これだから岩井やめらんねぇーぜ!

 

ハライチのターン! 2019年8月8日

 

澤部佑:この間ね、ワタナベエンターテインメントライブ、夏の大きいライブ「WEL FES」というのがありましてね。

岩井勇気:ありましたね。毎年やってるんだよね。

澤部:毎年やってますね。ちょっと大きい箱でね。イイノホールでしたっけ?

岩井:イイノホールね。

澤部:やってね。久しぶりだよね「WEL」に出るのもね。ちょっとまた間あいて。

岩井:まぁ、通常回に出てないからね。

澤部:そうね。久しぶりにまた行って、芸人たち大部屋なんだよね。大部屋で、その辺にバーッといるんですけど、朝行ってさ、楽屋バッと入ったら、ほとんど知らない若手ばっかりになってるね。もうね。

岩井:知らないねぇ。もうほんとにわかんない。

澤部:気づいたら上のほうになってるな。

岩井:うん。バッタバッタと倒れていったなぁ。

澤部:(笑)倒れていった…まぁ、そうね。

岩井:ほんとに、あいつらどうしたんだ?って後になって気づくもんね。

澤部:あるよね。入れ代わりが早いというかね。

で、やっぱり人見知りだしさ、これ、ヤバいと。澤部、どうしようこんな知らない後輩たちばっかり。昼夜あったでしょう、ライブ。

岩井:昼夜あった。

澤部:結構空き時間もあるだろうし、どうしようかつって。

岩井:そうそうそう。なんだかんだ、楽屋にいなきゃいけなくなるね。

澤部:そうそう。だから、おそらく携帯アプリのパワプロをやりまくる時間の過ごし方になるだろうと思って。

岩井:ウフフフ

澤部:まずコンセントが近い席を確保して、電池なくなったらすぐ充電できるように確保できて、何とか。

岩井:すごいね。

澤部:よし、これ、まぁまぁ乗り越えられるだろうつって、楽屋でね。

岩井:ほんとに隅のほう、クラスの隅のほうにいる林間学校じゃねぇーか(笑)。

澤部:ハハハハ まず、そっち確保してね。そこの席に座ってたら、たまたま四千頭身の後藤が隣の席で。

岩井:へー。

澤部:したら、なんか意外とというか、結構話しかけてくんの、あいつのほうから。

岩井:あ、そう。

澤部:そのイメージじゃなかったからさ、何となくね。

岩井:確かにね。

澤部:ちょうどお昼ぐらい、お弁当出たじゃない。

岩井:うん。

澤部:お弁当をなんか食べてたのかな、2人で。後藤食べながらさ、「今、ダイエットしてるんすよ」みたいに俺に話しかけてきて。「いやいや、食っちゃってるじゃん、結構がっつり」「いや、いいんす。昼は食べてもいいんすよ」みたいな。「あ、そうなの。どういうダイエット?」つったら、「夜はね、グリーンスムージーだけにしてるんです」

岩井:えっ?

澤部:グリーンスムージー、粉に水入れて、グリーンスムージー作って。

岩井:粉?

澤部:それを5分ぐらい放置するんだって。ドロッドロになって、すごい腹にたまるんです。それがあんまおいしくないし、食欲なくなるんで、それをやってるんですって。

岩井:グリーンスムージーってそういうもんなんだっけ?

澤部:ウーン、わかんない。どうなんだろうね。体にいいやつだからね、「それやってるんです」みたいな。「ああ、そうか」。「一人暮らし始めたいんですよね」みたいな。まだ実家なんだよね、あいつね。「一人暮らし始めたいんですね。どこがいいですかね?澤部さんどこでした?」みたいな普通の会話。あれ?ってなって、俺はさ。昔の、1年前ぐらいの尖り倒してた後藤はどこ行った?

岩井:ああ、たしかにな。

澤部:なんだ、ダイエットと引っ越しの話。後藤らしくない。

岩井:グリーンスムージー飲んで(笑)。

澤部:グリーンスムージーなんか飲んで、モデルみてぇーな。は? あの時の後藤、どこ行った? 昔の後藤だったら「澤部さん、芸人殺せるんなら誰殺します?」

岩井:ハハハハ

澤部:そういう質問するのが後藤だから!

岩井:確かにね。

澤部:そう。おかしいよって。

岩井:「あんたのパワプロ消していいですか?」

澤部:ハハハハ 「いいっすよね?」つってね。アイスピックで画面を突き刺すのが後藤だから。それがなんだ? 「お前なんか丸くなったな?」って言ったら、「いや、もともとです~」って。

澤部・岩井:ハハハハ

澤部:なんだよコイツ! えっ?ってなっちゃって。

岩井:牙抜かれてんなぁ。

澤部:そう。俺はがっかりというかさ、「変わっちゃったのかな、後藤」と思いながらね。

 

で、リハーサルだと。昼のライブに向けてまず。芸人たち客席にたまるじゃない、まずバーッと座って。1組ずつリハしてく、みたいな。客席に座ってる時も俺ひとりぼっちになっちゃってね、まず。

岩井:ウフフフ

澤部:後輩ばっかでひとりぼっちになってたら、すり寄ってきてくれるね、菊田が。ハナコの。

岩井:ハナコの菊田な。

澤部:ハナコの菊田が来てくれてさ。菊田もすごい笑顔で「澤部さん!」来てくれてさ、「時計買いたいんすよね、今」。あいつちょっと売れたら、「ちょっといい時計買いたいんすよね」みたいな。「ああ、ま、確かにな。時計は、いい仕事とか大きい仕事できた時に買うと記念になるって聞くしな」。

岩井:澤部も好きだしな。

澤部:そうそう。チョロョロね。だから「いいじゃん」て。「じゃ、キングオブコント優勝した時に買えばよかったな」みたいな。「でも、キングオブコント優勝した時はお洋服いっぱい買っちゃったからな」。菊田と話してると、笑いは何も起きない。一切ね。

岩井:あいつってしゃべってるだけだからね。

澤部:そうそう。

岩井:会話別にしてないから。

澤部:ハハハハ ただ音を発してるだけでね。

岩井:そうそうそう。

澤部:でも、その時の俺にとったらさ、相手をしてくれるというかね、ほんとに和むというか、心安らがせてくれる菊田ありがとうつってね。菊田と話ながら、リハも終わってさ。ライブ終えて。

だから、夜と昼の空き時間にまた一人で座ってさ、ケータイいじったりなんかしてたら、俺が座ってる席の後ろのテーブルの席に菊田が座ってて、菊田が後輩2~3人周りに座らせてしゃべってんの。

岩井:俺もなんか見たわ、それ(笑)。

澤部:あ、俺の菊田が、和みの菊田が、今、後輩としゃべってるんだと思いながら聞いてたら、菊田は後輩だと違うの、なんか(笑)。「あ、おーい!お前なんだっけ?名前。お前!」

岩井:ハハハ

澤部:「何々です」

岩井:そうなんだよな。

澤部:「あ、そうか。お前の名前全然入ってこないわ! うわ、お前なんかえげつないセッ○スしそうだな」

澤部・岩井:ハハハハ

澤部:菊田がさ。

岩井:そうなんだよ。俺も聞いてたわ。

澤部:びっくりしちゃって。

岩井:全然違うんだ、菊田が。

澤部:全然違う。「チ○コの写真送れよ。おい!」みたいな。あ、あーっ、えっ?

岩井:ヤバいよね。

澤部:俺の、俺の和み菊田が、ほんとに関西豪腕デリカシーない先輩みたいな、に化しちゃって、菊田が、あぁ、怖い。菊田も変わってしまった。あぁってなっちゃった。

岩井:秋山と岡部は謙虚な感じだけどさ。

澤部:そうだね。

岩井:典型的な売れてやらかしていなくなる奴のパターンだよ(笑)。

 

澤部:ハハハハ ああいう奴なんだろうけどね、多分前からね。後藤と菊田が変わっちゃったなんて思いながらさ。どうすればいいんだろう、後輩との絡み方も悩みながら、一人でまたいたら、今度は全く知らない若手。ユースフルデイズのしょーご。

岩井:うん、しょーごね。

澤部:知ってる?

岩井:わかります。

澤部:めちゃくちゃ男前のね。2人とも男前でポップな漫才師。

岩井:歌ネタのね。

澤部:そう。音楽に合わせて漫才する、みたいなね。そいつが近づいてきて、「バスケお好きなんですよね?澤部さん。僕もすごいバスケ好きで」「ああ、そうなんだ。俺NBS好きでね」「楽天TVさんのバスケの番組とかも出てますよね、澤部さん」「あ、そうそう。観てくれてるんだ、ありがとう」「あの、なんか仕事ください、僕に」「いや、あん?」 いきなりなんだ?

岩井:ハハハ 早いね。

澤部:早いよね。「いやいや、そんな力ないよ、俺」「いや、ほんとにお願いします。バスケ大好きなんですよ。仕事なんかありませんかね。ください」「いや、それは別にでも、今日もネタ頑張って、その後、好きなことで仕事できたらいいよね。ごほうび的なさ。まず今日頑張れよ」みたいな言ったら「いや、それはわかってますけど、それはわかってますけど、そういうんじゃなくて、仕事が欲しくて。澤部さん、なんかバスケの」なんだコイツと思って。

岩井:バスケの仕事くれる奴じゃないよ(笑)。

澤部:「バスケの仕事くださいよ」つって。「NBS、Bリーグって、日本のプロリーグが盛り上がってるんだけど、まだチャンスはあるんじゃない?」つって。地元、北海道っていうから、「北海道のチームがあるから、そこをめちゃくゃ応援して、めちゃくちゃ詳しくなって、そういうのも仕事になったりするんじゃない?」って言ったら「そういうので応援するのイヤなんですよね。仕事ください、澤部さん」

岩井:ハハハ なんかやれよ。

澤部:なんだ、コイツ。

岩井:なんかやれよ(笑)

澤部:なんだよ、コイツつって、そういう若手もいるんだと思いながらさ、誰ともうまく絡めなくなってきちゃったな、なんて思ってたら、そんな中変わらないのが岩井先生ね。

 

岩井:なんですか?

澤部:丸山礼嫌いというかね。

岩井:ウフフフ

澤部:丸山礼っていう、うちのモノマネやったりしてるピン芸人。女性の。今、ユーチューブとかでちょっと人気が出てきてんのかな?

岩井:はいはい。

澤部:ユーチューブでちょっと人気出てきてるから、なんか社員さんとかもちょっと対応変わったりすんのね、多少ね。その日もずっとユーチューブ、ライブ配信みたいなね、何時間もそいつがやってたりとか。そんな中、岩井さん変わらずずっとね、丸山にきつくこう(笑)。あんまり合わない。数年前、丸山礼のネタにずっと、「あんまあのネタさ」みたいに岩井が言ってたら泣いちゃったんだよね、丸山礼がね。

岩井:そうそうそうそう。

澤部:そこからあんまりね。

岩井:「モノマネ、似てなくない?あれ」って(笑)。

澤部:ハハハハ

岩井:俺が言ったんじゃないんだよ。ほかの人が言ったことに。ザブングルの加藤さんが。

澤部:加藤さんが最初言ってたんだよね(笑)。ワーッと言ってたら泣いちゃってね。

岩井:そうそうそう。

澤部:「泣くのは違うだろ」みたいなね、岩井的には。

岩井:泣くんじゃねぇーよって。

澤部:そこがちょっと合わなくなっちゃって。今回も、夜のライブのエンディングで丸山礼が前へ出てきて、ユーチューバーがよく持ってるちっちゃい棒に付いたカメラみたいな、持ってきてて、「最後に私がいつもユーチューブでやってる自己紹介みんなでやりたいです」みたいな。「丸山礼ぴょんです! ナンタラカンタラ、パンパンパン! イェイ!みたいなやつをみんなでやりたいです」。したら、岩井がそういうの得意だからつってね、みんなで岩井を押し出して、岩井にやらそうってなって。

岩井:なんで俺なんだよ、ふざけんなよ。お前が先行して言ってたな。

澤部:ハハハハハ 「岩井さんが得意だから、やってもらいな」つってね。

岩井:まず、それ自体が面白くないんだから。

澤部:ハハハハハ

岩井:それ自体がどっかで笑いが起こってたら別にやってもいいけど。

澤部:そうね。そのフレーズ? やってること自体が? で、岩井が文句言いながら、パンパンパンみたいのやって、したら、ウケるわ。岩井が無理やりやってる感じとかもね、お客さんバッと盛り上がって。

岩井:あれ怖かったなぁ。なんにも面白くないくだりを、一番尖ってる奴に、みんなで「やれ、やれ」って言ってパワハラしてる感じ。ほんと、あれ怖かったんだよなー。

澤部:みんなヘラヘラしながら一斉に岩井のほう見てね。

岩井:全体で「おい、やれ、やれよ」って言って。

澤部:「岩井行こう!」みたいなね。

岩井:そうそう。なんか、クラスの一番のいじめっこを一番下に貶める瞬間、みたいな。

澤部:天地が一気にひっくり返った瞬間ね。

岩井:怖かった、あれ。

澤部:大貧民みたいな、革命が起こったみたいなね。

岩井:ウワー!ってなってさ、みんな弱者たちの集まりだからさ(笑)。

澤部:ハハハハハ ナベプロの芸人。ワーッと、でもウケて、ワーッとこのままエンディングで、「ありがとうございましたー」みたいな、最後緞帳がバーッと下りてきて、したら最後、岩井さんも緞帳が下りきる瞬間に丸山礼が持ってたカメラをバッと取って、ステージ上、シュン!て滑らせて、緞帳が下りるぎりぎりのところでカメラがスン!て客席にコロコロコロって、それで緞帳バーン!と閉まる、みたいなね。客席のほう行っちゃった、カメラ。丸山礼は「ちょっとナンすか!岩井さ~ん」みたいな。

岩井:キャー!みたいな。

澤部:キャー!みたいな。

岩井:叫ぶんじゃねぇーよと思ったんだよ、俺は。

澤部:で、岩井が一言「これでいい映像撮れたろ」つって。ウワーッ!てもう緞帳のステージ上の芸人は、ウワーッ岩井!

岩井:ハハハハ

澤部:アンガールズの田中さんとか中岡さんとか「これだから岩井やめらんねぇーぜ!」みたいな。

岩井:ハハハハ

澤部:ウワーッ!岩井!みたいな盛り上がっちゃって。岩井~!って(笑)。