にっき

『ゆとりですがなにか』(2016年4月17日~6月19日)

脚本:宮藤勘九郎

第10話

 

やまじー:いいかあ、もう一度言うよ。思春期は、立派な大人になるための準備期間です。胸がふくらんだ、ふくらんでない。毛が生えた、生えない。そんなことで他人を笑ったりしないように!

はい、質問ある人!

モリ君:はい。

やまじー:はい、モリ君。

モリ君:やまじーは、まだ思春期ですか?

やまじー:うーん、どうかな? まだ生えてないかもしんないな。うんふふふ。\笑/

やまじー:ただ、ただね、果たして、完璧な大人っているのかな?って先生思います。例えば、来年、やまじー30です。みんなにとって30歳っていったら、立派な大人だよな? でもね、20年後、みんなの20年後、自分たちが30歳になった時、きっとこう思うんです。「うーわ、まだ全然子どもだよ」って。「やまじー、こんなだったのか」、「彼女いねぇ」とか「バイト行きたくねぇ」とか「まだ童貞だよ」とか「やまじーと一緒かよ!」とか。

みんなのお父さんとお母さん、完璧な大人ですか? 寝坊するよね? 酔っぱらって喧嘩するよね? オナラするよね? \笑/

やまじー:体と違って、心の思春期は、生きている限り続きます。だから、大人も間違える。怠ける。逃げる。道に迷う。言い訳する。泣く。他人のせいにする。好きになっちゃいけない人を好きになる。すべて思春期のせいです。大人も間違える。間違えちゃうんだよ。だから、他人の間違いを許せる大人になってください。

 

 

宮藤さんの脚本は、ぶっ飛んでるところが魅力だけど、そんな中に本音もちゃんと混じっていて、刺さる。魅力的な俳優さんが多いこともあって、とてもおもしろかった。