駆け抜けてもぐら

 

空気階段の踊り場 2019年4月5日

 

水川かたまり:こんばんは。空気階段の水川かたまりです。

鈴木もぐら:鈴木もぐらです。

水川かたまり:「空気階段の踊り場」第103回、この番組は若手芸人の我々空気階段が人生のためになる情報をお送りする教養バラエティでございます。

鈴木もぐら:よろしくお願いしまーす。

 

  

水川かたまり:この間さ、夜お花見して、ちょっとほろ酔い気分で家帰ってテレビつけたら『ガキの使いやあらへんで』をやってて、観てたら、銀杏BOYZの峯田さんがゲストで、企画が、峯田さんが自作の、自分の体験談とかをカルタにしたものをメンバーの皆さんと一緒にやるという企画だったんですけど、それを僕観てて。

したら、1枚のカルタで「再会して感動したぜ とあるファン」という読み札があって、それについて峯田さんがしゃべるんですけど、言ったら、それが10年前ぐらいに、銀杏BOYZのライブ、全部来てたぐらいのファンの子がいたんだけど、しばらくして会わなくなって、元気にしてんのかなあ?って気にしてたら、去年久々にメールが届いて、「実は今、吉本で芸人をやっていますと。今まで黙ってたんですけど、自分がいっぱしになって単独ライブとかやれるようになるまで峯田さんに連絡しちゃいけないと思ってたんですけど、今度、単独ライブをやるので観に来てくれませんか」っていう連絡が届いて、観に行ってきたと。ルミネtheよしもとで。「お客さんパンパンですごい面白くて感動しました」という話をしてて、「その芸人が空気階段の鈴木もぐらなんですけど」っていう話をしてて(笑)。

僕はもちろん知ってましたけども、その話に関して。去年、単独来てくださいましたし、知ってたんですけど、結局、その話を知ったのって単独当日だったんですよね、去年の。

鈴木もぐら:はいはい。そうでしたね。

水川かたまり:僕にその話をするタイミングって絶対あったはずではあるんですよ。僕も結構好きだし。去年の単独ライブのエンディングでかける曲を銀杏BOYZの『恋は永遠』に僕がしたんですよ。

鈴木もぐら:そうです。

水川かたまり:僕が「エンディング曲、銀杏の『恋は永遠』でいい?」って言ったら、もぐらは「あ、うん、いいよ」っていう会話があったんですよ。なんでその時言わないの?と思って。うそ!絶対に言うじゃん、普通!

鈴木もぐら:いや、だから、すごく銀杏BOYZ好きです、僕は。

水川かたまり:たぶんそうですよね。初耳ですよね、リスナーの皆さん。今日から3年目に突入しましたけれども、この2年間、銀杏BOYZのギの字も出てなかったから。

鈴木もぐら:はい。とんでもなく好きです。

水川かたまり:たぶん『ガキ使』観た人はびっくりだと思いますよ。

鈴木もぐら:そうですよね。

水川かたまり:なんで言わなかったの?

鈴木もぐら:俺が中途半端な状態で「銀杏BOYZの峯田さんがすごく仲よくさせてもらって」みたいなことを言うことによって……。

水川かたまり:今の僕らの現状で。

鈴木もぐら:そうです。言うことによって、なんか銀杏BOYZに迷惑がかかったりとかもヤだし、借金600万の面白くねぇ奴が聴いてる音楽、みたいな(笑)。

水川かたまり:クソが聴いてる音楽ってなっちゃったら。

鈴木もぐら:みたいなのもヤだし、そういうふうに思われるのもヤだし。あと、なんか、俺らみたいなもんが銀杏BOYZという名前を出して注目される、みたいなのもイヤだというか。それもなんか違うなと。だから、そういうの関係なしに、いっぱしになって共演できたら嬉しいなという思いはあったんですよ。俺の中でね。

水川かたまり:カッコいいな(笑)。

鈴木もぐら:いやいや(笑)。でも、今回は峯田さんが、峯田さんのほうから俺の名前を出してくれましたんで、こちらをお送りしようと思います。

「駆け抜けてもぐら~僕と銀杏の青春時代~」♪

 

というわけでね、私が銀杏BOYZがものすごい好きで、どういう青春を送っていたのかという話を今回はさせていただこうと思います。それは峯田さんがおっしゃってくれたから。

水川かたまり:すっごい、何?「駆け抜けてもぐら」(笑)。

鈴木もぐら:『駆け抜けて性春』という曲があるじゃないですか。

水川かたまり:ありますよ、もちろん。

鈴木もぐら:それは俺からしたら、峯田さんがもう言ってくれたから、全部乗っかりますよ。

水川かたまり:「駆け抜けてもぐら」に(笑)。

鈴木もぐら:「駆け抜けてもぐら」にしちゃいましたよ。

水川かたまり:すっごい、今日、ディレクターの越崎さんとの打ち合わせが長かったんだよ。越崎さんも大好きだから。本当に長くて、僕、チョー待たされてて。まだですか、まだですかって1時間半ぐらい待たされて(笑)。何の曲かけようかとか考えてたんでしょう?

鈴木もぐら:「この曲が好きで」とか、そういう話にもなっちゃうからね。

まずね、どうして銀杏BOYZを聴くことになったのかというきっかけですね。

きっかけは、中学2年ぐらいの時に、『さくらの唄』というGoing Steadyのアルバムがあって、銀杏BOYZの前身バンドです。

水川かたまり:そうですね。

鈴木もぐら:そうです。Going Steady。そこの『さくらの唄』を聴いた時に、ものすごく俺は衝撃を受けてしまったわけですよ。そのCDを聴いてね。彼女もできねぇ、モテねぇとか、悶々とした、デブだしとか、卓球部だしとか(笑)、田舎に住んでるし、東京まで何時間もかかるし、みたいなのとか、全部そういうのが、なんかいきなり味方ができた、みたいな。味方じゃないかな。何だろう。同士じゃないけど、なんかね、俺は感じたわけですよ。俺は『グレープフルーツムーン』という曲がすごい好きなんだけど。

それで、俺は「高校生になったら自分でバイトして学費払え」というのは言われてたから。

水川かたまり:あ、言われてたの?

鈴木もぐら:親にね。

水川かたまり:高校の時点で。

鈴木もぐら:そう。だから、学費だけじゃなく、たくさん働いて、俺はライブとかも観に行くんだという思いでいたんだけれども、Going Steadyが解散するんです。中学3年の1月に。めちゃくちゃヘコんで。ただ、そこから銀杏BOYZ結成がものすごい早くて、まだ最初は峯田さん1人だったんだけれども、止まらずに銀杏BOYZに俺は行くぞっていうので、銀杏BOYZというバンドが始まって、俺も高校生になって。

したらさ、同級生にさ、リュウタ君という俺の同級生で銀杏BOYZが好きな同級生がいるんだけれども、その子とバイトも一緒で、焼き肉屋で働いてたんだけどさ。給料出て、一緒にライブ行こうつって約束して、初めて高1の終わりぐらいに2人で行ったの。そこで生で観て、やっぱ俺の味方が、俺のことわかってくれる人が目の前にいるぞというのがすごく嬉しくて、で、通い始めたわけです。

でも、途中でリュウタ君がバイト辞めちゃって、だから、リュウタ君、なかなか誘えなくなって、俺1人で通ってたの。高校時代ね。

水川かたまり:バイトして、ライブ行って。

鈴木もぐら:バイトして、ライブ行って、みたいな。で、通う度に出待ちとかしていってさ。そしたら、峯田さんが顔を覚えてくれて。

水川かたまり:あ、また来たのか、みたいな。

鈴木もぐら:そうそう。「おー、もぐらじゃん」みたいな。

水川かたまり:その時は“もぐら”なの?

鈴木もぐら:その時も“もぐら”なのよ、俺。

水川かたまり:その時、“もぐら”だったの?(笑)

鈴木もぐら:その時も“もぐら”なんです。

水川かたまり:そうなの?!

鈴木もぐら:そう。というのも、銀杏BOYZのオフィシャルサイトの中に掲示板があるんですよ。そこで、みんな自分の名前をつけて、要はハンドルネームをつけて、みんなで、今日はこういう曲順だったとか、そういう情報交換とかするんだけど、その名前が俺“もぐら”だったの。その時から既に。

水川かたまり:あ、そうなんだ。

鈴木もぐら:そうそうそう。もちろん言われたけどね、峯田さんには。「なんで“もぐら”なの?」(峯田さんに寄せたしゃべり方で)

水川かたまり:はははは(笑)

鈴木もぐら:「どして?」ていって。「というのも、僕が朝なかなか起きれなくて、母親に「おまえ、もぐらに似てんな」って言われて、そこから“もぐら”になったんです」みたいな。

水川かたまり:はははは(笑)

鈴木もぐら:「母親から“もぐら”って呼ばれてんの?」みたいな。

水川かたまり:はははは(笑)

鈴木もぐら:「はい」つって(笑)。

そういうモヤモヤを抱えながら、ライブで発散するけど、地元に帰ったら、田舎でなんもねぇーし、彼女はいねぇーし。

水川かたまり:将棋部だし。

鈴木もぐら:将棋部だし。将棋部の大会も出れねぇーし。

水川かたまり:あはははは(笑)

鈴木もぐら:先生に「弱ぇから出んな」って言われて。何一つ俺青春できてないじゃないか、みたいなふうで、またモヤモヤが溜まり、その黒いものをまた吐き出しにライブに行き、ということを繰り返してて。

そしたらさ、横須賀にね、かぼちゃ屋というライブハウスがあるんですよ。銀杏BOYZが「世界ツアー」という全国ツアーを回ってて、俺が高2の時だね、そのかぼちゃ屋に観に行ったの。ちょっと早めに着いたんですよ。かぼちゃ屋にね。雨がすごい降ってて、その日。金もないから、どうやって時間潰そう…と思って会場の前をとぼとぼ歩いてたら、傘差してたら、したら峯田さんが前から来て、たぶんリハ終わりとかだったと思うんだけど、したら「あれ?もぐらじゃん」みたいな。「あ、おはようございます」「どうしたの?」みたいな。「いや、ちょっと早めに着いちゃって」「じゃ、時間ある?飯行く?」って言ってくれて。

水川かたまり:すごい(笑)。初めて聞いた。この辺全部初めて聞く。

鈴木もぐら:で、「いいんですか?」つって。「もぐらさ、本物のハンバーガー食ったことある?」「えーと、マックとかですかね?」みたいな。「モスとかだったら食べたことありますけど」みたいな。「いやいや、マックとかじゃなくて、本物のやつだって」つって。

水川かたまり:お前、ちょっとバカにしてるな(笑)。

鈴木もぐら:バカにしてないです!俺の脳内では鮮明にこれが再生されるんだよ。それで、「はい」って言って、「連れてってやるから」つって、ハンバーガーショップみたいな。横須賀のハンバーガーレストランみたいなとこ。

水川かたまり:米軍基地とかあるから、そのホントのが結構あるんだよね。

鈴木もぐら:そうなんだよ。そうそうそう。で、連れてってもらってさ。村井さんもいらっしゃったのかな、その時。銀杏BOYZのドラマーの村井守さんが。あと、峯田さんと俺で行って。したら、その来たハンバーガーが、ものすごいでかかった。

水川かたまり:上から針ぶっ刺してるタイプの。

鈴木もぐら:もうね、顔ぐらいある。バレーボールぐらいっていうの?直径で、円で言うと。ぐらいでかくて、それをこのまま食うのかなと思って、普通に何とか持って食おうとしてたら、峯田さんが「いや、お前違うんだよ。本物のハンバーガーつうのはナイフとフォークで食うんだ」つって、「あ、そうなんですか」つって、それを切り分けて「いや、旨いっすね」みたいな。もちろん味なんてしないよ。全然。

水川かたまり:それはだってずっとの、大憧れの人が目の前で飯食ってんだ、一緒に。

鈴木もぐら:腹はいっぱいになったんですけどね。味はわかんなかったけども。それが初めてライブ以外で峯田さんとご一緒させてもらった時というというのが一コまずあったのよ。

その頃高校2年とかでしょ。塾とかも、俺、塾通ってたんだけどさ、そこにいた子がすごい気になってた。

水川かたまり:好きな子が。

鈴木もぐら:一コ上の子なんだけどね。好きなんだけど、俺も思いを伝えられない、みたいな。壊れちゃうんじゃないか、みたいなね。告白したらこの関係が、みたいな。でも、この気持ちを誰にも言えないし、モヤモヤしてるし、というのを、夜になっても眠れないし、その子のことを考えて。

水川かたまり:ははは(笑)

鈴木もぐら:ガチャッ!て外出て、叫びてぇけど、家、団地だから、叫んだら怒られるし。

水川かたまり:はははは(笑)

鈴木もぐら:もう、どうしたらいいんだ、俺はー!つって、このモヤモヤはー!つって、あの子に俺は会いたいんだ、俺はあの子と一緒に手をつないで歩きたいんだつって、まぼろしかもしれないけども、それでもいいんだって言って、ヘッドホンをつけて聴いてたのがこの曲です。『駆け抜けて性春』

水川かたまり:ここでいくの?(笑)。

 

終わることのない恋の歌を~♪

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鈴木もぐら:それで、モヤモヤを抱えながら、俺はまた銀杏BOYZに……。

水川かたまり:普通に続けるなよ!(笑)普通に続けんな!曲をかけていく感じなの?

鈴木もぐら:それはそうでしょ!

水川かたまり:普通に続けんな。毎週曲をかけてる人の感じで曲終わりに始めるなよ。

鈴木もぐら:ラジオは曲もちろん。

水川かたまり:初めてだよ。3年目にして。

鈴木もぐら:ラジオの要素として曲というものがあるじゃない。

水川かたまり:もちろんありますけど、初めてじゃないですか、レギュラー放送で曲かけるの。

鈴木もぐら:それは今までかけてなかっただけだから。

水川かたまり:ああ。『駆け抜けて性春』ね。

鈴木もぐら:それで、高校3年生の時かな。今度、弘前銀杏BOYZがライブやるっていうのがあったの。それもツアーだったんだけど、学校もあったんだけど、2~3日休みもらって。休みもらってというか、「体調が悪いんで休みます」つって。で、バイト代で新幹線乗って青森行ったんだよ、1人で。その日もちょっと早めに行ったの。で、会場を確認しましたと。でも、なんもないわけ、周り。

水川かたまり:ああ、やっぱり。

鈴木もぐら:で、どうしようと思ってたら、また峯田さんがね、たぶんリハ終わりだと思うんだけど(笑)。

水川かたまり:(笑)

鈴木もぐら:ライブハウスから出てきて、「あれ?もぐらじゃん!お前なんでここにいんの?」「バイト代もたまったんで、観に来ました」つって。「ああ、そうか。でも、泊まるとことかあんの?」「いや、ちょっと泊まるとこは用意とかしてなくて、お金もないんで」つって。したら峯田さんがさ「あ、そうか。とりあえず時間あるんだったらスタッフでちょっと手伝ってくんない?」「え、いいんですか?」。普通に簡単なフライヤー挟むみたいなのをやらしてもらって、それ終わったらライブ観ていいから、みたいな。すぐ終わったんだけどさ。

ライブ終わって、峯田さんが「ちょっと遊びに行こうよ」つって誘ってくれて。飯食った帰り道かな。ゲーセンみたいなのがあったの。ゲーセンがあって、峯田さんがパッと見て「あ、プリクラあんじゃん。プリクラ撮ろうよ」つって(笑)。

水川かたまり:すごい。

鈴木もぐら:銀杏BOYZのメンバーと俺でプリクラ撮らせてもらって(笑)。

水川かたまり:すごいなあ(笑)。すごいなあ。へえ、すごい!

鈴木もぐら:で、4枚とか出てくるじゃん。みんなで分けてさ。じゃ、そろそろ帰ろうかってなった時に峯田さんが「お前、泊まるとこないんだろ?俺の部屋来な。今日手伝ってくれたしな」っ言ってくれるわけよ。最初に俺が「今日どうしよう」って言った時点で、たぶん泊めてやろうと思ってくれてたんだろうね。だから、あえてそういうチラシとかを挟む仕事をくれたんだと思うんだけど。簡単なやつをね。で、言ってくれて「手伝ってくれたんだからいいよ」って言って、ホテル。で、そこで2人で寝るっていう(笑)。

水川かたまり:すごいな(笑)。

鈴木もぐら:(笑)確かにすごい、夢のような一夜?を過ごさせてもらったなあと思ってさ。そうそう。

でも、やっぱ、モヤモヤみたいなのは、まだその時俺は全然消えてなくて、先のこととか考えてもさ、果たして俺はこの後、楽しい生活を送れるんだろうか、みたいな。自分に自信もすごいないし。

水川かたまり:曲行くな、これ(笑)。

鈴木もぐら:でも、自分に自信がすごいないけど。

水川かたまり:曲行きそうだ(笑)。

鈴木もぐら:自信もすごいないんだけども、なんか、自分のこと嫌いなんだけど、嫌いだけども好きだしっていうグチャグチャした青春の毒みたいなのが体にものすごい回ってきて、夜中一人で、そうだ、今だと。今、俺はこの音楽を聴いているこの瞬間、この瞬間だけは俺の毒が抜けてく気がすると思って聴いてたのが『NO FUTURE NO CRY』。

水川かたまり:ははははは、あはははは(笑)

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鈴木もぐら:で、高校卒業して。

水川かたまり:(笑)普通に行くんだ。何、一個の芸にしてんの(笑)。

鈴木もぐら:何?芸って。芸っていうことでは別にないですけど。

水川かたまり:曲紹介芸になってる(笑)。

鈴木もぐら:曲紹介芸なんてないです。

それで、浪人してさ。一浪して大学行ってんだけど。

水川かたまり:そうですね、大阪芸大

鈴木もぐら:大阪に行って、そこで落研に入って、芸人をやりたいというふうに本気で思って、その本気で思った時から行かなくなったんだけども。

水川かたまり:銀杏BOYZ

鈴木もぐら:そうそうそう。で、去年ですか?

水川かたまり:去年、単独ライブ。

鈴木もぐら:単独ライブやったじゃないですか。その半年前ぐらいに、高円寺でよく、今はもう芸人辞めちゃったんだけど、カワノさんという先輩。

水川かたまり:前、もぐらが居候させてもらってた。

鈴木もぐら:居候させていただいてたカワノさんとね、あと、鬼越トマホークの坂井さん、あと俺ね。3人でよく飯食いに行ったりとかしてたんですけど、ある時、よく行く居酒屋で飯食ってたら、本当に偶然、峯田さんが来店しまして。

水川かたまり:おお。

鈴木もぐら:うわ、峯田さんだと。峯田さんが来た。

水川かたまり:それ、高校生ぶりってこと?

鈴木もぐら:高校生ぶり。

水川かたまり:うわあ、すごい。

鈴木もぐら:そう。とりあえず、でも、ここは声をかけないほうがいいなと、自分の中で。それで、知らない振りというか、気づかない振りをしてた。背を向けて。そしたら、それで飯食ってたら、坂井さんがさ「あれ?銀杏BOYZの峯田さんじゃないですか」。

水川かたまり:はははは(笑)

鈴木もぐら:すぐ気づいて。「あ、峯田さんですよね?」感じになって、気づいて、「写真撮ってもらってもいいですか?」峯田さんも「ああ、いいですよ」「ありがとうございます」とか言ってるんだけど。

水川かたまり:坂井さんは知らないの?もぐらと峯田さん。

鈴木もぐら:知らない、知らない、知らない。「もぐらいいか?」「はい、わかりました」ってケータイで撮って、「失礼します」という時に峯田さんが「あれ?もぐらじゃない?」。

水川かたまり:ははははは、あはははは(笑)

鈴木もぐら:「どうしたお前?」。

水川かたまり:10年ぶりの(笑)。

鈴木もぐら:「もぐらじゃない?」って言って「何してんだ今?」「いや、実はよしもとで芸人やってて」って話して、「ああ、そうか。頑張ってんだな」。俺らはすぐ帰るとこだったからさ「失礼します」つって帰ろうとしたら、峯田さんが「てかさ、いつでも連絡してこいよ。俺のメールアドレスわかるだろう?」って。その半年後ぐらいに単独ライブが決まると。ルミネでやることになりました。で、すごい悩んで悩んで、どうしようか悩んでて、単独ライブの当日ですよ。朝4時ぐらい、十何時間後には単独ライブという時に峯田さんを誘おうと思って。

水川かたまり:あ、当日?

鈴木もぐら:当日。

水川かたまり:当日だったの、あれって。

鈴木もぐら:そう。峯田さんに連絡したの。「お久しぶりです。もぐらです」つって。「明日単独ライブがありますと。こんな時間で申しわけないです。すごいお忙しいんで、明日予定があったらそちらに行ってください。急にこんな連絡してすいませんでした」みたいな長々と書いてさ、送ったんだよ。したら峯田さんからすぐ返信があって「当日の朝4時に「来てほしい」つって、こうやってメールしてくるお前のことが俺は好きだ。明日予定を開けて行きます」って言ってくれて。

水川かたまり:カッコいい。カッコいいよ(笑)。カッコいい。いやあ、カッコいい。

鈴木もぐら:めちゃくちゃカッコいいでしょ。

水川かたまり:泣きそうだ(笑)。ちょっと涙出た。カッコいい(笑)。

鈴木もぐら:それで来てくれたんだよ。

水川かたまり:カッコいい。カッコいい。

鈴木もぐら:めちゃくちゃカッコいいでしょ?

 

(ジングル)

(CM)

 

恋は永遠~♪

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水川かたまり:マイナビ Laughter Night「空気階段の踊り場」間もなくお別れのお時間です。

鈴木もぐら:どうですか、峯田さん、カッコ悪過ぎてカッコいいでしょ?

水川かたまり:すごい魅力が伝わったんじゃないですか。

鈴木もぐら:あんなにすごい人だったら、ホテルに、なんかわかんないけど、もしかしたら女の子を呼ぶとかもあるかもしんないじゃん。

水川かたまり:ほんとだったらあるかもしんない。

鈴木もぐら:俺だってさ、「峯田~!」とか言ってる横で女の子が「峯田~!」とか言ってて、俺はその峯田に対して峯田さんにむかついてたりとかしてたから、なんで女の子にキャーキャー言われてんだよ!っていうのの「峯田~!」もあったから。

水川かたまり:むかつきの「峯田~!」もあったの?

鈴木もぐら:峯田さんに対してもそういうのがあって、でも、あの人、地方で遠くから来た高校生を自分の部屋に泊めてんだよ。それで俺のこと覚えててくれてて、観に来てくれて、もうダッサい、ダッサいんだっけどすごいカッコいい。カッコいいんだけどダサい、それが峯田和伸なんだなっていうところなんですよね。

水川かたまり:すごい、すごいいい回でしたよ、本当に。俺はもうまた泣きそうになってしまった。

あと、ずっと気になってたんだけど、お前は今日リュックを持ってこずに、プニュズのでかでか袋を持ってきてるけど。紙袋みたいな。

鈴木もぐら:これは思い出の品というか、ライブTシャツ。銀杏BOYZの。

水川かたまり:ああ、持ってきたんだ。

鈴木もぐら:そうそう。本当はそのプリクラの貼ってあるケータイとかあったらよかったんだけど、それは中国の窃盗団に空き巣に入られてさ、その時に全部持ってかれてるから。

水川かたまり:はははは(笑)マジで?それを持ってかれたの?

鈴木もぐら:それも持ってかれてるみたいなんでね。

水川かたまり:一回中国の窃盗団が家に入って、実家の半分持ってかれたんだよね?

鈴木もぐら:そうそう。そうです。で、何でこんだけの半分は残ってたかっていうと、ここに持ってきたこのTシャツは、うちの母ちゃんがパジャマにしてたから。

水川かたまり:はははは(笑)

鈴木もぐら:母ちゃんの部屋にパジャマとして置いてあったから、俺に無断でパジャマとして着てたから、何とか。

水川かたまり:何とか窃盗団の目を。

鈴木もぐら:窃盗団を免れた奇跡のTシャツです。

水川かたまり:奇跡のTシャツだ!すごい(笑)。

鈴木もぐら:というわけで、今日は「駆け抜けてもぐら」でしたけれどもね。

水川かたまり:いやあ、駆け抜けましたよ。

鈴木もぐら:だから、もっと売れてね、今度はちゃんと共演がね。

水川かたまり:共演とかできるように。できたらすごいですよ。

鈴木もぐら:はい。頑張ります。

水川かたまり:頑張りますので、よろしくお願いします。

鈴木もぐら:よろしくお願いします。

水川かたまり:ここまでのお相手は、空気階段の水川かたまりと。

鈴木もぐら:鈴木もぐらでした!

水川かたまり・鈴木もぐら:さようなら~!

鈴木もぐら:ニンニン!ドロン!峯田さん、ほんとに愛してます。大好きです。

水川かたまり:はははは(笑)

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