牛丼食って生きてきゃいい

 

オードリーのオールナイトニッポン 2012年7月7日

 

若「この間、サトミツと6年ぶりぐらいに、仕事ない時、仙川の、温泉じゃないんだけど、スパっていうか、スーパー銭湯的なところへよく行ってて、当時、金ねぇからさ、スーパー銭湯だけが娯楽だったのよ」

春「ああ、よく行ってたね、2人。高井戸のあそことかね」

若「高井戸の美しの湯とかは」

春「しょっちゅう行ってたよ、2人。ハハハハ(笑)」

若「あそこでソフトクリーム食べるっていうのが娯楽のピラミッドの一番てっぺんだった」

春「ああ。上がった後に座敷かなんかで」

若「そうそう。で、ほんとは、インターネットで調べて、府中かなんかの結構高い温泉行こうって言ってたんだけど、20号、甲州街道走ってたら、「ちょっと仙川のとこ行ってみない?久しぶりに」みたいな」

春「なるほど!昔よく行ってた」

若「6年ぶりぐらいにガーッて入って、当時、死ぬ思いで500円払ってたけど、「もう俺は金はあるんや」って言って。ははは(笑)」

春「カーッ!成り金芸人!」

若「はははは(笑)」

春「出ましたねぇー!」

若「お前に言われたくないわ!成り金芸人て」

春「ハハハ(笑)」

若「それで、ちょっと値上げしてたんだよね。500~600円値上げしてたかな」

春「えっ?500~600円」

若「バスタオル代なんかなかったよね? 150円とかだったのがちょっと高くなってて、「金はあるんや」つって、出してさ。入って、「変わんねぇーな」なんつって、ほいで、ちょうどサウナにテレビがあるんだけど、『インパクト!』で藤岡弘中尾彬(注)やったの、オンエアをそのサウナで観たななんつって」

春「ああ、当時ね?うんうんうん」

若「て言って、「今じゃ顔指されちゃうやっぱり」つってサトミツと話しながら、ま、1回も指されなかったんだけど」

春「うっふふふ(笑)ああ、残念だね」

若「で、風呂上がって、ソフトクリームが、また食べてみようぜつって、でも、俺、ソフトクリームにメロンソーダのフロート?つけちゃおうかなつって」

春「はあ」

若「そういう身分の」

春「あの頃出来なかった贅沢な」

若「懐かしいなつってて、帰り、通り道だから、サトミツが昔住んでたさ、行ったことある? 久我山のサトミツの家」

春「あるある。何回も訪れたことあるよ」

若「あの汚ったねぇさ(笑)」

春「汚ったねぇ、引き戸のとこでしょう?」

若「そうそうそうそう。階段崩れそうだった」

春「うんうんうん。一丁前に部屋にシャワーがあるとこでしょ? あんな狭くて」

若「そうそうそうそう。うわ、ここだ、ここだつって、サトミツと原付停めてたのつって。うわ、舗装されてんななんつって。俺が、あまりにもネタ番組でテレビ出れねぇから、車に轢かれてテレビ出るつって大の字になったT字路にも行ってみてさ、ここだ、ここだつって」

春「へぇ~」

若「何年前だつって、6年前だつって、27歳なんだね。よくここ座ってさ、2人で缶ジュース飲みながら、もう辞めようかどうかつって喋ってたなつって。今思えば、27で深夜3時にここに座り込んで芸人辞めようかなんて言ってるのダメだねつって。はははは(笑)」

春「ダメだよね」

若「ほんとだよ。「成り上がったよね」つってサトミツが「今じゃねぇ、ほら、ちょっとしたコーナーのMCやられるじゃないですか」なんて言われて。ははは(笑)」

春「ハハハ(笑)」

若「ほんとだよつって。サトミツのとこのアパートに行ったら、住んでる、住んでるよつって」

春「へぇ~。また新しい人が」

若「そうそうそう。で、舗装されてて、ほいで、ここのラーメン屋行ったわ、ああだこうだつって、ほら、よくさ、ジョナサン、高井戸の」

春「うぅははは(笑)環八のとこのでしょう?」

若「あそこでさ」

春「あそこも行った?」

若「行ったよ。ファミレスでネタ作るんだよね、俺と春日」

春「そうそうそう」

若「サトミツはほら、ぶっちゃけた話さ、どきどきキャンプでサトミツの意見なんて一切採用されねぇからさ」

春「(笑)ぶっちゃけたね」

若「はははは(笑)」

春「そういうシステムだからね」

若「そういうシステムだから、やることないからさ、サトミツが当時から来てくれて。だから、その頃から放送作家の片鱗はあったわけですよ」

春「そうだ!世紀末覇者ラオウの」

若「片鱗はあって、あそこで春日とネタ作ってさ、ああでもない、こうでもないつって。ネタできたら駐車場で稽古して帰るっていう」

春「そうね」

若「あそこのジョナサン、ここだよ、ここつったら、焼き肉と寿司の食べ放題のレストランに変わってた」

春「えーーーーーっ!? うそ!? 建物自体はそのまま? 駐車場の感じとかも」

若「雰囲気はそのままで」

春「はー、ジョナサンじゃなくなってるんだ」

若「うん」

春「はー、じゃあ、もうネタ作りできないね、あそこでね」

若「食いまくらないとね」

若・春「ははははは(笑)」

 

若「その後、永福町の俺の3万のM-1の時住んでた家行ってみようぜつってさ、行ってさ、うわぁつって、住んでたよ人が」

若・春「はははは(笑)」

若「明かりがパーッと点いて、うわぁっつって。100円ショップでいつも塩焼きそば買ってたとこがあって」

春「うんうんうんうん」

若「あそこのマクドナルドでよくネタ作って。ちょうど『レッドカーペット』とか『イロモネア』に出たての」

春「はいはい。マクドナルドぐらいしかなかったんだよ、夜中やってるところがね」

若「なかった。あんなとこ住んでてさ、俺も戒めのためにアパートの写真撮って帰るわつって、アパートの写真撮ったの。見てみたら、アパートの写真にさ、俺、あんまそういうの信じないんだけどさ、煙みたいな白い、うぅわぁー。あはははは(笑)」

春「ええーっ!?」

若「俺、全然そんなの怖くないから、何にも気にしなかったけど、なんかこう、当時の俺の怨念の生霊みたいのが。はははは(笑)」

春「それ、なんか供養したほうがいいんじゃないの?」

若「全然供養しないけど、そんなの俺は」

春「そこにそんなの残してきたら」

若「正直、残ってても変じゃないから、何にも。2人で爆笑。消そう消そうつって」

若・春「はははは(笑)」

若「あのアパート、お前も来たことある?」

春「何回もありますよ」

若「思い出すわつって」

春「まだ住んでたってこと?新しい人が」

若「そう」

春「同じところに洗濯機置いたりとかしてた?」

若「そうそうそうそう。で、俺が使ってた物干し竿置いてったんだけど、その物干し竿使ってました。竹のやつ」

春「あらららららら。それは知らないだろうね、今住んでる人はね」

若「なんか爆笑するね。角を車で曲がって、そのアパートを見た瞬間爆笑するよ」

春「ふふふ(笑)」

若「いや、でもさつって、春日、いまだに住んでるからねつって」

若・春「ははははは(笑)」

若「あいつ、こんな巡るとかないからねつって」

春「ないないない。巡るとかじゃなくて、家に帰るっていうことだからね、普通に」

 

若「俺、バカだからさ、今、経済の本とか一から読んでんだけど、あと、資本主義の漫画になってるやつ読んでんだけど、面倒くさい性格になるよ、あの生活してたら」

春「ふふふ(笑)それはどういうこと?」

若「俺、今でこそ『ヒルナンデス』仕様の人間にならなきゃいけないからさ、いろいろ勉強してますよ。スイーツ食べ放題っていうのがあって、そういうものを食べに行くと人って幸せになるんだなぁとか、ちょっとしたこじゃれた三つ星、ミシュランの店とか行ったらとかって。本来、お仕事っていうものを全部取ったら、いまだにクソくらえだと思ってる」

春「へへへ(笑)まあね」

若「はははは(笑)本来ね。それはしようがなくない? だって、資本主義とか経済っていうもので言うと、これ、誰も言わないけど、誰も言わないことがいかがなものかと思うんだけど、正直、順位つけてるて」

若・春「はははは(笑)」

若「なんかグループ分けされてるて」

春「うんうんうんうん」

若「これは」

春「まあね」

若「それをウヤムヤにするんじゃん」

春「うん」

若「歌とかでも、愛が大事とか、教育のものでも友情だとか、お金が全てじゃないとか言うけど。全てじゃないよ。全てじゃないし、友情とか、もちろん大切だし、何を大事にして生きていくか大事だけど、そうは言っても面倒くさい性格になるよ」

若・春「はははは(笑)」

若「俺、金持ってるっていうだけでいけ好かないから。いけ好かなかったからね」

春「いや、まあ、そうね」

若「そんな奴が3万の部屋住んで、ボケナス! ボケコラ!と思って漫才やってんだから、それは面倒くさい性格になる(笑)」

春「まあ、そうだなぁ」

 

若「そんな2万、3万の給料だった奴が、M-1の次の年の8月に急に40万もらうっていうんだから」

若・春「はははは(笑)」

春「まあ、おかしくなるわなぁ」

若「そらぁ、なかなかだよね」

春「うん」

若「俺、もし子どもができたら、そうやって教えようと思う」

春「どういうことですか?」

若「「なんで勉強しなきゃいけないの?」とか「お金が全てなの?」みたいな、俺のガキだろうから、そんなこと聞いてくるだろうから、俺は言うよ。「お前、マジで勉強しないとインフルエンザになっても病院行けねぇからな」つって」

若・春「ははは(笑)」

春「ああ、まあ、そうか」

若「その一発で済むと思うもん」

 

若「あんまり、これ大げさに言っちゃいけないけど、すっごい一生懸命頑張ってるの。こういうものが幸せなんだとかさ。ものすごい好きじゃん。女の人もそうだし、男の人もそうだけど、パエリアのおいしい店とか、すげぇ好きじゃん。テーマパークとか」

春「まあね」

若「でも、俺はたまに次の日休みもらった夜だけ、全部を解放するということをやってるんですよ」

春「全部を解放?」

若「頑張ってるよ、俺は。いろんなレジャーとか旅行とか洋服とかブランドものの時計とかもわかんなきゃいけないってことで凄い勉強して、この間、時計――。時計なんかマジでクソくらえだと思ってるから」

春「うっふふふ(笑)」

若「ブランドものの時計なんて、本当に地面に置いてありったけの痰を吐いていいもんだと、いまだに思ってる部分(笑)」

春「ああ(笑)なるほどね」

若「ゴルフやる奴なんてクソ野郎だと思ってる」

春「あぱーーーーー!ハハハハ(笑)」

若「ほんとはね」

春「はいはい」

若「だけど、そんなマインド持ってたら仕事できないってことも俺は学んで、俺は虎のぬいぐるみの件で超スベったりして、いろいろ学んで頑張った。時計も買いましたよ。『時計の仕組み不思議』(?)という本を買って、どこの時計が、やっぱり時計って凄い。勉強しましたよ。でも、次の日、休みの時だけ解放してるの、それを。部屋にガンガン変拍子のバンドのZAZEN BOYSとかを流して、古谷実さんのダークなやつを読みながら、時計の悪口を言うっていうね。はははは(笑)クソくらえだ、ほんとに!っていう日を、次の日休みの日だけガス抜きをしてるんですよ」

春「なるほどね。それでバランスとれてるんだったらね、まあ、いいんでしょうね」

 

若「コンプレックス持つっていうか、劣等感持つっていうかさ、女の子自体も、まあ、話聞いてくれるね。春日さんもそう思わない?それは思うでしょう?」

春「それは思いますよ」

若「こういう言い方もできるよね。モテたかったら、いい大学入って、いい会社入って、お金持ちなさいよっていう」

春「まあ、そうだね」

若「月5万で26歳だと思ってみ、ということを我々は経験してるから、本当にゴミを見るような目で見るよな、女が」

春「そうだね」

若「はははは(笑)これ、私が言うならさ、また若林のいつものと思うでしょう、みんな。春日さんが言うんですよ。この生まれながらにずっと幸福感を感じれるという、ある意味私から見ると完璧な、私が目指すところでもあるんですけど、この春日さんが「ゴミのような目で見てくる」って言うんだから、これ、リアルだよな?」

春「リアル、リアル、リアル。昔なんて飲み会行ったら、私なんて会って5分で「お前」って言われてたからね」

若「はははは(笑)」

春「「お前さぁ、カシスオレンジ頼んでくんない?」とか」

若「はははは(笑)」

春「今じゃ、「あー春日!トゥースやって」とかだから、何をそんなに変わるもんかというところで、その辺でいったら、もうそういうもんなんだろうなと絶望してますよね。そういった意味じゃね」

 

若「資本主義の本とか読んでて、俺、ぞっとしたね。一生懸命働いて、いっぱいお金を使うという生き方が、一個しかねぇな、それが良しとされてるなと思ったから、何を俺は純文学を読んで、生きるとは何かとか考えてんだよとか思って」

若・春「はははは(笑)」

若「経済の本読めば一発じゃんと思って」

春「そっちのほうがシンプルだと(笑)」

若「働けや!と思って」

若・春「はははは(笑)」

若「シビアよ。俺らそこ知ってるからさ。悪いけど」

春「まあ、そうね」

 

若「ディズニーランドとかテーマパークとかをなんだかんだいちゃもんつける男はモテないし、一々理屈みたいのを垂れる男はモテないから、今じゃ俺はそうしてますよ、正直。「結局行ったら面白いよね」って言うよ。言ってるけど、ただ、腹の中では「うっせぇこの野郎」っていまだに思ってるからね」

春「そう言わないっていうことは大人になりましたよね」

若「言ったら結構スベるじゃん。はははは(笑)」

春「スベる、そうだね。訳わかんないこと言ってる、みたいな感じになるからね」

若「それをキレてるみたいに思われるじゃん。それ、ちょっとマイナスだし、流行ってないじゃん」

春「流行ってない!」

若「ははは(笑)その辺を押さえたから、今は「この間、蕎麦屋で鴨南蛮のおいしいとこを発見して」とか俺が喋りだすと周りが安心すんの」

春「ハハハ(笑)」

若「若林もそういうの普通に言うようになったな。ただ、腹の中じゃ「なにせ牛丼食って生きてきゃいいんだ」と思ってる」

春「(笑)まあね」

若「正直ね」

春「そうなのよ」

若「それだけは春日さんにだけは忘れないでほしい。お前もそうだけどね。はははは(笑)」

春「あたしもそう。だからこそ風呂なしに住んでるからね、私はね」

若「本来そこそこの、ゴルフとか行ってるけど、ゴルフはもちろん楽しいと思うんだけど、ゴルフやってる自分ていうのを意外と俯瞰で見てたりするでしょ?」

春「ああ。違和感も楽しい一つに入ってますけどね。あの春日がゴルフをやっているっていう。「春日俊彰」って書いたプレートのゴルフバッグを持って。ハハハハ(笑)行っているという、その違和感の面白さっていうのももちろん含まれているんですけどね」

若「それはちょっとありますよね」

春「ありますな。それはもう、治る治らないじゃないけど、ずっとあるもんなんでしょうな。そういうのは」

若「これほど変わる職業もないよな。そういう言い方するならさ、社会的には、もちろんお金持ってるほうじゃない層だったじゃない」

春「うんうん」

若「それが短期間に見ちゃうとさ」

春「そうね」

若「頑張り方としては、モテたくて、お金欲しくてっていう頑張り方もあるのかな」

春「それが一番純粋かもしれないですね。そのモチベーションが」

若「安心すんだよ。モテたくて、服買いたくて。ちょっと車とか、俺も先輩と話してる時言ってるんす。ちょっと車とか見ていい車欲しくなっちゃうとこがあるんすよねっていう言い方してるけど、正直クソくらえだと思ってる」

春「ハハハハハ(笑)」

 

(注) 

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声のでかい俗物のバカ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2018年4月28日

 

若「生PASMOをつけてたんだけど、俺しかいないなって。生PASMOってなんかちょっと恥ずかしいことなのかなとか思って。あと不便。カードを財布から出して財布に戻す」

春「一回一回ね」

若「スマホケースにカードを春日が入れてるのを見たの、チラッと」

春「おいおいおいおいおい!参考にしてんじゃないよ!」

若「はははは(笑)。買おうと思って、スマホケースでカード入れがついているのを。買いに行ったのスマホケースを。でも俺さ、スマホを革のケースで折り畳みの手帳のカバーみたいになってるの、革のカバーをしている人嫌いなのよ」

春「何でよ? 何がイヤなの?」

若「俗物が多いじゃん」

春「そんなこたぁないよ!」

若「人を上か下かで見る俗物が多いと思って。革のカバーする人って」

春「いやいや、そんなふうに見てるほうが俗物だよ」

若「大体、声がでかくてバカじゃん! 革のカバーしてる人って」

春「偏見が過ぎるだろうよ」

若「俺の印象はそうなのよ。だからイヤだったの。自分がそういう声のでかい俗物のバカになるのが」

春「ははは(笑)。それはわからんでもないけどね」

若「わからんでもないでしょ? 特にブランドものの革のケースをやってるのは俗物の声のでかいバカだから」

春「ま、そうだな」

若「ははははは(笑)」

春「それは異論はないな」

 

 

若「ブランドものの革のスマホケースを使ってる人は、大体声のでかい、人を上か下かで見る俗物のバカ」春「異論はないな」

オードリーってまだそんなこと言うんだね(笑)。

この時 牛丼食って生きてきゃいい - imadokiyuuka’s blog から根っこは変わっていないのかな。

 

 

一緒に住むのは無理

 

オードリーのオールナイトニッポン 2108年4月28日

 

若「(青森のライブまで)あと1カ月ぐらいだから、一緒に住みたいんだよね」

春「一緒に住む?」

若「武道館までよ、それも」

春「来年の3月まで?」

若「うん」

春「ほぼ1年じゃない」

若「そうそう。一緒に住もうよ」

春「いや、住む理由は何なの? 住んで何なの?」

若「お互いピンの仕事もふえてきてさ、お前はお前の得意なこと、俺は俺の得意なことをやってさ、こうやって土曜の夜1時に、ここをホームだって集まってるわけじゃない」

春「うんうん、まあまあまあ、そうね」

若「うん?」

春「うん?うん」

若「それで、稽古をふやしたいから、一緒に住もうかなと思ってんの。武道館までは。どう?」

春「いやあ、ちょっと、ま、大丈夫かな、それは」

若「あ、そう」

春「それは大丈夫、だわ。稽古をやるんだったら、しかるべきところに別に行くし。こっちがね」

若「別に2人じゃなくてもいいよ。一軒家借りて、ゴンちゃんとか後輩とか4人ぐらいで住むんでもいいけどね。ふふふふ(笑)」

春「みんなで一軒家借りて?」

若「そうそうそうそう」

若・春「はははははは(笑)」

春「いや、きついねぇ」

若「ははははは(笑)」

春「ぞっとするね、考えただけで」

若「ははははは(笑)」

春「ゴンちゃんとかと住むなんて」

若「誰だったら住める? 芸人で一緒に住むとしたら」

春「一緒に住める人いないかな、いないなぁ。パラダイスとかでも無理だろうね」

若「あ、そう。やっぱ自分の時間が」

春「うん、自分の時間というか、何かが気になっちゃったら、もう」

若「よく言ってるもんね」

若・春「はははは(笑)」

春「普通に楽しく過ごしてても、なんかアレだなつって。ちょっとしたことでね。「いっつも麦茶ちょっとだけ残してんな」みたいな」

若・春「はははは(笑)」

春「「飲めや!このちょっとの分」みたいな」

若「結構繊細なんだね、春日って」

春「はっはは(笑)って気づいちゃったら、そればっかり目いっちゃって。最初は別に。最初から思わないよ「飲めや」とは。なんか残してんなー、パラダイスいっつも。もったいねぇな。また残してるよ!っていう感じで、だんだんグラデーションでさ、腹立って、そういうので」

若「俺も楽屋でお前が靴下脱いだ後さ、パーン!て振って伸ばすじゃん」

春「ハハハ(笑)はいはいはい」

若「俺が弁当食ってるのに」

春「ハハハハ(笑)」

若「靴下パーン!つったら埃が、日とか差してると埃が」

春「見えるよね」

若「あと、臭いしさ。何より」

若・春「はははは(笑)」

春「臭かないでしょ(笑)」

若「そういうの気になるもんね(笑)」

春「まあ、そうね。だんだんそういうの目についちゃうというかさ。だから、無理。いくら仲いい人でも」

若「岡田はさ、気になるんだけど、なんで背中のシャツがいつも出てんのかなぁ。ジャケットとズボンのスーツの間からシャツのお尻のとこが必ず出てんの、あれ何なの?アレ。体型?」

春「体型もあるんじゃない? 腹を超えてないんじゃないの?ベルトが」

若「はいはいはい」

春「腹の下にベルトがある、みたいなことだから出るんじゃないの? わからないけどね」

若「なるほどね。そういうの気になったら無理なんだね」

春「だから、いっつも背中出てんなと思うと、ちょっと無理だね」

若・春「ははははは(笑)」

春「嫌いになるね、岡田のことを」

若「はははは(笑)」

春「一緒に住んでたらね」

若「結構細かいんだな。言わないでしょ、それも。それ、やめてよっていうのは」

春「言わないし、言い方もわかんないしね」

若「ああ」

春「ちょっとだけ残してるの「飲めよ」って言うのもなんか違うじゃない。コップに残ってるお茶を。言われたほうもわかんねぇと思うしさ」

若「はいはいはい。はははは(笑)」

春「黙って、だんだんだんだん嫌になっていくっていうね。もう目に見えるようだね」

若・春「ははは(笑)」

春「自分でわかるもん。だからダメですよ。人と住むのはダメだ、たぶん」

若「ああ。ずっと1人だしね。何十年も」

春「ま、そうね」

若「それはそうだろうな」

春「相手にもたぶん思われるだろうし」

若「ありそうだね、春日なんてね。結構あるもん、俺」

春「ハハハハ(笑)まあま、あるだろうね、それはね」

若「結構、結構」

春「こいつ、こんなことするなぁ、みたいなさ」

若「なんか、髭剃り長げぇじゃん」

春「(笑)髭剃りは長いね」

若「はっはっはっ(笑)」

春「わかる、わかる、わかる」

若「長げぇな、こいつって思うもん」

春「うん。それに気づいちゃったら、そればっかりさ、「また長げぇよ」って思うでしょ?」

若「そう」

春「ハハハハ(笑)」

若「あと、同じ現場なのに、1本目と2本目の間に、頭洗って七三を一回落とすのよ」

春「ま、そうね」

若「20分とか休憩の時。何なのコイツと思う。ははは(笑)またメイクさんやるわけじゃん。七三に」

春「そうね」

若「ドライヤーで乾かして」

春「用意してもらって」

若「コイツ、金払えバーカ!と思って」

若・春「はははは(笑)」

春「もう立派にむかついちゃってるじゃない」

若・春「はははは(笑)」

春「気になるどころの騒ぎじゃないじゃない。腹立っちゃってて(笑)」

若「あと、あったかくなってきたから、やっとイライラがおさまったけど、冬着てるダウンね。光ってる」

春「ダウンね。あったかいやつ。いいじゃん」

若「何ダウン着てんだよ!(笑)」

春「着るだろ!寒いんだから(笑)。もう末期だよ」

若「はははは(笑)」

春「ダウン着てることをむかついちゃったら、冬、ダウン着てることにむかついたら末期だ、それは」

若・春「はははは(笑)」

若「そういうことあるよな」

春「あるね。無理だね」

若「気になっちゃう?」

春「気になっちゃう。住むのは無理だね」

若「まあ、じゃあ、住むのはあれだけど、まあま、頻繁にやっていきましょうよね」

春「それはね」

若「武道館まではね」

春「ええ」

 

 

青森でファイナル

 

オードリーのオールナイトニッポン 2018年4月28日

 

若「もともと俺たち、100人お客さんがいたら100人全員笑わそうっていう芸人じゃないじゃん。100人いたら30人でいい、笑うのはって、胸張って遅く出てきて、もともとは3割でよかったわけじゃない。70人の人はつまんないって、そういうつもりでやってきたわけじゃない」

春「うん、まあ、そうだね。最初の最初はね。ネタ見せとかでも「やめたほうがいい」と言われたりとかしてたからね」

若「だから、青森、ぶちかましてやろうぜ」

春「うん?」

若「いやお前、それ、それはないよ。東京っぽい感じ出すなよ!(笑)」

春「別に東京っぽい冷めた感じを出したんじゃなくてさ、単純にわからなかったからね。流れが急にさ」

若「言うなって言われたけど、2000人、青森のうち、1400です。今売れてるチケット枚数」

春「結構いったね」

若「その3割でいいと思う。俺たちの漫才は。みんなリトルトゥースだけど、3割でいいと思う」

春「いや、それはスベってるよ!」

若「ふふふ(笑)」

春「言ったら身内というかね」

若「はははは(笑)」

春「それこそどんな球投げたって笑うような(笑)、ちょっと突ついて笑うぐらいの状態になってるよ」

若「何?俺に言ったの?それとも状況に言ったの?3割しかウケないって。それとも、今の俺に「スベってるよ」って言ったの?」

春「いやいや(笑)」

若「チャレンジしたいね。俺に言った節あるよ、なんか。俺がスベってる(笑)」

春「だとしたら、当日3割しかウケてなかったら、それはスベってるっていうことになるという状態になるよっていうことよ」

若「はいはい。俺に言ったわけじゃないね?」

春「今の若林さんに別に言ってるわけじゃないよ」

若「スベってない?俺」

春「今?」

若「うん」

春「別にスベってもないよ。ま、ウケてもいないけどね」

若・春「ははははは(笑)」

春「かといってね」

若「3割でいいっていう気持ち、もう一回取り戻したいのよ。もう一回あの時の。言ったもんな。100人中100人笑わしたいわけじゃないもんな」

春「うん」

若「もともとはカルト芸人だからな、春日なんて」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)もみあげなくてさ」

春「ま、そうだねぇ。確かにカルト芸人(笑)。アングラ芸人だねぇ。確かにそうだね(笑)」

若「リトルトゥース2000人で3割だと何人になるんだ? 600人。600人だけ「面白い」って言って、1400人が「つまんなかった今日のオードリーの漫才」っていうのはダメなの?」

春「それはスベってるよ。営業とかだったらまだね。どっかのスーパー行ってっていうんだったら」

若「ああ、いろんな人を見に来てる人の前だったら」

春「そうだね。我々だけを見に来てるとかじゃなかったら。というのと違うじゃない。我々のことを見に来てくれて、期待してくれてる人に、我々が何たるかを知ってくれてる人の前で3割は、スベっちゃって、武道館ないだろうね」

若「はははは(笑)えっ?そういうこともあるんだ」

春「うん。青森でファイナル」

若・春「ははははは(笑)」

春「になる可能性があるよね」

 

 

スキルアップ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2018年4月28日

 

若「最近ちょっと気になることがあってさ、お前最近、スキルアップしてるだろう?」

春「(笑)スキルアップ?」

若「うん。お前って厳密に言うとボケてないなっていうふうな芸人だなと思って見てたのよ。俺、お前のことを」

春「ハハハハ(笑)」

若「俺の心の中にもライターが棲んでるんたけど、春日って厳密に言うとボケてないな、みたいな、そういう記事を書いてたんだけどさ」

春「フー(笑)あ、そう」

若「自分の中でね。最近ちょっとかぶせてきたりするでしょう?」

春「まあま、そういうことも覚えてきたからね」

若「ふふふふ(笑)」

春「お笑いのやり方を覚えてきたからね。覚えてきたものを披露したいよね」

若「『ソレダメ』とかで小藪さんにかぶせたりするじゃん。ちょっと時間をおいて」

春「うん、そうだね」

若「心臓止まりそうになるんだよね(笑)」

春「何がよ?(笑)いいじゃないかよ。手放しで喜びなさいよ」

若「20年にしてさ、小賢しいテクニック覚えるのやめてほしいんだよ」

春「ハハハハ(笑)何でよ?」

若「たぶん視聴者の人からしたら、決してつまんないっていう感じじゃないクオリティに達してんのよ、かぶせ方とかが」

春「じゃあ、いいじゃない」

若「だからね、面倒くさいの」

春「ハハハハ(笑)」

若「ほんとに、小癪なかぶせ方して。大ポカしてくれるんなら、「どこでかぶせてんだよ!」っていけるんだけど、うん、まあまあ、ちょうどいい時間でかぶせてきたなっていうことをやるじゃない」

春「いいじゃない、それは」

若「そうすると、なんか心臓が止まりそうになるんだよね」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)」

春「いいでしょう、別に」

若「それ、何で芸歴20年にして、例えばよ、ハンバーグの説明をさんざん聞くじゃない。このハンバーグはこうやって作って、ここがこだわってますって言ったら、ブロッコリー食べたりするのんよ、春日が。さんざん聞いた後。「ハンバーグいかないのかい!」じゃない。「小賢しいテクニック使うなよ」って言うほどスベってもいないのよ。でも、俺はあんまり好きじゃない。好き嫌いで言うと。でも、やっててもいいと思う(笑)」

春「ハハハハ(笑)」

若「微笑ましくは見えると思うのよ。テレビ的には。ブロッコリー食べるのは」

春「まあ、そうだろうね」

若「でも、なんかね、なんかこう、試合に勝って勝負に負けてる感じがするんだね」

春「ハハハハ(笑)」

若「だって、「うまし!」とかさ、「ビィーティーアールスタート!」とか、「VTRね」とかは、ボケてないじゃない」

春「ハハハハ(笑)」

若「ははは(笑)なんだろう、素っ頓狂なことを言っているっていうかさ」

春「はいはいはいはい。変わり者、みたいな感じだね」

若「そうそうそうそう。最近そういうのに凝ってるわけ?」

春「凝ってるというか、ああ、それが入るな、みたいな」

若「ふふふふ(笑)テレビよく観てんの?最近」

春「(笑)テレビもよく観る。そうだね。ああ、あそことあそこ、ちょっと」

若「はははは(笑)」

春「サードとショートの間あいてんな、みたいなさ(笑)あそこ抜けるな、ゴロで転がせば、みたいな感じだよね?」

若「はいはいはいはい」

春「わかる。言わんとしてることは」

若「わかるでしょう?」

春「うん。ホームランか三振か、みたいなバッターが、小技でね」

若「バット短く持って右中間を、みたいな」

春「長打しか要らないのにね、ヒットを狙うっていうね(笑)」

若「なんか生き残ろうとしてんの?テレビ」

春「いやいや(笑)それは生き残りたいだろうよ!そこは」

若「あ、そう」

春「そういうところが出てるのかもね。そこは別に狙ってないけど、生き残りたいっていう本能がそうしてるかもしれない」

若「ははははは(笑)」

春「気づかないうちに」

若・春「はははは(笑)」

春「このままだと死ぬっていうところで。したら、見えてきたのかもしれないね」

若「でもね、このままだとちゃんとしたフリボケの漫才をやることになるよ。お前がネクタイ締めてスーツ着て」

春「ああ……。うーん……。それはちょっと困るね」

若「あ、そう」

春「それだとね」

若「まあなあ、そうだよなあ。でも、そういうの覚えてくるんだね、ここへきて」

春「へへへへ(笑)ま、そうだね。そうだな。入ってるようになったんだろうな。そういうお笑いの技がね」

若「はははは(笑)」

春「あ、お笑いってそうやってやるのか、みたいなさ。ハハハハハ(笑)急に自転車に乗れるようになるみたいに」

若「はははは(笑)あれ、やめてほしいんだよね。ここへきて成長するの」

春「ハハハハ(笑)うーん、まあま、そうだなあ、まあ、そうね。しょうがないよ、でもね」

若「覚えてきちゃったから」

春「うん、覚えてきちゃったからね」

若「いろんな球種をね」

春「うん。フフフフ(笑)」

若「ふふふ(笑)そういうこともあんのかなあ。20年やってると」

春「あるんじゃない? 急にできるようになる、みたいなね」

若「だから、結構困ってんだよ、俺も」

春「困っている?」

若「うん」

春「ほお。何がよ?」

若「ちゃんとしたネタとか、やってみたほうがいいのかな、とか」

春「ああ、なるほどね」

 

 

本当にネタ作りに困っているのね。ポンコツとか、気持ち悪いとかがそぐわなくなってきているものね。それはそれ、これはこれ、とも思うけど、ウーン…。 

 

 

夢みたいなこと言ってんじゃないよ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2018年4月28日

 

若「ノブさんがさ、白髪髭帯ラジオのちょっとしたコーナーをやるんだったら、もうきっぱり辞めるっていうのを言ってた。カッコいいなと思って、ノブさん」

春「うん」

若「自分たちの世代っていうか、仲間たちだけで番組できるってなって、それが何年かして、「出来ません、もう君たちは」ってなったら辞めるって。ああいう気持ちって、俺、『ミレニアムズ』終わってからなくなっちゃったなと思っててさ」

春「ハハハハ(笑)まあ、そうだね」

若「『ミレニアムズ』ぐらいまではあったんだけど、あれ終わってから、「テレビって自分がやりたいことやる場所じゃないんだ」って思おうと思って今日まできてさ、もう一回ちゃんとそういう気持ち持とうと思ったね」

春「まあ、そうだねぇ」

若「『ミレニアムズ』で終わったんだけどね、そういう気持ちは。もう一回ちゃんとそういう気持ち持とうって思った。帰りに」

春「まあ、それは大事かもしれないね」

若「春日と2人で天下取るっていう気持ち、もう一回…」

春「夢みたいなこと言ってんじゃないよ!」

若「ははははは(笑)」

春「いつまで言ってる! もう40だぞ!」

若「ははははは(笑)」

春「四十の男がいつまでも夢みたいなこと言ってんじゃないよ!ほんとに」

若・春「ははははは(笑)」

若「ああ、やっぱそうなっちゃう?」

春「やっぱそうね。それだとね。上手いことバランスというか、いろいろ探りながら、そういう気持ちも持ってくっていうことでしょう?」

若「『ミレニアムズ』の生放送の時があったのよ」

春「やったね、クリスマスか何かの時ね。年末かな」

若「あれに坂上さんとマツコさん来て、太刀打ちできなかった時から、夢を持つのやめようと思ったのよ」

春「なるほどね(笑)。うーん」

若「でも、もう一回ね、春日ともう一回夢見たいなと思って。だから、今日ちょっと飲みに行かない?」

春「いや、ちょっと(笑)まあま、大丈夫よ。気持ちだけは受け取っておくから。気持ちだけはね」

若「お前が今言ったように「夢見てんじゃないよ!」ってお前が思ってるなら、ちゃんとじっくり聞きたいの」

春「ああ」

若「夢じゃない話を。オードリーの話を」

春「リアルなところでいけそうな」

若「リアルな話しようぜ!2人きりで」

春「理想の話ね? 今後のね?」

若「うん」

春「2人っていうのはちょっとね。誰かいればね。別にいいけど」

若「ふふふふ(笑)」

春「2人だとちょっとね」

若「あ、そう」

春「危ないしね。ハハハハハ(笑)」

若「この間ね、ショックだったよ、『スクール革命』終わった後さ、俺が楽屋で着替えてる時に、春日を飲みに誘ってたの。岡田も横にいてさ。「春日、ちょっとこの後、新橋に飲みに行かない?お店探しておくからさ」って言ったら「いや、ちょっと」みたいな。「家帰ってボーっとしなきゃいけないんで」って言われて。したら、岡田がハハハ、ハ、ハ、ハ、ハハハとかって笑ってて。幾ら誘っても春日が着替えて、アルマーニのトランクス穿いてましたけど」

春「いやいや(笑)穿いてないわ」(笑)

 

 

ラジオの時だけの掛け合いだと思っていたら、本当に誘ってるなんて意外。