中川家×宮下草薙

 

中川家 DAYS 2019年9月24日

 

 

東島アナ:(プロフィール紹介)宮下兼史鷹さんと草薙航基さんからなる(剛:ケンショウ?)お笑い第7世代のコンビ、宮下草薙。2人とも太田プロのお笑い養成所のご出身で、2016年にコンビを結成。そして、2018年1月1日のぐるない「おもしろ荘」でテレビ初出演し、注目を集め、現在さまざまな番組からのオファーが絶えない人気コンビです。

 

宮下兼史鷹の史は「知識」、鷹は「強く逞しく」、それを兼ね備えているという意味。\笑/

弟の名前は史久将(シグマ)。史久将の意味は聞いたことがない。

父は地下格闘家。50歳。群馬と秋田の統一王者。

母は元キャバ嬢。源氏名はルナ。

 

草薙君の家は普通の家。両親は共働き。弟はジャカルタでジャーナリストをやっている。

 

芸人になろうと思ったきっかけは、宮下君はバカ殿を見て、バカ殿になりたいと思っていたが、あれは芸人というお仕事だと知って、そこから。草薙君は、ヘキサゴンを見ていたら、島田紳介が「ひな壇にいる方たち、普通の社会で働いていたら何の役にも立たへんけど、こういうところだったら一発逆転あんねん。テレビの前で悩んでるお前らもここ来たらなれるかもよ」みたいなのを聞いて、ハッとその気になってNSCを受けたが落とされた。

 

剛:なんか喧嘩したんでしょ?礼二君と。なんかあったん?

草薙:礼二さんがちょっと怖かった時に…怖かった時って言ったら僕もあれかな。(笑)でも、これ、ネットニュースとかにもなってしまったんですよ。

礼二:そうなの、これがほんまに。パワハラや言われたやんで、俺。

剛:えっ?お笑いの世界にパワハラ、セクハラあんの?

礼二:そうよ。いわゆる、言うたら、お笑いの中での、草薙君がこういうキャラクターやし、僕がドッと、ガッと叫べば何か生まれるかなと思って俺も仕掛けたわけ。これは犬プロレスですよ。やろうとしてたのに、視聴者の一部がやね、なんや、あれはパワハラだ!みたいな。

剛:あららららら。

礼二:礼二は老害だ、みたいなことを。なんで俺がそこまで言われなあかん。それも全部コイツのせい!

草薙:あーすいません。それはでも、そうなんです。僕もライブの出待ちで中川家さんのファンがいらっしゃって、中川家さんはこんなにすごい人なんだってM-1グランプリ2001のDVDもらって、さすがにこれは見たことある(笑)。

剛:それはそれでごめんね。

礼二:それはそれでな。ごめん、謝っとくわ。それはそれで申しわけないんやけど。

剛:そんなん言い出したら、ツッコミの兼史鷹君はパワハラやで。ずっとツッコンでるからな。

宮下:ツッコミなんてパワハラみたいなもんですね、そうなっちゃうと。

 

礼二:(草薙君のほうが忙しい)今の状況どう?

剛:2人でやりた(く)ない?

草薙:僕は2人でやりたいですけど。

 

礼二:忙しい草薙君をどう見てんの?宮下君は。

宮下:僕はそもそもピンでやったんですよ。ずっとピンでやってて、草薙が別のコンビ組んで、それで解散しちゃったんです。芸人を辞めそうな空気があったんです。僕はずっと面白いなと思ってて、もったいないと思ってコンビ組んだんで、正直、草薙が1人で売れてるみたいな状況も、僕的にはそこまで苦ではないというか、これを売るためにコンビ組んだんで。

草薙:ほんと感謝してますね。僕、お酒をすごく飲んでしまって、ワーッてなっちゃってたんですね、ずっと。その頃、『おもしろ荘』受かったっていうのも、僕、朝起きたら、公園の端っこの草むらでワインボトル握って寝てて、ブーブーって音するなって見たら、枕元(頭の上)にケータイ落ちてたんですよ。何だ?と思って(たら)、自分のケータイで、出たら、宮下から「おもしろ荘受かったぞ」ってかかってくるぐらい。それぐらい人としてよくない感じの中を救ってくれたというか。

礼二:意外とそんな人間なの?草薙。

宮下:結構だらしないです。

礼二:外で寝てたんやろ?今のも。

草薙:はい。外で。

剛:枕元ってどういうこと?

草薙:頭の上っていう。

宮下:それを枕元って言っちゃった。

剛:枕あるみたいに聞こえたから。

草薙:ムズい!ムズい!ムズい!\笑/

宮下:こっちが難しかった。シチュエーションがどれかな?って今。

礼二:そうそう。一瞬ちょっとね、聴いてる人もごちゃっとなったから。

草薙:なりましたか。

宮下:ラジオだしさ、耳で聴いてるから。

草薙:わかった、わかった!お前は味方であってくれ!(笑)宮下は味方でいて(笑)

 

礼二:何がそんなにだらしなかったの?

宮下:ほんとにもう部屋がそもそもごみ屋敷みたいな。ペットボトルが尋常じゃない量なんですよ。部屋から出てくるときに2~3本連れてくるんです、ペットボトル。ガラガラガラ! それをバーッとしまって出て、みたいな。

草薙:ペットボトルの捨て方がわからなくて。あれが難しい。工程が4つぐらいあるんで。家に1000本ぐらい床に。それを宮下が部屋来て、一緒に中洗って捨ててくれて。

礼二:ほな、ペットボトルの上に寝てるようなもんや、今。

草薙:ロフトに僕寝てるんで。

礼二:ロフトかい!

草薙:すいません。いやちょっと、そうですね、ロフト…だったしな。

礼二:いや、いいよ。ロフトでもいいけどね、別に。

剛:目覚めたらペットボトルがワーッとあんねやろ?

草薙:はい、ありますね。枕元とかに。

剛:お、いいね。(笑)

礼二:いや、いいねじゃない。

宮下:よかったんですか?今。

草薙:合ってるのか…

剛:合ってる、合ってる。いいね。枕元に。

ほな、宮下君に救われてる部分はあるんや。

草薙:ほんと救われて。

剛:表に出してくれたってことやね。

草薙:はい。

宮下:と思うんですけどね、あんま語ってくれないというかね。恥ずかしいみたいで。

礼二:何が恥ずかしい。

草薙:語ってますよ。

宮下:語ってる?

 

礼二:今、彼女とかは?

草薙:いないです、僕。

礼二:彼女とか欲しいって思うの?

草薙:いや、あんまり、ないですね、この…。

宮下:女性関係の質問が本当に苦手。

礼二:珍しい。

 

アパートの101号室と103号室に住む宮下君と草薙君。

剛:仲ええねやな。

礼二:仲ええねやな。

草薙:そうですね。宮下がいつでもネタ合わせできるようにっていうので。

剛:なるほど!

草薙:だから、深夜3時とかにコンコンコンて。チャイムがないんで、ノックしてきて、めちゃめちゃ怖いじゃないですか。深夜3時に。えっ?と思って耳すましたら、ドアの向こうから「合わせよう」って宮下が(笑)。あ、宮下かと思って(笑)。夜遅くとかに結構来るんで。

宮下:これ、結構データに基づいてるんです。ネタ合わせする時に、多少のストレスを与えると、人は脳みそがよく回転するんです。

礼二:はあ。

宮下:これを利用して、夜中にあえてネタ合わせをすると、翌日のパフォーマンスレベルがグンと上がるんです。

剛:なるほど。

礼二:えー?

草薙:コイツ、こういうの好きなんですよ。

剛:俺もそういうの好きやわ。だから、あえて緊張感作るのよね、ネタ合わせの時に。

宮下:あえてちょっとストレスを与えるっていう。

礼二:与えると、本番になったらいいパフォーマンスが。

宮下:本番で強いんで。

剛:わかるわぁ。

礼二:わからんでもない、それ。

草薙:ただ、たまに与え過ぎて「ワーッ!」ってなって僕逃げる時が(笑)。

宮下:癇癪起こしやすいんで、ちょっとさじ加減が難しいんですけど。

剛:しんどい練習すればするほど、本番はいいパフォーマンスできるからね。

礼二:まあね。

剛:その練習を語る奴が多いから、今。それを語ると終わりやねん。歌も、歌詞を語り出したら終わりやねん。

礼二:ちょっと黙っといてくれ(笑)。

宮下・草薙:ハハハハ

剛:わかるわ。

宮下:ありがとうございます。

礼二:宮下はそういうの語れへんやん、別に。

宮下:語れへんからカッコいいやんか。

礼二:ネタ合わせの時はこうしますっていうことや。

宮下:はい、そうです。

剛:それついていけてんねんや。

礼二:今んとこ。

草薙:はい、今んとこ。

 

剛:喧嘩せぇへんの?

宮下:喧嘩はでもしょっちゅうします。

礼二:どういう喧嘩なの?

宮下:草薙が癇癪を起こすんで、草薙きっかけで爆発して、みたいな。僕は終始こんな感じなんで。

礼二:冷静なんやね、意外とね。

宮下:結構冷静です。

剛:冷静に見て、ここはこう言うたほうがいいんじゃない?みたいな。

礼二:とうなの?草薙、そのへん。

草薙:正論ですごく詰めてくるんで、一番キツいです。

宮下:ハハハ

草薙:それは合ってるけど、言わないでいいじゃんていうのが(笑)。

剛:言わないでいいじゃんてね、言わんとわからへんもねんね。今のうちにね。

宮下:そうですね。わかってくれてないのかなと思って言っちゃうんで。

剛:こっから10年、20年たつと、もう言いづらくなってくるから、コンビ組みたてにガーッと言うといたほうがいいよ。

礼二:それ、どういうことを言われるの?

草薙:毎回番組を僕が収録が終わると、1人のやつとか、まず宮下に僕電話して、アンケートとかを一緒に書いてくれてるので、どうだった?みたいなこと、どのエピソードした?みたいな。あ、こういう話しました、こういう話しましたって。あ、そこはカット候補だな、みたいなのを宮下に言われて(笑)。僕頑張ってやって、疲れて、でも電話かけてきて、そんな強く言わなくていいじゃんていう、頑張ったのに…

礼二:頑張ったのにダメ出しすんなよと。

剛:それは草薙君のためを思っていってくれてんちゃう? 偉いやん。偉い相方やでぇ。

礼二:ええ相方ちゃう?

草薙:いや、そう…

剛:そんなん知らんがな、言われたらどうする?

草薙:でも、宮下は、やんないです、自分のことを。

礼二:どういうことや?

草薙:ロケ決まって、ロケの練習を宮下がやろうって言って。

礼二:ロケの練習?

宮下:ロケ1回もやったことない状況。それこそフリーの時ぐらい。

草薙:僕、5年ぐらい住んでる近所を初見みたいな感じで歩かされて。(笑)学生とかが多いですね、みたいな、僕が言うと。

宮下:聞きたくないから、お前からそんなこと。

草薙:聞きたくない、みたいな。で、僕が歩いてたら、「それ、早過ぎるよ。カメラさんついてこれないから」みたいなので怒られて。本番になったら、ロケって回すのが宮下なんで、宮下、自分の練習して…

宮下:いざ本番になったら、僕、自分のシミュレーションするの忘れてて、真っ白になって。(笑)あ、そうだ、俺もプレイヤーだったんだと思って。

草薙:僕も歩いてたら歩いてたで、カメラさんが「もうちょっと早く歩いてください。大丈夫ですよ」って全部違ってるんですよ。

礼二:練習どおりじゃないねや。

宮下:そうなんです。そういうこともあるんですけどね。

 

剛:でも、宮下君がおらんかったらアレちゃう? はめが外れて、わけわからん方向行ってしまうんちゃう?

草薙:そうかもしんないですね。

礼二:本番前に、前の向かいの前室みたいなとこで、マネージャーさん。

剛:マネージャーさんですか?

礼二:俺、びっくりしたもん。今日、どっちかのお母さん連れてきはった。

宮下:ハハハ

礼二:なんかね、雰囲気があったかかったの。

草薙:マネージャーさんは本当に優しくて、僕らがいつミスしてもいいように、すぐ謝れるように、真っ黒な服を毎回着てきて。

一同:(笑)

宮下:謝罪前提で。

草薙:大事な仕事で、生放送で。

礼二:謝るようなことないですよ。

剛:お笑いに謝るもクソもない。

礼二:優しいねぇ。

剛:あ、もしかして、髪の毛切りに行くのも予約入れてくれる。

宮下:ああ、そうです。

草薙:そうですね。マネージャー。

剛:どんだけ優しいねんな。

宮下:仕事のスケジュールと一緒に、ごみを捨てる日とかも書いてあるんです。

剛:すごい!

草薙:ペットボトルもマネージャーさんと宮下と。

礼二:3人でやって。

剛:よかったなぁ。救われた感じ。

 

剛:今年はあれですか?M-1は。

宮下:去年か3回戦で僕ら落ちちゃったんで、M-1に対する自信がそこまで今ないんですけど。

礼二:いや、大丈夫ちゃう?それは。

宮下:まぁ、でも、去年よりネタは仕上がってるんで。

礼二:ええやんか。

宮下:イケたらなと。

草薙:どれ? どれのことですか?\笑/

宮下:言っちゃっていい?

草薙:あ、言わないで!

宮下:言っちゃっていい?

草薙:言わないで!

 

(CM)

 

礼二:CM中もずっと地下格闘家に興味もって。

宮下・草薙:ハハハハ

剛:興味あるわ、ほんまに。だって51歳でしょう?

宮下:はい。51ぐらいですかね。

剛:戦ってる。切ないやないやん。そんなお父さんが。

宮下:でも、最近はでかい大会に出てなくて、休日に後輩を集めてやってます。\笑/

草薙:ハハハ 練習をね。いつでも本番が迎えれるように。

宮下:仕上げて。いつでも。

草薙:急にだとやっぱケガしちゃうし。

礼二:ケガしちゃうから、やっぱ練習して。

宮下:そうですね。

礼二:その後輩何人ぐらいが「もうええやろ、この練習」と思ってる。

草薙・宮下:ハハハハ

剛:「宮下さんが言ってっからさぁ」

礼二:「ええっ?また言ってんの?」とか言われてる。

 

礼二:さっきもチラッとM-1という話もね。

剛:いやぁ、いってほしいなぁ。

礼二:いってほしいね、ほんまね。この勢いに乗って。

宮下:ほんとに中川家さんのめちゃめちゃ見てますから。2001。

剛:俺らもたまたまやから。

礼二:たまたま。俺らのはもう古いわ。やっぱり2005年以降ぐらい見とかんとね。見るんやったら。ほんまに。何?草薙なんか。

草薙:俺、2001のをもらったんで、あればっかめちゃめちゃ見てるんですよ(笑)。

礼二:お前、めっちゃ笑ろとるやないか!バカにしてお前。バカにして笑ろとんのや。

剛:あそこから18年たってるから、なんにも参考にならん。

宮下:18年前であれすごい。今、見てすごいおもしろいです。

剛:いやいや、全然全然。

礼二:お前、うちのおやじそっくりや、その言い方。

草薙・宮下:ハハハハ

剛:全然全然。

礼二:謙遜の仕方がそっくりや。

剛:最近のを見たほうがええと思うよ。

礼二:まぁ、そうね。

 

同期は8.6秒バズーカ。1コか2コ上がゆりやんレトリィバァ

剛:大成功やん、じゃあ。

礼二:大成功ですよ。今や“お笑い第7世代“とか言われて。

草薙:あれがちょっと僕らもよく…

剛・礼二:ハッハッハッ

草薙:いやいや、あれはちょっと僕も、これね、どう…

剛:なんで?違うの?

礼二:いいと思うよ。

宮下:先輩方はどう思っていらっしゃるんですか。

草薙:これ、俺ら言ってないんですよね。

礼二:いや、わかってるよ。一応わかりやすいカテゴリーとして、一般の人にもわかりやすくっていうのでよう付けるやんか、そういうのあるやんか。それ言われるのあんまり好きじゃないの?

草薙:僕ら、どうやったら脱退できるんだろうって(笑)2人でずっと。

礼二:いい。素晴らしい。

宮下:メンバーがキラキラし過ぎてて。

礼二:EXITとか、その辺でしょ?

草薙:四千頭身さんとか。

宮下:霜降り明星さんとか。

礼二:でも、十分、入ったって見劣りせぇへんと思うけど。

剛:日本の芸能界、わかりやすくしたがるのよ。

礼二:でも、今の聞いて安心したわ。いい心がけやと思うよ。

剛:僕もそう思った、今。

礼二:いつか脱退したい、この枠。

草薙・宮下:ハハハハ

礼二:いいと思うよ、そういうのはほんとに。

剛:恥ずかしいというか。

草薙:そうですね。宣材写真並べた時に、僕らだけ汚過ぎる(笑)。

剛・礼二:ハハハハ

剛:そんなこと(笑)

礼二:そんなことない。

宮下:色付いてる写真なんですけど、僕らだけ白黒に見えるんですよ。(笑)あれ?って。

礼二:褪せて見えるんや。それわかってるぐらいだったらいいんじゃないですか。

剛:漫才もほんとに面白いですからねぇ。

礼二:ほんまに。キャラを活かしながらやってますからね。