叫ぶ人と忘れる人

 

オードリーのオールナイトニッポン 2018年8月11日

 

若林:春日ってさ、たまにさ、大介とかと小声でさ、「あれ、どうなってるの?あれ!」みたいな。大介が「いやぁ、すいません」みたいな。

春日:いやいや。

若林:「…聞いとれやぁ!」。

春日:待て待て、いや、アウトレイジじゃん。

若林:はははは(笑)

春日:アウトレイジのやりとりだ、それ(笑)。

若林:小声で俺に聞かれないようにやってるじゃん。

春日:ふふふふ(笑)。

若林:あれは何? 反省してんの? 仕事の後は。

春日:反省、お仕事の話すること、あんまないかな。お仕事の話というか、そういう内容のことは。

若林:性格が、反省とかして帰りの新幹線とか車の中とかで思ったりすんの?やっぱ。あれ、ああだったなぁ、みたいな。

春日:ああ。それはやっぱ多少なりとも、それはするよ

若林:ど、どういうことで思うの? あそこ、ああ言ってりゃよかったかな、みたいな。例えば最近で言うと。

春日:最近で言うと? なんだろう、まぁ、反省というか、うーん、そんなに下手こく、大きく下手ことことはさ、あんまないじゃない。

若林:……。

春日:もうもう、やっちまうぐらいのレベルのやつは。

若林:いや、俺は結構目撃してるけどね。

春日:はははは(笑)あ、そうお?

若林:でもねぇ、それはホントに素晴らしいことだね。

春日:へへへへ(笑)。

若林:自分の中で大事件じゃないか、大事件か、お仕事のことで言えばさ、自分で決めてもいいわけじゃない。

春日:まぁまぁ、そうだね。

若林:だけど、春日にとっては大事件じゃないっていうのは素晴らしいことだね。

春日:うんうん、まぁまぁ、そうだね。

若林:俺がお前だったら、やっぱり“毎日が大事件”だからさ。

春日:なにが!

若林:あはははは(笑)。

春日:おっしゃるねぇ。

若林:違う違う! それは、俺、ホントに、お前をディスってるわけじゃなくて、そうじゃないとやってけないよ。

春日:ああ、ま、そうね。

若林:一個一個、そんなん思ってたら。

春日:いやぁ、そうだね。最近、何だろうな。流れ星のちゅうえい君と一緒になって。

若林:うん、うんうんうん。

春日:ちょっと、その、なんだろうな、ギャグに絡んでいけなかったな、ぐらいじゃない?

若林:そういうなんかあったの? ギャグをみんなでやる、みたいな。

春日:みんなでやるっていうか、入れてくるじゃない、あの人は。

若林:ああ、ちゅうえいね。俺は「やめてくれ」ってよくカフェで頼んでたのよ。

春日:はははは(笑)。

若林:はははは(笑)。

春日:わかる、わかる。それはわかる。わかるんだけど、でも、それはさ、その場がウケてりゃ、もうそっちが正解じゃない。

若林:俺は、前、フジテレビでやってたじゃない。『ミレニアムズ』っていうのやってたじゃない?

春日:『ズ』ね、『ズ』やってたね。

若林:あの同期のメンバーで輪になってフリートークする時にも、立ってギャグやるじゃん。

春日:うんうんうん。

若林:最初に。

春日:はいはいはい。わかる、わかる。

若林:俺、ちゅうえいにずっと、「ちゅうえい、俺ら同期で、全員芸人さんだから、アイドルの子とかお客さん入ってる収録だったら、全然俺は好きだしね、ちゅうえいのギャグ、いいんだけど、芸人さんの時だけやめてよ」つっていって「やらなきゃ俺じゃない」っていう問答をもう5~6年してんだけど(笑)。

春日:はいはい(笑)。

若林:ちゅうえいはギャグ凄いからね。彼は彼で。

春日:そうね。数もあるし。

若林:ちゅうえいいって、春日もいって、みたいな時があったのね?

春日:うーん、いけそうな時もあったけども、ちょっとこう一歩踏み出せない、みたいなね。

若林:春日が?

春日:うんうんうん。

若林:それ、誰がMCで?

春日:MCっていうよりも、私のほうがいろいろ説明したりするっていう。MCじゃないけどね。

若林:進行みたいなね。

春日:そうそうそうそう。ポケモンの番組だけどね。アットホームな感じで、誰が進行っていうわけじゃないのよ。

 

若林:実際、それで反省はすんの? 終わってから、あれ、ああだったなぁ、みたいな。

春日:あそこ、いけたなとか、は思うけど、まぁ。うん。

若林:でもさぁ、何年たっても、なんか俺は面白くならない。俺の実力ってそのぐらいなのに、悔しく思っちゃうね。

春日:ああ、そう。

若林:うん。

春日:一回一回。

若林:いや、思うよ、そら。

春日:ふーん。あ、そう。

若林:でもね、テレビ出始めの頃『スクール革命』で、なんだったんだろうなぁ、ザキヤマさんと、俺が結構病気でよくあれだったのかな、欠席してさ、赤ベコが置かれてた時があった、たしか。

春日:ああ、なんかあったね。

若林:なんかで。胃腸炎かなんかになって。

春日:はいはいはいはい。

若林:それで、当時出たてだから、ストレスなんだって話だったのかな。ザキヤマさん優しいから心配してくれてさ、「若林君そんな心配してもしょうがないよ」みたいな。「芸人て面白くならないんだよ」つって。

春日:ははは(笑)。

若林:ははは(笑)言ってて、それ、結構耳に残ってて。でも、あんなに面白い人が、もうこれ以上面白くならないってことは、いいわけじゃない。

春日:はいはいはい。

若林:なおかつ、たぶん面白くなってるんだろうし。

春日:まぁま、そうだろうね。昔に比べたらそれはね。

若林:俺とかゴンちゃんはさ、もう面白くならないんだと思ってていい人じゃないじゃない、だって。

春日:うん、まぁ、そうだね。若林さんとゴンちゃんが同じグループにいるかどうかはわからんけどね。

 

春日:あそこ(スタジオ)から出て、出て、そうだなぁ、環八に出るぐらいまでの間かな。

若林:ああ、あそこ、ああだったかなぁ、みたいな。

春日:うん。だから、実質10分…ははははは(笑)。

若林:10分ね。俺なんかほぼ全部の仕事終わりで、次の現場まで移動するまで、ずうっと大声で叫んでるからね。「わあーーーーーーー!」って。ふふふふ(笑)

春日:よく、逆にやってられるよね。

若林:ははははは(笑)

春日:1回もないよ、そんなこと。

若林:ははははは(笑)

春日:ははははは(笑)ないね。

若林:一番凹むのがね、こういうことがあるのよ。モニターがあんじゃん。誰かの着地しないやりとりってあんじゃん。誰かと誰かの。

春日:うん、うん、うん。

若林:もめる、みたいな。最後キスするみたいのもなく、ふわーってなってく時に、俺がドン!てカメラに抜かれてモニターに映ってる時があんのよ。

春日:はいはいはいはい。

若林:だから、俺の一言で次、みたいな。そういう時、言葉が出てこなかった時とか、ありがちな、なんだ?この時間ていうのが、自分ではあんまり言いたくないんだけど、ありがちなこと言っちゃった時とかは、ずうっと車で叫んでる。「うわーーーーーー!」って。

春日:へへへ(笑)ああ、まぁ、叫ぶことで、まぁ、一応発散……

若林:発散なんかできないんだよ! お前は信じられないと思うけど、俺たちみたいな性格に生まれると。

春日:ああ。

若林:ないからね、寝たら忘れるとかも。

春日:ああ、そうか。

若林:この間サトミツと話しててさ、寝たら忘れる人いるじゃん。たまに。

春日:うん、うんうん。

若林:でも、そういう人、春日なんかもそう?

春日:うん……。

若林:ものによるか。

春日:まぁ、でも、寝たらというか、寝る前に忘れてるもんね。

若林:ああ、そうか、そうか。

春日:だって、言ったじゃん。10分ぐらいで、大きい道路出たら忘れちゃってるんだからさ。ははははは(笑)。

若林:ああ、確かにね。

春日:幹線道路出たら忘れてるんだから。

若林:それで、お前がそうやって言うとさ、「春日みたいになりたい」みたいに盛り上がる風潮は、お前は一切悪くないんだけど、風潮だけやめてほしいっていうのはあるよ。

春日:はははは(笑)。

若林:ふふふ(笑)。

春日:どうにもできない、私は。

若林:確かにね。

春日:ただ、でも、やっぱり、細かく考えたほうがいいというか、考えてみたい、みたいというか、ちょっとやっぱりあったほうがいいなと思うけどね。

若林:そういう性格もね。

春日:そういう性格もね。だって忘れちゃうからさ。

若林:確かに、確かに、確かに。

春日:グーッと考えたほうがいいんだろうな。でも、やっぱりパソコン開いちゃったりするからさ、こっちは。その時点でもう、考えてたらパソコンもやってられなくなっちゃうからね。

若林:寝たら忘れる、じゃないんだよね。寝る前に忘れる、なんだよね。

春日:そうそうそうそう。“既に忘れてる”だね、だから。

若林:もう、ステゴザウルスですよ。

春日:はははは(笑)そうね。

若林:記憶があんまりできないっていう。

春日:脳が小っちゃいんだ、だからね。

 

若林:サトミツとこの間話してたんだけど、「“寝たら忘れる”っていう人いるよな」っていう話をしてたのよ。「でも、“寝てる間も考えてた”ってことない?」って言ったら、「ある、ある、ある」って話で盛り上がったのよ。それない?

春日:うーん、ま、ないかな。夢でってこと?

若林:夢でじゃないんだよ!

春日:うーん、夢……

若林:夢でじゃないんだよ!

春日:ははは(笑)

若林:こういう時あるでしょ? 例えば飛行機とか、バス移動で、テレビの仕事。あ、今、寝てたんじゃないよなぁっていう時ない? 起きてなんか考えてたのかなぁ、みたいな。寝てないんだよなぁ、みたいな。

春日:ああ。

若林:ないね、その返事だと。

春日:ちょっとないかね。

若林:ないんだね、みんなね。「寝てる」と「起きてる」のたぶん間ぐらいのことだと思うんだけど。

春日:ああ、でも、わかる、わかる、わかる。時間が飛んでる、みたいなこと?

若林:そうそう。今、あれ? 寝てたのかな、起きてたか、みたいな。

春日:わかる、わかる、わかる。それは、収録中だね、私はやっぱりあるのがね。

若林:(笑)いや、お前凄いな。

春日:あれ?つっていって。ああ、ちょっと時間、あれ、削られた、みたいな。時間が、スタンドかなんかが出てきてさ、時間が削り取られた。億泰じゃないけど、削り取られたみてぇーな時、飛んでる。それはよくあるよね。

若林:あると思う。俺、お前、『ソレダメ』の時あるだろう?

春日:よくあるねぇ(笑)。あれ?つって。

若林:俺、だから、本当に手榴弾欲しいんだよね。

春日:はははは(笑)

若林:寝てる、寝てない、みたいな顔してる時あるの、お前が。だから、手榴弾投げようかなと思う。

春日:はははは(笑)パーン!つって?

若林:パーン! おもしろ手榴弾ね、もちろん。

春日:うん、音だけのやつね。

若林:そうそうそう。

春日:それは、まぁ、あるけど、それは別に考え事ではないけどね。

若林:俺、だって、お前あれだぞ。毎回、どこが地雷かわからないベテランの芸能人さんが1列目の真ん中に座ってるだろ?『ソレダメ』って。

春日:座ってる。

若林:その表情見ながらだよ。春日と遊んでるような時間も、真ん中の方の。

春日:うんうんうん。

若林:お前、たまに眠そうな顔してる時に、逸話で聞いたみたいな帰り方しようかなと思う時あるもん。

春日:逸話で聞いた?

若林:うん。「今日もうできない」と。

春日:ふふふふ(笑)

若林:はははは(笑)

春日:ああ、なるほどね。「やめよう!」つっていって。

若林:「やめよう今日」っていうね。はははは(笑)

春日:昔のね。

若林:昔の芸能界の逸話みたいのあるじゃない。

春日:あるね。

 

若林:いやぁ、でもな、それ、あるなぁ。たぶん考え過ぎちゃう人だったら“あるある”だと思う。寝たら忘れるなんてことじゃなくて、寝てる間も考えちゃってたなぁっていうことがあんのよ。

春日:ああ。じゃあ、起きた時に、寝てた気がしないと。

若林:寝てた気しないです。寝てないですからね、たぶん。寝てるようで。

春日:なるぼと。休んでないんだね? 脳がね。

若林:脳が。

春日:それはないかなぁ。

若林:ないんだよ。凄いよ、これは。

春日:そこまでいくと大変だよね。

若林:まぁね。

春日:気が休まるというか、そのことが解決しない限りはずっとそれを考えてるわけでしょう?

若林:考えてる。

春日:それは大変だよ。

若林:(笑)どうにもなんないんだけど、話しても。

春日:そうね(笑)。

若林:「結構考えちゃうよね」みたいな話で盛り上がってさ。たぶん春日のエアコンの1度の差って、俺とかサトミツの10度分ぐらいの差があると思うもん。

春日:はあ。

若林:春日、『水曜日のダウンタウン』で何度にエアコンしても気づかないみたいのやってたじゃん。

春日:ああ。まぁま、耐えるみたいなね。

若林:本当にね、人生に向いてるよね。人生に向いてる。

春日:はぁ(笑)。

若林:人生上手というか。

春日:なるほどね。

若林:はははは(笑)

春日:ははは(笑)ありがたいね、それはね。そうか、そうか、そうか、なるほどな。