ファラガ様 静岡に降臨②

 

聴くディラン 2017年5月30日

 

渡邊ヒロアキ「この時間はスペシャルゲストにお越しいただいております。早速一言お願いします」

春日「エジプトゥース!ハ~ッ」

渡邊「声量が素晴らしいですね。ということで、お笑いコンビ、オードリーの春日さんにお越しいただきました。こんにちは!」

春日「はい、こんにちは。今日はね、ファラオの格好で、ファラオ春日ということで、ファラガということで来ましたね。ファラガと呼んでやってください。先ほどね、WASABIさんにも出してもらって、ファラガ、ファラガって自分では言っていたんですけど、1回も呼んでもらえなかったのでね。ずっと「春日さん」と呼ばれてたので、ぜひともね」

 

渡邊「いい声で、いい体で。いい声じゃないですか。ラジオのパーソナリティの大先輩ということで、SBSのラジオでも放送中のオードリーのオールナイトニッポンラジオパーソナリティ歴で言えば大先輩なわけなんですよ。僕も聴かせていただいているんですけども、ずいぶん深夜帯ということで、毛色はお昼の番組と違うと思うんですけども」

春日「そうね。なかなか胸を張ってこの時間帯に紹介できる番組じゃないですけどもね」

渡邊「(笑)いやいや、そんなことないんですけれども、どういう心持ちでラジオパーソナリティに臨んでいらっしゃるんですか?」

春日「どういう?どういう?まあまあ、だから、あんまりラジオで放送されているという意識はないかもしれないですな。放送中は」

渡邊「というと?」

春日「だから、うちの相方の若林さんと2人でただただ喋ってるっていうだけで」

渡邊「僕が聴いた放送は、下ネタと、あとランクルの話をいっぱいしていらっしゃいましたけどもね」

春日「(笑)そうでしょ。だから、有意義な情報を伝えるっていう気持ちもあんまりないし」

渡邊「夜帯からこそ聴ける内容ではあるものの、オールナイトニッポンといえば、誰しもが憧れる番組じゃないですか」

春日「まあ、そうだね。大看板だよね」

渡邊「決まった時というのはどういう気持ちだったんですか?」

春日「私もオールナイトニッポンをずっと聴いて育ってきましたからね、学生時代。その番組を自分がやるってなると、リアリティはなかったですよね。今でもたまに思いますもんね」

渡邊「結構緩い感じな気もするんですよ。気を張って臨んでる感じしないんですけど、どうなんですか?」

春日「でも、そうよ。ホントに2人で喋ってて、あ、これ放送されてるんだ、みたいな」

渡邊「生ですもんね」

春日「生でね。電波に乗って全国に届いてんだっていうのをたまにふと気づいたりしますよね。あんまりその辺の意識がないというかね」

 

渡邊「オールナイトニッポンの放送直前、どんな準備をされているんですか?」

春日「台本がガッチリあるっていうものでもないんで、準備も何も、若林君と私とフリートークをするゾーンがあるんで、そこのためにちょっと考えたりはしますけど、基本的にフリートーク、フリーのトークなわけだから、その場で思いついたことを話す。話したいことを話すっていうテイを守るために、4時間前に入っていますね。4時間前に入って、今週何あったのかなってバーッと書き出して、それはガッチリ台本を作っていますよ。私はね」

渡邊「実はそうなんですね」

春日「そりゃそうよ。その台本を読むだけだよ、だから。しっかり読めるかどうかっていうところね。私はね」

渡邊「たまには若林さんがお休みされた時、春日さんが心細くなっているなんていう話もお伺いしたんですけど」

春日「いやいや、なめてもらっちゃ困るよ。一人で逆に伸び伸びできるだろうと思って、放送前は、きょうはかましてやるぞと。なんだったらそのまま一人での昼の帯の番組とかもとってやろうかというぐらい意気込んで、やってやるぞ!といってやりましたけどね、放送始まって10分ぐらいで人を呼びましたね。友達を」

渡邊「僕もゲストが来てくれると助かったりはするんですけど、春日さんですら、あ、ファラオさんですら、ファラガさんですら寂しくなるというのは、僕の中で心強くなりましたけども」

春日「まあ、そうね。人間だもの。とはいってもね」

渡邊「5月の20日、春日さん、オンエアを休んで海外に行かれていたそうですよね。海外ロケですか?」

春日「海外ロケ、海外ロケーションですね」

渡邊「どちらに?」

春日「フィリピンのほうに、南の島のほうに行っていましてね。番組の収録というか、ロケですわな」

渡邊「お笑い芸人さんの中でも特別ハードなことをしているイメージが春日さんですけれども」

春日「うん、そうだね」

渡邊「海外ロケで今まで一番辛かったことは何ですか?」

春日「辛かったこと」

渡邊「これ、大丈夫なの?みたいな。先ほどWASABIではゲテモノをたくさん食べさせられているなんていう話もしましたけども」

春日「ありましたけどね、でもね、やっぱりね、キャメラが回ってたら」

渡邊「キャメラが!」

春日「何でもいいんだよね。何でもオッケーというか。それが放送されれば、されるんだって思うと、あんま辛くないっちゃ辛くないですね」

渡邊「全然何でも?」

春日「ええ、何でも」

渡邊「体当たり企画でも」

春日「基本的に受けたお仕事は全部やるっていうモットーなんで、死ぬことだけではNGでね。それ以外だったら全部やっていこうって思うんで、あんまり本当にきついな、これ、無理だっていうことはなかなかないんですけど、ロケ以外のところで、これどうなの?っていうことはやっぱりありますよね。海外だから」

渡邊「例えば」

春日「だいぶ、後半は行くようになってから慣れたんだけども、最初のほう、怖かったのが、小型飛行機で行くわけですよ」

渡邊「海外の小型飛行機怖い気がする」

春日「怖いでしょう。ワゴン車に羽つけたぐらいの大きさの、小ささのやつで行くんだけど、1回、それに乗ってたの。上空にいて、スタッフさんと一緒にみんなで乗るんだけど、みんな寝てたのよ。私、一番後ろの席で寝てて、パッと目が覚めたら、パイロットの人が2人いるわけさ。操縦席に。んで、1人の右側のほうの人が、完全に後ろから見ててわかるぐらい、寝てたの。首を傾けて」

渡邊「ヤバいヤバい(笑)」

春日「ヤバいヤバいと思って。でも、2人いるから大丈夫だなと思って、もう一人、左側のほうの人を見たら、起きてるんだけど、その人の斜め前にタブレット端末があったのね。そのタブレット端末で、その人、映画観てたの」

渡邊「ヤバっ!(笑)」

春日「その映画が『ダイハード』みたいなアクション映画でさ、ドッカンドカン爆発してて。その時はちょっと怖かったね。大丈夫か?つって」

渡邊「日本のパイロットじゃあり得ないけどね」

春日「あり得ないでしょう? そういうことがあるから。その時は移動中だから、カメラが回ってないから、そういうのはやっぱり怖いなという思いをしたことがある。部族の人に銃を向けられたりとかもありましたしね」

渡邊「マジっすか」

春日「村を探してたのよ。目的の村を。カメラ回しながら。どこっすかね?みたいな。通りかかった人がいたの。「ちょっと声かけてみましょうか」みたいなことをカメラに向かって言って、「おーい」みたいな「ちょっとすいませーん」みたいなことで声かけたら、その人が近づいてきて、棒で威嚇してきたのよ。振り上げて。カメラ回っているからさ、こっちはさ、「いやぁ怖いですね、威嚇されちゃってますよ」みたいな感じで言ってたら、どうやら本当に怒っていたみたいで、最終的に」

渡邊「演出じゃなくて?」

春日「うん。銃を向けられてね。こっち側に銃口を。んで、ヤバいヤバいみたいになって、コーディネーターが入ってきてくれて、話聞いたら、行く村の人だと思って声かけたんだけど、違う村の人だったらしくて、本当に「お前何だ?」みたいな。かかってきたの」

 

渡邊「僕も、別な局ですけど、旅してたじゃないですか。シンガーソングライターのわりにはいろいろ体張ってきたんですよ。春日さんの前で何も自慢することができないですね」

春日「いやいや、そんなこと。大変でしょ?あれも、いろいろ回って」

渡邊「何でも引き受けてやるとおっしゃいましたけど、僕、シンガーソングライターという肩書は捨てずに何でも引き受けてきたんですよ」

春日「おお、いいじゃないか」

渡邊「芸人さんとシンガーソングライターってずいぶん毛色が違うと思いますけども、春日さん、今の活躍ぶりを拝見すると、僕も何でも断らずにやっていこうかなと思います」

春日「ほんとそうだよ。やったほうがいいよ」

渡邊「海外ロケって、どうやったらオファーが来ますか?」

春日「(笑)どうやったらって、私もなぜ来たのかわからないけど」

渡邊「部族の前でピアノ弾くとかないですかね?」

春日「(笑)まあ、あるかもしれないね。音楽って共通なものがあるわけじゃない」

渡邊「ラジオは週3でやってますけど、テレビのフィールドでももう少し伸び伸びやりたいなと思うんですよ。なんかアドバイスないですか?海外ロケのオファーが来る」

春日「そうだなぁ、体を鍛えたほうがいいんじゃない?まず。そうなってくると。肉体はみたいなをアピールするために」

渡邊「タッパはあるんですけど、キレがないもんでして」

春日「ああ、鍛えたほうがいいね」

渡邊「カメラに向かって」

春日「こうして、やっぱ鍛えたほうがいい」

渡邊「ヤバい、ヤバい」

春日「ああーーーー!ねっ、うん、ラジオですけどね。すいません、気勢を上げてしまいました」

渡邊「なんかすいませんでした」

春日「とんでもない、とんでもないよ」

渡邊「体を鍛えてね」

春日「体を鍛えて、何でもできますよっていうのをアピールしてったら」

渡邊「もし鍛え上げて、上脱いでピアノ弾いてたらオファーが来るかもわからない」

春日「それは来るんじゃない?ムキムキで、日焼けして真っ黒で、ボディビルパンツ穿いて」

渡邊「どんどんシンガーソングライターから遠ざかっていきそうですね」

春日「そうね。特殊な売り方するだろうね、そんなことしてたら」

渡邊「僕もニッチな層を狙っていこうかなと思いますけど」

春日「いいじゃない、いいじゃないですか」

 

渡邊「今日は素晴らしいお話を聴けましたので、パーソナリティとしてもいい男になっていけるように頑張っていこうと思います」

春日「そうだなぁ。登ってこい。春日のとこまでな」

渡邊「はい。頑張りますよ!いつか海外ロケでご一緒できることを目指しながら」

春日「そうだな。バチバチにやり合おうぜ」

渡邊「バチにやり合いましょうね」

春日「そうだな。待ってるよ」

 

春日「(黄金のファラオと大ピラミッド展)待ってますからね。ぜひとも来るように、来ないととんでもないことになりますよ」

渡邊「ファラガさんでした!」

 

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