どえらい飲み会-京都の夜-

 

週刊!ヨーロッパ2 ♯249  2018年3月24日

 

土佐:石田君がどえらい飲み会したっていう話を。

石田:そうそう。それは上田もいたんですけど、それこそ『ストリートワイズ(・イン・ワンダーランド)』にも出ていただいて、『続・時をかける少女』主演ですよ。戸塚純貴君が、とある撮影で京都に来てるっていうんで「飲みましょうよ」と連絡きて、土佐さんのとこにもいったんだよね?

土佐:はい。きた。でも、ちょっと僕は。

石田:『時かけ』メンバーのところにもLINEいろいろ連絡したら、僕しか捕まらなかったと。

土佐:そうそう。ちょっと都合悪くてごめんなさいって。

石田:その時、土佐さんは別のところにいて、諏訪さんも東京に出払ってて、永野さんも東京に行ってて、上田もお仕事あるんですって。

上田:そうそう。

石田:ほんで、僕が「全然都合あるよ」って飲みに行ったんですよ。戸塚君と戸塚君のマネージャーさんと3人で、京都で飲んでて。で、まあ、普通に飲んでで、「僕いてよかったね」みたいな話で、「誰もいなかったですよ」みたいなことを戸塚君が言ってくれたりして、気持ちよく、最初、普通に飲んでたんです。

したら、戸塚君が急にメールというか、LINEとかし始めて「何?どうしたの?」って言ったら、「柳楽さんが「合流したい」って言ってるんですけど、いいですか?」。京都で柳楽さん。

土佐:柳楽優弥さんね。

石田:柳楽優弥さんですよ。誰も知らない、みんな知ってる柳楽優弥さんですよ。

上田:ハッハッハッ(笑)

土佐:この話、もう結構してんの?(笑)組み立てが落語みたいになってるけど(笑)。

石田:誰も知らない柳楽優弥さん、みんな知ってる柳楽優弥さんが、「柳楽?誰?誰?」みたいな。「いや、柳楽優弥さんです」って。「京都で撮影来てるみたいで」みたいな。「ああ、そうなの? 僕、全然大丈夫だけど」つって。戸塚君と柳楽さんと3人で、マネージャーさんいて、ま、いっか。で、「柳楽さんがもう一人連れていきたいって言ってるんですけど大丈夫ですか?」「えっ誰?」

土佐:マネージャーとかな。

石田:かなと思った。吉沢亮君。吉沢亮君といえば、お亮ですよ。『TOKYOHEAD~トウキョウヘッド』で共演してますから。「おお、亮君! お亮! 久しぶり。会いたいな」と。会ってないなと思って。『トウキョウヘッド』では仲よくしてたし。

土佐:最近は雑誌の表紙とかで。

石田:『リバーズ・エッジ』主演だよ。で、オザケンの新曲にも参加してたりして、僕、その話もめっちゃ聞きたかったから。

上田:ああ、ラップをね、してるから。

石田:そう! ラップやってるから、その話聞きてー!と思って。

上田:(笑)

石田:「お亮か! 呼ぼう、呼ぼう」ってなって。柳楽さんはちょっとドキドキしたよ。ね。来たら。

上田:初めてやからね。

石田:でも、柳楽さんとお亮と戸塚君とで飲めるんだったら、こんな楽しい京都の夜はないと。

土佐:最高の飲み会や。

石田:んで、飯場所変えて、バーに変えて飲んでたの。

土佐:あの得意のバーね?

石田:そう! あの得意のおしゃれなバーで飲んでたの。それで合流して楽しかったの。

んで、お亮がいるからさ、上田君がちょっと遅れて合流できるかもって言ってたから。

上田:僕はできなかったんですよ。本当は。戸塚君に誘われてたけど、奇跡的に行けたら行くよっていう感じ。それってもう行けないってことじゃん。

石田:本当に行かないってなってたんやけど、どうしてもお亮がいるからさ、「ちょっと上田に会いたい」って亮君が。全然『トウキョウヘッド』の時と変わってなくて。「『トウキョウヘッド』おもろかったでね~」って。

土佐:まだ言ってくれてた? よかった。

石田:「またヨーロッパ企画と一緒に舞台やりたいです」って言ってくれてて「上田さん、会いたいですね」みたいな。「じゃあ、上田、遅れて来れるかもしれないとか言ってたから呼ぼうかって呼んでたんやけど、早く来て、上田」って僕言ってた。吉沢亮君が来てるっていうのはサプライズにしてね。

土佐:ああ、なるほどね。

石田:ちょっと黙ってて。でも、全然返信こないのよ。既読になってもスルーみたいな感じで。

土佐:締め切りがもう過ぎてるからな。

石田:ハハハハハハ(笑)

上田:こっちは、締め切りを抱えながら、の打ち合わせをやってたんで。

土佐:それは無理や。

石田:これは、もしかして戸塚純貴が来てくれだと、この間会ったばっかりだし、いつでも戸塚君は会えるからっていうので弱いかもしれない。お亮がいるんだと。お亮が会いたがってるって言ったら上田来るかもしれんつって、お亮の写真撮って、上田に送ったの、LINEで。そしたら、すぐ既読になって、すぐ来た、上田が。

土佐:ハハハハハハハ(笑)

 

上田:これ、でもね、言っていい?

土佐:ウエちゃんにはウエちゃんの事情があるやろうからな。

石田:戸塚君が「何なんですか上田さん」みたいな。

土佐:それは、戸塚君としてはちょっと悲しいよね。

石田:「俺じゃダメなんすか?」みたいな。

土佐:(笑)

上田:これは、その場のノリで「いやいや」とかってやるけど、その実、石田が切実なヘルプを出してた。

石田:ハハハハハハ(笑)

土佐:えっ? そうね。戸塚君がいて、吉沢君もいて、しかもそこに柳楽優弥さんがいるっていう。

石田:違う。なぜそこで僕が……そういう状態だったら、別にそんなヘルプ出してないよ。

土佐:あ、そうなの?

石田:うん。実は。なんでそんだけ上田にヘルプしたかったっていうと。

土佐:ウエちゃんが行ったのはその段階?

石田:その段階。

上田:呼ばれたのはそうかな。

石田:なんで上田にヘルプを出したかっていうと、柳楽君が「なんか、今、いいっすね。この京都の夜楽しいですね」って柳楽君が盛り上がってきて。

土佐:もう「柳楽君」て呼んでるの?

石田:もう「柳楽君」て呼んでた(笑)。

土佐:最初は「柳楽さん」やったけど、途中から「柳楽君」にいってるわけね?

石田:飲みの席で仲よくなって「柳楽君」になっちゃったから。柳楽君が「撮影で松坂桃李が京都に来てるみたい。ちょっと呼んでいいですか?」つって。

土佐:さらに仲間を。

石田:松坂桃李……(笑)。

上田:幾つかの撮影の現場が京都で重なってて、俳優さん同士つながってたんだね。

土佐:ま、そうでしょうね。皆、世代も似てるしね。それは来ても不思議じゃないでしょう。

石田:そしたら松坂桃李君がすぐ来てさ。全然ゆとりじゃなかった。その2人。

上田:(笑)

土佐:そのちょいちょい挟まるの要らんわ(笑)。先聞きたいわ。

石田:すぐ来て。

土佐:初めてよね、もちろん。

石田:そうそう。松坂桃李君。桃李さん。

土佐:桃李さん。

石田:その状態で、ヤバい、上田来なもう無理やと。

土佐:もてなしはね。

石田:もてなしは。京都が弱いと思って。

土佐:ハハハハハ(笑)

石田:ゆとりが強すぎて。

土佐:別に、ウエちゃん来ても、そこまで京都強くならんよ、たぶん。

上田:僕、行ったら、完全に石田が「ヨーロピアン企画はさ」とかイジられて。

土佐:おー! 誰にイジられてんの?

石田:柳楽君。

土佐:ハハハハハハ(笑)

上田:イジられてて、石田が「ちょっと、またまた~」みたいな卑屈に笑ってた。

石田:いや、そんな笑ってない。

上田:なんやねん、コイツと思って。

土佐:石田の大回しが始まってるんじゃないの?

上田:違うよ! イジられてるのよ。

石田:(笑)イジられるやろ、そらぁ。

土佐:ちょっとそれは、いや、いってほしかったな、そこは。

上田:僕もいってほしかったんですよ。

土佐:年下。そりゃ、なんだかんだで年は下じゃないですか。しかも僕らのホーム、京都で、石田君のホームのバーで。

上田:2人もかつて共演者いて。

土佐:イジられてた?

石田:イジられてる(笑)。

土佐:ハハハハハハハ(笑)おいおい!ちょっと。松坂さんが来てからは、そのイジりは続行してんの?

石田:いや、松坂桃李さん来てからは、柳楽君はそっちと喋りだして、戸塚君と上田と吉沢亮君と喋る、みたいな、全体の喋りじゃなくなって、人増えてきて。マネージャーさんもいたり。

土佐:石田君は誰と喋ってたの?

石田:俺は戸塚君のマネージャーさんと喋ってた(笑)。その時点で。

土佐:(笑)

石田:んで、もう一軒店変えようかとなって、店変わって。

土佐:ウエちゃんはそこから巻き返してくれたの?ちゃんと。

上田:僕は巻き返したのかなあ。

土佐:向こうからしたら、誰かちょっとよくわからんていうのもあるしね。

上田:そうそうそう。あるし。

土佐:急に変なおじさん来たなっていう感じもあるかもしらんしね。

石田:ちょっと京都が弱かったんで、上田に京都強く……。

土佐:2人おったら十分よ。

上田:京都強めにしようと思って。

上田:もっと言うと、行ったら、そんなに吉沢君が僕に会いたそうさもなかった。

土佐:ハハハハハハハ(笑)

上田:よくよく考えたらそうですよ。だって、同じ現場やったら喋ることもあるけど、もともとそんな、『トウキョウヘッド』で会って、その時の話をしてもしょうがないしね。

土佐:『トウキョウヘッド』メンバーで集まったらその話になるやろうけど。

上田:そうそうそうそう。

土佐:少ないもんね『トウキョウヘッド』メンバーが。

石田:『トウキョウヘッド』感弱かったね。

土佐:柳楽さん出てないもんね『トウキョウヘッド』。

上田:出てない。

土佐:桃李さんも。

石田:出てない。

上田:だから、よくよく考えたら、『トウキョウヘッド』なくしてはお亮と接点何一つないな。

土佐:ハハハハハハハ(笑)

上田:お互いでも思った。

土佐:なるほどね。会いたさはあったけど、会ってみたら、そこまで会いたくなかって。

上田:共通の話題がないじゃない。

石田:僕もがっつりオザケンの話とかも、し終わった後やったからさ(笑)。

土佐:なるほど、なるほど。もう聞きたいことは。

石田:一通り聞きたいことは聞けて、どうやったんかとか。

土佐:でも、いい感じになってきたんや、じゃあ。

上田:まあ、まあ、まあ。

土佐:ちょっと落ちついて。

石田:そうそう。店変えて、ちょっとこじんまりした店行って、また飲もうかつって、また飲み直してたら、また柳楽君が「ちょっと呼びますわ」と。

土佐:柳楽さんは人を呼びたいんやね。

石田:京都の夜が楽しかったみたい。「ちょっと呼びますわ」と。で、小栗旬さんが来て(笑)。

土佐:呼んだの?

石田:小栗旬さんが来て、そこに。

上田:僕、一応ラジオドラマで、僕が書いたやつを小栗さんがやったことがあったんで、一応挨拶はして。一応挨拶はしてというか、全くの接点のなさではなかったから。

土佐:僕も全く接点ないわけではない。小栗さんはドラマでね。ちょっとずつは。

石田:メンバーもそうだし、僕も『踊る大捜査線』でやってるんです。だから、今、戸塚君、柳楽君、吉沢君、松坂桃李さん、小栗旬さん。もう、なんなんだ、いっぱいいっぱいよ。

土佐:アカデミー賞みたいな。

石田:(笑)アカデミー賞みたいになってて、京都が。これでもういっぱいいっぱい。終わりやん、もう。

土佐:爆発しそうやけどな、京都は。

上田:もうね、ターハイ(多牌)じゃない。

土佐:ターハイやな(笑)。もう無理やな。

石田:もう無理無理無理。もう無理無理っていう時に菅田将暉が来た(笑)。

土佐:ははははははは(笑)

石田:無理やろうと思ってたら(笑)。

土佐:もう呼び捨てになってもうてる(笑)。

上田:その頃にはもう僕らとは関係のない飲み会になってる(笑)。俳優界のやつになってたんで。

土佐:そらそうだ。

上田:だから、最後のほうは夢かもわからんし。

土佐:(笑)

石田:なんのこっちゃわからんかった。

土佐:最後そうなるな、そんだけ増えたらな。

上田:なった。もちろん仲よくなりましたよ。だけど。

土佐:みんなで舞台やりましょうよとかならんかったの?

上田:それはならんだろう! それはならんな。

石田:ならんかったな。

土佐:ならんかった? 上田さん書いて、菅田君、小栗さんでダブル主演で舞台やりましょうよっていうノリにはならんかった?

上田:もっと言うと、石田はイジられてたじゃないですか。

土佐:(笑)戦力にならんもんな。

上田:戸塚君もイジられてた。

土佐:ハハハハハ(笑)

石田:めちゃくちゃイジられてたから。

上田:なんか弱かったんや。こっちの知り合いが。

石田:『時かけ』が弱かった。『続・時かけ』が弱かった。

土佐:誰も観てもらえてないから。

石田:『続・時かけ』が弱くて。

上田:だから、そう。結構戸塚君も僕の前でイジられたり、普段、僕には見せてない面を曝露されたりして、ちょっとパラドックスみたいになったりして。

土佐:なるほど、なるほど。上田さんにこの一面見せたくなかったなっていう。

上田:みたいなやつあるやんか。

石田:あるある。

土佐:あるある、それは。

上田:みたいなのがあって、ちょっと落ち込んだりとかあって、なんかそうやったんですよね。

土佐:そっか。なんか、爪痕というか、爪痕でもないけど、なんか収穫みたいなことがあったとすれば。

石田:すれば、はっきり言える。僕と上田がお金全部出した。

土佐:ははははははは(笑)

上田:全部じゃない。2軒目ね。

石田:奢った、奢った。2軒目ね。最後。最後の店全部。

上田:違う。あんなの誰がやったって、そのメンバーなら別に。

石田:小栗旬菅田将暉柳楽優弥松坂桃李吉沢亮、戸塚純貴に奢った。俺と上田が。

土佐:イジられてた奴が(笑)。

上田:話に入ってへんかった奴が(笑)。

石田:年上やし。

土佐:話に入ってへんくてイジられてた奴が、最後だけ意地見せて。

石田:うん。

上田:そうやね。迷わしいところですけど。

土佐:まあ、そうね。年齢的には上やもんね。

上田:そうそう。結構地元の、僕らの、諏訪さんとかがよく行く、本当に地元感のある店やったんで、そこもあったから。

石田:バチーンと。

土佐:ああ。

石田:なんやろな、札束握りしめてたけどね。

土佐:(笑)

上田:泥のついた(笑)。

石田:泥のついた札束握りしめてから、なかなか放せんかったけど、バー出したわ。

土佐:(笑)

上田:そうそう。出ていく時、まだ石田が食べてたからさ、「石田がまだ食べてるでしょう!」言ったからね。

土佐:(笑)『北の国から』の名シーンだけ並べて。

石田:それぐらいかな。爪痕は。

土佐:いい飲み会でしたね。

石田:「ごちそうさまでした~!」って言ってくれたよ。

上田:それは言うよ。

石田:いや、でも、本当に楽しかったし、本当にみんないい人たちばっかりだったなあ。

土佐:みんなもちろん連絡先交換してるんやもんね。

石田:柳楽君だけ。

土佐:えっ?

石田:柳楽君だけだな。

上田:連絡先なんかしないよ。

土佐:連絡交換しようよ。京都来たらまた飲もうよ、みたいな感じにはならんかった?

上田:誰が言うてくる?それ。

土佐:(笑)

上田:誰なの?それは誰なの?

土佐:石田君よ、それはもちろん。

上田:その俳優陣がテーブルに座ってる時に、石田はカウンターにいた。

土佐・石田:(笑)

土佐:えーっ? 回してほしかったなあ。

石田:いやいやいやいや、もう全然。それをながめながら、「ああ、京都楽しんでくれてるなあ」みたいな感じでは見てたよ。

土佐:気持ちの上では上におったんや(笑)。

石田:そうそうそう。全然上。

上田:たまたまスタートが石田やっただけで、別の俳優さん同士のやつになったから、どこで僕らもこの会を手放すかがちょっと悩ましかったです。もうおらんほうがやりやすいんちゃうか?とか。

土佐:誰が中心かもよくわからんしね。でも、年齢でいったら、小栗さんが一番上になるの?

石田:小栗さんが一番上だね。

上田:36って言ってましたね。

石田:あと、皆さん20代って言ってたから。

土佐:えっ、そうなの?

石田:ほかの人は全員20代。

土佐:柳楽君も?

石田:柳楽さんも28とかかな。

土佐:若い。そうか、そうか。

上田:そうなんです。

土佐:いい飲み会でしたね。

石田:凄かったよ。

上田:(笑)

石田:土佐さんに来てほしかったよ、そこで。

土佐:次は行くよ。次、そういう、2人以上増えたら言って。

石田:そういう場に居合わせてしまう僕の感じというかさ(笑)。

上田:そうやなあ。だから、そこに宇梶さんぐらいが来てまとめるぐらいしかなかったわ。

石田:そういうのを出したかったよ、こっちも。バイクさんとか呼びたかった。僕の中では。

上田:いやいや、東京やからそれは無理やろ。

土佐:でも、貴重な体験というかね。

石田:まあ、でも、楽しかったです。

土佐:いずれ笑い話になる時がくるでしょう。

石田:いや、もう笑い話になってる。今笑えないの?

土佐:いや、全然笑えました。ありがとうございました。

 

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