砂鉄さんに聞きたかったこと


武田砂鉄のプレ金ナイト 2023年10月27日

 

黒沢かず子:すごい聞きたいことがあって、昨日の夜考えていたんです。砂鉄さんにいっぱい聞きたいことがあるけど、聞いていいのか。

武田砂鉄:何でも大丈夫ですけど。

黒沢かず子:本当に何でも言っていいですか?

武田砂鉄:何でもいいですよ。

黒沢かず子:私、あんまり勉強してこなかった。偏差値っていう時代があった時に、私、40なかったんですよ。30台だったんです。それでも何とか東京で飯食っていけてるっていうありがたい環境なんですけど、わからないことがたくさんあって。聞いていいですか? 今それを思い出しながら。本当に世の中を変えたかったら何になるべきなんですか?

武田砂鉄:ああ。どうなんでしょうね。

黒沢かず子:政治家さんは嘘をつく方も多いじゃないですか。

武田砂鉄:多いですよね。

黒沢かず子:とか、周りの票を稼ぐために、始まる前は「よろしくお願いします」ってやるじゃないですか。でも、いざなったらツンデレじゃないですか。なんかこう、ウーみたいな感じで。

武田砂鉄:うーん、そんなのやらないけどね。

黒沢かず子:みたいな感じになるじゃないですか。ああなってしまう場合――。でも本当は最初は世の中のことを考えてたのかなと思った時に、世の中のことを変えるには何になるのが1番いいのかなと思ったんです。

武田砂鉄:でも、「世の中を変える」ってどういう状態かってのはありますよね。

黒沢かず子:その部分部分ですか?

武田砂鉄:部分部分。どこかのことを何か変えたいっていうんだったら、それはどんな職業でも、どんな立場でも、別に仕事に就いていなかったとしても変えられるというふうに思うんですよね。どういうふうに世界を設定するかじゃないですか? 目の前にいる人をなんとか説得させたいのか、地域を変えたいのか。

黒沢かず子:政治家さんは何を目的でやるんですか?

武田砂鉄:彼らはね、マイク向けたら「世の中を良くしたいんです」っていうふうに言うんだろうけど、でも、実際にやってることを見たら、すげえ身内だけをよくしようとか、そういうことをやられているから、世の中っていう仕事を本当に考えてますか?って疑いを持っちゃいますけどね。

黒沢かず子:なんでそれをお喋りできないんですか? 皆さんは。そんな時間はないよっていうことなんですか?

武田砂鉄:優先順位がすごく低くなってんじゃないですか? それの。本当に世の中のことを考えるということがね。だからけしからんと思うことが多かったりしますけど。世の中を変えたいですか?

黒沢かず子:「世の中を変えたい」まで私は。とりあえず1人の人を元気にさせるのが今の私の目標というか。という時に、なんかいろいろ乗っかってくるわけですよ。介護保険とかいろいろ考えたりとか。何でだ?とか。なんでこのお医者さんはここまで診てくれなかったんだろうとか、すぐ退院させなきゃいけない世の中だし、とかいろいろ考えて。そういう細かいことなんです。
でも、私の場合は、世の中を変えるよりも、まずそこで働いてる人を笑顔にしていったら、その笑顔が患者さんだったりとか利用者さんだったりとかに行くのかなと思ったら、まずはその働いてる方を笑顔にできないかなっていう考えなんで、たぶん私には政治は難しいんですけど。

武田砂鉄:いやいや、でも、働いてる人を笑顔にするために、直接そういう人に話をするというのもそうだし、もし例えばその人がなかなか賃金が厳しい状態で働いていて、辞めたくなっちゃうみたいなことを思っているんだったら、外から、こういう人たちの仕事ってこれだけ大事な仕事なんで、もっとこういう人たちにお金を払うべきじゃないですかっていうふうに政治家に対して言ったりとか、あるいは政治家になってそれを変えるとかっていう。だから、その人を笑顔にする方法というのはたくさんあると思うんですよね。

黒沢かず子:お金は確かにもっと上がったらいいのになと思います。

武田砂鉄:そうですよね。

黒沢かず子:けど、物価は高くなるし、でもお金はそんなに上がらないし、なんかなあと思いながら。みんな笑顔がウーンてなかったりもするので。

武田砂鉄:そうですよね。そのしょぼんという感じというのは、今いろんなところに広がっているか、そういう人たちに1人1人話を聞いていくことってなかなかできないから、どうやったら変えられるんだろうかなっていうのは思いますけどね。

黒沢かず子:本当ですね。TBSで今やってる宮藤官九郎さんのラジオ、宮藤さんに聞いて……というのがありますよね。

武田砂鉄:『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』という番組ね。

黒沢かず子:すごい! すぐ出てくる。TBS。TBSっ子ですね。

武田砂鉄:TBSっ子ですね(笑)。

黒沢かず子:その中でそういう身近なこととかもお話しされてますもんね。

武田砂鉄:そうそうそうそう。あの番組は素晴らしい番組だなといつも思って聴いてますけどね。こんなことあるんですけどというのを言って、解決するんじゃなくてただ聞いとくだけっていう。それが大事ですよね。

黒沢かず子:知らないこととかあるから。そうですね。聞いてみないとわかんないなと思いました。

武田砂鉄:でも、それこそ芸人さんって、そういうある種しょんぼりしてる人を、一瞬だけでも笑わせるというか。それこそ、『しゃべくり007』でのパリパリ攻撃は、僕、幸せになりましたけどね。

黒沢かず子:そうですか。ありがたいです。でも、ああ嫌だなって自ら命絶ちたいなっていう時に、ふと目に入ったところでなんか変なことやってるおばさんがいたら、ちょっとでもクスッと笑ってもらえたらなと思って。

武田砂鉄:そういう人はたくさんいると思いますけどね。

黒沢かず子:なのかなとは思います。自分に似たような、あんまりこう――。私は一人っ子で、未婚で、親が高齢者で、今まで人と付き合ったことがないんですけども、そういった人間の方でも、あ、あいつが生きてるからなと思っていただけたらなと思います。

武田砂鉄:テレビでの所作とか、ラジオでの発言とかを聴いてる方ってたくさんいらっしゃると思うので。

黒沢かず子:聴いてくださったらなと。

 

 

春日さんの実家に行った話

 

フワちゃんのオールナイトニッポン0 2024年2月26日

 

それ(星野源さんが春日家に来る日)は 決まって、この日、ロケがカスちゃんの地元の所沢で、カスちゃんの馴染みのあるお店に行くロケだったんだけど、その帰りにカスちゃんがご実家に帰るって言ったから、私も凸したんだけど(笑)。春日の実家凸してみた(笑)。「メントスコーラお願いします!」正真正銘の凸。「こんにちはフワちゃんです。メントスコーラお願いします! 春日のお父さんメントスコーラお願いします!」(笑)。
まあま、さすがにそんな凸はしてないけど、私、カスちゃんが言ってくれてると思ったのよ。「フーワもちょっとだけ」。別に私もガチでお邪魔するというよりか、ちょっとだけ挨拶して帰ろうっていうぐらいで。でも、何にもカスちゃん言ってなくてさ。だから普通にガチャってドア開けて、そしたらお母さんが普通に「おかえり」みたいな。カスちゃんも「ただいま」って言って。みんなに「俊彰帰ってきたよ~」みたいな感じで、普通にお母さん中に入っちゃって。私も「お邪魔しま~す」みたいな感じで後ろから入ったんだけど、みんな居るって知らないから奥行っちゃって。私も「(小声で)どうすればいいですかね。どうしましょう。なんて言ってんですか? えっ言ってなかったんですか? ヤバいって。どうすればいいですか?」
そしたら、奥からお母さんが玄関に戻ってきたから、その時にカスちゃん「フーワもいるよ。ロケーションで一緒だったんだよ」って説明してくれて、お母さんも「えー!」みたいな感じになって、「フワちゃんいつもありがとね。何で言ってくれないのよ~! フワちゃん来たよ~」みたいな感じでみんなのこと呼びに行って。
そしたら、カスちゃんの妹さんとか妹さんの旦那さんとか姪っ子とかお父さんとか犬とかみんな降りてきて「わ、フワちゃんだ~え~」みたいな感じで。みんな春日が何も言ってないからパジャマ着てて。本当のパジャマ。フワフワのマジで家で着る用のパジャマでさ。お父さんもお星さまのちゃんちゃんこみたいなやつ着て可愛いやつで。春日も先週お星さま付けて、お父さんもお星さま付けてる。可愛いと思って。
「すいません。挨拶だけなんですけど。今日ロケ一緒だったんで。ありがとうございました。すいません」みたいな感じで言ったら、お母さんが「ビーフシチューあるよ。フワちゃん食べる?」みたいな感じで言ってきて。春日の実家でビーフシチューはさすがに面白過ぎるなすぎるなて思って(笑)。急に行ってご迷惑だったのは承知だったんだけど、「ええ、じゃいいですか、いただいて」みたいな感じで、本当に凸して入ったのよ。中に。

私も入ったんだけど、カスちゃんがロケ終わりで髪の毛パリパリだったから、いつものルーティンなんだけど、カスちゃんすぐお風呂場に洗いに行っちゃって。だから私 1人で通されてさ。本来だったら気まずい状況なんだけど、家族全員オニ鬼明るくて(笑)。「ロケだったんだ。えー疲れたでしょう。フワちゃんプロレスすごかったね。これね、サイン飾っ てあるんだよ。これ昔の写真で」とか言って、すごいみんな明るかったから全然気まずいとかもなくて。
「そうだ、クミちゃんにも電話しよう」て言って。クミさんもみんなと仲よしだから、そのままテレビ電話して。「クミさん昨日遊んだんですけどね」言ったけど、クミさん出て「あ、フワちゃん~」「すいません、さっきぶりです。すぐ帰るんですけど、ちょっとだけお邪魔してます」みたいな電話して。そしたら、「フワちゃんがさサイン書いてくれるんだ。クミちゃんもサインもらっとく?」「いやいや、クミさんしょっちゅう遊んでるんでサイン要らないと思いますよ」みたいな。姪っ子もクリアファイルとか筆箱とか持ってきてくれて、「クリアファイルの外に書くと消えちゃうから内側に書いてほしい」感じで言ってサインとかなんかしてさ。
ビーフシチューも出てきたんだけど、大皿で。実家の大皿でドーンて出てきて、うわ、いいねと思って。春日の実家のビーフシュー、コーンが入ってんのよ。珍しい、可愛いと思って。人ん家の実家のビーフシューいいわっていう。カレーとかはベタだけど、ビーフシューってガチの実家が選ぶ料理いいわて言って。お肉もすごい柔らかくて美味しくて。私もテンション上がって「美味しい」って言って食べてたんだけど、春日が「人ん家の実家のご飯よく食べれるね」みたいな感じで言って。潔癖症ムーブなのかわかんないけど言ってきて。「めっちゃ美味しいですよ。すごい美味しいです。全然食べますよ」みたいな言ったら、「わしはさ、友達のお母さんが作ったやつとか絶対食べたくにーからさ」みたいな感じでクソみたいなこと横で言い始めて。
そしたら、春日の姪っ子がさ「でもわかる。私もさ給食の出てくるスプーンさ、洗ってあってもなん かやだもん。誰が使ったかわかんないからさ」みたいな共鳴し始めて。厳密に言うとちょっと論点は違うんだけど。給食のスプーンvs友達の実家の料理、論点は違うんだけど、別にそこに誰も突っ込まない感じもなんか実家っぽいなって思って。下の姪っ子は下の姪っ子で、「私は全然平気だな」みたいな感じでケロっとしてんのもなんかすごい実家の会話っぽくてめっちゃよかったのよ。可愛いなとか思ってたんだけど。
結構大皿で出てきてさ、お母さんは「いっぱい食べてね」って言ってくれてたんだけど、ロケが食べるロケだったのよ。別に私は本当に全然食べれるから食べてたんだけど、春日さんがさ「さっきも言ったけど、ロケで食べてきてるからそんないっぱい要らないよ」。「フワちゃん食べてね」とか言ってるのに、「いやもう食べたから。フーワも食べてるからもう要らないって」みたいな。マジ息子(笑)。「フワちゃんも出すから食べるから、出さなかったら食べないから出さないで」みたいな言ってさ、マジで息子の春日で。
ビーフシチュー以外にもお母さんの手作りの小鉢とかもいろいろ出てて、お母さんが「この辺も大丈夫? これね里芋の軸軸のやつで、これはカジキマグロを生で買ってきて煮つけたやつ」みたいないろいろ説明してくれて「めっちゃ美味しそう。食べていいですか?」みたいな感じで言ったら、春日の妹さんも「フワちゃん無理に食べなくて大丈夫だからね。それさ取っちゃったらもうフワちゃん食べるしかなくなるじゃん。フワちゃん自分で取るから一々取らなくていいから」みたいな。「いやでも私が食べたいから今食べてます。私が取ってもらったんです。すいませんお腹空いてます。めっちゃお腹今減ってます」って言ったら、春日が「お腹空いてるわけないんだよ。めちゃめちゃ食べてんだから」って横から言って(笑)。
お母さんも「フワちゃんが食べたいって言ってんだから食べさせてあげてよ」「いや、気使って言ってんだよ」マジで息子と娘とお母さん。実家! 私ももうエ過ぎてさ。よい! よい! 尊てえ! 尊てえよ! みんな一斉に喋って、それがあまりにも実家でいいなと思って。
カスちゃんも出会ったばっかの頃とか、「春日さん誕生日いつなんですか?」みたいな感じで聞いたら「誕生日なんてにー。突然湧いて出てきた。時空から湧いて出てきたから誕生日はにー」とか言ってたのにさ、ちゃんとご実家の愛がたっぷりの実家からちゃんと2月9日に生まれてきてさ、えら可愛いね。
最後、色紙にサイン書いて、お父さん写真撮ってみたいな。帰る時に、「これ、妹の結婚式の時に俊彰が来てくれて」みたいな説明してくれたり、いろいろやってたんだけど、私すぐ帰る予定だったから車を「10分ぐらいで帰ります」って言って待たせてたのよ。待たせてたのに、ビーフシチュー私が食べてるもんだからさ、金丸さんから「まだですか」みたいな鬼電がかかってきてたんだけど、お父さんがちょうど「これが妹のね」みたいな感じで言ってる時に金丸さんから鬼電かかってきたから、電源ボタン、ガチャガチャチガチャって押して、今お父さん喋ってるからうるせえんだ!って切って。
姪っ子のみんなも「学校でトシくんの姪っ子ってことは言ってないんだけど、フワちゃんのサインはみんなに見せようかな」みたいな言ってくれて、私も「見してくれるの? 嬉しい」とか言って、金丸さんからめっちゃ電話かかってきたから、今姪っ子と喋ってんだよ、うるせえな って、ガチャガチャって切って。
みんなが「ありがとうね」私も「ゆっっくり」みたいな感じで送り出してきてくれて、そのまんま電話かけて「本当すいません。今出ました。すいません」て言って走りながら車に乗って無事帰れました。ほんまに可愛い話だね。

 

 

グループLINEを作った話

 

フワちゃんのオールナイトニッポン0 2024年2月26日

 

春日のどうでもいい元ネタ散策と小鳥バカ林でだいぶ時間食っちゃって、そんなのしてる場合じゃないからとか言ってたんだけど、見てたら途中で春日が「あ、そういえば星野源さまからお返事が来たよ」って言い出して。ドームが終わった後に「ありがとう」みたいなことを送ってたみたいで、その やり取りで。
カスちゃんが、オードリーの思い出の長楽というお店のポークライスのレシピを再現するていうコーナーがあって、そこの中華屋さんに、長楽に星野源も昔通ってたみたいな。星野源も行ってたんだっていう流れがあって、それで「今度ぜひポークライスを食べさせてください」っていうふうに星野源さんがLINEしてたんだって。
で、それを言ったらクミさんが「えっ嘘! そんなLINEしてたの? もっと早く言ってよ~! ちょっと見して見して! なんで今言うのよ」みたいな感じで。クミさんさっきまで「聞かなくていいですからね」って台所に籠ってたくせに出てきて、「ちょっと見して見して」みたいな感じで見してもらったのよ。
そしたらまだ春日が返事してなくて、星野源さんのとこで終わってたんだけど、「ぜひフワちゃん誘って今度遊びましょう。お家とか邪魔させてもらって、そこでポークライス食べましょう」みたいな感じのLINEだったのよ。それで終わってたから、クミさんが興奮して、「ちょっと『ちょうど今フワちゃんが来てます』て言って言って。今言って。今日来たらどうしよう。今日来たらどうしよう」ってクミさん言い始めて、「いやいやさすがに今日は来ないんじゃですか」みたいな。春日も「後で返事するよ」て言ってたから、クミさんが「貸して! 私が打つから! 私が打つ から貸して!」って言って。「今フワちゃんが来てます」みたい感じで打ったんだけど、私も見してもらったんだけど、絶対クミさん打ってるってわかるぐらいクミさんなのよ。クミさん構文なのよ。「いやいや、これさすがにバレますバレます」って言って、春日がもう1回打って、とりあえずクミさんが言ってるから、「ちょうど来てます」みたいな感じで送って。
で、クミさんが「どうしよう、これ実現しちゃったら」みたいな感じで言ってたから、「じゃあわかった。私がちょうどいま春日さんからお話聞きました。グループライン作りましょう」って私から送ってグループLINE作る感じの流れにしましょうか」みたいな感じで言ったら、クミさんが「え~星野源さんとグループLINEなんて私もう死んじゃう! え、どうしようどうしよう。フワちゃんで個人LINEしたほうがいいんじゃないですか? いや、でもせっかくだから作ってもらおうかな」1人でずっと騒いてんだよ(笑)。「どっちにしたらいいですか?」「う~ん……もう作っちゃおう!」みたいな感じで言うから、結局作って、日にち決めましょうっていうのを送ったと同時に、取り乱してるクミさんのやつも送ったのよ。そしたら星野さんも「あ、そうか。さっきのあの春日さんのLINE、なんか変だと思ったらそういうことか」ってなって、クミさんも「すいませんはしゃぎ過ぎちゃってお恥ずかしいです」みたいなの をグループに送って、今度東京ドームの話しましょうね、感想を語りましょうねみたいな感じで一段落してLINEが終わったのよ。
私も日にち決めましょうとは言ってたんだけど、そっちの話が盛り上がっちゃって終わっちゃって。そしたらクミさんが「やりとり終わっちゃったくさいんですけど。ちょっとフワちゃんから日にちもう1回決めるように言ってくださいよ~」て言って。私も「いや、私1回聞いてますもん。私1回聞いちゃってるんで恥ずかしくて無理ですよ。春日さん聞いてくださいよ」って。そしたらカスちゃんが「じゃあ、ありがとうっていうスタンピを送らせてもらうから」って言ったら、クミさんが「だめだよ! スタンプじゃ会話止まるじゃん!」(笑)。私も私で「ていうか、春日さんもグループLINEになったらいつも黙るやつやめてくださいよ! もっと話ししてくださいよ!」って3人で大もめして。全員が全員を傷つけあって。全部クミさんが言ったら痛い奴じゃないですか。春日さん言ってくださいよ!」ドームの映像見ろや!流れてるの誰も見てない。松本明子が何かやってるの誰も見てない。みんな星野源の。どうしようどうしようって。
だから、とりあえず「わかりました。じゃあ明日私が、もう遅いんで、夜なんで、お昼頃送ってみます。3人で1回日日決めてこの日はどうですかって明日私が送ってみますね」って言って解散したのよ。
次の日、ロケだったんだけど、春日と2人のロケで。もうええて。また春日(笑)。そうなのよ。2人のロケで、その時の合間に、みんなのグループLINEに「この日どうですか?」って投げたの。そしたら星野さんも「この日大丈夫です」って決まって。そしたら、クミさんも「本当に大丈夫なんですか? そんなどうしましょう。お家に来るのすごい大歓迎なんですけど、茶々が想像以上に吠えてご迷惑おかけすると思いますが、よろしくお願いします」みたいに送って。そしたら、すぐ裏のカスちゃん、クミ、フワの3人のほうのLINEグループで「マジでヤバっ。どうしよう事件だ。事件ですよ」ってクミさんが大はしゃぎして。私も「ダブルで送ってくんのやめてくださいよ」って言ったら「だってあっちでは騒げない。無理。どうしよう」っって。春日、グループLINEだと喋んないから、どっちでも何も喋んなくて、春日黙って。しょうがないからさ、私もロケで、カスちゃんも同じロケだったから、カスちゃんがいる写真を撮って「返事さえしてませんが、春日も喜んでます」みたいな感じで送って。クミさんもクミさんで大はしゃぎして「何そのベスト」みたいな感じではしゃいで、とりあえずよかったよかったって日にち決まったんだけど。

 

 

 

「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」の感想

 

佐久間宣行のオールナイトニッポン0 2024年2月24日


改めて感想を言うと、もちろん凄いイベントだったなと思いますけど、借り物の部分が1つもないラジオイベントというのは凄かったですね。普通だったら、あのぐらいでかいイベントをやるんだったら、ラジオの文脈じゃないものとかを持ってきちゃったりするかもしれないけど、借り物部分が1つもなくて、巨大な超面白い内輪受け。内輪受けが一番面白いんだけど、内輪受けだけでやりきるってとんでもないから。内輪受けを巨大にしていって、それが結果的に日本最大級のイベントになったというのは痛快だなって思いました。
武道館の時のイベントは、2人のエモさとか、人生の岐路、結婚したとか、そういうのが面白さと感動につながっていたけど、今回は、オードリーの芸人人生の紆余曲折みたいなもので出来上がった、彼ら自身の芸人としての面白さの筋肉が全員を笑わせている感じがして、いわゆる実力っていうのが、それがすごいカッコよかったし、観ていた芸人さんたちがみんな結構本当に衝撃を受けていたけど、それは、彼らの実力が凄いというのが証明されたからだなと思って、すごいいいイベントだったなと思います。

 

 

いま、ラジオを選ぶ人

 

星野源オールナイトニッポン 2024年2月22日

 

あさイチの収録で)「ラジオをあまり聴いたことない人が聴くにはどうしたらいいと思いますか?」と質問されて。それは放送に入ってないの。僕が話したのは、「別に聴かなくていいんじゃないですか」って言ったの。ラジオってニッチだといまだに思うし、インターネットができて、YouTubeやらSNSやら配信ライブやら山ほどあって、なおかつ、いま、ラジオを選ぶ人は、そこにしか来れない人なんだという話したの。ラジオがテレビより前にできて、その時はメディアの主役のような立場だったけど、テレビができて、インターネットができて、どんどんどんどん端っこになっていって、僕がオールナイトニッポンを始めた頃は、やりたがる人が本当に少ないメディアだった。僕はラジオで支えられて育ってきたから――。僕もラジオを聴きたいというより、なんかそこに行っちゃったんですよ。ラジオってそういう人を「ようこそ」っていう場所なんだと思うんですよね。だから、無理に流行ってるからみたいな感じでラジオに行かなくてもいい。行ってもいいけど、無理して行かなくていい。ほかに楽しいものがあるんだったら、それで十分だと思うよ。ただ、ラジオって、そこでしか生きられない人とか、そこで元気をもらう人がいるんですよね。みたいな話をしましたね。そしたら、一回本当に下火になったのに、ゾンビみたいに盛り上がってくる。それを何回も繰り返してやって面白いよね、みたいな話をしたのでした。

 

 

最近、芸人が大きな会場でイベントをしている話


有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER 2024年2月11日

 

2月15日に『有吉の壁』のブレイクアーティスト選手権というライブが3回目になるんですけど、有明アリーナですって。1万2000ぐらい入るって言ってたかな。チケットも全部売れたんじゃないかな。僕は出たことなかったんですけど、今回初めてそちらに出ます。俺もたまたま、12月、紅白でNHKホールでやって、1月、出川(哲朗)さんのやつ(「男・出川哲朗 還暦祭り」)で横浜アリーナ。これ、2月、有明アリーナ。なんか大勢の前でやることが続いてるなあと思ったんですけれども。

昨日は博多華丸大吉さんがPayPayドームでイベント、華大ナントカ(「華大どんたく」)をやってましたし、バナナマンさんも赤えんぴつ、ユニットのやつで武道館でしょう? オードリーも東京ドームで(「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」)やるんでしょう? だから、知ってる人たちが大きいところで。考えられないけどね。そんな大きいところで。みんなそんな大きいところでやるようなタイプの人じゃない人たちが多いけど。普通、漫才とかでもあんまり大きいところでやらないもんだからね。それでも、こうやってイベントで大きいところでやっていますけれども。

私なんか、誰かが主役でいて、脇役でちょちょっと出させてもらっているだけで気が楽だけど、オードリーにしてもバナナマンさんにしても、自分がメインで何万人という規模の会場でやるって、相当ドキドキするだろうな。当然、まずは人が集まるのかというところがあるだろうしね。

そんなの、嬉しいことにすぐ「即完です」とかなってホッとしたのもつかの間、じゃ、何やるの?っていう話になるだろうからね。それは当然すごい好きな人が集まるんだろうから、盛り上がらないわけはないけどさ、ちゃんとやってる限りはみんな盛り上がるんだけどさ、それにしてもちょっとドキドキするところがあるだろうなって思うよね。

このラジオももう11年やってますからね。……2010年からだから、もう13年ですか? もう13年? うそつけよ。13年やってるんだってよ。13年やってて、イベント1回だけですよ。国際武道大学で、売れる前の指原(莉乃)とトークショーっていう伝説の。勝浦の。勝浦タンタンメン食べましたよ。学祭で。なぎら健壱のモノマネでおなじみの太田プロ古賀シュウさんの母校、国際武道大学。講堂で指原とのトークショー。なんの縁もゆかりもない指原とやっただけ。1回だけですよ。13年、干支も一回りしましたから、そろそろね。太田プロの稽古場辺りで。20人ぐらい(笑)。配信で(笑)。

オードリーとか、漫才やったりさ、バナナマンさんは自分たちの歌やってたりとか、昔からコントのユニットがあるからわかるけど、俺なんてどうするの? ハガキ読むだけだぜ(笑)。ラジオネーム、さんぺいって言ってる場合じゃないだろ!

 

 

今年、アホになります。

 

星野源オールナイトニッポン 2024年2月6日

 

単純に、苦しかったというのは、コロナ禍がずっと3年ぐらいあって、そこで踏ん張ってた、いろんな気持ちでグーっと踏ん張ってたのが、いろんな規制が解除になったという去年の1月のタイミング辺りから、たぶんホッとしたのか、ポキッと折れたんですね。心が。ホッとすると風邪ひいたりするじゃない? そういう感じで心がポキッといきまして、そこから前向きな気持ちになかなかなれない、みたいな。そういうのが続いてたんで。あと、世の中がどんどんどんどん大変なことになっていくっていうか。ああ、いや、これ大変だわ、みたいなのにも当てられながらね。だから、なかなか楽しいとか、明るいみたいな感じの時間が少なめではあったんですよ。

で、ていうのもあって、今年、俺、決めたんすよね。この間、アメリカへちょっと行ってたという話をしたじゃないですか。1月。その行く飛行機の中で決めたんすよ。飛行機ってさ、逃げ場ないじゃん。逃げ場なくて、例えば、人と話したりも、ビジネスクラスに乗ってると、隣とも、マネージャーさんとも、衝立みたいのもあるし、あと、あんまり話さないでくださいみたいのあるじゃん。会話しないでください、みたいな。多分変なことが起きないように、みたいな見たいなさ。だから、話せないし。

例えば、本を読んだりとか、iPadにネットフリックスでダウンロードしてきたアニメ観たりとか、ドラマ観たりとか、そういうのしかないから、寝ましょうってなった時の、考えることいろいろあるっていうか。いろいろ考えるんだけど、気の逸らし方が全然ないのよ。行くとしてもトイレ行くぐらいしかできないからさ。だから、そこで向き合わざるを得なかったわけ。自分と。向き合って、向き合って、で、もう辛い! ああ、向き合ってるの辛い! でも、向き合うしかない。ああ、辛い! あー! あーーーー!
 で、出た結論が、「アホになろう」でした(笑)。俺は今年、アホになります(笑)。

俺、本当考えたの。一番幸せな人って何だろう?って考えたの。気づかない人だなと思ったの。気づかないって本当に幸せだなと思うんです。いろんなこと、世の中の問題に気づかない、自分の問題に気づかない、自分の辛さに気づかない、みたいな。そういうのってなくしていこうって、みんな当たり前だけど言うじゃん。世の中のよくないことは正していきたいし、何か自分で問題があるんだったら聞きたいし、直したいしって思うじゃん。俺もずっとそうしようと思って、なるべくそうしたいと思って頑張ってきたんだけど、世の中見て、「すげえ幸せそう」って層って思う人って、気づいてない人なのよ。圧倒的に。お前、ふざけんなよ!と思う人ほど幸せそうなの。ずるいな、みたいな。でも、かといって、俺、気づいちゃってるというか。『MIU404』のセリフでもありましたけど、気づいたら戻れないんですよ。

だから、大事なのは、気づいてるし、世の中も大変だし、もちろん何とかしなきゃいけないのはわかる。自分もまだ、こうしたほうがいいよねとかいうこともある。自分も人も傷つけないほうがいいし、一番いい方法を探りたいよねって常に思ってる。わかってる。でも、アホになろう!っていうこの感じ。今、アホにならせてとか、いろいろあるけど、まあちょっとアホになっとこう、今は。みたいなのが多分必要だな、俺にはと思ってる。

僕、起きてる時間、ずっと頭の中で誰かが喋ってるんですよ。ずーっと喋ってるの。何かが。俺も喋ってるし、音楽もずっと鳴ってるし。あれをこうして、こうして、こうなったらこうなるから、あれがこうですよね。みたいなことをずーーっと言ってるから、それは生まれ持ったあれだからいいんだけど、そこでわりと心配性というか、何か、例えば、仕事の計画がポンとあったら、そこから、これについてこれがああなったらこうなるから、こうなって、こうなって、こうなって、みたいなシミュレーションがガーっと始まるの。頭の中で。それは別に仕事に役立つからいいんだけど、それが、例えば、悩みとか、こんなことが起きたらどうしよう、怖いとか、心配、不安、不安みたいなのがワーッとネガティブ方面が膨れてきたら、アーーみたいな、バカになるというか。何とかなるんじゃない?みたいな、すごいアホになるというのは、僕は今年決めました。

なので、ラジオをやってる時ももしかしたらそういうのが出てくるかもしれない。星野源どうした?みたいな。急に、いつもの星野源と違う、みたいなのが出てくるかもしれないですけど、そういう時は、「あ、アホになってるんだな」って思ってもらえればいいかなと思います。そんな感じなんですよね。今年はそういこう。

急にアホみたいな曲作るかもしれない。次のニューシングル、めちゃくちゃアホみたいな…。今、アホみたいなたとえの曲のタイトルを言おうとしたけど、やめます(笑)。それはよくない気がしたので。よくないというか、俺にとってはマイナスなことじゃないんだけど、世間にとってはこれはディスになってしまうというか、受け取るバカがいるかもしれないのでやめましょうね。
そういう感じでいこうと思います。