オードリーのオールナイトニッポン 2020年4月25日
若林:何で笑うのかって、それぞれ違うわけじゃない?
春日:うんうん、そうね。
若林:年齢、性別、人によっても。
春日:うんうん。
若林:改めて思うけど、ドリームマッチの後、自分たちのコンビのネタじゃないから、誰々が面白かったという話に関係者となるじゃない。
春日:うんうん。
若林:誰々が面白かったというのが合わないと、怒りだす人いるよな?
春日:ハハハハ ああ、はいはい。それは違うだろう(と)。
若林:すっごい面白いなと思って。カトチエ(加藤千恵)さん。カトチエさんてさ、お笑いめちゃくちゃ好きなのよ。
春日:はいはいはい。
若林:カトチエさんてさ、誰々面白かったって言い出して、あんまり賛同者少なかったりするとさ、飲み会中に怒りだしたりするんだよね。
春日:どうやって怒るのよ?
若林:ハハハハ
春日:どういう怒り方? なんでわかんないの?みたいな?
若林:なんでわかんないの?ってことでもないんだけど、誰々は絶対面白いんだ、みたいなことかな。だから、佐久間さんいても、佐久間さんと意見合わなくて、佐久間さんに詰め寄ったりしてるの、カトチエが。佐久間さん困っちゃったりなんかする時もあるんだよね。
春日:ああ、なるほどね。
若林・春日:ハハハハ
春日:それは絶対的にそう思ってるからなんだ。あるよな、笑いの好みっちゅうのは。
若林:よくさ、つき合ったきっかけとか、インタビューとかで、「笑いのツボが合ったから」ということはよく聞くじゃん。
春日:はいはい。
若林:何で笑うかというのはその人をあらわすと思うんだけど、だから、それが5人いて、自分が「面白いと思った」という人がいて、4人が「私はそうでもない」って言ったら、寂しいんだろうね。
春日:そうじゃない?
若林:寂しいから怒るんだろうな。
春日:共感…そうね。仲間がいないかとか、そうじゃない?
若林:何が面白いかって、その人をあらわすということは、その人批判にもなってくるんだよ。
春日:なるほどね。そこまで思っちゃうんだろうな。否定されたら、その人は。
若林:だから怒り始めるんだよ。何が面白いかの話って盛り上がるんだよね。
春日:ああ、なるほどね。でも、大事じゃない?
若林:奥さんとそういうのは合うの? テレビとか観てて誰が面白いっていうのは。
春日:あんまり「この人面白いね」とか話はしないけど、それが合うなって思ったのよ、改めて。
若林:改めて。
春日:それの目印というか指標になるのがね、今、『有吉の壁』ね。
若林:ああ。
春日:あれ観ててどこで笑うのかっていうので。ヘヘヘヘ(笑)
若林:じゃ、あれだ。松尾君の美川憲一で大爆笑。
春日:大爆笑(笑)2人で大爆笑だよ。
若林・春日:ハハハハ
春日:声出して笑って。松尾君の美川憲一も笑ったし、キャラのやつあるじゃない。あれでやっぱり我々春日家が笑うのは、こうへいくんとゴンちゃんね。
若林:ハハハハ
春日:シソンヌのあのゴリラと、あれ、もう大…(笑)。「こうへいくん今週出るかなあ」って観てるもんね(笑)。
若林:へえ。やっぱそういうもんか。
春日:そうね。あれは目安になるよ、あの番組。
若林:やっぱり脳みそが生活空間に1個入ってくることになるじゃない?
春日:うん? うんうん、そうね。一緒に住むってことはね?
若林:一緒に住むって。だから、やっぱずっと1人で住んでたから、俺に関しては、タクシードライバー化してたんだなって思う時あるもんね、やっぱり。
春日:フフフフ 何?どういう…
若林:映画『タクシードライバー』化してたんだな、みたいな。
春日:(笑)ああ、なるほどね。自分の中の。
若林:だって、春日が1人で何か観て笑ってたとするじゃない。でも、それは春日が笑ってたってことだけど、奥さんも笑ってると、「面白いよね」ってことになるじゃない、そこで。
春日:まあ、そうだね。会話というか、コミュニケーションとれてるよね、そこでね。
若林:なるほどな。
春日:一緒のものを観て笑うっちゅうのは。
若林:あるよ、俺も自分の部屋で作業してて、どえらい奥さんの笑い声聞こえてくんなと思ったら、テレビ観てんだろうなと思って、確認しに行くもんね、やっぱり。
春日:(笑)
若林:ワーッて自分の部屋から出て、何観て笑ってんだろうって観たら、ニューヨークのネタ観てた。
春日:ハハハハ
若林:なんかちょっと、安心っちゃなんだけど、嬉しいっていうか。
春日:はいはいはいはい。
若林:そうだよなって思うっていうか。
春日:ああ、あるある。
若林:うちの奥さん、あれよ…。だから、知らないと、女性が好きな芸人さんて、若いこの人たちなんだろうなって思っちゃってるけど、実はそうでもなかったりするじゃない。
春日:うんうんうんうん。
若林:「実は」、今の言い方いいのかな? で、俺がすごい思ったのが、すっごい笑い声聞こえてきて…ていうか、正月だったかな、正月に奥さんがいろんな番組を再生してはバーッと早送りして、ある芸人さんを探してるんだなっていう感じがしたの。
春日:ああ、なるへそ。
若林:ネタ番組いっぱいあるじゃん。したら、毎回出てないんだろうね、自分が観たい人が。溜め息ついて、また再生しては早送りして溜め息ついて、誰探してんのかなあ?と思ったら、独り言で「また全力じじぃ出てない…」って言ってたね(笑)。
春日:(笑)ゼンリョクジジイ?
若林:全力じじぃって、ねえ、サトミツねえ。
春日:何?ゼンリョクジジイって。
若林:カンカンさんと上林さんがコンビ組んで。
春日:あー!はいはいはいはい。
若林:今、TOKYO COOLに改名したんだよね。
春日:へえ。はいはいはいはいはい。
若林:観たことあるでしょ?ネタ。多分。
春日:あるかも…そうね。全力じじぃでピンとこなかったけど。
若林:奥さん、全力じじぃがめっ…。で、ついつい、奥さんの世代だと第7世代なんだろうなって思うんだけど、全力じじぃをずっと探してんのよ。
春日:へえ。
若林:「また全力じじぃ出てない」って言ってて、全力じじぃがTOKYO COOLに改名したのよ。それもすっごい落ち込んでた。
春日:えっ?なんで?
若林:「TOKYO COOLじゃないんだよなあ。全力じじぃがいいなあ」ってずっと言ってて。ハハハハ
春日:なるほどね。コンビ名も含めて好きだった。わかるなあ。あるある。
若林:昨日か、ルシファー吉岡で大爆笑しててさ。
春日:ああ、そう! うちもよ。昨日ちょうどzoomをやってて飲んでて、クミさんが部屋入ってきて、「ちょっと来てくれ」って言うから、何事かと。やってる途中だから。「ルシファー君が面白い」って言って(笑)。
若林:ハハハハ
春日:リビングまで行って、講義のなんかやってて、それを「なんだよ…」と思いながら行ったけど、結局フルで観ちゃったもんね。zoomのほうほったらかしで。
若林:だから、そうだよなあ。
春日:あるよ、あるよ。
若林:だから、合わないと相当大きいんだろうな、その人をあらわすというのがな。
春日:まあ、そうだね。やっぱあるんじゃない?
若林:やっぱあるんだろうな。
春日:価値観の相違みたいなところなんでしょうよ、そこはやっぱり。
若林:面白いね、それはね。
春日:うん。
若林:だから、5人いて、4人とも「あんまりだったな」っていう人を「面白い」って言ってても、めっちゃ寂しいもんね。
春日:ハハハハ
若林:ハハハハ
春日:そうね、急に孤独になるっていうのはそういうことじゃない? そこは合わせたいよね。
若林:そうだよなあ。
若林:例えばだけど、俺はもうそう思わないけど、なんだろうなあ、例えば、ハロウィンで仮装してる人が気に食わない人がいたとするじゃない。
春日:うん、そういうこと自体をね。
若林:ハロウィンで仮装する人たちを揶揄するネタがあったとしたら、笑うじゃない。
春日:まあ、そうだね。
若林:でも、「ハロウィンて楽しいじゃん。なんでそんなこと言うの?」っていう人は、ハロウィンの仮装を揶揄するネタで笑わないじゃない。
春日:まあ、共感できないわね。それはそうだ。
若林:怒り? 何に怒るかとか、そういうネタだとすごく関係してくるんだと思うのよ。
春日:うんうんうんうん、そうね。
若林:だから、あんまり怒りとか傷がない人は、ちゃんとフリオチが効いてるやつで楽しくて笑うんだと思うのよ。
春日:ハハハハ なるへそ。
若林:うん。だから、傷と怒りが否定されるっていうことだから、結構辛いんだよね、やっぱり。
春日:ああ。
若林:「どこが面白いの?」って言われるっていうことって孤独なんだよ、やっぱり(笑)。
春日:なるへそ、なるへそ。
若林:逆に、「あれ腹立つよな。それ傷つくよね」っていう共感があるっていうことだから。同じものを。
春日:そうだね。そうか。
若林:だから、春日とクミさんは、エロいっていうことだ。
春日:どういうことなんだよ!
若林:ハハハハ
春日:なんでそこに結びつくんだよ!
若林:ルシファー吉岡で。
春日:いや(笑)。
若林:あと、ルシファー吉岡。3人。
若林・春日:ハハハハハハ
春日:ルシファー君のファンはみんなエロいわけじゃないだろ、別に。
若林・春日:ハハハハハハ
若林:だから、ルシファーがさ、俺と春日、すっごい好きなネタの、神宮球場に風俗嬢を一斉に。
春日:最高よ。
若林:3密の権化みたいなネタ。空想上だけどね、今や。
春日:そうね(笑)。
若林:「今日は東京じゅうの風俗嬢の方に集まっていただきましたよ~」の時点でめっちゃ鷲掴みにされるわけじゃない。
春日:いや、そうだね。もう最後まで見ずにいられないもんね。途中ではやめらんないよ、そんなネタ。もう掴まれちゃってるから。
若林:そういうことだよな。
春日:うん。それはそうだね。