなの」

春「なんでだ?オードリーで建てればいいじゃん」

若「俺がそんなことをやったら、出る杭にバリバリになって叩かれるんですよ。でも、春日ってバーチャルな存在だから」

春「いやいや、こんなに現実的に存在しているのに?」

若「お前が、東京の事務所をまとめますよって言って劇場をつくったら、ファンタジーのままいけるから。誰もお前を叩かないから。だってお前はみんなにバカだと思われてるから。あはははは(笑)」

春「おいちょっと待ってくれよ!」

若「あはははは(笑)」

春「おーい!バカがまた言ってんぞ、みたいに思われるから誰も聞いてくんねーじゃねーか。バカだと思われてたら」

若「ゴメン。今のは冗談で、今やお前は東大を受ける受験生だから、誰もバカだと思ってないと思うのよ」

春「いやいやいやいや(笑)、バカだと思われてる」

若「お前は東大生だから」

春「いや、東大生ではないよ。受験生だよまだ」

 

若「春日がつくったら一番ファンタジーのままいけんのよ。だから、場所はどこにしようかなと思ってんのよ」

春「ヤダ! じゃじゃあ、私が、百歩譲ってよ、まあ、そのぉ(笑)立ち上がってやるとして、費用はいろんな人から頂くよ。事務所とか」

若「それはもちろん俺が出すよ、全額」

春「(笑)」

若「だって、俺はお笑いを愛してるからさ」

春「いや、何なんだよ!ええっ?(笑)」

若「ふふふ(笑)」

春「そっちのほうがカッコいいじゃんかよ、それ。全額出す」

若「ただ、言わないでよ、俺が出したっていうのは。俺そういうのあんま表立って言われたくないから」

春「じゃあ、言わない、言わない、言わない」

若「言えや!頭悪ぃのか!」

春「どっちなんだよ!?」

若「何のために出すんだ!金をよ!バカタレ!」

春「褒められたいんじゃないかよ!そんなもん」

若「俺の構想、町田春日劇場だけど」

春「町田に造んのかい!?いや、誰も来ない、町田はぁ」

若「えっ?」

春「サトミツが入り浸るだけだよ、そんなもん(笑)いつもいるなぁ」

 

 

春日の語り部

 

若「春日さんもこの間A-Studioで結婚宣言ありましたけども」

春「(笑)結婚宣言まではしてないよ」

若「しかし、付け焼き刃とも本番前話してたけど、何でお前は全然ネットニュースになんないんだろうなあ」

春「そんなことわかんない/それはもうわかんない」

若「ならない?」

春「ならないでしょ。しょうがない。こっちのさじ加減じゃないじゃない、それは」

若「うまいことやってんなぁお前」

春「なんもやってないよ。流されてるだけでしょ。引っかからないんだよたぶん」

2人「はははは(笑)」

春「そういう人たちに引っかからないでスッと流れていくっていうだけでしょう。それはもうしょうがない」

若「前もね、A-Studioの話したけどさ、ああいう番組の時にね、もうちょっとね、俺の話してほしいんだよね」

春「ああ」

若「それ、ちょっとお願いしたいのよ。一個も出てこないのがちょっと。俺はいっぱいやってんのよ。春日の。俺だって、営業のチャンスだと思ってるんだよ、そこは」

春「営業?」

若「うん。春日という男がどういう男かを皆さんに知ってもらうチャンスだと思って喋ってる。面白いと思われたいからさ」

春「うんうんうんうん」

若「それがちょっと足りないかなっていうか。春日に」

春「じゃあ、なんか話せばいいのね?」

若「そういう言い方だとちょっと後ろ向きだねぇ」

春「(笑)話してくれっていうんだったら、やっぱりさ」

若「お前が」

春「何だろうな」

若「「いやぁ、鶴瓶さん聞いてくださいよ、こいつね」っ入ってきてほしいんだよ」

春「そういうタイプじゃねーじゃない! それだったら鶴瓶さんもびっくりするよ。「おうおうおうおう、どうした、どうした」ってなっちゃう」

若「そのくせ、ダウンタウンデラックスではさ、「パラちゃんがね」みたいにすごいダウンタウンさんに話すじゃん。パラちゃんを売り込もうとするじゃん。ダウンタウンさんに」

春「(笑)いや、売り込もうとしてるじゃなくて、あれは、2人でどうしようかっていって、会議に会議を重ねてね、そこはどうしようか」

若「だから、A-Studioもやれよ!それ」

春「それはさぁ、会議に会議は別に必要ないじゃない。そこの間は」

若「なんでよ?」

春「パラダイスと春日なわけだからさ、2人ともテンパっちゃってるわけだから」

若「ちょっと俺も、春日が俺に、別に何時でもいいよ、そういうことなら。LINEしてきてさ、「ちょっと今から高円寺のジョナサンどうすか?」みたいな。「何よ?」「A-Studio、どういうトーク振られるかわかんないすけど、ちょっと打ち合わせしませんか?」みたいなのあってもいいけどね」

春「うーん、まあ、でもねぇ、エアロビと受験が忙しいからなぁ」

若「なん……まぁ、そうだな」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)しょうがないよな」

春「なんかは、じゃあ、持っとくよ。そしたらね。そういう時があったらね」

若「なるほどね。なんか損してるような気すんだよな。俺がお前の話ばっかりして。でも、それは俺の宿命だと思ってんのよ」

春「うん」

若「最近、ようやく気づいたんだけど、自分のキャラクター」

春「ほう」

若「どういうキャラかなってやっと気づいたの」

春「そう?」

若「俺のキャラって“春日の相方”なんだよね、やっぱりね」

春「ああ、なるほどね」

若「そうそうそうそう。だから、やっぱ春日の話は語り継いでいかなきゃいけない」

春「(笑)」

若「2代目若林正恭が出てきた時には、そいつに語り継いでいかなきゃいけないから。3代目と4代目」

春「(笑)語り部なわけだね?」

若「語り部。春日の語り部なんだよ、俺のキャラクター」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)」

春「体験したこととかを」

若「だから、お前がいない時もお前の話をするべきだっていう気持ちになるから」

春「ああ、それはまあありがたいですね」

若「確かにお前は“若林の語り部”じゃないもんなぁ」

春「うん、まあ、そうだねぇ。でも、それは、そういう時も来るかもわからんからね。持っといたほうがいいよ」

若「備えとけってっていう話だよ」

春「芝生を育ててるとかさ」

 

若「ちょっと芝生を育ててることが変でしょコイツみたいな、A-Studioだとして、話してみぃ。俺が鶴瓶さんやるから」

春「うん」

若「(鶴瓶さんのモノマネで)春日、お前、若林変な奴やなぁ」

春「いや、ちょっとひどいな!」

若「えっ?」

春「酷いな、鶴瓶さんのクオリティが」

若「酷いなってどう……」

春「クオリティがよ。鶴瓶師匠の真似のクオリティが酷いねぇ」

若「そう?」

春「雰囲気が出ないよ」

若「出ない?こんな感じじゃなかったっけ?」

春「そんなアヒルみたいな声出されてもさ(笑)」

若「(モノマネで)お前、若林、変な奴っちゃなぁ」

春「(笑)いやいや、そんな」

若「(モノマネで)若林の変なとこはないかぁ?」

春「ハハハハ(笑)丸眼鏡みたいなのは似てるけどね。声はちょっと違うな」

若「春日、ちょっと鶴瓶さんやってみて。俺が春日をやるから。どうやって話したらいいか」

春「(モノマネで)あのぉ~、あれやなぁ~、2人はあれやろぉ~、なんだ、あのぉ、仲ええんやろう~。仲がええんやろう~、おい!中学から一緒」

若「ふふふ(笑)(モノマネで)春日、お前、若林変な奴やなぁ。どんな話になっとんねん、こいつ」

春「(モノマネで)同級生が、なんかないんか?」

若「(モノマネで)春日は天才や、若林は秀才やなぁ」

春「(モノマネで)ほんとにええ~?」(酷いクオリティのモノマネの応酬終わり)

若「じゃあ、提クレ」

春「そうだね」

 

 

第411回目のオープニングトーク②

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年9月23日

 

若き血潮が巡った話

 

若「だけど、ENGEIグランドスラムやっててさ、終わった後ね、春日がメイク落としながら珍しく話しかけてきたのよ。クレンジングシートでメイク室で落としながら「いや、若ちゃんさ」つって話しかけてきて」

春「いや、そんな話しかけ方はしてない(笑)。「若ちゃん」て呼んだことないしね。中学から」

若「俺も「何よ?」なんつってさ。したら春日が「やっぱネタは2回以上かけてからじゃないと難しいよね」って話しかけてきて、急に偉そうな口叩いてんじゃねーぞバカタレ!と思ったんだけど」

春「いや、そんなふうに思ってたのかよ!ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)まあそうだよねぇなんていう話してて。それで、2回かけて、今回のネタなんだけど、うちの実家を取り壊すというネタだったんだけど、冒頭の3つ目ぐらいのボケで「壊すなら頼みがある」と春日が「玄関でウンコさせてくれないか」「ダメに決まってんだろう」っていうくだりを、ライブでは2回ともやったんだけど、テレビでは外したんです。これはね、この1個のボケに対して、ここ1カ月葛藤してたんですよ」

春「ああ、そうですか。外すか否かというところで?」

若「そうそうそうそう、まさにそうで。なんでかというと、すごい好きだったの」

春「あー、まあ、面白いよね」

若「そうでしょ!」

春「フフフ(笑)あれは面白いと思うよ」

若「春日もなんかね、「これって外したほうがいいの?」みたいな話。「いや、これいいんじゃないですか」みたいな春日が言ってたわけよ。「春日がちょっとネジ飛んでる感じも頭で出せるし」つって生意気な口叩くなと思ったんですけど」

春「いやいや、そう思ってたのかよ!」

2人「はははは(笑)」

春「その時に言ってくれよ!」

若「『オードリーのネタライブ』で最初に下ろした時に、そこがどんズベったんです」

春「ハハハハ(笑)そうだね」

若「そうでしょ!「玄関でウンコさてくれないか」「何言ってんだお前!」っていうところが全然ウケなくて」

春「ハハハハ(笑)」

若「一回谷みたいになっちゃって、久しぶりにファんにムカついたんです」

春「ハハハハ(笑)」

若「なんだコイツらと思って」

春「笑え、と」

若「頭悪りぃのか!と思っちゃって」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)で、ウケねーなってなって、そいでまたネタをね。で、その後のボケからウケんのよ。また、それで次に『若手とネタライブ』っていうのをやって、そこでも同じネタかけようよつって。2回ですよね。あんだけウケないと、外すかなんて、春日に言ったら、春日が結構反対する、みたいな。珍しくね。いやぁ、でもねぇ、入れてみますか、みたいな感じ。栗ちゃんとサトミツもネタライブ観に来てたから、聞いたら、いや、何ででしょうね?みたいな。2人も好きなのよ。あそこのボケが。サトミツなんか大笑いしてたんだから」

春「ハハハハ(笑)」

若「で、栗ちゃんに「外そうと思うんだよ」つったら、「あれは入れてください」って言われた。で、『若手とネタライブ』で「玄関でウンコさせてくれないか」って言ったら、めちゃくちゃスベった」

2人「はははは(笑)」

若「ねぇ?」

春「まあ、そうだねぇ。ウケないね、あそこはね」

若「そうそう。で、2回ライブでスベったもんだから、ENGEIグランドスラムで外したんですけども」

2人「はははは(笑)」

春「それは、結果として出ちゃっているからね」

 

若「それでさ、俺さ、考えたのよ。久しぶりに若き血潮が俺の体内を巡ったんだけど」

春「ほう。なんですか?」

若「2回ウケなかったら外そうって普通に思ったの。また、春日の、あんまアドレス言っちゃいけないけど、トニーボーイジュニアのメールアドレスに」

春「ハハハハ(笑)言うんじゃないよ」

若「台本送るときに、それを外す、まさに削除してた時に、これってウケないから外してるけど、今、俺。昔、そんなの関係ねぇ、みたいな、言いたいから言う、みたいに、若き血潮で言ってた時あったなぁと思って」

春「ああ。まあま、そうだね」

若「どうしても春日に言わせたいから。春日も言いたい感じだったから。ウンコさせてくれ。2回スベってんだけど、だから、ウケないから外すっていうふうに当たり前に今考えるんだーって思って、それがちょっとびっくりしたのよ、自分で」

春「ああ」

若「昔、よく入れてたなって思うね」

春「まあ、そうだね。面白いと自分が思ってるもののほうが優先されてたよね」

若「それで毎回そこで好きだけで入れるっていう気持ちで外してんのに、入れ続けてM-1まで行ったりすんだもんね」

2人「はははは(笑)」

若「あれ、どういう考え方なんだろう。若さなのかね?青さ」

春「まあ、そうなんだろうねぇ。不思議だね、確かにね」

 

若「あと、もう一個は、なんでそんなに「玄関でウンコさせてくれないか」を入れたいんだろうなぁっていう気持ちね。外していいだろ、そんなの!と思って。はははは(笑)」

春「そうね。ウケねーんだから」

若「はははは(笑)」

春「普通にお金にならないんだからさ」

2人「はははは(笑)」

春「単純にね」

若「あれは、俺ね、なんか変な気持ちになった。言いたいから言うってあったなーと思って」

春「まあ、そうだね。それがないと、やっぱりできないぐらいの話だよね」

若「円グラフのAかつBみたいのあるじゃん。不思議なところでやってんだよな。「言いたいこと」があって、「ウケるところ」があって、その交差する、カブッてるところがネタに全部がそのボケになれば、爆笑のネタなわけじゃん。ただ、時に優先しちゃうっていう。「ウケなくても入れちゃうっていう」

春「そうだね。バランスが悪くなるっていうね」

若「またそれがネタの中で色気になったりもするじゃん。何割かの人には」

春「まあ、そうだね。そうなんだろうね。難しいとこだね」

若「まだまだ勉強だなぁって思った次第」

2人「ははははは(笑)」

春「なるほどね」

 

若「あともう一個びっくりしたのはね、今回、ENGEIグランドスラムでね、最初に節子ね、うちの母ちゃんが出てくる時に「おかえりなさい正恭」って、ただ単に春日の変顔するところ、春日の顔ってこんなにウケるんだなっていう。あのね、笑いがおさまんなかったのよ、ENGEIグランドスラムで」

春「そうだね」

若「次行けないぐらいウケてて。やっぱりね、俺としては悔しいよね。サンマルクでさんざん考えたボケより顔がウケちゃうっていうね」

春「ハハハハ(笑)」

若「自分と春日が言いたいっていうことを優先してた頃の若き若様からしたらね、顔で5秒引っ張るなんて、邪道も邪道ですよ」

春「まあ、そうだね」

若「はははは(笑)ただ、おじさんになってくると、そういうのばっか入れて、反則ばっかりしたいね」

春「ハハハ(笑)」

若「はははは(笑)テレビのキャラなんかもふんだんに使ってやりたいよ」

2人「はははは(笑)」

春「ウケるならね」

若「ウケるならどんな手でも使いたい」

春「そうね」

若「ふはははは(笑)」

春「それはそう」

若「しがみつきたいね。はははは(笑)」

春「自分の考えなんか別にねぇ(笑)」

若「あれは不思議なもんだね。自分のツボっていうのは思ったより狭いと思ってなきゃダメだなと思うしね」

春「そうね。予想しないとこもウケたりするしね、そうやってね」

若「そうそうそうそう。そうなんですよねぇ」

春「不思議なもんだよね」

若「不思議なもんですよ」

 

 

常連さんと世間

 

若「『ネタライブ』と『若手とネタライブ』の期間が1カ月ぐらい?3週間ぐらい?」

春「いや、1カ月もない2~3週、2週間ぐらいじゃない?」

若「これはほんとにジレンマというか矛盾というか、すごく難しい問題で、誰も悪くない話なんだけど。今からする話は」

春「ええ」

若「1回目のネタライブで卸したネタ、もう一回ぐらいかけたいという気持ちですよね。ENGEIグランドスラムの前に。それで、『若手とネタライブ』が、春日なんかも首捻ってましたよ、ネタ終わった後、楽屋で」

春「首捻ってた?私?」

若「なんか手応えもうちょい欲しいな、みたいな顔してね。生意気なツラしてんじゃねー!と思ったんですけども」

春「そう思ったんだったら、その時言ってくれよ」

若「それは言えないよ。だってやっぱり怖いからさ」

春「何が怖いんだ!(笑)さんざんラジオでなんだかんだ言ってて、なんでそういう時は怖いんだよ」

若「ははははは(笑)」

春「急に大声出すかもんしなんないしね」

若「ありがたい話ですよ、忙しい中足運んでくれんのは。『ネタライブ』と『若手とネタライブ』のお客さんカブッてる率かなり高いんですよ。また、3週間前、2週間前に見たネタですから、そんなにウケなかったんだよね」

春「うん、まあまあまあ、そうだね」

若「で、不安になるんですよ、芸人というのはやっぱり。これ、ネタ変える?みたいな話になったりとかするっていうのがちょっとあって、でも、まあまあ、まあ、冷静に考えてみると、こっちはネタ番組の前にかけたいという気持ちあるけど、向こうからしたら2週間前に見たネタですっていうのもあるんだろうし、っていうことですよ」

春「うん。まあ、そうだね」

若「これはね、ファンの人はさんざん俺たちのライブとか観ていただいているとして、もうね、だから、ズレ漫才のオーソドックスな形、これはまあまあ慣れがあるとしたら、例えば、俺が春日に異様にイジられる、みたいなトリッキーなネタをやったほうがウケるっていうのは、こっちとしてはわかってんすよ、そんなことは。ただ、それはテレビには持っていけないわけですよね」

春「まあ、そうだね」

若「おいおい、何やってんの!?ってなっちゃうから」

春「びっくりしちゃうからね。観てる人がね」

 

若「俺が言いたいのは、同じ事務所の事務所ライブっていうのは、常連さん、これありがたいよ。ほんとに足運んで。常連さんが来る。同期とかの芸人とかと飲むと、飲んでる時に言えないよ。言えないけど、こういうことが起こってんのよ。常連さんは、その人たちが練り上げた形に飽きるじゃない。何カ月も同じの観てたら」

春「それはまあそうよ」

若「だけど、世間にこれから出ていく時に、一般の人は観たことないわけよ。ここで、芸人は、結局スベったら、頭の中で原因を探すから、この形間違ってんのかな?って思うわけ。でも、その形でいいパターンもあるわけよ」

春「まあ、そうだね」

若「俺たちは、ショーパブ・キサラに出てたから、キサラは毎回ご新規、毎回初めて(春「そう」)俺たちを観るお客さんだったから、あ、「そう」って、ふふ(笑)何?「そう」って」

春「いやいや、まあ、言わんとしてることはわかる」

若「じゃ、俺が言わんとしていること、ちょっと言ってよ、じゃあ(笑)」

春「キサラは、いろんな、お笑いじゃない、ライブとかじゃない、普通の人が来るショーパブだから、毎回新規のお客さんだから(笑)、入門編みたいなネタがウケるっていうことです」

若「いや、ほんとにそのとおりなんだけど」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)常連さんとなると、世間に出る前に飽きちゃって、自分たちで、これ違うのかなと思って変えちゃうのよ」

春「ひねっちゃうんだよね」

若「ひねっちゃうの」

春「わかりづらくしちゃうんだよね」

若「いや、お前、なんか俺のトークトーク泥棒してんなぁ」

春「ハハハハ(笑)いやいや、それはだって」

若「それか、俺が回りくどすぎるのかな(笑)」

春「いやいやいや、そういうわけじゃないけど、そういう言わんとしてることはわかるからね」

若「そうでしょ?」

春「そうだなと思ってたから」

若「一ひねりでよかったものを、2.5ひねりぐらいしちゃって、最初に観る人にはウケなくなっちゃってる同期の方とかがいて、ネタの話に飲んでる時になった時に、でも、言えないなってことがあんのよ」

春「ああ」

若「あれでよかったのになぁとか、あれが凄い好きなのになぁとか。偉そうな話だけどね」

春「本人としては体感でね、あれはもう、ちょっとウケないよ、みたいになってるんだよね」

若「そうそうそうそう」

春「一番初歩のネタ、初級のネタがね。飽きちゃったりとしかして」

 

 

デートネタやってたらどうなってたかなぁ

 

若「俺たちだって、すごいネタ番組出てたからさ、M-1の2008の決勝の前にさ。自分たちでは自意識過剰でさ、デートネタなんてもう誰も笑わないって自意識過剰で思ってんだけど、M-1の2本目に、結構あれ稽古しないでできるから、あのネタは。デートネタ持ってきてたら、どうなってた?俺たち2008年は」

春「ああ、圧倒的な優勝だっただろうね」(奥田・笑)

若「まあまあまあまあまあ」

春「完封勝ちぐらい」

若「まあまあまあまあまあ」

春「いや、止めろよ!」

若「ははははは(笑)」

春「しっかりと止めなさいよ!」

若「ははははは(笑)」

春「そこだろ!誰が言ってんだ!そこで使うやつだろ!」

若「ははははは(笑)」

春「その前にさんざん使ってよぉ!」

若「あはははは(笑)」

春「フジテレビのメイク室とかじゃないんだ!今なんだよ!」

2人「ははははは(笑)」

春「でも、だからわかんない。そもそも、ズレ漫才が2本目同じやつだったらウケねぇんじゃないかっていって選挙ネタにしたんだもんね」

若「うん。今でも思い出すけど、変えちゃってさ、次の日、テレビ局でゴルゴさんにめちゃくちゃ怒られたんだから」

春「ハハハハ(笑)」

若「ははははは(笑)あと、くりぃむしちゅーの上田さんとかにもね」

春「上田さんにもね」

若「上田さんに怒られたよね?(笑)」

春「うん。そんなにまだ面識もない頃に「おい!」つって「なんで2本目あれ変えた?」つって」

2人「ははははは(笑)」

春「「はいっ!はいっ!」つって」

若「あはははは(笑)」

春「「あれ1本目と同じネタやってても優勝できたぞ」って言われて、「ああ、そうですか」みたいな話を」

若「あった、あった、あった」

春「麹町のメイク室で」

若「そう。2人でね」

春「鏡越しにされたのを覚えてる」

若「「どっちが変えるって言ったの?」あはははは(笑)」

春「「何やってんだ!」みたいなね。その頃はわかんないね」

若「有田さんにも言っていただいたよね。食事誘ってくれて。M-12008の決勝の後。「あれ、俺はね現場にいたかった」つって」

春「ハハハハ(笑)」

若「「現場に行ったら、1本目終わって裏に帰ってきた時、オードリーの近くにいて、『2本目何やるの?』つって絶対聞いてた」って。あはははは(笑)」

春「そうだね。教えていただきたかったねぇ」

若「そう考えると、2本目チョイスミスしたんだ。俺なんだよなぁ、あれなぁ、決めたの」

春「うん。まあまあ、でも、そうだなってなった。やっぱりね。違う、ガラッと変わったネタのほうがいいんじゃないかっていう話になったんだよ」

若「そこはやっぱり9年目か、あん時。9年目の経験値だよね」

春「うーん」

若「あれ、デートネタやってたらどうなってたかなぁ?」

春「いや、ほんとに圧倒的に優勝してたよ」

若「まあまあまあまあまあ」

春「いや、止めなさい!」

若「はははは(笑)」

春「なんで同じくだりをやるのを?全く同じように」

若「でも、それしてたらさ、もしあれやってたら、トロフィがあったらだよ、オカダのデスクの上に置いてあると思うんだけど(悔しい思いしたよなぁ~)(笑)」

春「なんで岡田の、何でデスクの上に置いちゃって、マネージャーのデスクの上に。大体ああいうのは入り口とかだろ」

若「いやあ、驚いたよ、ほんとに。やっぱ難しいなぁと思って。何年ライブでやっても。あと、忘れるよね。すごく細かい神経を遣うものだから」

春「うーん、そうね」

若「昔だったら、2回目の『ネタライブ』であのウケだったらネタ変えてたけど、ちょっと冷静になってるもんだよね。いや、これは、まあまあ、同じネタっていう感じの反応でしょうという」

春「ふふ(笑)まあ、そうだね」

 

 

第411回目のオープニングトーク①

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年9月23日

 

最速の嘘トーク

 

春「ニチレイプレゼンツ」

若「オードリーの」

2人「オールナイトニッポン

(ビタースィートサンバ♪)

若「こんばんは。オードリーの若林です」

春「土曜の夜、カスミン。ひとつよしなに」

若「よろしくお願いします。

まあ、こうやってね、相方と2人きりで喋れるっていう時間を設けてくれて、本当にニッポン放送さんにはありがたいなっていう気持ちで……」

春「嘘をつくなよ~!40秒ですよ。最速かもしれない。記録更新だね」

若「何の記録を俺は(笑)チャレンジしてんだよ」

春「嘘をついた記録だよ!(笑)毎週、毎週、嘘をつき続けてるけども、最速。一言目で嘘っていうのは初めてかもしんないね」

若「最近ね、オープニングでも嘘しかつかなくなってきましたけど」

2人「はははは(笑)」

春「それにしたって早いっちゅう話よ」

 

 

1に対して1

 

若「いやぁ、まいっちゃったよ、ほんとにねぇ」

春「大宮では縁がないからね。渋谷よ。109のところでやったんだよ」

若「それで炎上したんだって?」

春「炎上はしてないよ!」

若「爆弾発言して。こっちだって、エアロビ、エアロビってスケジュールに入ってくんだよね。なんでオードリーのスケジュールは春日と若林で分かれてないで、春日のスケジュールまで俺に入ってくんのかねぇ」

春「なんだろうねぇ」

若「エアロビ、エアロビ、エアロビ。家庭教師、勉強、勉強、エアロビ、勉強、みたいなさぁ。エアロビと勉強してる奴って何なんだよ!」

春「へへへへ(笑)」

若「傍らでお笑いやって」

春「へへへへ(笑)」

若「まいっちゃうよね~ほんとに」

春「勉強とエアロビで挟まれてるからね、スケジュールがね」

若「それで、エアロビ、エアロビって半年ぐらい前?」

春「いや、3カ月ぐらい」

若「入ってくるからこのラジオで言ったら怒られてさ、まだオフィシャルに情報公開前だぞ。知らねーよこっちはよ!って話なんだよ」

春「へへへへ(笑)」

若「エアロビ、エアロビで、じゃあ、載せんじゃないよ!って話なのよ、スケジュールに」

春「まあま、そうだね。言っちゃうからね」

若「俺なんて、ほら、“芸能界の拡声器”みたいなところあるわけですから」

春「聞いたことないよ」

若「はははは(笑)」

春「ご自身の感覚とね、ちょっと違うかもしんないけど」

若「おい!調子のんなよお前!ツッコミ長げーなお前!」

春「カッカッカッ(笑)難しい人だな」

若「ワンフレーズは欲しいの、ツッコミは。だけど転がしが長いんだよ」

春「なるほど。もう一個言ったら」

若「そうするとムカついてきちゃうから。こっちだってプライドが高いわけだからさ」

2人「はははは(笑)」

春「どうにもならない?(笑)」

若「その辺は考えてやってほしいよね」

春「じゃ、1に対して1だね?」

若「1に対して1なの。俺、ありがたいと感謝だけど、1に対して3ぐらいいくと、お~調子にのんなよって思っちゃうんだけど」

春「それは失敬、失敬」

 

 

リズム感がよくなった?

 

若「やっぱエアロビやって、抜群にリズム感がよくなった。ENGEIグランドスラム

春「そんなこともないです。変わらんでしょう」

若「全然。俺ね、目を見張るものがあったよ」

春「あ、そうなの?」

若「うん。お前がエアロビしてからのオードリーの間には」

春「あ、そう?自分じゃよくわかんないけどね。どういう部分がよ?」

若「いや、なんか、どういうって言われるとね、ちょっと答えにくいんだけど」

春「じゃ、ねぇんじゃねーか!」

若「はははは(笑)」

春「ハハハハ(笑)。具体的に出ないっちゅうことはさ」

 

 

お笑いクーデター

 

ハライチのターン 2017年9月21日

 

岩井「俺もライブの時の話なんだけどさ。夜の会しか俺らは出なかった。入りが16時ぐらいで、16時に会場着いてさ、楽屋まで行って、楽屋入ったら、ライブには30組ぐらい出るのにさ、芸人の楽屋は20畳の1部屋しかなかったんだよな」

澤部「うん(笑)なかったね」

岩井「ぐっちゃぐちゃになっててさ」

澤部「汚ったないんだよな。使い方がまたね」

岩井「みんな荷物ブワーッとあってさ、人もごった返してっからさ、地べたに座ったりしてさ。陸軍キャンプかよ!って俺は思ってたけどさ」

澤部「お前、陸軍キャンプかよと思ってたの?」

岩井「うん(笑)なんだよ、これ!つって」

澤部「そんな素振りは見せてなかったな。陸軍キャンプかよって(笑)。確かにすごかったね」

岩井「ぐっちゃぐちゃになって」

澤部「ぐっちゃぐっちゃだった」

岩井「アンガールズの田中さんが地べたに座ってたんだよ」

澤部「ははははは(笑)」

岩井「若手がいっぱいいる中で」

澤部「もうだって、あの中でトップだよね」

岩井「そうだよ。トップだよ」

澤部「ネプチューンさんは別の楽屋、ちゃんともちろん一室あって」

岩井「そうそう。ネプチューンさんだけはね」

澤部「その中でトップだよね」

岩井「そうだよ」

澤部「ロッチ、アンガールズが一番トップだね。なのに」

岩井「みんな椅子とかに荷物置いてるもんだからさ、田中さん地べたに座って靴下履いてるんだよ(笑)」

澤部「はははは(笑)可愛い兄さんだよね。優しい、ね」

岩井「ひでぇなとか思ってさ」

澤部「ブチ切れるよね、普通」

岩井「かき分けて荷物バーッて置いてさ、なんなのこれ?って中に、オナジミチのとしぼーいが来て挨拶してきさ。あいつ名古屋に来月から行くじゃん」

澤部「もうすぐ行くんだもんね」

岩井「そうだよ。来週ぐらいじゃない?だからさ、「おはようございます」って挨拶してきたから、としぼーいに「もう可愛がってもしょうがないんで話しかけないでください」って」

澤部「ひどいよ~(笑)あんなに可愛がってきたのに」

岩井「もう意味ないんで話しかけないでもらっていいですかって言って」

澤部「もう使い物になんないもんね」

岩井「そう」

澤部「ひどいな」

 

岩井「楽屋に入ってきた中に、四千頭身のトリオの若手がいて。都築よ。本当にバカみたいな顔した奴」

澤部「童貞のね」

岩井「うん。おまえ嫌いなんでしょ?都築のこと」

澤部「嫌いじゃないよ。全然嫌いじゃないけど、顔がなんか怖いんだよ」

岩井「わかるよ」

澤部「生理的にというかさ。全然別に可愛らしい二十の青年。可愛い後輩なんだけど、怖いんだ、顔が」

岩井「バカっぽすぎて逆にサイコパス、みたいな顔してんだよね」

澤部「そう」

岩井「都築を見てて、なんか違ぇなと思った。違和感というか。何なんだろうなって都築を見て考えてたんだけど、あいつ、パンツ履いてて、シャツ着て、ジャケット着て、蝶ネクタイしてるじゃん。バカっぽいのに、あいつ、蝶ネクタイしてることによって、欲しがり過ぎてるというか。バカっぽいのに、僕バカですよみたいな蝶ネクタイするのって、バカなのに欲しがるって違うくない?って」

澤部「ああ、なるほどね」

岩井「そこ気づかないのがバカなんじゃない?って。蝶ネクタイしてる僕バカでしょ?って奴、可愛がりたくないじゃん」

澤部「そうか。それあるんだよね。衣装って大事なんだよね」

岩井「そうそうそうそう。昔の芸人じゃないんだから、蝶ネクタイでバカのキャラクター、もういいでしょって俺はちょっと思ったの」

澤部「確かにね」

岩井「そこにアンガールズの田中さんとロッチ中岡さんがいたから、「蝶ネクタイ違くないですか?都築」って言ったら、田中さんとかも、あ、確かにこれはちょっと欲しがり過ぎてる、みたいな感じになって。中岡さんはさほど考えてはないけと思うけど」

澤部「はははは(笑)まあね」

岩井「芸人の服って結構大事じゃん。俺はさ、漫才を服で邪魔されたくないから、黒ジャケットに黒パンツにTシャツっていうプレーンなスタイル。あと、カーディガンに黒パンツにTシャツ。本当にプレーンなスタイル。私服は結構奇抜なの着たりするけど、ネタの時はそこ要らないからってプレーンなスタイル」

澤部「ブレちゃうから、ネタがね」

岩井「そう。してるわけですよ」

 

岩井「NGの服って結構あると思うんだよね。コンビで短パンでシャツでネクタイ、それが2人揃ってる奴って、俺絶対売れないと思うんだよね」

澤部「たまーに見かけるかな」

岩井「売れてんの見たことないでしょ。ネタ番組とかには出るかもわかんないけど」

澤部「わかんないって言っとく、俺は(笑)」

岩井「俺は絶対売れないと思ってる。あと、芸人で衣装もあれだけど、私服で、小太りでメッシュキャップに眼鏡かけてる奴、絶対売れないと思ってるんだよ(笑)。いるっしょ」

澤部「ああ、いるな」

 

岩井「NGっていう服があるから、俺は「気をつけたほうがいいんじゃないの?」って言ったの」

澤部「都築に?」

岩井「都築に。だから、蝶ネクタイは欲しがり過ぎてるから、どうすればいいですかねって3人で話してて、眼鏡なんじゃないの?って。顔もバカっぽいんだけど、ちょっとサイコパスに見えないこともない。眼鏡かければまろやかになるんじゃない?って、いろんな奴の眼鏡を借りて、あいつにかけさせてたの。そしたら、丸眼鏡で細いフレームのやつだったらめちゃくちゃ合うんだよ。すごいバカっぽさも強調されるし、苦学生みたいな感じが出て。田中さんは「うわっ、これだったら可愛げあるし、イジりたくなるな、コイツ」っていうふうになったの。これなんじゃない、みたいな、完成された、みたいな感じになったわけ。

そこにさ、ツッコミの目つき悪い坊主の」

澤部「後藤ね」

岩井「後藤が来て通ったから、都築に「ちょっと言えよ」つって。「これ、いいんじゃない?」って。そうしたら都築が、「ちょっと後藤、俺、眼鏡かけることになるかもしんないわ」って後藤に言ったの。したら、やっぱ後藤さ、見た目どおりトガってるから」

澤部「あいつはすごいよねぇ、独特ななんかねぇ」

岩井「トガってるっしょ」

澤部「うん」

岩井「挨拶もそこそこだしさ」

澤部「ははははは(笑)挨拶も、そこそこだね」

岩井「雰囲気もなんかそんな感じ出してくるんだよ」

澤部「そうね」

岩井「そしたらさ、都築がさ、「眼鏡かけることになるかもしれない」って後藤に言ったら、「あーそう」」

澤部「はははは(笑)怖っ。後藤怖っ」

岩井「俺らの話し合いでなったっていうの完全にたぶんわかってて、俺らいるのに「あ、そう」。俺らいるんだよ」

澤部「はははは(笑)先輩たちが結構一生懸命話し合って決めたやつだよって」

岩井「そう。でも、それを見て俺は、「あー、わかるわー」と思って。「俺、わかるわ、これ」と思って。昔さ楽屋で、俺らのノリボケ漫才っていう、お前にフレーズを振ってお前が乗っかるみたいなやつを、先輩たちが楽屋でお前に振ってやらせてたのね。このフレーズいいじゃん、みたいにノリでなったのを、澤部が俺に「こんなフレーズさっき生まれたんだけど、今日のネタどうかな」みたいに言ってきた時に、俺は「殺そう」と思ったんだよ、ほんとに」

澤部「ははははは(笑)俺もわかんない。先輩に言われてるからさ」

岩井「俺が必死に考えたネタに楽屋のノリを持ち込んでくる。先輩たちも含んで、殺してやろうかと俺は思ったの。その時に」

澤部「それに近い感情というか」

岩井「そうそうそう。それを後藤を見た時に俺は感じてさ。でもさ、それ見た時に、俺の感想は、「わかる」もあるけど、やっぱちょっとムカつくんだよね。後藤に対して」

澤部「ああ。まあ、そりゃそうだよね。目の前でね」

岩井「ちょっとイラッとするんだよね。で、先輩からも、そんな感じだったら嫌われると思うの、後藤は」

澤部「このままだと」

岩井「うん。中岡さんなんか、特にそういう奴たぶん嫌いだと思う」

澤部「あははは(笑)中岡さん、意外とというか、しっかりしてるからね」

岩井「そう。後輩にちょっと厳しいじゃん。そうなってきた時に、なんも考えてない、そういう提案をした都築は先輩に好かれるんだよね。悲しいことに」

澤部「結局ね。うん」

岩井「でも、俺もなんかそんなふうだったんだろうなというふうに思って。後藤みたいな奴だったんだろうなと思って。だから、そんな態度を、今この場で後藤はとらないほうがいいんじゃないかっていうふうな気持ちになったのも多少あったんだけど、でも、それ以前に、俺はさ、本当に昔から常々言われてきた。先輩とかに、もっと可愛げ出せよとか、可愛くしたほうがいいんじゃないか、お前は。トガってんじゃねーよ!って。でも、その当時、俺は、トガってこのまま行けなかった奴なら、俺がトガってて折れたのに、お前もトガらせたまま行かせねーぞっていうふうに言ってるように聞こえてたの、俺は」

澤部「ははははは(笑)ああ、そう」

岩井「そう」

澤部「俺がトガって行けなかったから、お前もやめときなよ、じゃなくて?」

岩井「やめときなよ、じゃないよ。お前だけトガらせて行かせねーぞって」

澤部「あ、そう聞こえてた?」

岩井「トガり潰しされてるように聞こえてた、俺はね。だから、そんな先輩みたいのを見てるから、だから俺は、後藤にはトガったまま行かせてやりてーなっていう気持ちがあるわけ」

澤部「なんだこれ?」

岩井「だから、折れんなよというふうに、その時に俺は後藤に思ったわけ」

澤部「その瞬間にね」

岩井「うん。でも、ちょっとやっぱ、ものすごいダサいこと言うけど、俺は後藤に言いたいわけ。トガったまま行けと。そのまま行けと。いいけど、でも、そのままトガって、そのまま行けたとして、そうしたら、どこかで、いつか、たぶん俺とかち合うことになるぞって」

澤部「はははは(笑)」

岩井「その覚悟があるなら、トガったまま行けよって(笑)。俺とかち合った時に勝つ覚悟があるんだったら、トガったまま行けよって、俺は後藤に言いたい」

澤部「ははは(笑)なんだこの先輩!「お前のその道の延長線上には岩井勇気が待ってるぞ」っていう」

岩井「そう。倒せんのか?っていうことを言いたい」

澤部「なんだよ、この話」

岩井「で、ゆくゆく、俺は2020年、オリンピックの年にトガった芸人を集めて、お笑いクーデターを起こそうと思ってる(笑)」

2人「ははははは(笑)」