オードリーのオールナイトニッポン 2023-05-20
若林:いやぁ、もう、マシンガンズが準優勝。すごかったよ。楽屋がさ。『マシンガンズ西堀(亮)のオールナイトニッポン(R)』っていう、西堀がもうずっと恨んでる番組があって。それをやったのが石井ちゃんで。
春日:はいはいはい。そうね。結構前だよね。
若林:どっちかって言うとね、我々はマシンガンズと付き合い長いっすから。
春日:いや、そうよ。
若林:マシンガンズって、俺たちがケイダッシュステージに入る時に、マシンガンズとU字工事と俺らが、3組のうち1組だけ獲ろうってケイダッシュがしてて。
春日:そうそう。らしいんだよね。
若林:よく、3カ月ぐらい3組で新人コーナーみたいのに出てて、結果的に、俺たちが「これ、どうやったら事務所に入れるんだろうね?」っつって、ケイダッシュの社員さんに「どうやったら入れるんですか?」って聞いたら、「入りたい? じゃあ、いいよ、入って」って言われて。「そんな感じで入れるんだ」って思ったんだけど。それを聞いてくる待ちみたいな。入りたい気持ちがある人を入れようとしてたみたいで。先にたぶんU字工事がテレビに出始めたの。
春日:ああ、そうだったっけね? オンバトとかなのかな? 何だろうね。
若林:オンバトとか。で、その後、マシンガンズもちょっと『エンタ(の神様)』とかで売れてって。
春日:そうそうそう。MAXめんどくせえね。
若林:TBSで3組だけで番組とか始まったり。ハマカーンとやってなかったっけ? 違うか?
春日:あれ、マシンガンズ入ってたっけ?
若林:TBSの3組ぐらいだけでやってる番組で。
春日:深夜のね?
若林:うん。
若林:マシンガンズは絶対に入ってた。
春日:ああ。なんかあったような気がする。
若林:その事務所の社員が「ああ、オードリーを取らなければよかった」っていうのをそのたんびに言うっていうのが恒例の流れになってたのよ。
春日:ああ、あったねー。ハズレ引いたみたいなね。三択間違えたみたいな。
若林:社員さんに気をつけてほしいのは、忘れないっすからね。そういうのは。
春日:(笑)。いや、そうだね。たしかに。
若林:そんなことをずっと言われてた時があって。
春日:20年ぐらい前だよね。
若林:でも俺、マシンガンズって、すごいしゃべりかけてくれたんだよな。俺、全然しゃべる人いなかった時から、シアターDでライブ終わった後、俺が本当に誰とも一人もしゃべらなかった時期に、滝沢さんにステーキのくいしんぼに誘われて。2人でハンバーグ食ったもんね。
春日:へえー!
若林:で、小説の話したの。小説が好きで。俺が楽屋でたぶん小説を読んでて。俺は変なことだと思ってなくて。それもヤバいんだけど。今思うと。だから「本、好きなの?」みたいに滝沢さんが話しかけてくれて。俺、ステーキのくいしんぼに行ったんだよ。センター街の入口の。
春日:ああ、あるね。渋谷のね。
若林:そう。
春日:へー。あ、そう。
若林:西堀さんはもう……西堀さんていうか、ずっと「西堀」って言っているんだけど、よく考えたら、結構先輩なんだよね。
春日:先輩だよね。今日も「芸歴何年」みたいに言ってたけど、「あ、先輩だったわ」と思って。
若林:なんか長かったよね。たしか。俺らよりは。
春日:そうだね。同じような感じでライブに出たりとかしたけど。確かにちょっと先輩だったような気がするよね。だから話しかけてくれたんだろうね。滝沢さんも。
若林:そうか。2人とも優しいイメージあるよね。
春日:いや、そうだね。
若林:それで、結局『漫才米騒動』っていうライブをさ、あれ、誰が主催してたんだろう?
春日:あれ、清和さんよ。エルシャラ(カーニ)の清和さんが、本当に人気のない……(笑)。
若林:流れ星とか三拍子とか、それこそハマカーンがオンバトとか出てて、みんな人気があって。
春日:そうそうそう。
若林:「人気がない」っていうか、「実力がない」だけどね。俺たちの米騒動は。
春日:はいはいはい。だから、そっちはそっちでナントカ戦隊みたいな。オジンオズボーンとかもいたのかな?
若林:それでお客さんが入っていたんだよね。
春日:そう。人気もあるライブがあったのよ。ナンチャラ戦隊みたいな括りの。それに対抗して、みたいな。そっちがやっているんだったらつって清和さんが……。
若林:いや、ちょっと未来の話しろよ、お前!
春日:いや、もうそれは無理よ。
若林:無理?(笑)。無理(笑)。
春日:それはもうギブアップ。タップ、タップ!(笑)。未来の話は無理だって!(笑)
(中略)
若林:それで、『漫才米騒動』というタイトルは春日が考えて。
春日:そうそう。
若林:春日はその時からイジられキャラみたいな、まあ、みんなに愛されてる感じで。(タイトルが)決まらなくて。あれ、どっかのファミレスとか喫茶店じゃなかった?
春日:あれ、新宿の青梅街道沿いのなんだ? 西新宿のあそこの……
若林:ベローチェ?
春日:いや、ジョナサン。今もあるでしょう?
若林:よく覚えてるね。
春日:覚えてる、覚えてるよ。結構でかめの半円みたいなテーブルがあったのよ。四角じゃなくてあるじゃん。みんなでウワーッとこの……
若林:忘れろ! そんな話。
春日:(笑)忘れないし、過去の話をさせてもらいたいよ、ほんとに。
若林:マシンガンズとエルシャラとナイツと俺らと、みたいな感じだったよね。
春日:あとなんだっけな、もう一組。名前ど忘れしちゃったな。
若林:でも、なんかすげぇ楽しかったな。あのライブ、すげぇ楽しかったな。
春日:楽しかった。
若林:それで、半円のジョナサンで春日が……。ライブのタイトルが決まらなくて。
春日:そうそう。ずっとライブの名前何しようかなつって。
若林:春日が決めればいいんじゃないの?つって、「米騒動っすね」みたいな。「漫才米騒動。なんか米騒動感あるね、このメンバー」みたいになって、すごいみんなでしっくりきた、みたいで決まったの覚えてる。
春日:ああ、でも、たしかに。名前をみんな考えてる時に、私、何も考えてなかったけど、急に振られたもんだから、言ったら、それがいい、みたいな。そうだ、結構やってたよね?
(中略)
春日:だから、ちょっと人気がない、みたいなね。各事務所の。
若林:そうそうそうそう。
春日:女子人気がない、みたいな。
若林:女子人気がないつったって、実力がなかったんだから。
春日:そうか(笑)。
若林:ナイツは、みんな信じられないぜ。M-1の審査員ですよ。塙くん。面白くなかったんだから。
春日:いや、そうね。
若林:もちろんナイスミドルはその先頭を走ってたけどね。
春日:うん。
若林:マシンガンズだってそうですよ。
春日:そうそうそうそう。そうよ。
若林:あれはすごかったな。
春日:集まってやって。
若林:あれ、なんだったんだろうな。でも、すっごい盛り上がってたよね。
春日:盛り上がってた。
若林:そういう触れ込みで始まるから、ネタも受けやすかったよね。ああいうネタやってたけど。もう“春日”になったよね? その時は。
春日:“春日”になってたと思う。
若林:「春日になってた」って、春日は春日なんだけど、あのピンクベストのね。
春日:いわゆるね。そうだね。今の漫才やってたよね。
若林:そうだ、今の漫才やってたわ。で、なんかね、結構みんなね、モテない、陰キャっていう言い方も今は違うか。何だろう。まあ、1軍じゃないという感じ? いわゆる。
春日:そうね。あと、その当時からしても、我々というよりも、エルシャラさんとかは結構ライブシーンとかでもちょっとお兄さんというかね。おじさんの年齢(笑)ぐらいだったよね。
若林:うんうん。みんなね。
春日:そう。若手に混じって出てるとちょっとイジられるような感じの。
若林:俺、あのライブはすごい楽しかった。打ち上げに珍しく参加してたの。毎回。自分ではね、俺にしちゃしゃべってるつもりだったんだけどね、飲み会の最中に、今でも覚えてる。西堀さんが「お前、このライブの打ち上げでしゃべらなかったら終わりだぞ」って言われたの。
春日:(笑)
若林:いや、しゃべってます。しゃべってる、みたいな感じだったんだよね。
春日:なるほど。西堀さん的には、それでも少なかったんだね。
若林:あ、米騒動?
春日:え? チラシあった?
若林:漫才戦隊ネタレンジャー。三拍子、チーモンチョーチュウ、ハマカーン、エレファントジョン、オジンオズボーン、キャン×キャン。すごい人気だったよね?
春日:うん。
若林:流れ星は入ってないのか。
春日:入ってないんだ。
若林:いや、人気あったなぁ、このメンバー。
春日:(笑)
若林:2007年7月だって。
あ、漫才米騒動の。ヴィンテージ、エルシャラカーニ、えんにち、オードリー、ナイツ、ラブドライヴ。え、マシンガンズ入ってないじゃん。これ、たぶん途中から入ったんだ、マシンガンズが。
春日:そうかもね。
若林:いたんだよね、絶対。マシンガンズ。
春日:いたと思うけどなぁ。
若林:ゲストじゃないよね? ゲストだったのかなぁ。
春日:うーん、どうだろう。いたような気がするけどね。
若林:ねえ。いたような気するよ。だって、ネタレンジャーのほうには入らないもん、マシンガンズは。
春日:入らない、入らない。どっちかだから。
若林:あ、新しいのきた。7組になったんじゃないの? だから。
春日:ふえたのか。
若林:マシンガンズが入ったんだよ。ぽいなってことで。
春日:なるへそ。
若林:すごいね。
春日:「異色漫才師6組によるライブイベント!」だって。ああ、そうそうそうそう。
若林:上映・公演は終了しましただって。渋谷文化プロジェクト。当日券1500円、前売り券1300円。
若林:いやぁ、マシンガンズなー。すごい一緒だったよな。オーディションとかもな。
春日:一緒だったねー。
若林:西堀とくじらとトークライブとかやってて。それで、西堀さんが……西堀くんが、あれだったのかなぁ。あれ、何だったんだろうなぁ。絶対、本人は覚えてないと思うんだけど。よく飲んでたの。
春日:うんうん、そうだよね。
若林:俺の中では、西堀くんて、頭いいのよ。
春日:うんうんうん。
若林:結構みんなでああだこうだ、飲んでて話が決着つかなかった時に、お兄さん頭いい意見みたいな。「こうなんじゃないの?」みたいな言って、「たしかにね」みたいな。あと、実力があるっていうか。負け顔もすごくできるし、突っ込めるし、みたいな。だからずっとこう、俺たちって交友範囲が狭いからさ、テレビで「共演したいな」みたいに思うじゃん?
春日:はいはいはい。
若林:だから、そういう繋がりも大事にしたくて、すごい飲んでいたの。ある日さ、ベロベロになって西堀くんが来てさ。幡ヶ谷の居酒屋。俺とかゴンちゃんとか、誰がいたか、ちょっと忘れたけどさ。あれ、ストレス溜まってたんだろうな。全員にキレ始めてさ。
春日:なんで? 急にでしょ?
若林:ゴンちゃんがまず、「ボディーアートできれば、もう売れる、売れないは考えてない」みたいな。「売れるのは無理だと思った。だからボディーアートを営業でやっていければいいって最近考えてる」みたいな。「お前かっこつけんなよ!」。
春日:えっ?
若林:ベロベロで来て。準優勝した後にこんなネガキャンしたら申しわけないけど。これ、事実だから。本人は忘れてると思う。「かっこつけんなよ、お前! じゃあお前、売れたいって言ったら断るのかよ!」。で、ゴンちゃんもびっくりしちゃって。「でも売れることは……」「売れたいんだったら、売れたいって言え!」みたいな感じで。
春日:なるへそ(笑)。
若林:で、俺が「まあまあまあまあ……」みたいに言ったら「お前もだよっ!」
春日:えっ? 何を怒られるの?
若林:「お前は、いっつも自分が正しいみたいなしゃべり方するな!」。
春日:また違ったキレ方なんだね、ゴンちゃんとは。
若林:「西堀くん、違うのよ」みたいに俺が言ったら「違くないんだよ! いい! もういいよ!」つって。「ちょっと今日はもう帰ろう。みんな」。
春日:(笑)お開きになっちゃった。
若林:俺は実力があるって絶対芸人ってみんな言わないじゃん。
春日:うんうんうん。
若林:言わないけど、そういう時に出るっていうか。なんか「苦しそうだな」と思ったの。
春日:ああ。見てて。
若林:うん。だってさ、西堀くんて、みんなに先回りして気づく人だったりするのね。だから、ポテンシャルは高いけどっていう時って、その人は苦しいと思うの。
春日:なるへそ。なんかイマイチこうね。
若林:だから、俺が何気なく収録であったこととかしゃべるのもストレスになってたのかなとか思って。
春日:なるへそ。
若林:「こういうことがあって、こういう展開になって、誰々の一言で……」とか、俺がしゃべるだけで偉そうだったのかな?って俺も反省しちゃって。
春日:それはあるかもね。
若林:俺、すごい自分が正しいと思ってしゃべってるんだな。第三者から聞いたらって。俺、ショックでさ。
春日:(笑)気づいてなかったから。自分で。
若林:でも、そんなふうにしゃべってるんだろうなって思って、それから飲んでないんだよね。
春日:いやいやいや(笑)。そんな終わり方なの? この話。それからまた会って、お互い反省して、またちょっと距離が近くなったとかじゃなくて、飲んでないんだ、もう。
若林:いや、それは、何だろうな? 好きだからこそなんだよ。
春日:ほう。どういうことよ?
若林:俺、好きなのね。昔からマシンガンズの漫才が。今こうやって準優勝になって言うことじゃないけど。ラストイヤー、2007年ぐらいじゃなかった? マシンガンズって。
春日:ああ、そうかもね。
若林:2008だったかなぁ。2008ぐらいで。だから俺らが敗者復活した時だったのかな? それで、マシンガンズも準決に行っていたんだよ。2007か8だと思う。マシンガンズがラストイヤーって聞いていて。俺らが敗者復活の発表前じゃん? で、マシンガンズがネタ終わったのを大井競馬場の上の、競馬場の予想ルームみたいなところから見てるじゃん?
春日:はいはいはいはい。みんなね。
若林:なんかすごい、あれすごい、『イカゲーム』だよな、あの環境な。ガラスじゃん?
春日:たしかにそうだね。
若林:あれが段になってるんじゃん? で、予想をするからテーブルがあるんだよ。みんなそこで着替えて、バッグとか置いて、見てるんだよね、上から。
春日:次のチャレンジャーは誰だ、みたいな。そうだね。
若林:最後のラストイヤーの漫才を見届けて、感極まったりしてたのよね。別に言わないけど。
春日:うんうんうん。
若林:で、俺とくじらさんと西堀くんとトークライブをやっても、俺とくじらが不毛な言い合いとかになったら、西堀くんが最後突っ込んで落とす、みたいな。大人の意見で。だから、若林が「今日、収録でさ、こういう流れがあって……」みたいなの、やっぱりムカつくよなって思って。
春日:いやぁ、腹立つね、それはたしかに(笑)。
若林:(笑)お笑いの話じゃん、しかも。
春日:はいはいはいはい。
若林:俺も生ぬるいことを言ってるんだと思うの、たぶん。だからそれがずっとストレスだったんだなと思ったら、俺、ショックでショックでさ。
春日:(笑)
若林:でも、本人はそういうお酒の飲み方もありの人だから、忘れてると思う。
春日:なるへそ。それがその時に爆発したというね。
若林:そうそうそうそう。でも、電話とかLINEとかはするから、結婚とか、子供が生まれるたびに、「若林が女の子の親ってなんか信じらんないな」みたいなLINEとかくれたり。
春日:はいはいはい。仲はいいんだね。
若林:っていう繋がりはあったんだけど。
春日:なるへそ。そのマシンガンズがね。マシンガンズさんが。そうだね。滝沢さんもむつみ荘に夜な夜なTENGAを取りに(笑)。
若林:あったねー。あった。
春日:家、近いから(笑)。
若林:ネタライブで出てくれた時は、マシンガンズと安心して飲んでたのよ。いっぱいいるから。だから俺もすごい気をつけてた。テレビの収録の話しないように。
春日:(笑)
若林:あと、自分が正しいみたいなお笑い論を居酒屋で、西堀くんの前じゃなくても気をつけるようになって。
春日:(笑)
若林:そういうのショックじゃん?
春日:そうね。
若林:正しいみたいじゃなくて、こういうことがあったっていう話にしよう、みたいな。
春日:報告ぐらいね。
若林:分析とかはやめて。まあ、そういうのが楽しい時もあるんだけど。
で、西堀くんは俺側で飲むんだよね。で、滝沢さんは春日側で飲むみたいな。
春日:そうそうそうそう。大体分かれるからね。コンビというのは。
若林:ネタの話をする人は俺側みたいな感じに分かれて、「なんか今日、新しいことに挑戦してたね」みたいな話してたの。そしたら向こうで、「自分磨きの時に、その瞬間に最高潮の時に机から飛び降りると気持ちよさが倍増するよ」みたいな会話が聞こえてきて。ルシファー(吉岡)と滝沢さんと春日で。もう俺、解散しようと思った。
春日:なんでよ? めちゃくちゃ盛り上がったよ。ちょっと高めの押入れから飛んでみたりとかさ(笑)。
若林:で、滝沢さんがさ、「TENGAっていいよな!」みたいな感じでもらいに来たって言ってたよね?(笑)。
春日:そうそう。「うち(むつみ荘)ね、風呂なしだから。TENGAを使えない。ベタベタになるから。使いたいんだけど使えなくて、押入れに袋にパンパンに入ってるんですよ」って言ったら「それ、もらっていいか?」。
若林:(笑)
春日:「まあ、別にいいですけど……」「取りに行く! 取りに行く! 取りに行くからさ! 明日でいいか?」(笑)。「まあまあ、いいっすよ。じゃあ、まとめておきますわ」とかって。で、渡して。で、隣の部屋も物置になっていたから、隣の部屋とかいろいろ片付けてたら、また出てきたのよ。同じぐらいの量が。で、また次のネタライブの時に話したら、「まだあんのか? ちょっとまだ残ってるけどさ、もらいに行っていいか?」つって(笑)。「まあ、いいっすけどね」とか言って。1回目の時は夜、家にいたからあれだけど、その時(2回目)は「ちょっと明日いないんすよね?」っつったら「とにかくすぐ、明日取りに行きたいからさ。ドアの前に置いといてくれ!」って言って。
若林:(笑)
春日:TENGAの塊をドアの前に置いといて、私、家に帰ったらなくなってたけどね。やっぱりね。滝沢さんが持って帰ったんだなあって(笑)。
若林:ネタライブに出てくれてたから。
春日:そうそうそうそう。
若林:でも、俺は好きなんだよな。マシンガンズの。一番、おじさん漫才が上手かったよね。
春日:うんうん、いや、そうだね。
若林:上手かったっていうか、やってたというか。
春日:うん。ネタというか、なんというか。
若林:やっぱり『THE SECOND』だから。
春日:すごいね。
若林:だからあれで舞台に立ってきてさ、しかも、ちょっとアドリブっぽいやり取りも多いからさ。ネタというか、まあ、漫才だよね。続けてる時に「あれ?」って思った時にすぐそれをキャッチしてさ。「あれってこういうことですよね」って客にちゃんと抑え直す。で、笑いが来るみたいな。
春日:ごまかさないというかね。
若林:ごまかさない。
春日:なんか「あれ?」って思っても、私だったら「ヘヘ、ヘヘ」って言って終わっていくけど、ちゃんとそれを片付けて行くもんね。
若林:すごかったぜ。本当、有馬記念のウインズみたいになっていた。準決勝の発表の時。楽屋が。さっき前室が。
春日:ああ、そう。そちらの。それで盛り上がってたのね?
若林:そうそう。「どうなの? どうなの?」って言いながら(笑)。
春日:なるへそ。
若林:すごい。でも、みんな実力者でキャリアがあるから、ネタ以外のトークがどっしりしてるね(笑)。
春日:いや、そうね。
若林:で、M-1だとちょっと違うのかもしれないんだけどさ、マシンガンズが2本目の時にさ、それまでの空き時間を冒頭で入れてくるんじゃん。あれはベテラン漫才師だよね!
春日:そうね。その日のやつをもう入れてくるしね。
若林:それも嫌らしくないじゃん。それが別にクリンチじゃなくて。ちゃんと攻めになってたというか。マシンガンズだな、あれは。
春日:うん。いや、すごい。今日、夕方ぐらいにフジテレビで収録があってね。行って、ちょうど『THE SECOND』と同じだった。本社だったから。マシンガンズの楽屋があったから、ちょっと行ってみようかなと思って。でも、本番前、3時間ぐらい前だったけど、どういう感じになっているかわかんないじゃない?
若林:俺も、なんかちょっとトラウマになってて。こういう大きい大会でファイナリストになるじゃん。その時に、ちょっとも申しわけない、名前を出すけど、ルシファーに毎回「頑張って」って。優勝候補だったりしたじゃん、ルシファーって。
春日:うんうん。R-1ね。
若林:だから、「俺が頑張ってって送ると優勝しないのかな?」みたいに気にしちゃってて。ザ・ギースもそうだけど(笑)。
春日:(笑)はいはいはい。
若林:そんな別に影響力はないと思うけど。そういうことってあんまり言わない方がいいのかなとか、すごい迷ってたけど、マシンガンズにやっぱり連絡したいなと思って。行ったの? それで。
春日:で、集中してたりしたら申しわけないじゃない。余計な気を遣われても。で、結局行かなかったのよ。したら、こっちの収録が終わって、1時間半後? 2時間近く後かな? クロークのところに行ったら、ちょうどマシンガンズの2人がスタジオに向かうところでぐらいだったのかな?
若林:おおーっ!
春日:みんな移動中。わちゃわちゃなってて、マシンガンズもいるのかな?と思ったら、ちょうど会って。で、西堀さんとかに「おはようございます」って言ったら「おう!」みたいな。全然緊張してない。
若林:みんなそうだったね。
春日:そう。滝沢さんも「ああっ!」とか言って。「見てますんで」みたいな。「頑張ってください」とか言いづらいじゃん?
若林:そうなんだよな。
春日:「楽しみにしてます」ぐらいの。「ああ、ありがとうね!」とか言って。滝沢さんが「この間も『あちこち(オードリー)』で話出してくれてありがとうね!」みたいな。したじゃない?
若林:したした。酒井ちゃんがね。
春日:そうそう。「ちょっと行ってくるね!」みたいな。なんか普通にライブに出るぐらいのさ。もっとガチガチになってるかと思ったらさ。でも、ほかのところもそうだった。三四郎とかも普通だったし。
若林:三四郎もすごいな。
春日:うん。いやいやいやいや、M-1とはちょっと違う感じだったね。
若林:だって、採点の時、仲いいもんね。みんな。「素敵な人たちだな!」と思った(笑)。
春日:(笑)
若林:おじさんに芸人ってこうあるべきなんだなっていうのをすごく見たというか。
春日:うんうんうんうん。
若林:自分の戒めにもなったというか。
春日:いやいや、そうね。
若林:粋なことをすればよかったじゃん。TENGAつながりがあったら、サクッとTENGA買いに行って、マシンガンズの楽屋のノブにTENGAを差しとくとか。
春日:(笑)
若林:ノブの把手のところにTENGAを差しておく。
春日:いやいや、そんなのさ……。
若林:それこそ一番のエールだよ? 滝沢さんにとって。TENGAが一番頑張れるんだから。滝沢さんが。
春日:(笑)。たしかにね。でもやっぱりほかの人の目もあるしさ。「あそこの、なんでTENGA差さっているんだろう?」って。
若林:TENGAのカップの横にスタバみたいにメッセージ。頑張ってください。
春日:(笑)
若林:『THE SECOND』頑張ってください。♡とか最後書いて、ニコニコしたマークにすれば。
春日:いたずらじゃないと思われるね。
若林:そしたら言ってくる。滝沢さん、終わったら「春日ありがとう。TENGAな。あれ、嬉しかった」。
春日:「あれのおかげで決勝に行けてな」って。
若林:「気持ちよかった、あれ」つって。
春日:「今日も家に帰ってすぐ使うわ!」みたいな。
若林:(笑)
春日:次ね。次回またファイナリストになった時はそうしよう(笑)。楽屋のノブにTENGA差しておこう(笑)。
若林:(笑)いやぁ、すごいな! マシンガンズ準優勝、嬉しいな!
春日:うんうんうんうん。いや、本当だよね。
若林:酒井ちゃんも喜んでるんじゃない?
春日:そうじゃない? 太田プロの後輩の子たちは喜んでるよ、これは。