旅行に行ってきた話

 

佐藤満春in休憩室 2018年7月21日

 

佐藤満春「いろんなところでお仕事をさせてもらっているんですけども、結構、地方に行かせてもらうこともありまして。先日ね、オードリーというコンビがいて、ま、ま、知っているか(笑)。ご存じの2人がいるんですけど、青森でライブをやるっていうことで、行ってきたんですね。なんて言うの? 仕事なんだけど。もともとオードリーのネタ合わせとかに、仲がいいってことでお呼ばれすることが結構あって。

で、青森でのライブでネタを作るっていう稽古に私自身もお邪魔してまして、ネタ作りのゼロで若林君が書き始めから立ち稽古をするまで、まぁま、ずっといさせてもらって、「そういえばサトミツって青森来れないの?」みたいになって、スケジュール的に言うと、金曜日午前中、僕は仕事があって、仕事終わりで、前乗りで青森行って、青森のライブ終わりで戻れば大丈夫なスケジュールだったの。で、当然、同じ事務所ですから、マネージャー経由で僕のスケジュールがすぐ押さえられて、その時点で。で、行ってきたんですけど。

あのね、不思議な、よく言われるんですけど、「何をやってるの?」っていうふうに言われるんですけど、ネタの稽古で言うと、春日ともネタの稽古をするし、若林君ともネタの稽古をするんです。若林君とオードリーのネタの稽古をする時は春日の役をやって、春日とネタの稽古をする時は若林君の役をやるっていう。だから、俺、1人で落語みたいにオードリーの漫才ができるようになるっていうシステムなんですよ。

で、主に若林君が、主にというか、全部ネタを作るんですけど、でき上がるじゃないですか。その時に春日役がいないから、春日として僕がやるんですけど、ここは春日っぽいアドリブを入れてほしい、みたいなゾーンがあったりして、それを僕がやらせていただいて。適当ですよ、あんなもの。

あのね、すごい思うのが、若林正恭というツッコミが横にいたら、ほぼ何をやっても面白くなるから、大丈夫なんですよ。しかも、別に誰かが見てるわけじゃないから、春日が言いそうだなっていうアドリブを適当に言ってると、何となくそれが成立するっていう。で、終わった後に、「さっき言ってくれてたあれはいいかもしれないから、これをつけ加えよう」つって、「それを春日に伝えておいてくれ」って(笑)。

持ち帰って、さっき若林君とやったところを、こういうアドリブが追加になったので、春日はこういうようなことを言うつって、春日が春日のものにして。

だからね、あの2人はね、2人でネタの稽古をする、まぁ、アドリブも多いからなんだけど、飽きるっていうことがあるから、緩衝材的に僕は行くんですよね。ネタの稽古場に行く時は、2人で合わせたりすることも当然あるんだけど、その時いろいろチェックしたりなんとかするっていうようなこともあって、それをやりに行ったようなもんですよ。その両方を。

行って、青森着いて、飯食って、温泉入りに行って、散歩して。本当に若林君てぎりぎりまでネタの調整するから、前日夜も、ああだこうだ言って、やって、稽古して、夜中までやったかな。で、朝起きて、また温泉入って、飯食って、遺跡見に行って、今度、春日との合わせがあって、本番終わって、終わって5分ぐらいで会場出て帰るっていうね。

なんかいろいろ総じて何をしに行ったかわかんなかったんだけど、やったことだけ思い返すと、温泉2回入って、飯食って、遺跡見て。あ、旅行行ったんだっていう感じで帰ってきて(笑)。旅行感が強かったんだよな。っていうのを行ってきましてね。

全国回るつってたな。全国ツアーみたいなことをやるつってて。わかんないですけど、おそらく次の愛知県もお邪魔することになるんではないかな、なんていうふうに思って。でも、これは別に俺が行くよっていうもんじゃないから。こればっかりは。前日か前々日ぐらいに、ふふふふ(笑)急に振られて、なんも入ってなきゃ行くっていうことになるのか、わかんないけど、俺の知らないところで、もうオードリー側から俺のスケジュールが押さえられているっていうことも大いにあるし、なんだろうな、別に俺としては、どうしても連れてってくれとも思わないし、別に呼ばれたら行くし、みたいな。結果、うまいもん食って温泉入ってくることが多いだろうしね、っていうふうに思って。

面白かったなぁ、なんか。

浅虫温泉ていう温泉に入ってきたんだけど、着いた日の夜が、結構もう夜遅くて、8時か9時ぐらいに着いたのかな。あっちの青森の鉄道乗ってみようって乗ったんだよな。青森のローカル線に。乗ってみて、どっか温泉とかがあったら降りようつったら、浅虫温泉ていう駅があって、あ、ここいいんじゃないつって降りたら、もう既に日帰り入浴的なことが一切終わってて、全然入れないと。

しかも、夜の9時何分発の電車に乗ったから、終電が逆に向かって、青森駅のほうに向かう終電が、11時半で終電かな。俺らが着いたのが10時過ぎで、1時間強しか時間がない中で、もう真っ暗で絶望的だったのよ。もうお風呂も入れないし、店もねぇーし。そこからタクシーに乗ってどこか行くほどの時間もないっていうことになって、どうしようかなつったら、若林君が「そこにロケに来たことがあるわ」つって言い出して、駅前の有名なとこの旅館にロケに行ってるから、たぶん行けるわって。あの時ですっていう話をすれば、たぶん日帰り入浴やってなくても、特別に行けんじゃない?みたいなことになって、ふふふ(笑)それで行ってさ。

それで、もうすごい、なんつったかな、名前あれしちゃったけど、そこに行かせてもらいましてね、それで、若林君が「あの時お世話になりまして」つったら、「ああ」つって。「日帰り入浴ってもうやってないですよね?」「はい、だめです」つって(笑)。全然、全然タレントパワー効かないっていう。厳密なルールがあったみたいな。ふふふふ(笑)なんていうのがありましたけどね。

またね、ぜひともちょっと。いいもんだね。ああやって、遠くに行って、現地のうまいもん。単純に年取ったからっていうのもあるかもしれないけど、すごくよかったですね。また行きたいな、なんていうふうに思っています。」