にっき

7月11日

『ジョーカー』をアマプラで観た。救いがない。けど、すぐそばにある現実でもある。あの主人公の立場になったら、淘汰されるだけと諦めている。と頭の中では思っているけど、その場になったらどうするのだろう……。

 

7月12日

gaga.ne.jp

凪良ゆう原作の『流浪の月』の映画化が発表された。家内更紗は広瀬すず、佐伯文は松坂桃李、監督は李相日。

すずちゃんは、『いのちの停車場』に続いてまた共演してほしいと思っていたから、こんなにも早く叶うことがとても嬉しい。

今年初めに『スッキリ』で加藤さんに「難しい役」と言っていたのは、これだったんだね。そのために心配するほどに痩せて。

マネつぶを読むに、文役はずいぶんと慎重に選ばれたのだなという印象を受ける。その上で監督のコメントを読むと、まだクランクインもしていないのに胸がいっぱいになる。

早速『流浪の月』を読む。最近読んだ小説の中で一番よかった。

人に言えないことなんて、みんな持っているはずなのに、なんでこうなっちゃうんだろう。みんなうまくすり抜けて生きているのだろうか。隠されていることは、今はまだ明るみに出ていないだけで、いつ、どうなるかなんて、誰にもわからない。

更紗と文はとても特殊なケースだから、理解されることは難しいだろうけど、このお話は、かすかな救いがあってよかった。

 

7月13日

『怒り』を観る。李相日監督のものは『フラガール』以来。

広瀬すず、すごいな。フィクションであってもトラウマになりそう。やっぱり役者ってすごいと、何度思ったかわからないことをまた思う。

妻夫木さんの役柄も初めて見た。綾野剛さんはどんな役をやっても驚かないけど、妻夫木さん、こういう役もやるんだなと。

役者さんたちは皆さんすばらしかったし、物語も後半までとても引きつけられたけれど、最後の謎が明かされる過程が私の好みではなかった。