マネージャーとタレント

 

佐久間宣行の東京ドリームエンターテインメント 2020年2月19日

 

佐久間:別件とかで秋元さんと話してる時に、たまたま僕が例えば「あのマネージャーがすごくて、あのタレントさんを売った」みたいな話をポロッと一回したことがある時に「佐久間違うよ」と。「それはね、マネージャーはめちゃくちゃ優秀でも、たぶんその子が何かあったから売れたんで、マネージャーが優秀だから売れたというふうにはあんま思わないな俺は」と言ってて、うわ、そうだなと思った。

秋元:もちろんマネージャーが優秀じゃなきゃ売れないんだよ。だけど、一番は、例えば、ラジオをやってるとすごくわかると思うんだけど、一番近くにいる人から倒していかなきゃいけないの。

佐久間:ファンにしていかなきゃいけないということですね。

秋元:そうそう。伝播していかなきゃいけない。だから、例えば、いろんな売り込みのマネージャーの人が来るじゃん。そのマネージャーの人が、本当にうちの子はお笑いとしていいんですよとか、女優としていいんですよということを心から思っている人っていうのは、それが今度はディレクターに伝わり、プロデューサーに伝わり、最終的にオーディエンスに伝わるんでね。だから、佐久間で言えば、例えば、福田君が大笑いしてくれたり、そういうことが伝わってって、最終的にはリスナーが「面白い」になるんで。

佐久間:そうか。マネージャーが優秀かもしんないけど、そのマネージャーに本気を出させる本人の、マネージャーをファンにする力がないと、本当には売れないということですね。

秋元:そうそう。だから、優秀なマネージャーがいたとしても、そんなにこのアーティスト、このタレントがいいなと思ってないのに、テクニックで、自分が例えば、知り合いのプロデューサーに言えば番組ブッキングできるからというのは絶対売れないよね。

佐久間:そうですよね。ああ、なるほど、そういう意味か。

 

秋元:昔ね、『ザ・ベストテン』をやってる頃に、沢田研二さんの中継に立ち会ったんだけど、その時に森本さんという、森本千絵ちゃんのお父さん。

佐久間:森本千絵さんて、今で言うと、世界的なデザイナーで、ミスチルとか全部やってる。その森本千絵さんのお父さんが…

秋元:沢田研二さんのマネージャーだった。その時に、アンコールになったら、誰より先に「アンコ~ル!」って。

佐久間:マネージャーが。森本さんが。ああ、なるほど。

秋元:これが。本当に森本さんはアンコールしてほしかった。

佐久間:なるほど。沢田研二の曲を真っ先に聴きたいんです、マネージャーが。

秋元:そうそう。それがやっぱり売れる、みたいなね。

佐久間:なるほどなぁ。

秋元:素敵だよね。

佐久間:それは素敵ですね。