プレーンな服に変えた理由

 

action 2020年6月10日

 

DJ松永:東京都心は最高気温、今日は31.7度。暑いですね。

幸坂理加:真夏日ですね~。

松永:真夏日。今の赤坂の気温は29.7度と、早いんですね、真夏日になるの。梅雨入りはもう近いんですよね?

幸坂:関東は「明日かも」と言われています。

松永:明日? こんな暑いのに? 俺、衣替えしたんだよ、せっかく。

幸坂:本当。今日、半袖ですね。

松永:ありがとうございます。

幸坂:でも、いつものアロハ~的な感じじゃないんですね?

松永:そんなアロハみたいな格好してる?俺(笑)。そんな、親指と小指立てて「アロハ~」みたいな感じしてる?

幸坂:うん。なんか変わりましたね?

松永:そうなんです。私、衣替えしまして、いつもは襟付きのシャツしか着てなかったんですけれども、今年からは、真っ白のシャツ、初めて、革靴で革のバッグみたいなのを持ってたんですけど、リュックサックですよ。

幸坂:ねえ!

松永:ありがとうございます。スニーカーも正直買いました。ありがとうございます。

幸坂:えっ!!

松永:10年ぶり以上にスニーカーを買いましたね。

幸坂:履いたところを見たことないです、松永さんが。

松永:でしょう? 革靴しか持ってなかったけど、買いましたね。

幸坂:え、どうしたんですか?

松永:なんだろう……なるべく、どんどん最近プレーンな格好をしたくなってきて、見る人に何も情報を与えないプレーンな格好をしたくなってきたんです。

幸坂:ああ……。

松永:ファンの人も、服着てると、服特定するんですよ。

幸坂:どこのブランドとか?

松永:とか。俺、それ、すっげぇ嫌で(笑)

幸坂:真似したくなるんですよ。

松永:真似……真似……真似するのも恥ずかしいし。だって、街に俺が歩いていたら嫌じゃないですか。

幸坂:なんでですか?

松永:ライブやってる時に客席に俺がいたら、俺と同じ格好している奴いたら、チョー恥ずかしいし、絶対その服着たくないと思っちゃうタイプなんです。

幸坂:ええー? だって、木村拓哉さんが着てたら同じ服着たくなるんじゃないですか。

松永:木村拓哉とメンタリティーちげぇもん!

幸坂:ハッハハハハ

松永:わかるだろ!(笑)

幸坂:そうなの……?

松永:しかも特定されるの、マジで、ブランド名とか書いてない服着てるのに、みんなすぐ特定。特定班がすごくて、しかも値段が高くても恥ずかしいというか。この値段の服買ってるんだと思われるの恥ずかしいし、安い服買ってると思われるのもなんか恥ずかしいし、じゃ、幾らの着ればいいんだよ!とか俺は思うから、だとしたら、一番特定されない服ってなったら、Tシャツ。白のTシャツで、ワンポイントの付いていないやつを着る。そうなってくると、今まで持ってた服が合わなくなってくるんですよ。革の鞄持つのも変だから。

幸坂:時計も変わってますしね。

松永:時計も。恥ずかしいな!

幸坂:ハハハハ

松永:気づくんじゃねぇーよ!(笑)

幸坂:アハハハ 全身変わってるわけですね?

松永:スニーカーも買う。スニーカーもあれですよ。スニーカーって絶対ロゴ入ってるでしょう。両端に。

幸坂:ああ。ニューバランスとかナイキとか?

松永:ナイキとか。だから、見たことねぇブランドのやつを探して。

幸坂:はあ? うそ!

松永:ロゴの入ってないスニーカー探して買いましたよ。まだそれは通販で買ったので届いていないですけど。

幸坂:そこまでします?

松永:そこまでまるっと揃えて。だから、本当にガラッと今年の夏は変わりましたね。

でも、そうやって白いTシャツをネットで買って、それを着て、この間、それこそリュックとか買いに街に出たんですよ。リュックとかサイズ感とかもあるから、パソコンとか入れたりするから、ネットで買うの、ちょっと怖いなとか思ったんで、表参道に……。

幸坂:あら、おしゃれ!

松永:ありがとうございます。

幸坂:表参道に行って。

松永:シティボーイなんで。

幸坂:ハハハハ

松永:表参道の街歩いたら、俺としかすれ違わなかった(笑)。俺、白いTシャツを着た中肉中背と100人ぐらいとすれ違った(笑)。俺と……。マジ、すっげぇ恥ずかしかった。マジで。

幸坂:でも、それを望んでいらっしゃるから。

松永:いや、望んで……なんか、なんか、街には埋もれてるなって思うけど、俺ばっかりとすれ違うのめっちゃ恥ずかしいし、あと、職場に行っても、俺みたいな格好した奴ばっかりだし。ディレクターのスガヤさんも。

幸坂:今日もね、スガヤさんと同じ格好で。

松永:恥ずかしいんだ。でも、こういうことなんですよね。街に埋もれるってこういうことだもんねと思って。

幸坂:ペアルック率が高まりますよね。誰かとペアルックになっちゃう。

松永:本当に。相方のR‐指定が黒い無地のTシャツを昨日着ていて(笑)色違いのペアルック感がすごくて、めちゃくちゃ恥ずかしい!

幸坂:アハハハハ いいじゃないですか、ユニットなんだから。

松永:衣装だとしても、もうちょっと着飾らないと変じゃないですか。お互いプレーン過ぎてめちゃくちゃ恥ずかしいなとか思って。

いや、でも、本番前に打ち合わせしてて、幸坂さんに「松永さん痩せましたか?」って言われて、全然痩せてないんですよ。「痩せてないです」。横で作家のミヤハラさんが「いや、痩せたんじゃなくて髪を切ったんですよ」って言われて、いや、俺、髪切ってなくて(笑)全部間違ってて、俺、誰にも見られてないんだと思って。

幸坂:ハハハハ

松永:おごりですよね。誰にも見られてない。

しかも、俺のおごってるのが、プレーンな格好してるじゃないですか。プレーンな格好して街に埋もれてるけど、俺は違うでしょうという、根底に俺は思ってる(笑)。めちゃめちゃ思ってて。「プレーンな格好してて街に埋もれてるけど、俺はそんな奴らと違う素晴らしい人間だからこそ、同じ埋もれるようなプレーンな格好しても大丈夫なんだ、貴様ら」って思っちゃってるから。

幸坂:あら~面倒くさい(笑)。

松永:本当によくない。よくないんです。

幸坂:プレーンが着れるってことは素晴らしい人っていうことですよね? 行き届いた先がプレーンということじゃないですか。

松永:「紆余曲折してプレーン」みたいなのも偉そうですけどね。

幸坂:ハッハハハハ

松永:偉そうです。

幸坂:いや、でも、お似合いですよ。(笑)

松永:ハッハハハ! 聞いた?今。

幸坂:お似合い、お似合い、本当に。

松永:思ってないですよ(笑)。

幸坂:思ってます、思ってます。

松永:思ってます? 嬉しいです。

幸坂:ええ。夏ですね~。

松永:ハハハハ! 幸坂さんが感情のこもった言葉を話せなくなったところでハガキを読みます。

幸坂:行きましょう!