金子「冒頭でも言ったんですけど、ちょっと実家帰りまして、今年は」
阿諏訪「おう。何日?」
金子「3泊かな。その後、後輩と温泉行って、みたいな感じだったんですけど。帰る予定なかったんですよ、今年は、実家。でも、親に「帰って来い」って言われて、で、帰ったんですけど。それがね、妹が彼氏ができて、結婚すると」
阿諏訪「はあ!」
金子「その結婚の挨拶に東京から彼氏を連れてくるから、家族揃っといたほうがよいのではないか、みたいな」
阿諏訪「ふふふ(笑)彼氏からしたらヤだね」
金子「かもしれないけど」
阿諏訪「勢ぞろいされるのってイヤだろうね。」
金子「まあ、でも、会っとこうよっていう話じゃん」
阿諏訪「まあまあ、それはいい機会だし、お正月だし」
金子「逆に彼氏からしても1回である程度全員に会っといたほうがさ」
阿諏訪「あ、そうだね」
金子「行って帰ってさ、俺は2日に帰ったんだけど、もう、単純に雪が凄いのよ」
金子「ちょっとイントロと関係ない話をしちゃうけど」
阿諏訪「やっぱ慣れないの?」
金子「1年間過ごしてたら、徐々に積もっていく様子とか見てるからわかるじゃん。東京から行くとさ、いきなりドーン!だからさ、びびるじゃん」
阿諏訪「凄い?やっぱ今年も凄い?」
金子「ランドマークというかさ、ここを目印にして歩く、みたいなとこあるじゃ。そういうのが雪でなくなってたりするからさ」
阿諏訪「ふふふ(笑)やっぱすげぇんだ」
金子「うん」
阿諏訪「凄い、もう何メートルも?」
金子「俺が帰った時で2メーター弱かな」
阿諏訪「すげぇな、2メーターも積もってんだ」
金子「うん。行った時は晴れてるけど、その後はずっと降ってんのね。天気はよかったりするんだけど、なんか降ってんの。雨とは違うからさ」
阿諏訪「晴れなのに雪が降ってんだ」
金子「みたいな。よくわかんない(笑)感じなのよ」
阿諏訪「うん」
金子「で、お兄ちゃんが年明けまでいたんだけど、もう仕事が始まるからって帰ってるから、お兄ちゃんだけいない。で、普段俺全然やんないんだけど、ちょっと雪かきしてくれって親に言われて」
阿諏訪「屋根の雪も凄いんだ」
金子「そう。で、屋根の雪下ろしてさ。そうすると、家の横にまたさらに高い雪の山ができるわけよ」
阿諏訪「落とした雪がね」
金子「そう。そのままにしておくと、窓破れるじゃん」
阿諏訪「(笑)「じゃん」て言われても。当然のことのように言われてもわかんねぇけど」
金子「一応「雪囲い」って言って、1階の庭に続く窓とかはさ、外側に木の板をかまして、雪が直接当たらないようにはしてるんだよ」
阿諏訪「漫画で台風の時にやるやつだ」
金子「あー、そうそうそうそう」
阿諏訪「ガンガンガン!て」
金子「そうそうそう」
阿諏訪「木打ちつけるみたいな」
金子「あれが雪の圧で割れないように、雪囲いっていうのをするのよ。だから、津南町の家は、1階が凄い暗いんだけど」
阿諏訪「光が入ってこないんだ」
金子「外の光が入らないから。じゃ、その横の雪をどけようつって、家の横に側溝があんのよ。水が流れてる。そこに雪をちょっとずつ落としていってなくすのよ」
阿諏訪「大変な作業だな」
金子「大変なの。で、2日の朝に、昨日降った分の雪の雪かきをするのよ」
阿諏訪「側溝なんてそんな大きくないでしょう?」
金子「だからすぐ詰まっちゃうし。ちょっと落として、詰まらないように細かく削って流して、みたいのをずっとやるのよ。で、ある程度片づいたから昼飯にしようつって昼飯食うじゃん。パッと出るじゃん。そうすると、その間に午前中に降ってた分の雪がまた積もっててさ」
阿諏訪「ええ!?(笑)凄いなあ。なんか地獄の拷問みたいだな」
金子「そう」
阿諏訪「気づいたらまた積もってる」
金子「横の側溝が50メートルぐらいあるんだけど、家に面して。だから、上流から下流に向かってやっていくでしょう。最後、下流のほうまである程度やったなと思ってさ、飯食って戻ったら、上流のほうももう戻ってるんだよ」
阿諏訪「うわー」
金子「だりぃと思って、また上流から始めて。午後からちょっと友達と遊びに行く用事あったから、友達と遊んで、「お、懐かしいな」みたいなやって、また帰ってきたの。そうしたら、全回復してるんだよ」
阿諏訪「はははは(笑)すげぇ。ケアルガ使ってくんな、もう」
金子「ファイナルファンタジーってそうじゃん。ラスボス。トゥリーン!て意味わかんないぐらい全回復」
阿諏訪「えっ?もう全回復してんじゃん」
金子「そう」
阿諏訪「あんなに頑張って削ったのに」
金子「こっちもうなんもないのに、みたいな」
阿諏訪「魔法を封じるのやらなきゃダメだわ」
金子・阿諏訪「はははは(笑)」
阿諏訪「敵に」
金子「俺のMPも限界あるけどな。もうなくてさ、次の日も朝起きてやるみたいな感じでやってて、昼時だなと思ったら、妹の彼氏が」
阿諏訪「来た!」
金子「参上しまして。「あ、どうぞ、どうぞ」つって招いてさ、「まぁご飯食いながら」みたいな。お昼時だしつって」
阿諏訪「どんな感じの人なのよ」
金子「ま、なんかイケてる感じなんだよね」
阿諏訪「はあ」
金子「イケてるって、甘いマスクとかじゃないんだけど、なんか男らしい、頼もしい。そんな背大っきいとかではないんだけど、キリッとした感じで、まあ、好青年。お、いい奴そうだなと思って」
阿諏訪「いい奴の感じなんだ」
金子「うん。で、飯食いながらさ、俺はいろいろ聞くじゃん。「何してんの?仕事」とか「東京どこ住んでんの?」とか、そういう話してんだけどさ、やっぱさ、お父さんとかって喋んないんだよね」
阿諏訪「ま、そうだろうね。一番気にしてんだけどね」
金子「うん。でも、なんかさ、威圧的にするでもなく、和やかに行くでもなく」
阿諏訪「わかる、わかる。ただそこに佇んでる」
金子「そうそう!何していいかわかんないんだろうね」
阿諏訪「そうそう。何していいかわかんないんだよ。どういうふうに接していいかわかんないんだよ」
金子「だけなんだけど、やっぱさ、彼氏からしたらプレッシャーじゃん」
阿諏訪「そりゃそうよ。全然喋んないと」
金子「俺はプレッシャーゼロじゃん。別に妹の彼氏だしさ、取られる感もそんなない。だから普通にやってて、お母さんとかもさ、一応気遣うんだろうね。「このリンゴを食べてください」みたいな。「うちでとれたやつで、ちょっと傷んじゃってるんですけど」みたいな」
阿諏訪「やっぱそこはカッコつけてゼンマイは出さないんだ」
金子「出さない。ゼンマイは、俺が出すなって」
金子・阿諏訪「ははは(笑)」
阿諏訪「ダセェから」
金子「なめられるから」
金子・阿諏訪「はははは(笑)」
金子「「お父さんもリンゴ好きだよね?」みたいな。「うん」みたいな」
阿諏訪「そういう空気ねぇ」
金子「リンゴ食わねぇんだよ。普段リンゴ2個とか食うの」
阿諏訪「(笑)」
金子「切った分。2個切って、2個食うの、お父さん」
阿諏訪「モリモリ食う(笑)」
金子「そういうのはなんかダサいじゃん」
阿諏訪「うん」
金子「2個も食ったら」
阿諏訪「そうだな」
金子「なんか「食わない」みたいな」
阿諏訪「東京の人の前では」
金子・阿諏訪「はははは(笑)」
金子「いや、そんなことないけど。ちょっと気まずいなぁ、みたいな雰囲気がベタにあってさ。「俺ちょっとまた朝の分がラスボス全回してるから行ってくるわ」つって」
阿諏訪「もう大変」
金子「もう一回冒険の書の続きから行ってさ」
阿諏訪「続きからね。セーブした場所から」
金子「クソが、また戻ってんなとか、雪かきしてさ。そしたら、彼氏がさ、スコップ持って出てくんのよ」
阿諏訪「おお!」
金子「うん?と思って「何?」つって。「あの、ちょっと手伝わせてください」つって」
阿諏訪「わあ!」
金子「なんだ、お前と思って」
阿諏訪「いいね」
金子「おい!つって」
阿諏訪「いい奴じゃん」
金子「「オッケー。じゃあ、上流からやってくれ!俺は下流から行く!」」
阿諏訪「2人にパーティがふえた」
金子「で、ガッガッガッてやってさ」
阿諏訪「しかも体育会系でしょう?」
金子「うん。パワーもある」
阿諏訪「いいじゃん」
金子「これは進むぞと思って。そしたらさ、水が来なくなるのよ、下流に。うん?と思って。したら、東京の人だから、雪かきとかしたことないからさ、すぐ詰まらせちゃって」
阿諏訪「なるほどね」
金子「「あー!雪、でっかい塊で入れると融けないんだよ」」
阿諏訪「崩しながら」
金子「そうそうそう。「小っちゃくしないと詰まっちゃうからねつって、こうやって」「あ、なるほどわかりました」「よろしく」つって、また下流に戻ってやってさ。また水来なくなるのよ。で、彼氏は一生懸命やってくれてるの。見に行くとまた詰まってんの。「あれ?だからさ、ここ、でっかい塊でいくと、別に温泉が流れてるわけじゃないし、水に対して氷だからさ、細かく砕かないと詰まっちゃうんだよ」」
阿諏訪「パワー系だからあんまり考えることが(笑)下手くそなんじゃない?」
金子「ラスボス戦を前にした戦士だからさ」
阿諏訪「でっかい斧持ってぶん回すだけ」
金子「後半あんま使えないじゃん、そういう奴」
金子・阿諏訪「ふふふ(笑)」
金子「で、「わあ、すいません、すいません」「うん、下流のほうに水来なくなっちゃうからさつって、こうやって通して」つって、また下流に戻ってやってさ。また詰まるのよ。「あの、上流俺やるわ」」
阿諏訪「ああ、ああ、それがいいわ」
金子「「そうだな、俺が上流やる。下流やってくれ」つって。「俺は詰まらせないから」つって、上流やる。したらさ(笑)、下流でまた詰まるのよ」
阿諏訪「ふふふ(笑)」
金子「「だからさ!」」
阿諏訪「教えてんでしょう?(笑)」
金子「で、何回も言って、「わかりました、細かく砕いて入れる」「頼むよ」つって、そっから上手くいくようになって。そっから30分ぐらい黙々とやって、結構2人だと速いなつって。俺、うちさ、弟っていないのね」
阿諏訪「そうだね」
金子「もし妹と結婚したら、こいつが弟みたいな感じになるのかぁと思ったら、なんかちょっと嬉しいじゃん」
阿諏訪「うんうん、そうね」
金子「毎年こういうふうに雪かきしたり、東京にいるわけだしさ、東京で飯食ったりする」
阿諏訪「家族がふえるっていうことだからね」
金子「そう。なんか不思議な感じだなぁと思ってさ」
阿諏訪「うんうんうんうん」
金子「黙々と2人でやってて、ちょっと俺もなんか酔ってるというか、その感じに」
阿諏訪「なるほどね」
金子「親父じゃないけどさ」
阿諏訪「うん、わかる、わかる、わかる」
金子「「あのさぁ」って言って、「妹をよろしく ね」って言ったの」
阿諏訪「いいじゃん!」
金子「ちょっとドラマみたいじゃん」
阿諏訪「うん」
金子「ちょっとドラマみたいって俺100パー思ってるよ」
阿諏訪「うん、わかる、わかる。俺でも思うわ」
金子「台詞とかも結構何回も消したし、修正したし、これじゃなく、「妹をよろしくね」だなと思ったし」
阿諏訪「わかる、わかる。で、彼氏さんのほうは見ないでしょう?黙々と雪を見ながら」
金子「そう!そう!そう!そう!そう!」
阿諏訪「「妹のこと、よろしく、ね」だろ?」
金子「おっ!なんだ!阿諏訪、お前いたの?」
阿諏訪「はははは(笑)」
金子「手伝え、手伝え、お前雪かき」
阿諏訪「一切見ないんだよ。雪のほうを見てんだよ」
金子「そう。わかる、わかる。言ったのよ。返事ねぇから、うん?と思って、彼氏、うん?て見たら、彼氏もうん?てこっち見て、なんかイヤホンしてて」
阿諏訪「はははは(笑)」
金子「音楽聴いて」
阿諏訪「なんでだよ!」
金子「黙々タイムに入っちゃったら音楽聴いてて、「あ、すいません、すいません」」
阿諏訪「はははは(笑)」
金子「「詰まってないです」みたいな」
阿諏訪「なんでイヤホンを」
金子「詰まってねーとかじゃねぇんだよ!(笑)」
阿諏訪「(笑)耳に詰まってんじゃねーか!」
金子「そんな楽しい出会いでした」
阿諏訪「はあ~」
金子「いいでしょ、なんか」
阿諏訪「いいね。で、親父は結局、別にノーと言うわけじゃないから」
金子「そう。別になんかいいのよ。いいんだけど、どう接していいかわかんないという、本当それだけ」
阿諏訪「なるほどね。結婚すんだね?」
金子「で、雪かき戻ったら、リンゴ全部食ってた」
金子・阿諏訪「はははは(笑)」
阿諏訪「東京もんがいないうちに(笑)」
金子「楽しかったです」
ほのぼのとしたいいお話でした。
ゲームに疎いので、用語は間違えているかもです。