菅田将暉のオールナイトニッポン 2022年1月17日
蕎麦職人とチーズ職人
菅田:どうですか? 最近は。
松坂:最近の環境みたいなことですか?
菅田:いや、違う違う違う。環境はもういいです。
松坂:環境はもういいですか?(笑)
菅田:松坂桃李さんの環境です。
松坂:私の環境ですか。
菅田:リンクスじゃなく、最近はどんな感じですか。普通に。
松坂:そうね。リンクスは無課金のほうにいって。
菅田:まあまあ、そうね。リンクスにおいては。
松坂:おいてはね。最近は、俺、蕎麦打ち始めたのよ。
菅田:なん? 蕎麦?
松坂:蕎麦。蕎麦打ち始めたのよ。
菅田:忙しい人だな。
松坂:めちゃめちゃおもしろいわ。
菅田:ほんとハマるんだから。はー。
松坂:すーごい深ぇわ。
菅田:深ぇ。深ぇだろうけど。
松坂:深ぇのよ。
菅田:え? 何? 自分でこねて切ってるってこと?
松坂:こねて切って。
菅田:うわー。
松坂:きっかけは、年末に友達のお家に夫婦で行って、年越し蕎麦を食べるみたいなことをやってて、じゃ、今度は自分らでつくってみよう、みたいなことになって、つくったのよ。そしたら、全然うまくいかなくて。
菅田:まあまあまあ、それはそうですよね。
松坂:本当にコシも全然だめだし、キレッキレだし、麺とかも。これは悔しいと。
菅田:でも、それはそうじゃないですか。一発目で蕎麦なんて上手くできないけど、まあ、思い出として楽しかったなで終わるもんじゃないんですか。
松坂:終われなかったのよ、俺(笑)。やってみたいって思っちゃって。
菅田:なるほど。
松坂:ちょっとやってみようかなつって。今度は蕎麦打ちセットみたいなものを買って。めちゃめちゃでかいのよ、まな板が。
菅田:ハハハ(笑)でかいでしょうね。それはそうでしょうね。
松坂:鬼のようにでかいまな板がきて、アマゾンで買ったんだけど。
菅田:売ってんすね。
松坂:売ってんのよ。
菅田:何が要るんですか、蕎麦打ちって。
松坂:蕎麦打ちは、でっかいまな板と、あとでっかい鉢。こねる鉢と、伸ばす棒と、粉をより細かくする、なんつったらいいだろう。
菅田:こういうやつね。タンバリンみたいなやつね。四角い包丁みたいのは?
松坂:四角い包丁もついてんのよ。
菅田:持ってんだ。四角い包丁。
松坂:あんのよ。今、うちに(笑)。
菅田:さすがだな(笑)。
松坂:すげぇのよ。それを買って、こねてますね。
菅田:やってるんだ。何がムズいですか?
松坂:あのね、水の量。
春菅田:はー。
松坂:水の量をちょっとでも多かったりするとぐちゃぐちゃになるし、少な過ぎると全然まとまらないし、絶妙な水加減。
菅田:何割蕎麦にしてるんですか。
松坂:うち、10割。
菅田:おー。いいっすね。いいっすね。上手いっすよね。
松坂:上手いのよ、10割蕎麦。うめぇんだわ。
菅田:10割蕎麦って難しいんじゃないの?
松坂:難しい。
菅田:そうですよね。
松坂:そう。めちゃめちゃ難しい。
菅田:それは小麦粉を混ぜないほうが難しいんですよね。
松坂:全く使わないから難しい。全然まとまんないから。
菅田:何してんだ、この人(笑)。
(CM明け)
菅田:菅田将暉です。
松坂:松坂桃李です。
菅田:桃李くん、リアクションきてます。(メール)「桃李さん、でかいまな板は、蕎麦のタクティカルアドバンテージをとる上で大切な道具ですか?」
松坂:(笑)あのね、すっごい重要なのよ。やっぱり粉をまぶしたりするから。
菅田:家の食卓とかのテーブルでラップとか敷いてとかじゃだめなの?
松坂:だめなのよ。やっぱり、あ、そういうとこが脳筋なんだよな。(福田さん爆笑)脳筋ぽいんだよなあ。
菅田:いやいや、だって、広いスペースでっていう、広いスペースが欲しいだけでしょ?
松坂:広いスペースありゃええやん、みたいな。
菅田:平野が欲しいだけでしょ?
松坂:そういうことじゃない! もうほんとに脳筋蕎麦!
菅田:ハハハ(笑)誰が脳筋蕎麦やねん。まだ作ってもない、向き合ってもないのに。
松坂:ハハハハハハハ(笑)
菅田:でっかいまな板は特殊素材とかだったりするんですか。
松坂:普通の、ちょっと分厚めなまな板なんだけど、やる上においては、こねたりとかするから、なんつったらいいんだろ、片づけとかが楽なのよ。まずそもそも。
菅田:あー。
松坂:この大きいまな板があることによって。
菅田:はいはいはい。でも、それ、別に食卓にラップ敷きゃあ。ラップ片づけるだけで若終わるじゃないですか。
松坂:違うんだよなあ。違うんだよー。ほんとにわかっていない。やってから言え! やってから言ってくれ。
菅田:意味ないから。
松坂:ハハハハハハ(笑)
菅田:やっても。やらないですよ、それは意味がないから。
松坂:大事なんだって!
菅田:でかいまな板が?
松坂:でかいまな板大事なのよ。
菅田:四角い包丁は要ると思う。
松坂:要るよ。
菅田:伸ばす棒も要ると思う。
松坂:要るよ。要る要る。めちゃめちゃ要る。
菅田:でかいまな板は、だって別に、今、このブースのこの机でもできるじゃん。
松坂:いやいや。
菅田:1回で何分ぐらいかかるんですか。全体で。
松坂:でき上がるのに、茹でるとかは完成するのを除いたら、大体30分ぐらい。
菅田:えっ、そんなもんでできるんだ。
松坂:うん。こねとか。
菅田:こねって、切ってまで。
松坂:切ってまで大体30分ぐらい。
菅田:そんなもんでできるんだ。
松坂:いや、わかんないよ。これは本当、俺まだ始めたばっかりだから。
菅田:いや、速いんじゃない? もっと時間かかりそうなイメージですよ。こねたりするの。
松坂:ま、そうね。だから、もうちょっと、もしかしたら、上手くなれば、速くなるかもしれない。
菅田:へえ。それはでも、えっ、食べられます? 全部。
松坂:全部? だから……
菅田:週何蕎麦ですか?
松坂:えっ何蕎麦?
菅田:週に何回蕎麦を食う感じになります?
松坂:だから、週1とかだよね。
菅田:でも、週1?
松坂:週1にしないと、ちょっと、一緒に住んでる方とかも「さすがにそんなに蕎麦は……」。
一緒に住んでる方「さすがにそんなに蕎麦は…」笑 pic.twitter.com/PtUVK8W4vw
— imayuu (@imadokiyuuka) 2022年1月19日
菅田:ハハハハハハハハ(笑)あれ?迷惑?
松坂:ハハハハハハ(笑)あんまりやっちゃうと、迷惑デッキみたいな感じになっちゃうから。
菅田:ハハハ(笑)迷惑デッキにね。出来がよければ人にあげたりとかもできるんでしょうけど。
松坂:できるんだけど、まだまだほかの人にお渡しできるようなクオリティではないから。
菅田:ではないんだ。
松坂:ないから、まだ修行中の身なんで。
菅田:ああ。うるさいな。うるさいな、その修行。
松坂:まだ修行してっから。
菅田:でも、自分としては結構上達感はあるんですか?
松坂:コシはいい感じでできたね。
菅田:へえ。
松坂:ほどよく。
菅田:それは。え、足で踏むの?
松坂:ううん、手。
菅田:手でこねるの?
松坂:手。
菅田:足はうどん?
松坂:足、うどんじゃねぇーかな。
菅田:そういうイメージ、踏むイメージありますけど、あれはうどんなの?
松坂:あれ、うどんじゃない? 蕎麦は基本手だと思うわ。ちょっとわからんけど。
菅田:それ、蕎麦粉とかにこだわったりもしてくるということですか?
松坂:そこまではまだ。次のステージだから。俺はまず、こねたりとか、水の量とか。
菅田:いきそう。水と蕎麦粉にこだわりそう。
松坂:いずれは、そこのステージまで行ってみたいけど、まだそこは早いんで、そんな素人が手出すようなとこではないから。
菅田:うわあ、なるほど。
松坂:ほんとやってみてほしい。すっごい楽しいから。
菅田:今の言葉の感じ、俺、なんか見たことあるなあと思ったら、昔、水墨画にハマって、隈筆は、俺、まだ早いって言ってたけど。
松坂:ハハハハハハ(笑)
菅田:ハハハ(笑)同じ顔してました、今。しらんがなと思いましたけど。
松坂:確かに。
菅田:じゃあ、やっぱり、自分で作ってみて、プロ、お店ってやっぱすごいってことですか。
松坂:すごいよ。ほんとに、俺がつくると、ど素人だから、切れちゃったりするのよ。茹でるときとかに。麺とかがね。食べたときの食感みたいなとかも全然違うし、切るのも、お店だと当然だけど、均一じゃん。
菅田:確かにそうですね。うん。
松坂:俺とか素人がやるとさ、細かったり、太かったり、まばらだったりするから、口の中に入れた食感とかっていうのもまた全然変わってくるわけよ、きっと。
菅田:あれはやっぱ均一だからこそ食感がよかったりするということなの?
松坂:とか、あと、つゆの絡みぐあいとかが違うんじゃん?
菅田:ああ、なるほど。そうか、絡みぐあいが変わってくるのか。
松坂:変わってくると思う。
菅田:そうか、表面積がって言いますもんね、ああいうのって。
松坂:そこなのよ。だから、深けんだわ。
菅田:やってますね、マジで。
松坂:深ぇのよ。
菅田:どっぷりっすね。
松坂:でも、菅田はチーズ作ったんでしょう?
菅田:いや、あれ? おまえもか? おまえもそっち側の人間か。
:なんか聞いたよ。何となく。
菅田:おーおーおーおー、映画『糸』で俺がチーズ職人だったっていう。
松坂:作ったの?
菅田:役作りでね。やったりしましたけど。違う。あの映画をチーズ職人映画だと思ってる勘違いバカヤロウが何人かいて。
松坂:(笑)
菅田:あれは映画ですから。
松坂:ああ、ああ、ああ、ああ。
菅田:あれ、映画ですからね、あくまで。
松坂:えっ、チーズを作るやつなの?
菅田:映画の中でね。映画の中でチーズを作ってたけど、俺が別にマジでチーズにハマってるわけではなく。
松坂:あ、そういうことなの?
菅田:家だと大変なんで。
松坂:あ、そう。
菅田:チーズは。
松坂:チーズ、深い?
菅田:めっちゃ深いです。
松坂:ハハハハ(笑)
菅田:チーズばか深いです。
松坂:ばか深いの?(笑)
菅田:ばか深いです。発酵という菌の増殖なので、温室があって、温度をこう決めたり。
松坂:調整してね。
菅田:調節したり。
松坂:脳筋チーズ?
菅田:いや……。
松坂:とりあえず発酵だろ!みたいな。
菅田:おーおーおー。(福田さん手をたたいて笑う)
松坂:とりま発酵、みたいな。
菅田:違う違う。ブルーチーズだったらブルーチーズの菌を、とかってあるのよ!
松坂:ハッハッハッハ(笑)
菅田:脳筋蕎麦はおまえじゃないのか?
松坂:ハッハッハッハ(笑)
菅田:もう一人いたなあ。
松坂:あ、そう。チーズね。でも、料理するんでしょう?
菅田:ちょこちょこね。するようにはなりましたけど。
松坂:するようになったんだね?
菅田:うん、うん。
松坂:得意料理とかあるの?
菅田:得意料理ですか? 得意料理って別にないですけど、最近、カルボナーラ作った。初めて。
松坂:へえ。
菅田:カルボナーラって自分で作れるのかなと思って。
松坂:カルボナーラ、チーズじゃん。(福田:やっぱり(笑))やっぱチーズじゃん。
菅田:あ、ヤバっ。あ、ヤッバ。
松坂:あれ? カルボナーラ、チーズだよね。
菅田:腹立つな。確かにー。
松坂:ハハハハハハ(笑)
菅田:チーズ好きなんだな、俺。ハハハハハ(笑)
松坂:ハハハハハハ(笑)
菅田:チーズ使いましたよ。
松坂:チーズ使ったね。美味かった?
菅田:いや、まま、美味かったですけど。家でカルボナーラできるんだなとか、思ったりしましたよ。自分で作って。
松坂:あれ? 生パスタを作って。
菅田:えっ? 生パスタを?
松坂:生パスタ。こうやってこうギャーッとこう。グルグルグルつって。
菅田:いやいや、こねて機械に入れて、ウィーンて回してギューッて、そこまではやってないよ。
松坂:やろうよ!
菅田:やんないよ。
松坂:やってみようぜ! 俺は蕎麦やってみるからさ。
菅田:やんないって。生地、一から大変だって、それは。
松坂:ヌードルユニットみたいなもんで。
菅田:ヌードルユニット! ダッサ! 何その即興のユニット。
松坂:パスタと蕎麦(笑)。
菅田:ダッサ。恥ずかしいなあ、ヌードルユニットになろうよ。よく言えたもんだなあ、蕎麦担当で。
松坂:蕎麦担当。
菅田:パスタ担当で。
松坂:パスタ担当。
菅田:うどんがいて、ラーメンがいて。
松坂:いて。うちの事務所だったら結構振り分けられるんじゃない?
菅田:いい事務所だけどな。出店みんな出せて、みたいな。
松坂:出せて、麺専門です、みたいな。
菅田:それこそ、それはいつか蕎麦屋とか、やってくれたら最高ですよ、こっちは。名前は出さずに。
松坂:お店は出さないまでも、忘年会とかでみんなに作る、みたいなね。
菅田:桃李蕎麦を振る舞うみたいな。
松坂:だから、フォーやりなよ。(福田さん笑)
菅田:フォー?
松坂:フォー。
菅田:えっ、あれは何?
松坂:ビーフンでもいいよ。
菅田:だったらメジャーなのがいいよ。あれはどうやって作るの? こねるの?
松坂:知らん。だから、そこはちゃんと調べて。
菅田:米粉?
松坂:米粉をさ。
菅田:大変そうだなあ。
松坂:(笑)
菅田:パッタイ、一からはだるいなあ。もうちょっとメジャーなの。何? そのアジアばっかのやつ。
松坂:ハハハハハハハ(笑)
菅田:パッタイだ、フォーだ。もうちょっとメジャーなのが、だったらいいけど。
松坂:えー、何? じゃ、ラーメンとか作るってこと?
菅田:だったらっすよ。だったらね。
松坂:じゃあ、じゃあ、ラーメン。ラーメン担当。
菅田:別にどうしてもやりたいわけじゃないから。
松坂:自家製スープみたいなやつ。
菅田:大変だな。ラーメンと蕎麦の違いは、蕎麦は、とりあえず麺という、まず大事で、もちろんタレも大事かもしんないけど、そっちに目がいくけど、ラーメンになると、たぶん俺、寸胴買わなきゃいけないでしょ。
松坂:ハハハハハハ(笑)
菅田:寸胴と牛骨だ、豚足だのところからでしょ。
松坂:もうね、ずっと煮込んで。
菅田:あれは自宅のキッチンじゃできないよ。
松坂:できないけどね。
菅田:できない、できない。
松坂:でも、俺、この間角煮作ったよ。
菅田:おー。
松坂:めっちゃ面白いね。
菅田:なるほど。
松坂:角煮は別に寸胴とか要らんから。
菅田:圧力鍋みたいなことですか。
松坂:いや、普通の鍋で煮込んで、出して、あくとって、みたいなとか。
菅田:うわあ、やってますね。
松坂:結構ね、角煮は6~7時間ぐらいかかるけど、次の日とかのほうがなおおいしい。
菅田:まあ、そうっすよね。うわあ。
松坂:だから、角煮ラーメンとかいいじゃん。
菅田:じゃ、角煮作ってもらって。
松坂:角煮は全然作れっから。
菅田:ヤッバ。みんなで分担すれば楽しいのかな。
松坂:そうかもね。
菅田:後輩にスープを作らせて、俺は麺だけ。ハハハハハ(笑)
松坂:それずるくない?
菅田:杉野とかにスープ。
松坂:スープ難しいぞー、きっと。
菅田:いや、まあまあ、それは頑張るでしょう。
松坂:だって、出汁からとるわけでしょう?
菅田:出汁も2個ぐらい混ぜるよね。だから、萩原利久と杉野にスープ2種類を混ぜてもらって、俺は麺。チャーシュー、角煮、みたいな。それだったら全然。
松坂:じゃあ、できたじゃん。
菅田:それを、またいつか忘年会みたいのができたときに(笑)みんな持ち寄ってとかさ、楽しいけど。
松坂:楽しいよ。盛り上がるよ。
菅田:意味ないって全員言うだろうな。
松坂:意味ねぇだろうな。