金曜の深夜、カスミン②

 

朝井リョウ加藤千恵オールナイトニッポン0(ZERO) 2015年10月23日

 

加藤「(メール)体を鍛えていてよかったなと感じる瞬間はいつですか?」

春日「この間『おはよう日本』で聞かれたな」

加藤「『おはよう日本』も面白かったんだ、あのフリートーク

春日「NHKの朝のニュース番組で聞かれた」

朝井「新しいコンビが誕生した『おはよう日本』ですね」

春日「アナウンサーさんね。真面目なね。

鍛えてよかったこと?鍛えない時よりも、やっぱりいろいろと引きというか、話のネタに。やっぱりキャバクラで触られる回数が多くなりますし」

朝井「お仕事の幅が広がるとか」

春日「お仕事なんて別にいいです」

加藤「仕事じゃないんですね。モテですね」

春日「そうね。相席居酒屋で話の話題に(笑)」

加藤「パラダイスさんとね行った時に」

春日「そうね。一発目の話になるんで」

 

朝井「私、『オードリー春日ボディビルダーへの道』2巻まで観させていただきまして」

春日「ありがたいよぉ」

朝井「なぜ観たかというと、オードリーさんのラジオを毎週聴いていても、本当に春日さんのことがわからなくて、本当にわからなかったんです。ずっと。だから、これを観たら、春日さんの心の機微みたいなものが少しでもわかるんじゃないかと思って鑑賞したんですよ。

ドキュメンタリーなんですよね?」

春日「まぁま、そうですね」

朝井「なので、日本のドキュメンタリーって、すごく感情の揺れを大切にするというか、泣ける話に最終的になったりですとか、主人公と言われている立場の人が途中で何か挫折があって、でも克服して、何か結果を出してワーみたいなのがあったりとかっていうふうになりがちなんですけども、ほんとにね、これ、外国のドキュメンタリーみたいだった。全く」

加藤「フラット?」

朝井「フラット」

春日「フッ(笑)」

朝井「春日さんの葛藤みたいなものが全く見えない。全部で3時間半とかあると思うんですけど」

加藤「喜怒哀楽が」

朝井「一回も悩んだりとかしてないんです」

加藤「喜怒哀楽が一定ってこと?」

朝井「すごい怖くて」

春日「ハハハハ(笑)怖い?」

朝井「観ててほんとに怖かったんですよ」

春日「怖い?」

加藤「春日さんてほんとに感情の揺れが、すごい思い悩んで眠れない日とかあんまないですよね?きっと」

春日「オギャーからないですね」

加藤(笑)

朝井「カッケー」

加藤「すげぇ」

朝井「凄かったんですよ。2巻の初めに、1巻の後の2巻なので、ボディビル1年間やってみてどうですか?みたいなインタビューが初めにあったんですけど、8分ぐらいそのインタビューが初めに入ってたんですけど、ほんとにボディビルやっててよかった感が全然出てなかったんですね」

加藤(笑)

朝井「その8分間の間に」

春日「ハッハハハハハ(笑)」

朝井「春日さんにとって体を鍛えるってどういうことですか?とか聞かれてるんですけど、全然答えないんですよ。そういうのは決めずにやってます、みたいな」

春・加「はははは(笑)」

朝井「えっ!?と思って。全然よかった感出てないと思って、すごいなと思って。私、毛布とか、ガタガタ震えながら観てたんです。ホント怖くて、結構怖くて。

何より怖かったのが、一番最後で、最後、ドキュメンタリー的な要素がちょっとあったんですよ。ずっと食べるのを我慢していた、あんこの入ったお餅を、ボディビルの大会の会場に持っていってたんですよね。終わったらこれを食べるんだというふうにずっと本番中もおっしゃっていて、最後、たしか5位ですよね?」

春日「5位でしたね」

朝井「5位に入賞されて、ワーッて結構盛り上がるわけですよ。観てるほうも。5位だ、凄いとなって。で、春日さんがずっと楽しみにしていたお餅を今から食べますというのがラストシーンなわけです。春日さんが袋からバリッと破ってお餅をバッと出して、モグッと一口食べて、感想がやっぱ気になるわけじゃないですか」

加藤「そうだよね。だって、ずっと我慢してたものだもんね」

朝井「それが最後のきれいな一言として何かあるのかなと思ったら、「予想以上でも予想以下でもない予想どおりの味です」って言って」

加藤「ふふふふ(笑)」

春日「ハハハハ(笑)」

朝井「えっ怖っ!と思ったんです」

春日「ハハハハハハ(笑)」

加藤「へぇぇぇぇ」

朝井「ボディビルをする2年前に食べたのとたぶん同じ味がしたんでしょうね」

春日「ハハハハハハ(笑)」

加藤「変わらないんだ?」

朝井「すごい甘く感じるとかありそうじゃないですか」

春日「あぁ、そうね(笑)」

加藤「ずっと我慢してらっしゃるんですもんね」

朝井「糖質を抑えて」

加藤「食べ物めっちゃ食事制限してね」

朝井「甘っ!とかあるのかなと思ったら、「うん、予想どおりの味です」って。「予想以上でも以下でもないです」っておっしゃって終わって、画面がパッと真っ暗になって、えっ!怖っ!」

加藤「ざわざわしちゃう」

春日「怖いね、たしかに。自分じゃ気づかないけど、話聞くと怖い。ボラーですね、ホラー。ホラーDVD」

朝井「ホラーのシリーズ」

春日「シリーズものだ。ジェイソン、ジェイソン」

朝井「すごいなって思ったんですよ。あんま見たことない」

加藤「むつみ荘に住まれ続けてるとかも、私、怖い話だと思ってて」

春日「ハハハハハハ(笑)」

加藤「ホラーだと思っていて」

朝井「確かに確かに」

春日「そうかぁ」