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カール・ヴィンソンから連想すること

 

古舘伊知郎オールナイトニッポンGOLD 2017年4月21日

 

古舘「カール・ヴィンソンが今いろいろニュースになりますよね。アメリカの空母が。カール・ヴィンソンのことについて、今、報道を12年やってるんだから、今の緊迫の北朝鮮情勢等を伝えてる中で、私なりの考えを言いたいんだけど、堅くなるからやめて、本音を言うと、カール・ヴィンソンて聞くと、俺はビル・ロビンソンを思い出しちゃうんだよ。どうしたってあの「人間風車」。フロントからのダブルアーム・スープレックス人間風車)ですよね。フロントからフルネルソンで固めて。これがやっぱりさ、カール・ヴィンソンよりビル・ロビンソンを連想させる。

ビル・ロビンソンというと、僕は頚椎挫傷までいっちゃうんですね、発想が。記憶の星座が点灯していくわけですよ。

俺が中学2年の時にビル・ロビンソン人間風車」がブームになって、フロントからフルネルソンで固めてガーッと持ち上げる。すると、名勝負なんか展開したアントニオ猪木は、ガッと自分の、己が右膝をガッと固められた状態で、ふと、首から後頭部にかけては完全にビル・ロビンソンの懐内にあるわけだけど、フルネルソンで固められながら、ガッと右膝を落とすんだよ。そうするとこらえて、どんなにビル・ロビンソンが持ち上げようとしてもダブルアーム・スープレックスが、人間風車が成立しない防御の体勢、ディフェンスの体勢をとる。これが格好よかった。

で、中学2年の時に、大運動会の始まる直前に、入場行進しなきゃいけない所、手前の所で友達とプロレスごっこでやってて、ある友達が思いっきりフルネルソンをフロントから固めて、俺にダブルアーム・スープレックスでガーッと強引に持ち上げようとしたから、俺はディフェンスの体勢をとろうと思って、ガーッと右膝を落としたんだよ。

その瞬間にボキボキボキボキーッって首の骨が鳴って、ものすごい痛みとともに滝のような涙があふれてきて、救急車で運ばれたんだ。頚椎挫傷で。1カ月半ギブス巻いてからね。頸に。これね、若い柔軟な首だったからよかったけど、一つ間違ったら大惨事だって医者に言われた。だから、いまだに精密検査とか、40過ぎてから手が痺れるようになってきて、手先が痺れるようになってきて、MRIとかかけて精密検査したら、二番頚椎の辺りのその奥に脊髄が走ってるでしょう。脊髄の筒の中が白く傷ついてた。ものすごい。

俺は、右膝を落としたのは猪木流で完璧だったんだよ、ディフェンスの体勢。一つだけ忘れてたのは、プロレスの体じゃなかったということなんだよ、俺は。完全に首をやられちゃったんだ。そういうことをカール・ヴィンソンで思い出すっていうことを言いたかったんですけどね(笑)」