ライブ『東南西北漫才中』に出演した話


中川家ザ・ラジオショー 2025年3月28日

 

中川家剛:24日の月曜日は、IMMシアター『東南西北漫才中』ということで。

中川家礼二:はい、そうですね。

剛:いつも東のゲストね。南は華大(博多華丸・大吉)さん、西は我々、北はタカアンドトシって決まってるんですけども、東がいつも直前まで発表しないっていうイベントなんで。

礼二:そう。シークレットで。

剛:今回はオードリーが。

礼二:はい。来ていただきまして。

剛:すごかったですね。

礼二:うん。

剛:「オードリー」って言った瞬間、うわーって会場がね。

礼二:客席が盛り上がりました。ああいうのやっぱり珍しいやろな。今もう。

剛:今、オードリーもそんなネタもやんないでしょうし。

礼二:まあ、そうね。確かにね。

剛:すごかったですね、歓声がね。

礼二:歓声もそうだし、ようウケてたし。皆さんね。

剛:そうですよね。

礼二:メール来てるんですよ。グズラマンさん。豊島区の方。「先日のイベントお疲れさまでした。タカトシのマネージャーさんがXに打ち上げの様子を投稿されてましたが、そこに剛さんの姿だけがありませんでした。やっぱり今回も剛さんは打ち上げに行かれなかったんですか?」。

剛:帰りましたね。

礼二:(笑)

剛:中華屋でしょ?

礼二:はい。中華です。

剛:決まった場所の。

礼二:はい。水道橋のね。みんなに普通に「お疲れでしたー」言って帰ったもんね。

剛:ええ。みんな長いことおったんすか?あの後は。

礼二:そうですね。2時間半ぐらいは。

剛:おお、長いこと。

礼二:いてましたね。

剛:何を打ち上げることあんの?それ。

礼二:みんな趣味の話してたよ。プロレス好きやんか。タカと春日はずっとお笑いの話を熱く語り。

剛:へえー。

礼二:華丸さんと俺は韓国ドラマの話。一番平和な2人で、あとは仕事の話、プロセスの話。個々にみんな喋ってて。大盛り上がりでね。

剛:ご飯も美味しくいただいて。

礼二:ご飯も美味しくいただきました。

剛:ああ、そうですか。

礼二:そう。写真撮ろか言うた時に、誰も「剛さんおれへんな」とも言わず。

剛:そうでしょう。

礼二:多分あれも、若林もあんまり嫌そうなタイプやな、あれ。

剛:そうですね。

礼二:無理やり頑張って来た感はあったね。若林はね。

剛:みんな打ち上げ会場に歩いていく後ろ姿見ながら帰りましたよ、僕は。スーッと。すごいね、すごいイベントでしたよあれ。

礼二:そうね。東のメンバーを呼ぶのが大変やもんね。誰にするのかね。

剛:ナイツとかいますけども。

 


オードリーのオールナイトニッポン 2025年3月29日


若林:この間、月曜日か、吉本さんのIMMシアターって水道橋にある劇場にさ。

春日:いい劇場。

若林:タカトシさんと華大(博多華丸・大吉)さんと中川家さんの『東南西北漫才中』っていうイブにシークレットゲストで呼んでいただいて出たんですよ。今週の月曜日に。

春日:そうね。

若林:なかなかあんな経験できないよな。ゲストで出るって。

春日:まあ、そうね。また吉本のライブだしね。

若林:ねえ。俺思ったけど、つまりさ、ライブっていうとケーダッシュのライブになるから、普段ラジオ聞いてる人とか多いけどさ、なんて言うの? ライト層っていうか、無関心層っていうのか、そういう人の前でなんかすごかったな。

春日:まあ、ホームではない感じだよね。でも、アウェイってことでもないけど、知らされてないからね。お客さんも我々目当てということではないお客さんだったね。

若林:どんな感じのかなって思ったら、すごかったな、歓迎してくれた感じが。

春日:(笑)

若林:拍手が鳴りやまないんだよ。

春日:いや、そうね。結構年齢層、このメンバーだから、年齢層高めの、本当にお笑い好きというか、漫才が好きだね。お笑いというよりも。このメンバーだから。

若林:あの年齢層の方々の前でさ、春日がゆっくり歩いてきたら、歌舞伎みたいな拍手来てたよな。

春日:(笑)

若林:あれ、どういう感じなんだろうな。どう見られてんのかな。

春日:いや、でもやっぱり歌舞伎と一緒。「よっ!春日屋!」みたいなことなんじゃない?(笑)「出ました!」みたいな。

若林:鳴りやんでなかったもんな、あれ。

春日:そうだね。営業ともまた違うね。あんまり体感しないような。

若林:やっぱ春日が面白コメディアンで、若林は“じゃない方”みたいな感じで漫才やった。

春日:そんなことはない(笑)。

若林:いやいや、それはそうだったって。

春日:ああ、そう(笑)。久しぶりじゃない? そこでやるの。何年ぶり。

若林:俺が悪態とかついてるとこがあんまウケねえんだよ。「こんなことを言う人なんだ」みたいになっちゃって。

春日:なるへそ、なるへそ(笑)。

若林:(笑)

春日:いわゆるよくあるパブリックイメージみたいなところでなんだね。

若林:そうそうそう。人見知りなんだろうな。俺は。

春日:そうか。

若林:いや、出てみるもんだね。

春日:そこでは、世間というか、止まってるんだろうね。

若林:春日がケチっていうのの広まり方、認知度がすごかったよな?

春日:ああ、そうだね。その後のね。

若林:やっぱり春日と言えばみたいな。

春日:トークコーナーみたいのあって、そんな話したけど、そうだね。何年か前かのウケ方してたもんね。ケチエピソードとかね。弁当持って帰るみたいなさ。大量に持って帰るみたいな感じで、あ、それウケるんだ。確かに思ったわ。

 

若林:俺たちの事務所ってさ、ハカカーンが『THE MANZAI』優勝してたりあって、そう考えるとさ、華大さんとか中川家さんとかタカトシさんぐらいのキャリアの人たちのネタ見ることないじゃん。

春日:ああ。まあ、そうね。

若林:あとは若手の勢いのある子たちで絶賛賞レース挑戦中だからさ、ボケが詰まった漫才になるからさ。袖で見てた?

春日:袖で、まあまあ、そうだね。見たり見なかったり。

若林:楽屋帰ったり。

春日:見たり聞いたり。

若林:楽屋で?

春日:楽屋でね。どこでも聞けるじゃない。楽屋でも廊下でも聞けるから。

若林:俺さ、すっごい嬉しかったことがあって。IMMシアターって水道橋にあんのよ。すっごい立派な劇場で、さんまさんが名付けたみたいね。

春日:そうだね。まだ新しい。1年ぐらいでしょ、できてね。

若林:入ってな。IMMシアターにさ。華大さんと中川家さんとタカトシさんに挨拶行こうと思ってさ。挨拶しに行ってさ、俺すごい嬉しかったのがさ、

春日:はあ。何かありました?

若林:みんな疲れてたな。

春日:(笑)まあ、確かにはつらつとはしてなかったか。あの時間帯でね。

若林:だって忙しいじゃん。仕事内容が。3組。

春日:まあ、そう。それだけじゃない。夕方だったけど、いろいろ何本かやってから来られてんでしょうな。

若林:挨拶して、笑顔で「おはようございます。ありがとうございます」って言ったら、「うっす」みたいな。土気色なんだよ、みんな顔が。

春日:確かにね。華大さんなんて『あさイチ』からやってるからね。朝から多分そのまま繋がってるでしょう。なんかやって。

若林:そのライブのレギュラーメンバーの3組の方々とオードリーの部屋が別だったのよ。でも、ドア開けといたの、俺。ドアストッパーで。したら、トイレ行ったり、ケータリングのお弁当を見に来たりする先輩たちが、みんな下向いて猫背で土気色で、俺嬉しくなって。いや、そうだよなと思って。春日ってなんかさ、元気ですみたいなドラミングがうるせえじゃん。

春日:(笑)別にドラミングしてるわけじゃないから。本当は疲れてんのにあえてっていうことじゃないよ。普通がそうなんだからしょうがないじゃん。

若林:(笑)お前が働き過ぎてさなんかうるせえじゃん。ドラミングが。

春日:いや、別にアピールしてるわけじゃないからね。

若林:24時間働けますか?つってTシャツに書いてさ。

春日:春日か時任三郎か、みたいなね。

若林:そうそうそうそう。「こいつうるせえな」とは思ってたの。ずっと。常日頃から。

春日:(笑)

若林:でも、それは疲れてるよな、それはと思って。それがすごい俺嬉しくて。それはそうだよ。サトミツぐらいだもん、疲れてんの。

春日:周りで唯一疲れてる。

若林:芸能人って元気じゃん.

春日:まあ、そうね。

若林:若い人多いし。

春日:うんうん。

若林:そりゃそうだなと思って。いいんだよな、これでって思えたの、俺は。

春日:なるへそ。自分がおかしいんじゃないんだと。この年齢でね。

若林:それ、ちょっと思わなかった? 本番まで。

春日:そう言われてみれば。その場では気づいてなかったけど、言われてみればね、確かに。

若林:それでさ、これまず、やっぱタカトシさん、中川家さん、華大さんで袖で見れるなんてことはないだろう。まず普通に。お笑い王国だよな、やっぱり吉本。

春日:まあ、そうね。ないね。

若林:最初っからあげてかないよね。トップスピードで漫才が入んないんだよ。

春日:そうね。

若林:出て行って、ちょっと雑談みたいのして、自分たちをゆっくり。で、お客さんもそれがいいんだよ。多分。

春日:そうね。ちゃんとついてくるじゃないけど、面白いとこでは笑うしみたいなね。

若林:そうそうそうそう。ゆったり進めてくのよね。尺が10分ぐらいだから。そりゃそうだよなと思って、俺嬉しくなったよ。

春日:(笑)

若林:(笑)

春日:まあ、そうね。いきなりネタじゃないもんね。普通にフリートークみたいなさ。

若林:そうそうそうそうそう。

春日:会話から始まって、つなぎ目みたいのわかんない感じで、いつの間にか本ネタ入ってて。

若林:ネタに入ったり、また出たりするんだ、ネタから。

春日:そうそうそう(笑)。

若林:余計なことを喋るんだよ。

春日:ここ絶対要らないとこ。ここ剛さんのアドリブというかね、ネタに、ホンにないとこなんだろうなみたいな。そこでも別に礼二さんも慌てないしね。

若林:俺、結構ターニングポイントになるライブなんじゃないかなっていうぐらい。後年。

春日:振り返ってみたら。

若林:もう嬉しくて。袖で。いや、そりゃそうだよ。6分に詰め込まないってと思って。それはわかるだろ?

春日:それはそうだね。言われてみれば。

若林:でも、結構、この後――。で、4組目なの。ゲストだから。ヤバいなと思って。結構間隔詰めてるネタだなと思って。俺らダセえなと思ってきちゃって。

春日:うん(笑)。この3組の後だとバタバタしてるように見えるかもしれないもんね。必死で。

若林:今から春日に、楽屋へ帰って「ちょっと3分フリートークするから」つっても、春日もやりにくいだろうなと思っって。

春日:いやいや、それは困るよ。急に言われても。

若林:でも、なんかダセえなと思ってきちゃって。でも、俺すごい貴重だった。今回。

春日:うん。いや、そうね。なかなかできない体験。

若林:これって多分、オープニングに3組だけ出てって、俺たちは出ない。まだシークレットなの。そしたら、オープニングが始まって3組出てくるじゃん。お客さんはもう嬉しくてさ。でも、やっぱ全然最初テンション上げてなかったもん、3組が。ゆったりライブの説明とかして。

春日:「どうもー」みたいな。

若林:ガツガツボケるというよりは、話を聞いてもらうみたいな感じで。

春日:うんうんうん。

若林:「オードリー」って発表されたら、そうでもない感じだったらどうしようとか思ったけど、すごい歓迎してくれたね。お客さんが。

春日:そうね。まあまあ、あれでとりあえずよかったよね。

若林:それで、あ、じゃあ大丈夫かって思えて、その発表の仕方もすごく振りをこう、前は誰々来てくれてみたいにやってくれたからっていうのもあると思うんだけど。

 

それでさ、タカトシさんと中川家さんと華大さん袖で見てんだけどさ、中川家さんとかも、ネタ入ったりとか、ずっと多分剛さんがアドリブで言ってるところとかがあって、ネタ戻ったり、また出て、最終的に剛さん屁こいてたからね。

春日:本当だよね。あれ、なんなんだよ。

若林:俺びっくりしたんだよ。屁こいてたんだぜ。音したもんね。ブッて。

春日:そう。

若林:本当シンプルな「ブッ」ていう音が聞こえて、えっ?と思ったら、「お前、屁こいたんか?」みたいな感じになってんの。舞台が。

春日:そう。あの時、袖の裏のほうの廊下みたいなところにいて、音だけは聞こえてんのよ。「ブッ」て聞こえたから、まさか屁だと思わないじゃん。

若林:(笑)

春日:あれ?屁っぽい音したなと思ったの。したら、その後礼二さんが「何屁こいてんだ」って言うから、やっぱ屁だったんだと思って。

若林:(笑)

春日:そんなこと考えられない。ネタ中に屁こく。本当の、本当のだよ。「皆さんすいません。今こいつ屁こきました。皆さん聞こえてないですけどね」とかじゃなくて、本当の「ブッ」ていう。

若林:700ぐらいかな、あそこ。響き渡るいい音だったんだよ。

春日:そう。ザ・屁っていう。

若林:俺本当にSEかなと思ったの。

春日:ああ、わかる、わかる。

若林:そのぐらいきれいな音。

春日:それぐらいきれいな屁の見本みたいな音の屁。

若林:「お前屁こいたんか」って言われてんの。礼二さんに剛さんが。何も返さないんだよ。そこを切り口に盛り上げるとかじゃないんだよ。あんま返さないの。「お前屁こいたんか」ってただただ怒られてんだよ、剛さんが(笑)。

春日:そう。

若林:俺、衝撃的だったのが、ネタ中ってそんなに肛門開かないのよ。

春日:まあ、そうだね。屁こいたらウケるだろうなっていうところ来ても、出ないよ、多分ね。

若林:出ない出ない(笑)。

春日:出すことできないと思う。普通は。

若林:漫才中に屁こかないもんな。M-1とかで。

春日:(笑)M-で屁こいたら大したもんだよ。優勝だよね。

若林:M-1で屁こいたって何だよ、それ。

春日:そんなコンビ今後現れたら、その時点で優勝にしてほしい。

若林:優勝じゃねえだろ。逆に。

春日:屁こいたら。出ないと思うよ。こきたくなっても。

若林:その後に俺たちが春日が口で「プー」って言う小手先感すごかったよな。

春日:そうだね。恥ずかしかったね。

若林:本当の屁じゃないからね。

春日:そうだね。

若林:剛さんがあって、被せるのもなんかなと思ってやめるぐらい。小手先だから、あれは。

春日:うんうんうん。いや、そうだね。屁こけるようになりたいよ。舞台上で。ネタ中に(笑)。目標になったね、また。1つの。

若林:パンパンパンってプラン通り進めてくより、合間の俺が春日に愚痴ったりするとことかが結構反応がよかったりとか、そういう発見もあったし。俺、すごい出てよかったなあ。

春日:うん。楽しかったしね。

若林:嬉しかったな。疲れてたもんな、みんな。

春日:ありがたいよね。呼んでいただいて。

若林:なんかが違うよな。テレビのネタ番組みたいに詰め込んでやるっていう、競技がちょっと違うよな。

春日:ああ、ま、そうね。

若林:お客さんも、このキャリアの長い2人が楽しそうに話してることが話芸であり、いいよね、みたいな空気だったよね。

春日:うんうんうんうん。そうね。あったかく見守ってるじゃないけど、なんかね。

若林:話芸に聞き惚れてるみたいな。

春日:そうね。確かに。

若林:感じだったよな。

春日:落語とかとああいうのと似たような感じなんだね。お客さんがね。

若林:なるほどな。

春日:落語もウケるとこでドッとウケるじゃない。振りのとこはじっと聞いてみたいな。それに近いような感じだったような気がしますな。

若林:確かに確かに確かに。

春日:お笑いライブっていうのとなんかちょっと違うよね。

若林:うん。そうだな。

春日:若手とかと出る。

若林:でも、あれでトークコーナとかもあって、打ち上げのスタッフと飲んでるのはどっちだみたいなトークとかしたんだけど、本当に剛さんだけ帰ってたね。

春日:(笑)そうね。

若林:毎回剛さんだけ帰るんでしょう?

春日:帰る。そのライブもそうだし、どの打ち上げもね。礼二さん曰く、剛さんは参加しないと。

若林:剛さんて多分、吉本のあの芸歴の人で、飲み会とか最初から帰る人だったのかわかんないけど、俺、出たての頃、人見知り芸人の企画とか出てた時に、すっごい剛さんが話しかけてくれたのを覚えてるんだよね。

春日:ああ、そう。

若林:別の現場で会うと。

春日:へえ。

若林:そういう話で、「あれ、わかるわ」みたいな。それで剛さんと喋れるようになって、俺。『検索ちゃん』とか出てて仲よくなったもんだから、剛さんがなんかおかしいんだよ。爆笑さんと誰かトーク でひな壇でバッて盛り上がったりするじゃん。ネタの後。剛さんが俺の真横に座ってて、俺のベルトを掴んでグーッて俺を立たせて。全然関係ない。俺なんか立っちゃって。30代半ばぐらいで。

春日:急に?

若林:うん。

春日:ひな壇で1人だけ急に?

若林:グーッてすっごい力でウワッて立たせされて、「若林どうした?」みたいな。

春日:なるね。

若林:田中さんとかに言われて、「いや、今の話ですけどね」みたいに。立たせられてとかがなんかちょっとヤボだし、そういう感じじゃない感じだから。

春日:なるへそ、なるへそ。

若林:それで、もう心臓バクバクして(笑)。

春日:それ見て剛さんどういう感じなの?

若林:めっちゃ笑ってた。

春日:(笑)なるほどね。そういうが見たいんだ。焦るところが。

 

若林:でも、お3方が「どうだったのこのライブは」「こんな嬉しいことないっすよ」みたいに言って。でも、やっぱ20代の時にオンエアバトルとか普通に観覧つうか、外から見てて、どうやったらこんな漫才できんのかなと思ってた3組なわけよ。芸歴的にね。だから、「オンエアバトルで玉3個だった頃思い出しますね」みたいなこと言ったら、みんな笑ってたけど、あれって当人たちからしたらあんまその感じわかんなかったりすんのかな。俺たちが20代の時に凄まじい笑い取ってた3組じゃない。

春日:はいはいはいはい。

若林:こんな4組で出るなんて思い描いてない感じ、春日はわかるだろう?

春日:わかる。しかもトリでね。我々が。

若林:トリで。

春日:この3組の後に出てネタやるなんてのは、20代の頃なんかあり得ない話だね。

若林:21からバカスカウケてたらまた違うんだろうけどさ、一笑いもないっていう何年間か過ごして、会場が割れるぐらい、ゲストとかでも来た時にすごかったの、タカトシさんがM-1出る前にケイダッシュライブ来て、すっごいウケ方してんだから。

春日:いや、そうね。そういうのを食らってるわけだからね。

若林:ああいうの見ちゃうと無理だよね。対等にガツガツ行くっていうのは。

春日:まあまあ、そうだね。その時の印象っていうのがあるからね。

若林:ねえ。

春日:それは変わんないよね。

若林:変わんない。変わんないな。

春日:その感じが。

若林:でも、わかんないだろうね。この感じ、先輩たちは。

春日:そうなんじゃない。

若林:そんな?みたいな感じで言われるじゃん。

春日:うんうんうん。いや、わかんないんじゃない。

若林:わかんないよな。

春日:うん。雲の上ぐらいの感じだったからね。

若林:春日はわかるだろう?

春日:それはもちろんわかりますよ。そりゃそうよ。そこと一緒の――。だから、オンバトだって7年連続ぐらいで落ちてるからね。我々ね。

若林:うん。

春日:1年に1回ぐらい挑戦(笑)。事務所でね。

若林:もう覚えてないわ。嫌過ぎて。

春日:(笑)そうよ。我々が敗者コメントを大道具倉庫みたいなとこで撮ってる頃、チャンピオンとかだったわけでしょ? タカトシさんとか。

若林:ああ、そうか。

春日:ねえ? 確か。そうよ。そうなると、ハマカーンとかも一瞬たまに思うけどね。浜谷と話してて。この人たちオンバトですげえウケてたよな。当時な。みたいな(笑)。

若林:(笑)

春日:思うことがあるぐらいだから、このメンバーなんてもうね。そうですよ。

 

若林:打ち上げもあったんだよな。

春日:打ち上げ呼んでいただいて。我々も。楽しかったなあ。

若林:トシさんの、あ、タカさんの横座ってたか。

春日:そう。タカさんもだいぶ久方ぶりだから。一緒に飲むのというかね。ライブもそうだし。ずっとタカさんと話しちゃったな。初恋(タロー)君の話とかさ。

若林:結構タカさんが袖で見てくれててさ、袖で帰ってきた時に「このために作ったでしょう」って。わかるんだね、あれね。

春日:ああ、ネタ?

若林:ネタ。

春日:ああ、そう。へえ。

若林:「そうなんすよ」って言ったら「そうだよね」みたいな感じで言ってたよ。

春日:あ、そう。わかるのかね。

若林:どんな話したの? 打ち上げで。

春日:家の話とか(笑)。

若林:はいはいはい。そうなるよね。

春日:子の話とか、初恋君の話とか。

若林:そっかそっか、そこが共通の話だから。

春日:そうだね。よく飲みに行かしてもらった頃には考えられないような話題で話してたよね(笑)。

若林:ああ、そうかそうか。

春日:そうよ。お互い子もいて。次、中学生ぐらいって言ってたかな。「あの時のあの子がもう中学生ですか?!」みたいなね。

若林:そうかそうかそうか。そうなるか。

春日:そういう話をずっとしてたな。若林さんはトシさんとずっとプロレスの話してたでしょう。

若林:うん。めっちゃ面白かったね。大吉さんと。めっちゃ面白かったね。いや、でも、まだちょっと言えないか。くそ。いや、プロレスの話で盛り上がってて。

春日:好きだもんね。トシさんも大吉さんもね。

若林:そうそうそう。それで、俺が好きになったのが10年前ぐらいの付近だから、その前のプロレスの話は、話で聞いたりとか、「これ見てみ」って言われて振り返って見るぐらいのところを、当時、中学生とか高校生だったりしたから、大吉さんとトシさんが。その時に友達とどんな話してた。テレビでやってない試合があるから、「週プロと想像だったんだよ」つって。「そんなことで盛り上がります?」つって。「それ、でも絶対楽しいっすね」つって。そうなんだよ。紙の写真と文字だけで、どういう試合だったかを友達と喋って膨らむと、どこどこのレンタルビデオ屋にあるらしいつって、チャリで何時間もかけて行って借りて見たら、友達と話してる試合のほうが盛り上がっちゃってたから、「あ、こんな感じだったんだ」。「でも、それ、めっちゃ楽しいっすね」つって。「いやあ楽しかったって」言ってた。「夢ですもんね、試合が」つって。「そうなんだよ」みたいな。

春日:うん、そうね。そうなんだよね、たぶんね。

若林:だから、若林が北斗さんのこととかいじってたりするのヒヤヒヤしてたもん、みたいな。北斗晶の現役を見てるからみたいな。

春日:まあね、そうなんだよなあ。

若林:コストコの人みたいな感じで言ってんの、よく言うなみたいな感じだったもんみたいな。

春日:そうかもね。本当に昔からのプロレス好きの人は。確かに(笑)。

若林:プロレスの話とか嫌がられるじゃん、若い人の前だと。

春日:まあ、そうだね。そうかもね。わかんない話してね。

若林:俺、近年何年かな、ビール3杯飲んじゃったもんね。

春日:わあ、珍しいですね。

若林:飲めない俺が。楽しくて。

春日:なるへそ。

若林:おじさんとプロレスの話ができる。誰にも迷惑かけてないっていう状況が。

春日:まあ、そうだよね。みんな全員好きなわけだしね。

若林:BSで流してほしいな。あのまんま(笑)。

春日:(笑)いやいや、いける。BSってそういう感じだからね。そうだね。そうだろうね。今みたいにSNSとかネットで見れるような感じじゃないからね。動画ね。プロレス。試合の。

若林:そうか。そういうことか。

春日:そうですよ。

若林:想像。

春日:想像と噂と。それこそプロレス裏ビデオつって、アンドレ対前田みたいな試合だったら放送もされない。どっかに映像が存在するっていう。どうやったらそれが見られんのかみたいなね(笑)。そういう時代ですよね。

若林:そうか。

春日:今も面白いけど、昔はさらに謎めいた(笑)ものだったからね。

 

若林:でも、なんかすごかった。舞台監督さんもいて、作家さんみたいな人もいたもんね。多分。

春日:ああ、打ち上げにね。結構な人数。1つお店貸し切ってね。

若林:ライブにああいう札とかがパッて出てくるとかも吉本ならではの感じしない?

春日:そうなんだよ。

若林:な?

春日:そうね。

若林:舞監さんに聞けば何となく教えてくれるっていうか。どういう感じで出ていくとかも。って感じだったよね?

春日:そうね。そういう舞台のプロが。

若林:水道橋にあんなのパンとオープンしちゃうのはすごいよな。

春日:そうね。

若林:春日シアターみたいな作ったら。シートの柄が、遠くから目を細めて見たら春日の顔になってるみたいな。

春日:(笑)必要あんの?それ。劇場のシート。別に。

若林:(笑)

春日:(笑)

若林:KSSシアター。

春日:KSSシアター?

若林:うん。

春日:規模は20~30人ぐらいになっちゃうかもしんないけどね。

若林:(笑)(中野)twlじゃん、それは。

春日:本当twlのオマージュみたいになっちゃうね。IMMシアターからじゃなくて(笑)。それは無理でしょう、それは。

若林:それは無理か。

春日:うん。なかなか。

若林:なかなかな。

春日:個人なんてもちろんだし、事務所としてもなかなかね。持ち小屋なんて。

若林:無理だと思うよ。持ち小屋なんて。

春日:持てないわけですからね。

若林:ねえ。すごいよな、あれ。やっぱ規模が。

春日:そうね。そこに出られた。ここぐらいしかなかなか出られるとこないって言ってたね。吉本もね。

若林:あ、そうなんだ。

春日:ほかの事務所の芸人が。

若林:事務所が違うってこと?

春日:うん。なんて言ってたから。

若林:へえ。

春日:ほかはなかなか難しそうだみたいなね。

若林:そりゃそうだよね。芸人さんの数があんなにいたら。貴重だよな。あのランクの人たちのネタ見るんだったら、ルミネとかのチケット買うしかないもんね。俺たちが見たいと思ったら。

春日:そうね。で、この3組が揃うことはなかなかないでしょ。

若林:確かにな。メインを張れる人たちだから。

春日:そうね。張れる人だから、バラバラに出るってことが多いだろうからね。

若林:はいはいはいはいはい。いやあ、すごいな。本当にすごいな。

春日:そうね。本当にターニングポイントになるんじゃないですか。何年後に振り返って見たら。

若林:なる。相当なると思うよ。私が袖から見たもの。

春日:うん。まあ、そうだね。

若林:いやあ、すごかったな。

春日:楽しかったですよ。