爆笑問題カーボーイ 2019年7月30日
太田光:さっき話してて、昔話をしてたんだよ、ずっと。その時に、俺らが仕事ない時に、俺は家で腐ってたわけね。
田中裕二:はいはいはい。
太田:松村君だけがさ、しょっちゅう電話してきてくれるんだよ。心配して。優しいから。それ、全然心配する電話じゃないんだよ。「太田さん、次、こういうネタできたんですけど、聞いてもらえますか」つって延々やるわけ。近況とか話して、あの時松村君が、『ものまね王座』でさんざん木村プロデューサーに怒られてさ。
松村邦洋:あの頃は怒られてましたね。
田中:ノイローゼになってた。
松村:みんなそうですから、あの頃は。
太田:そんな話を聞いてさ、俺は当時から変わってないから、「そんなもん言わせといて何なんだよ。あんた天才なんだから『そんなのやってられねぇーよ!』つって帰ってくりゃいいんだよ」なんて言ってるわけ。仕事も何にもないのにだよ、俺は。したらさ、1回だけ松村君がその時に「太田さん、仕事を選ばないでください」つって、マジのトーンで言ったんだよね。
松村:「丸くなりましょう」みたいなことだね。
田中:丸くなりましょうって言ったんだ。
松村:なんか言ったみたいですね。
太田:あれは、俺はね。
田中:それはショッ…くるね。
太田:ズシンときて、いつもそんなこと言わないじゃん、松村君俺に気遣って。
田中:「太田さん、そうですよ」って言うと思いきや。
太田:俺がいかに調子に乗ってたかっていうのがその時に全部わかったんだよね。
田中:怖いんだよ、松村君は。
太田:松村君は、練習を聞いてくださいっていうテイで電話してきてんだけど、そうじゃないんだと。俺を心配して電話してんだっていうのも、全部その時その一言でわかったんだよな。「太田さん、もういいかげんやめてください、その態度」って言われて、ああ…ってなって、そっからちょっと気持ち変わったかもしんない。俺もしかしたら。
松村:その後に『GAHAHAキング』で勝ち抜いた時に、セクシーメイツとコントをやってるんですよ。
太田:ハハハハ!
松村:爆笑さんが。その時に、ああ、仕事を選ばないんだな、みたいな。
太田:ハハハハ!
松村:仕事を選ばなくなっちゃったよ。
田中:セクシーメイツ(笑)。
太田:ほんとにさ、いろいろあんだ、芸人は。
松村:セクシーメイツとコントやってる爆笑さんを見て、コント自体は僕も酷いなと思ったんですけど。
太田:ハハハハ!
田中:あれ酷かった。「太田じいさん」。
松村:だけど、俺、このコント自体は酷いなと思ったけど、これをやろうとしている太田さんを見た瞬間に、「あ、太田さん売れるな」と思いましたね。田中さんも売れるなと思いました。