日本アカデミー賞にプレゼンターで行った話

 

オードリーのオールナイトニッポン 2015年2月28日

 

若林「アカデミー賞プレゼンター行ってきましたよ。昨日ね」

春日「どうだったんですか?」

若林「まずね、前日にスタイリストの福田さんが「衣装ちょっと考えてるんですけど、どうですかね?」って楽屋で見せてくれたのが、モーニングみたいになってて、白と黒のチェックのズボンですごい派手だったんですよ。去年私、わりと派手な衣装で、胸にヒマワリを差して」

春日「ああ、あれか。ここにあるね、ブースの中に」

若林「縦縞で。見てください。みんな右隣の写真、結構みんな黒いスーツでビシッとで、俺がすごい浮いてるの、見てください。あれ、あの浮き方」

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春日「あ、ホント。みんな結構オーソドックスな単色のスーツだよね」

若林「そうなんです。俺一人ですよ、あんな柄の着てんの」

春日「うーん、嬉しかったんだろうねー、よっぽど」w

若林「福田、と。去年覚えてんのかお前?つって」

春日「やめなさい」

若林「俺だけだぞ、色のついたスーツ着てヒマワリ差してたの」

春日「(笑)はしゃいでるみたいじゃねーか、と」

若林「冗談じゃないよ!普通のスーツ、普通のスーツって言って(笑)」

 

若林「結構タイトなスケジュールで、あれは新高輪グランドプリンス、そういうすごいホテルですよ。ケツカッチンな感じで前の現場からタクシーでホテルの正面玄関に着いたら」

春日「ギリギリだ」

若林「(ディレクターの宗岡)芳樹が立って待ってるわけです、俺の到着を」

春日「ほうほうほうほうほう」

若林「ガチャッてタクシーのドア開いたら、去年の俺とは違うんだぞ、と」

春日「1回経験してるしね」

若林「そうそうそう。余裕があるんだ、と」

春日「空気感もね、わかるし」

若林「降りた瞬間ね、スターみたいに手上げて降りたら、芳樹がバーッと駆け寄ってきて「あの~、ここ、一般客の出入り口なんでやめたほうがいいかもしれない。マジでそういう人だと思われちゃうんで」みたいな」

春日(笑)

若林「よし、やめよう、と(笑)。こういう悪ふざけはよくない。後々その人たちが観覧席で見ることになるわけです」

春日「ああ、そうか。みんなの入り口なわけね」

若林「ホテルに入って、1回経験してるっていうのはだいぶ違いますね。正直全く緊張しなかったです。当たり前のように、ホテルの部屋が楽屋になってるってすごいことじゃん。そんな仕事まあないじゃん」

春日「そうね。ない」

若林「アカデミー賞任天堂のCMの打ち合わせぐらいですよ、ホテルの部屋が楽屋」

春日「やったなー。みんなでコーヒー、カチャカチャ飲みながらやったわ」

若林「ホテルの部屋で着替えて、10分ぐらいで用意してくれって言われてさ」

春日「あー、もう時間ないね」

若林「おつな寿司も食べれずね」

春日「あー、裏返ってた、揚げが」

若林「そうそう。着替えてすぐ、裏手にある業務用のエレベーターで降りて。したら伊藤英明さんと井上真央さんがいるんです」

春日「一緒のエレベーター」

若林「一気に緊張してきちゃってさ」

春日(笑)

若林「俺ね、わかったけどね、顔のきれいさ、そしてスタイル、手足の長さ、なんかね、こういう人たちが集まる場所であって、俺のようなただの若林正恭は行っちゃいけない場所だっていう気持ちが緊張になってたんだなって気づいた」

春日「なるほどね。場違い感が」

若林「うん。もともと神に選ばれし者たちが集うスター、華、という人たちの現場であって、ていうことが俺の劣等感なり何なりがあるのかね。刺激して緊張したんだなっていうのを、去年の自分を俯瞰で見れて、結局、またちょっとそこで上がってきちゃったんだよね」

春日「ほう」

若林「説明を受けて、俺の入場が、話題賞プレゼンターっていうので入場すんだけど、もう一人映画のスタッフさん、監督さんだったかな?と、俺と岡田君、この3人で入場するという」

春日「へえ」

若林「芳樹が「この3人だと若林さん真ん中ですかね?」「そんなわけねーだろ!」みたいな」

春日「そうだね」

若林「何イジってんだ!おかしいだろ岡田君に決まってんだろ!みたいな。で、岡田君真ん中だったんですけど。裏の入場のレッドカーペット歩くんです。アカデミー賞のお客さんの間を入っていく」「岡田君はノミネートが多いから、受賞したのが多いから、何回かレッドカーペットを歩くんですよ」「3回ぐらい歩くのかな?また裏をぐるっと回ってさ、プレゼンターの俺の話題賞のところに来てくれたんですよ。俺の真横よ。俺が左側、岡田さん真ん中で、もう一人の方。岡田君がすっと来て、3回目でやる。したら話しかけてくれて」

春日「おう!なんてよ?」

若林「びっくりしたよ、この第一声。マジで。「若林さんていい匂いするんすね」って言われて」

春日「ええーっ!?うそー!うそだよ」

若林「いや、ホントホント、ホント」

春日「ええーっ!?」

若林「スタイリストの福ちゃんに聞いて」

春日「ホントに?」

若林「なんか香水つけてるんですか?って言われた」

春日「ええーーっ!?」

若林「いや、つけてないです。じゃ、そのものの体臭ですかね、いい匂いする」

春日「ええーーーーっ!?」

若林「って言われたんすよ」

春日「そんなバカな!」

若林「俺が楽屋で臭ぇみたいじゃねーか!」

春日「それはねぇ(笑)まあまあまあまあ、それはあれだけども」

若林「俺臭い?」

春日「ハハハハ(笑)不安にならなくていい別にそこは」

若林(笑)

春日「あ、そう。へぇ」

若林「俺、こう言っちゃなんですけど、ジャニーズで嵐の松本君と岡田君、好きなんです。俺、濃い顔、私、濃い顔好きだから」

春日「いや、知らんよ。知らんよ」

若林「俺、濃い顔好きなのよ」

春日「それは男女問わずってこと?」

若林「いや、男は」

春日「男は」

若林「あたし、濃い顔の人好きだから」

春日「あ、そう。へぇ」

若林「だから、付け焼き刃だったら(ミキサーの)大沢さん」

春日「フーッ(笑)」

若林「俺の中で1位。あと全員顔薄いな!」

春日「ハハハハハ(笑)」

若林「ははははは(笑)お前誰好き?ジャニーズ」

春日「ジャニーズで?誰かなぁ。そういう好きで言ったら?」

若林「(笑)どういう好きがあるんだよ!お前の中でジャンルがあるの?いろんな好きな」

春日「好きって、楽しいとかさ、一緒にいたらテンション上がるとかじゃなくて、ラブの好きなのかとか」

若林「ラブの好きがあるっていうのが面白いね。いや、ホント顔のタイプでいいから」

春日「顔のタイプ?顔のタイプで言ったらね、ナカヤマ、ナカヤマ、ナカヤマケント君?中島健人君か。中島健人君」

若林「お前、すごい吟味してるな」

春日「顔のタイプでいったら」

若林「すごい吟味して言ってない?それ(笑)」

春日「ザーッと思い浮かべて」

若林「ちょっとそこオネェなんだよな、やっぱり」

春日「そこはやっぱりちょっとね」

若林「もう食べちゃいたいって感じ?(笑)」

春日「もうホント食べちゃいたいし食べられたいし」

若林「ははははは(笑)」

春日「食べ合いたいね。ガブガブしたい。ガブガブ。お互い」

若林「気持ち悪い。俺もね、岡田君に「いい匂いですね」って言われたとき、やっぱ思ったよ。抱かれてもいいなって」

春日「ハハハハ(笑)」

若林「プレゼンターどころじゃないですよ」

春日「私をプレゼントしたい」

若林「私にリボンつけて」

春日「ハハハハハ(笑)」

若林「食べちゃってなんつって」

春日「しょうがないねホントに」

若林「しょうがないんだよ。

で、話題賞の入場です、なんつって。優しい。もしかしたらそんなことを話しかけて和ませてくれるっていう気遣いかもしれない」

春日「なるほどね」

若林「濃い顔好きだから俺は。岡田君、松本君です。

出てったら、観客席の間、レッドカーペットを通るじゃないですか。これも2年連続安定の失笑です」

春日「(笑)まあま、そうだろうね」

若林「でも、今年はありがたい。去年よりよく聞こえた、失笑が。去年は緊張してたから、顔も緊張しててひどかったんだけど。あ、ザワザワしてくれてる。ありがたかって」

春日「なるほど、反応があるだけでもよかったと」

若林「俺ぐらいなんだよ。声を気安くかけれるような人間が歩くのは」

春日「なるほどね。あとみんな俳優さんとか監督さん、大御所だったりするから」

若林「みんな格好いいんだよ。入場。「若林さ~ん」とか、イジりも含めてあったかいですよ。声かけてくれるから、嬉しくなっちゃって、余裕もあったんだろうね、去年よりか。手上げちゃって」

春日「おうおうおうおうおう」

若林「俺だけだった?」

春日「普通、俳優さんとか何もそういうアピールはしないんだ」

若林「そうそう。で、俺が一回手上げたら、手上げる人だってなるだろう?レッドカーペットの歩き方としてお客さん的に。したら、また声かけてくれる人がいて、逆方向にも手上げて。したら、俺も調子に乗っちゃっていろんな方向に手上げて。したら、ミトちゃん(日本テレビ水卜麻美アナ)が、そのV、夜、アカデミー賞の番組があったから、ミトちゃんに会った時言ってたよ」

春日「なんて?」

若林「「完全に春日さんでしたよ」」

春日(笑)

若林「冗談じゃない!そういうこと言うんじゃない!って言ったね、俺は(笑)」

春日「こら!つって」

若林「こらこら!つって(笑)」

 

若林「手上げながら歩いてたらザワザワしてくれるんですよね」「したら岡田君がまた声かけてくれて「カッコいいっすね」」

春日「おうおうおうおうおう」

若林「抱いて!と思って俺(笑)」

春日「もう我慢できない!つって、この場で(笑)」

若林「私もプレゼントの一つになりたい。プレゼンターだけど、みたいな。よくわかんないんだけど」

春日(笑)

若林「そんなことを言って手上げてたらね、能年玲奈ちゃんが不思議そうな顔で見てました(笑)」

春日「あの人何をやってるんだろう、と」

若林「思ってたのかもわからない」

春日「どういう気持ちなんだろう、と」

若林「もしかしたら、誰なんだろう?というのかも(笑)」

春日「(笑)まずね」

 

若林「お前、席が凄かったよ、円卓のメンバー」

春日「誰よ?」

若林「福士蒼汰君が隣です」

春日「おお、凄いね」

若林「その隣が能年玲奈ちゃん。『ホットロード』の登坂(広臣)さん。『渇き。』の小松菜奈さん。リリー・フランキーさん。松田龍平さんのテーブル」

春日「カー! なんでそこなの?」

若林「なんでだろうな?イジってんのかもな。アカデミー協会が」

春日「あるかもね。最後の1つのピースだったんじゃない?全部の出演者の座り順決めて、どこに若林入れたらおもしれーかなってところで(笑)最後の一人だった、多分」

若林「ほか、座れそうなところあったよ。俺、あそこでいいよなっていう席」

春日「多分一番面白いテーブルだったんだよ、入れるのに」

若林「凄いぞ、お前、福士蒼汰君と能年玲奈ちゃん、『あまちゃん』、隣だよ」

春日「凄いね」

若林「でも、澪、酒の澪があるだろう?知ってるか?日本酒の炭酸入ってるやつ」

春日「澪、知ってる。青いボトルでしょ?」

若林「やたら澪があるんだよ。アカデミー賞あるある」

春日「あ、そう。去年も?」

若林「去年もだよ。あれだぞお前、ビジュアル的には人間のビジュアル面、内面も含めてですよ、差あるけど、澪は平等だぞみんなに」

春日「フーッ(笑)誰に対しても」

若林「平等。澪は誰に対しても平等。澪がみんなに注がれてんだよ。福士蒼汰さんとか二十(はたち)以上の人には。俺だけ全部飲んでたの」

春日(笑)

若林「恥ずかしい!バカヤロー!お前」

春日「澪的には喜んでたでしょ?」

若林「澪に感情はねーからわかんねーよ!(笑)」

春日「飲んでもらえた!って思ってるでしょ。ハハハハ(笑)」

若林「係のウエイトレスの人が来てさ「お飲み物は?」「もう一杯澪を」って(笑)。俺が澪楽しんでんの好き?それは面白い?」

春日「面白いね(笑)」

2人「はははは(笑)」

春日「澪っていうのが面白いね」

若林「澪って飲んだことある?」

春日「ないね」

若林「おいしいぞー澪」

春日(笑)

若林「俺、初めて飲んだんだけど、旨っ!と思っちゃった。去年もあったけど、多分飲めてないんだ、よ一滴も」

春日「そんな余裕がなかったと」

若林「なかった」

 

若林「円卓で背中で舞台背負ってたのよ」

春日「ああ、なるほど、観づらいね」

若林「真背中で背負ったから、舞台を。俺、ほとんどカメラで抜かないからそういうのほうがいいんだろうな、カメラ的にも」

春日「まあまあ、そうかもね」

若林「背中で舞台背負ってて、こういうふうに観る感じになるじゃん。円卓」

春日「振り返って」

若林「首痛くなるんだよ。でも、真正面向くと、能年玲奈さんとか福士君とか小松奈々さんに対面しちゃうの顔が。みんな舞台観てるから」

春日「そうだね。その途中にいるわけだからね、若林さん」

若林「そうよ。だからお前、俺のこの陰鬱な顔を素敵な人の網膜に映したくないじゃない」

春日「あー、失礼失礼失礼!罪だよ罪!犯罪!犯罪よ、それは(笑)」

若林「それはそうじゃない。わかるでしょ?こっち向いてると気まずい感じわかる?」

春日「わかるわかるわかる」

若林「わかるよね?俺だけじゃない。これ気にし過ぎじゃないよね?」

春日「じゃないよ。だって、舞台観てる人は、若林さんは一体何を観てるんだろう?というふうに思うし、こっち向いてさ」

若林「そうだよ。だから、俺も椅子ごと舞台に向けて、ずうっとそうやってそのまま舞台観てたら、デザート置かれたの持ってかれてたよ、食べる時間なくて」

春日「(笑)結構、今年は飲んで食べて、楽しんでた、食をね」

若林「でも、舞台観てたから、澪は3杯ぐらい飲んでたけど」

春日「じゃあいいじゃんね(笑)」

若林「デザートを食べないのに持ってかれてたよ」

春日「ハッハッハッハ(笑)」

 

 

(2022.1.20追記)

タイトルを「あたし、濃い顔の人好きだから」から「日本アカデミー賞にプレゼンターで行った話」に変えました。

昨日、アカデミー賞のノミネートがあったからか、アクセスがあったようで、改めて読むと面白い。若林さんのテーブルの人たち、豪華だね。笑