生きるセンス

 

オードリーのオールナイトニッポン 2015年5月9日

 

若「この間の日曜日に、私、“若林正恭のlove or sick”」

春「出ました!」

若「というライブやったんですけど」

春「ええ、存じておりますよ」

若「ピンのトークライブなんですけども、久々で、4年ぶり、もしくは5年ぶりぐらいだと思うんですけど、1人のライブじゃないですか。草月ホール。赤坂の。入ったわけですよ。香盤表というか、リハが何時だ、セッティングが何時だ、本番何時だというのが出てるじゃないですか。その張り紙なんですけど、私一人のピンのライブですよ。タイトル『若林正恭のlove or sick』なんですけど、『若林成恭のlove or sick』になってたんですよ」

(略)

若「『成恭』になってて、「正恭だよ」と思いながら。

設定がトークライブとうまく言えないなと、ずっとこのラジオでも先週説明してたんですけど、設定が、中身はレポ禁なので言えないですけど、カウンセリングを受けてる。カウンセリングルームで。先生はいないんだけど、先生に向かって話しているテイというライブなんですよ。その設定は安島さんが考えてくれたんだけど」

(略)

若「このラジオでも言ったけど、とにかく面倒くさいことを話しますよつってずっと言ってっからさ、面倒くさいのよ。打ち合わせした時に、こんだけ面倒くさいことをホワイトボードに並べるじゃん。こんだけ話して、最後どうします? オチは結局刃が自分に返ってくるみたいにオチにしたんだけど」

(略)

若「甲州街道を深夜2時頃、(安島さんと)2人でトボトボ歩いてさ、憑き物がとれた、初めてズレ漫才やったような感覚が自分の中に確かにあったのよ、確かに。「いいんですよね?これで」って何度も確認して、「これでいいんだよ」つって安島さんとトボトボ、タクシーに乗るでもなく、飲み屋に入るでもなく、歩いて、結局一杯また飲み直して2人で帰ったんだけど、今日答え合わせですよ。付け焼き刃に会って」

春「ああ、そうか。会ったからね」

若「したら、「草月ホールの楽屋が感想言う感じじゃないんですよね」」

春「えっ?」

若「「挨拶のテンポが速い感じがしたんで」とか、芳樹とか奥田とか青銅が言うわけよ。いや、でも、怪しいなと思って。水ぐっちゃんもそうだから、水ぐっちゃんには電話したの。「水ぐっちゃん『お疲れ』しか言わなかったけど、どういう理由だったの?」つって。これこれこうこう、こういう理由。ああ、はいはい。付け焼き刃にも、「さっきの、一回、草月ホールの楽屋とか、そういう逃げんのやめよう」って言って。「正直言って」つって聞いたら、そりゃそうだなと思った理由なんだけど、みんなに聞いたら、付け焼き刃も水ぐっちゃんも、「若林さ、ここ5年ぐらいずっとライブで話してたような話してるから。『love or sick』というタイトルだけど、ライブ観ながら、いや、sick sick sickって思ってたんだよね」つって」

春「フーッ(笑)答えは出ていたと」

若「そう。「sickに全額ベットしてたから、6年間ずっと聞いてきた、お前が病んでるっていう話だったから、感想言うっていう感じじゃなかったんだよね」って」

春「知ってたと」

若「知ってた」

春「ハハハハ(笑)」

若「じゃあ、「お疲れ」ってなるわなつって」

春「発見はなかったということね」

若「そうそうそう(笑)」

春「ハハハハ(笑)」

若「「ただ、それをお客さんの前で話して、上手に消化してたなっていうのはあるけど」っていう」

春「なるほどね」

 

 

春「5月3日ですか、先週の日曜日、私も『若林成恭のlove or sick』を観に行ったんですよ」

若「ええっ!?」

春「ええ。実のところ」

若「そうなの?」

(略)

春「そこそこ押したからさ、最後まで見れないでさ、途中でケツがあったから帰ったんだけどね。でも、エンドロールまでは見れたのよ」

若「あー、オチは見てないんだ」

春「エンドロール流れて出なきゃいけなくてね。ちょっと帰っちゃったんだけどさ。私はなかなかよかったと思ったけどね」

若「ふふふ(笑)」

春「いい設定だなって思ったし」

若「あぁ、あぁ、あぁ」

春「そうか」

若「聞いてないからね」

春「あんまみんなほど聞いてないか。ああいう話を」

若「俺、でも、お前に観に来られんの、一番嫌かもね」

春「いやいや、何でよ?」

若「お前のラップの歌詞、俺のディスったの聞く限り、お前に一番来てほしくない」

春「(笑)それはライブやるつったら行くでしょうよ」

若「お前は生きるセンスが凄げぇある人間で、俺とかツチヤみたいにいろんなことを試して、ようやく自分がどうやったら楽しく生きれるか見つけるような奴のことをお前は見下してるから」

春「見下してはないよ別に(笑)」

若「俺はお前みたいな、ほんと、なんか嫉妬だよ、これは。これは精神性に対する嫉妬だけど、セレブのモデルみたいな目でお前を見てる」

春(笑)

若「セレブがハーパンと革のサンダルで。はははは(笑)関係者席から見てるとしたら一番腹が立つ」

春「庶民はどういうことを考えてるのかなって降りてきた感じ」

若「そうそうそうそう! 俺の苦闘を、苦悩を、高見でスムージーみたいなの飲みながら見てる感じがして、ホントに来てほしくない。お前とお前のファンには来てほしくない」

春「いやいや、なんでよ!? ファンは知らんけど、いいじゃない私が行ったって。今まで欠かしたことないんだから、いってもさ」

若「お前、見ても何も思わないだろ?余計なこと考えてるなと思うだけだろ?」

春「いやいや、「そうやって考えてるんだな」って思うよ。そういうふうに物事をさ」

若「腹立つんだよな、こいつ見に来る感じが。何を俺がしゃべっても、「頭いいと思われたいの?」みたいな目で。お前、ツイッターとかに悪口書くヤツの性格してっからな、お前」

春「いや、してない(笑)」

若「はははは(笑)」

春「いやいや、大したもんだなと思ってさ」

若「お前は思ってないと思うな」

春「楽しませてもらいましたよ、それは」

若「嫌いなんだろうな、お前のことが(笑)」

春「ハハハハハ(笑)」

若「俺とツチヤはお前のこと嫌いだもん(笑)」

春「何でだよ!ツチヤは腹立つな」

若「高見から見物してる感じ。センスのない生き方のメンタリティ持ってるヤツを、お前は高見から見てる。お前はそれ、俺だけにじゃなくて、あるだろう?」

春「ないよ、そんなの」

若「いや、あのね、テレビとかで収録とかで自分がとっちらかっちゃってる人を春日はいやーな笑い方で見てんだよね」

春「そんなことはない。「頑張れ」と思いながら見てる」

若「ダイエット合宿。なあ、大介なあ。ダイエット合宿とかで、そういうドキュメンタリーでさ、食べれない、パニックになっちゃってさ、「もうやめる私は!」とかいって寮を抜け出したりする人いるじゃん。自分の荷物持って駐車場で荷物を全部投げちゃう、みたいな。そういうの観てる時、いやーな笑い方してんだ、こいつ。俺はわかるなあと思う。そういう人。でも、そっから学んで、試して強くなんなきゃ。強くっていうか、自分に合った生き方見つけなきゃいけないんだよねと思うんだけど、こいつはね、「ケッ!」みたいな。「我慢できねぇんだ、そんなの」みたいなふうに」

春「いやいや、そんなことはないよ。「頑張れ」と思いながら観ますよ」

若「お前には来てほしくないね。今度から大介に言おう」

春「何を?」

若「入り口で入場禁止にしてくれしっかり(笑)」

春「帰してくれと(笑)。なんで相方のライブ観に来て帰されなきゃいけないんだよ、そんなもんさ。どんなことやってるか観たいじゃないですか。最後まで観れなくて出ちゃったんですけど」

 

 

代官山のおしゃれなレストランで行った新年会には彼も来ていたなあと思いながら、何週か前の新年会の話を聴いていた。