オードリーのオールナイトニッポン 2017年11月25日
若「M-1の敗者復活が変わるみたいね」
春「あ、そうなの?」
若「やり方ね」
春「ふーん」
若「違うの?なんか順番がわかんないんだよね?今度。順番、その場で引いて、みたいの書いてあったよ、ニュースに。敗者復活も先に決まってんだよね?」
春「先に決まってる?何が?」
若「番組が始まる前に」
春「順番が?」
若「順番がじゃなくて、出る人が」
春「あー、うん」
若「番組の途中で発表してたじゃない、俺たちの時は」
春「復活する人が?」
若「うん」
春「へぇー。あ、M-1の決勝が始まる前に決まっちゃってるっていうこと? あ、そういうことか」
若「その場で引いてさ、じゃ、次誰々ってなるみたいだから、あと何番だなぁっていうことができないみたい」
春「そういうことか。誰かMCみたいな人が引くってことだ」
若「たぶんそうだと思う」
春「芸人が引くんじゃなくて」
若「そうそうそうそう」
春「出場者が引くんじゃなくて」
若「そうそうそうそう」
春「ほう、それ凄いね」
若「うん」
春「へぇ~」
若「自分たちがそうだったからっていうわけじゃないけど、敗者復活は、俺たちの2008の時のルールだったら有利だよな」
春「有利?」
若「うん」
春「うん?何が?」
若「だって、何十組の敗者復活の上で、まぁまぁ、一番ウケたっていうか、ウケたっていうかね、反応がよかった人が上がってくるわけだから。直前にめちゃくちゃウケてるんだから、1回。その日に」
春「あ~まぁそうだね」
若「それは、アドレナリンとか出てるしさ」
春「決勝、スタジオ行った時ってことね」
若「あと、やっぱ楽屋で、芸人ていうのは、順番待ってる時に、一点を見つめて、顎をちょっと引いて、グーッと、こう待ってるでしょ」
春「全員が全員、そうじゃないと思うけどね。比較的多いかもしんないね」
若「それと、ウワーッとタクシーで運ばれてくるのは、テンションがやっぱ違う」
春「違う違う。だからよかったよね、敗者復活で」
若「たぶん楽屋っていうか前室に、ルームランナーとサンドバッグを置いたほうがいいと思うんだよ」
春「体動かしてたほうが?」
若「そう。はははは(笑)」
春「全員が全員、それがベストかはわからんけどね。体動かすのが好きな人はいいかもんしんないね。動くことによって」
若「大体、芸人ていうのは、椅子、浅めに座って、顎引いて、一点を見つめて、自分の順番待ちますからね」
春「全員が全員、そうではないけどね」
若「ふふふ(笑)」
春「ウロウロする人もいればさ、まぁ、そんなにワーッと明るく待つ人はいないかもしれないね」
若「まぁね。あんまりね。タイプ的に。ザキヤマさんとかはそうだけどね」
春「ハハハハ(笑)稀じゃない?」
若「ザキヤマさんと柴田さん、オンバトとか一回も稽古しなかったりしてたって言ってたもんね」
春「へぇ~」
若「稽古バーッて楽屋来て、ウワーッて喋って、みんな笑わして、ワーッて出てってめちゃくちゃボール取って帰ってくる」
春「ハハハ(笑)」
若「すげぇーなと思った、みたいなの聞いたけど」
春「あぁ、それ凄いね。それは稀じゃない?」
若「うん」
春「稀だよ。それは珍しいよ」
若「俺たちだって2008、準決勝からそのまま決勝行ってたらさ、あの感じはできなかったでしょう、だって」
春「できないだろうねぇ」
若「椅子浅めに座って、一点見つめて、自分の順番待ってたら、ああいうハジけ方じゃないと思うよ、やっぱり」
春「まぁ、そうだね。そこから急にドーンと上げるのは難しいかもね」
若「着いてすぐだもんね。「エレベーター乗ってください」って」
春「そうだね」
若「何もなかったよね、時間ね」
春「着いたら、前の組がやってたぐらいじゃない?キングコングさんだったっけ?」
若「そう。それで、あそこ、上にせり上がりのやつに「乗ってください早く」って言われて、だったもんね」
春「うん」
若「座んなかったもんね、スタジオ入ってから」
春「座んなかった。すぐ裏行って、ネタ合わせできなかったもんね」
若「あれは、「あれ?空気違うな」みたいな感じしたよな?」
春「うん」
若「入った瞬間、スタジオに」
春「そうね。結構敗者復活は、大井競馬場だっけ、お祭りみたいなね」
若「お祭り。盛り上がってるから」
春「イベント!みたいな感じだったけどね、ねぇ」
若「シーンとしてたからな」
春「スタジオ行ったら(笑)なんか、ほんと」
若「同じお笑いでも違うもんだなって思ったよね」
春「うん。緊張感あったね、スタジオのほうがね」
若「実質、M-1の決勝の場に25分ぐらいしかいないんじゃないの?俺たち」
春「ハハハハ(笑)」
若「どうなんだろうね」
春「いや、そうじゃない?だって、あれ、順番最後だもんね」
若「あんま覚えてなくない?」
春「あー、あんま覚えてないね。最後だから、番組出てたのほんと数十分ぐらいだよね?ケツのね?」
若「はいはいはいはい」
春「そうだね」
若「そうでしょう?」
春「確かにそうだね。ハッハッハッ(笑)」
若「あれは確かにそうだよなぁ」
春「まぁ、有利だよねぇ」
若「うん」
春「今年はそういうのがないということだ。決まってるから、普通に行ってやる感じだ」
オードリーのオールナイトニッポンR 2009年2月28日
(ジングル明け)
若「はい、ということでね、オール……オードリーのオールナイトニッポンRですけども(笑)」
春「そうでございますよ、あなた。だいじょうブイですか?」
若「はい、大丈夫です(笑)
あの~僕らをですね、何で知ってくれたかと。リスナーの方々が。やっぱM-1というのが大きいんじゃないかなと思いまして」
春「確かにあそこで花開きましたね、春日はな」
若「(笑)自分で言うんですね?そういうことを」
春「M-1の前にもいろいろテレビに出させてもらいましたけども、その段階ではまだ春日は世間に種を蒔いてる状況で」
若「(笑)でも、ちょっと、夏場ぐらいからブレークしたヅラしてなかったでしたっけ?春日さん」
春「はははは~(笑)」
若「大手を振って歩いてた、営業とかで(笑)」
春「確かにあの頃からだね、マスクし始めたのね」
若「あはははは(笑)」
春「帽子買ったのも夏だもん」
若「なるほど、あはははは(笑)」
春「このね、『フライデー』のこの帽子」
若「あ、この帽子とマスク。あ~そうですか(笑)」
春「そうそうそう。原宿に買いに行ったんだから」
若「外で顔指されちゃうからって」
春「そうそうそうそう。見つかっちゃうから」
若「あ、ほんとですか。僕のほうはかっきり、いまだに顔指されないですけどもね」
春「あ~そうでございますか。華がないからね、おたくさんはね」
若「そうですね。まあまあ認めざるを得ないですけども」
春「仕方がない、それは」
若「M-1の、あなたね、漫才に対する愛ってそんなに大きくないでしょうからね」
春「そんなことはないですよ」
若「あるんですか?芸に対する思い入れみたいのは」
春「ございますよ、あなた!」
若「漫才に対して」
春「なめてもらっちゃ困るよ!ほんとに」
若「はははは(笑)じゃ、敗者復活には相当賭けてたの?やっぱり。あんまそういう話、2人で詰めてしないからねぇ」
春「まあま、そうでございますね」
若「でもね、準決勝にまず落ちたわけじゃないですか」
春「ええ、ええ、ええ」
若「あれがルミネtheよしもとで、準決勝が終わってね、夜、深夜に決勝の発表があるんですよ」
春「うん」
若「ルミネtheよしもと、2人で行って、発表を聞くんですけど」
春「ええ、聞きましたな」
若「入ってなかったんですよね。でまあ、そんなに準決勝の出来も、僕、よくなかったなぁって自分で思ってたんで、残念だったなと思って、でも、凄い悔しかったのか、発表が終わった瞬間に、すぐルミネ出たんですよ」
春「ああ」
若「悔しくて、居てられなくて、そこに」
春「ウィ」
若「春日さん、えらい、なんか長居して、ニヤニヤニヤニヤ同期と盛り上がってたらしいね」
春「そうね」
若「落ちといて(笑)」
春「落ちといてね。あの後、飲みに行ったからね」
若「あはははは(笑)よく飲みに行けるテンション」
春「ダメだったな~とか言って、飲みに行った後に、誰が優勝するか優勝予想したからね」
若「えーーっ!?」
春「飲み屋で」
若「俺、もう涙、涙こらえながら新宿のまち、一人で歩いて原付で帰ったのに、えらい差ですねぇ」
春「でも、逆にだよ、春日の中ではシンプルになったわけですよ」
若「どういうことなんですか?」
春「敗者復活で行くなと。これしかないなっていうね」
若「あ、そうなの?」
春「敗者復活で行けばいいというね」
若「あ、そう。そういう力は、そっちに向かってたんだね」
春「そうでございますな、もう。一点集中でな」
若「でも、なんか準決勝で、ずっと1年間M-1に向けて漫才やってきましたから、春日さんはね、準決勝ちょい前ぐらいから、オードリーはちょっと忙しくなってきたんですけど」
春「そうでございますな」
若「深夜に仕事終わった後に」
春「ウィ」
若「そろそろM-1の準決勝近づくぐらいの時期に、M-1の稽古、打ち合わせ、「これからやろうか」と言うと、物凄いイヤな顔をしてましたからね」
春「フフフフフ(笑)」
若「冬入ったあたりからね」
春「イヤな顔はしてないでしょうよ」
若「早く家帰りたいわ、みたいな顔するのを一生懸命引き止めてね」
春「まあまあね」
若「やってたけど。じゃ、あれで準決勝の発表の後からは、敗者復活に賭ける、みたいな」
春「もう、そう。敗者復活で行くシナリオは用意されました、ということですよ」
若「あ、そうですか」
春「春日の中で。劇的なシナリオはね。だから、全部思惑どおりですよ、春日の」
若「あ、ほんとですか?」
春「ええ、そうでございますよ」
若「逆に僕は、ちょっと難しいのかなと思い始めましたから。敗者復活では」
春「あー、そういうところがいかんよね。もうね。考え込んじゃうのが」
若「(笑)俺さぁ、それずっとお前に言いたかったんだけどさ、お前なんかちょっと器のでかい感じにするじゃん、そうやって」
春「器はでかいだろう、だって!」
若「世の中も、M-1のあれ観て、春日凄い。M-1の舞台で全然びくついてなかったって思ってるんすけど、タクシーの中でかなりびくついてたからね。俺、これ言うけど」
春「やめておけ、やめておけよ!」
若「ふふふふふ(笑)」
春「全国の春日に対する思いがさぁ、あるわけだからさぁ、がっかりさせる……」
若「物凄い顔引きつってたからな、お前、タクシーの中で。あの大井競馬場からテレビ朝日の」
春「そうでございますな。ちょっとリアリティがなくてね」
若「あ、そう」
春「意外に発表された時っていうのは。なんか周りの大人がワサワサワサーって動くじゃない」
若「はいはいはい」
春「そこの中で自分の時間だけが止まっているみたいな感じ?」
若「ああ、なるほど」
春「周りがフワーッと流れていくみたいなね」
若「ボーッとしてたもんね」
春「ボーッとしておりましたよ。正直」
若「なんか山の頂上に登ったみたいなさ、達成感に溢れた顔してるから」
春「ハハハハ(笑)」
若「一回頭はたいたんすもん、無言で」
春「ハハハハ(笑)」
若「これから1本生放送で漫才やるんだぞと思って」
春「確かにね。そうでございます」
若「敗者復活、会場入って。あれ、朝早いんすよね」
春「朝早しでしたな」
若「9時とか10時に大井競馬場に入ってね」
春「そうでございますな」
若「くじ引きがあるんすよ」
春「くじ引きしてね」
若「真ん中辺りが、60組ぐらい出るんすけど、真ん中辺り引いてくれたらいいなぁと思ったら、えらい真ん中引いてくれてね、春日さんがね」
春「そうでございますね」
若「やっぱりそれ、天性のくじ運みたいのあるんですか、春日さんには」
春「やっぱりございますよ。あれね、若林君が引いてたらトップバッター引いてたよ」
若「ははははは(笑)」
春「ガッツリ。ずっとトップバッターが空いてたんですよ」
若「いや、でもね、否めない。否めないよ。俺はね、基本的に星の下が悪いから、凄いミスをするからね」
春「そうでございましょう。「さあ、オードリー何番か?」ザッと引いて、「1番です!」っていうのね」
若「言ってたかね、俺」
春「言ってたよ、きっと」
若「ああ、そうかぁ」
春「ええ。危なかったですよ」
若「春日、37番とか、そんな感じの番号引いてくれてね」
春「ま、ちょうど真ん中ぐらいでございましたな」
若「いい番号だなと思ってたんすよ。時間来てね、結構待ち時間も長くて、テントにね、大井競馬場の舞台の横にテントがあるんすよ」
春「横にね。控室」
若「でも、強風が凄くて」
春「ウィ」
若「テントがね、ちょっと飛んでいきそうなぐらいで」
春「そう。あのね、ひっくり返りそうになってたの」
若「そうそう。テントの支柱の骨がちょっと浮くぐらい、バ~タバタバタってテントごと揺れて、で、稽古どころじゃないんですよ、みんな。後の10組ぐらいがテントに控えてるんすけど、テントをみんな支柱を押さえてね」
春「そう。実は舞台横のテントで(笑)」
若「オードリーと南海キャンディーズの山里さんとしずちゃんとねぇ」
春「ノンスモーキンさんとかね」
若「ノンスモーキンさんとか、みんなで骨を押さえて」
春「支えてたんです、あれ」
若「稽古どころじゃなかったんですからね」
春「そう。逆にああいうのがよかったのかもわからんな」
若「そうかもしれないよね。ハリセンボンさんと」
春「そうそうそう」
若「みんなで凄いテント押さえて」
春「そうそうそう。神経質にならなくてよかったっていうね。あれがね」
若「あれ、テント飛んでちゃったら、待ってる芸人全員丸見えになりますからね(笑)」
春「丸見えでございますよ。よかった、よかった」
若「緊張してる顔、逆に丸見えになってましたかね、テント吹き飛んだ瞬間に」
春「そうでございますよ。みんなで支えてたんだ、あれは」
若「敗者復活がね、僕は心配してことがあるんですよ」
春「何かね?君」
若「2008年敗者復活、2回目じゃないですか」
春「そうでございますな」
若「2007年に初めて準決勝行って、初めて敗者復活行って、また大井競馬場、同じ場所だったんですよ」
春「同じ舞台」
若「したらね、春日さんが2007年の一昨年の時の敗者復活はえらい緊張してね、胸張ってゆっくり歩いてくるのが春日さんのキャラクターなんすけどね、緊張してるから、胸張って、えらい早足でセンターマイクまで歩いてきた。シャカシャカシャカシャカつって」
春「そう。シャキシャキしちゃった」
若「あはははは(笑)」
春「フフフフ(笑)もうね、自分では抑えられないの。体が行っちゃってるから。ゆっくりゆっくりと思ってるんだけど、シャキシャキしちゃうの」
若「ズレ漫才だから、僕、テンポ速くして、春日さん遅くて、そのズレの漫才なんすけど、えらいテンポも速くて」
春「そうなのよ」
春「そうそうそう」
若「2007年の時の漫才(笑)」
春「まくし立てちゃってる、ほんとに。ハハハハ(笑)」
若「4分の漫才を3分30ぐらいで上がるぐらいのあれでしたから」
春「ええ。そうでございますな」
若「ゆっくり歩いて来てくれれば落ち着いてんのかなと思ったら、えらいゆっくり歩いてきてくれててね」
春「そうでございますな。春日はあそこで決まるから、大体。早い時はダメっていう。出で決まるから」
若「たまに早い時ありますからねぇ」
春「あるのよ。そうなのよ」
若「近いところで言えば、この間のナイツの塙君の結婚式場で漫才やった時、えらい早く出てきましたから」
春「ハハハ(笑)」
若「何を緊張してんのか、全くわかんなかった。結婚式だから?」
春「あれは、結婚式っていうのもあるし、いろいろ乗っかってるじゃない」
若「はいはいはい」
春「芸人もいっぱい見てるしね」
若「芸人の数が凄かったですからね」
春「我々結構後のほうだったんですが、前の人がみんなウケてるからね」
若「なるほど、なるほど」
春「ええ」
若「ちょっといいカッコしたい時に早くなる」
春「そうでございますよ、あなた」
若「漫才はね、僕、ちょっと難しいのかなと思ってましたから。敗者復活で上がるのは。並みいる本当に腕のある喋りの立つ人たちの中で」
春「強豪たちね」
若「春日さんのような、七三のキャラクターの方が上がるっていうのは、どうしてもちょっと思えなくなっちゃって。準決勝で落ちてから」
春「あー保守派だね、君はね」
若「あはははは(笑)」
春「そこに一石投じないと」
若「お前、やめろ!波紋呼ぶだろ、いろんなとこに、そういうこと言うと」
春「いやいやいや。やっぱりね、違和感を持ってこないと。やっぱり」
若「違和感を」
春「ええ。そうです。それがうまいことハマったというね」
若「なるほど。自分でハマっとか言うんすね(笑)」
春「結果がよかったからね」
若「なるほど。で、まあ、それで発表になりますよね。夕方に。僕、ほとんど呼ばれると思ってないので、後ろの、競馬場なんで、競馬の結果が出る巨大スクリーンがあるんすけどね、生放送で誰が呼ばれるのかなと思ってね、カメラに実は背中を向けて、セットとセットの間から生放送を僕観てたんすよ」
春「ああ、ビジョンにね」
若「ビジョンに」
春「やってましたからな。競馬場の」
若「春日さん、知らないでしょ、そういえば。呼ばれる瞬間」
春「ああ」
若「今田さんが呼ぶ瞬間、何してたんすか?」
春「あれん時はね、わたくしね、コートを着てね、ジャンバー、上のコートを着て舞台に行っちゃったのよ」
若「はいはいはい」
春「でも、やっぱりテレビが来るからさ、衣装でいたいから、そのジャンバーを誰に渡すかっていうのをいろんな芸人でやってたの。「俺のジャンバー持っててくれ」「イヤだよ」とかって、そのジャンバー、春日のジャンバーの受け渡しのし合い」
若「じゃ、もう完全に選ばれるっていうスタンスではあったんですか?」
春「いや、選ばれるとは思ってなかったから」
若「思ってなかったんですね?」
春「そうそう。外に出るのに寒いから、控室からジャンバーを着て出ちゃったの。舞台に。だけど、テレビ中継が来るっていうから、ジャンバー脱がなきゃっないってジャンバー脱いで、それ自分で持ってるのイヤだから、誰かほかに芸人に押しつけようと思って、いろんな人にこうね」
若「あ、そういう、あ、すいません、あんまりちゃんと聞いてなかった(笑)」
春「おい、聞いときなさいよ、あなた」
若「なんか内容が薄そうだなっていうアンテナがピン!て僕になんか」
春「まあ、濃くはないよ」
若「ははは(笑)」
春「決して」
若「僕ね、背中向けてて、呼ばれると思ってないですから、今田さんが番号を呼んで「オードリー」って言った時に、背中向けてることをちょっと怒られたのかなって一瞬思って、ビクッとしたぐらいですから」
春「あ~なるほどね」
若「一瞬フリーズしちゃって。僕、びっくりして。で、ハマカーンの浜谷に背中叩かれて。同じ事務所だから。「呼ばれたぞ」なんつって、それでハッと我に。気付けを受けてね、背中にね。
これ、ちょっと長くなっちゃってもいいですか?ダメですかね?」
春「ちょっと困るな」
若「ふふふ(笑)あ、ほんとですか?」
春「いいですか?」
若「番号のことについて、ちょっといいですか、喋って。僕、どこでも喋ってなくて」
春「聞きましょう、じゃあ」
若「あ、いいですか?」
春「いいですよ」
若「そんなに面白いっていう話じゃないですけど、いいですかね」
春「それ、問題だなぁ」
若「はっはっはっ(笑)」
春「面白くなければラジオじゃないから」
若「僕ね、後日談になるんですけども、母親からね電話がかかってきて。僕、父親と2年半ぐらい絶縁状態で」
春「ええ、そうでございましたな」
若「会話がないんですよ。お笑い売れないんで「いつまで続けてるんだ、家出てけ!」っつってね、法的に有効な書類を突きつけられて家を出たから」
春「そうでございますな」
若「2年半話してなくて、M-1決勝行った後、母親から電話かかってきて。終わった後。「ありがとね」つって「お父さん喜んでるよ」つって」
春「ほう」
若「番号、エントリーナンバーね、「あれ選んでくれて」って言うんですよ」
春「ほう」
若「僕の番号は4431番なんですよ」
春「ええ、そうでございますな」
若「父親がえらい阪神ファンで、子どもの時からのかなりの阪神ファンなんですよ。44がバースの背番号で、31番が掛布の背番号なんですよ」
春「ほうほうほう」
若「4431というのを、バース、掛布という3番、4番ですから、あの番号、俺がわざと選んで父親へのメッセージだと思って、俺、何のことかわかんなくて、最初。でも、なんかいい話になりそうだから、母親が「ありがとね」って。本当はあれ、自分でエントリーした順に勝手に配られるから」
春「まぁ、そうね。選べないからね」
若「俺も自分で選んだフリしてさ、「そうなんだよ。父親にメッセージで自分で選んだんだよ」つって、「ありがとね」って、いまだに信じてる。これ聞いたらダメなんだけど」
若・春「はははは(笑)」
オールナイニッポ~ン♪
若「全国21局ネットでオンエア。オードリーのオールナイトニッポンR」
春「女性の皆さん、春日のここ、まだ空いてますよ」
若「ということで、M-1の話の続きですけども」
春「聞こうじゃないか」
若「いや、あんたも喋る……、喋ってくださいよ」
春「えっ?」
若「なんで、その~ブースにいる構成作家さんのスタンスなんすか?」
春「ああ。申しわけない。オールナイトニッポンというと感慨深くてね」
若「あ、そう(笑)」
春「まぁまぁまぁ、喋りましょうか」
若「で、まぁ、今田さんに「オードリー」って呼んでいただいて、タクシーに乗るんですけどもね、僕、タクシーに乗ったらね、春日が一向に来ないんですよ」
春「あ、そうでございました?」
若「ゆっくり歩くから、あんた」
春「あ、そうそうそうそうそう」
若「俺、だから、間違って、今、タクシーに乗るタイミングじゃないのかなと思って、一回乗って、一回外出たんすから、また。したら、まだ歩いてる途中。早く来いや!と思って、生放送だから怒られると思って」
春「いやいや、それはやっぱりね、春日の姿が全国に映されてるわけですから、そこでまたシャキシャキ行っちゃったらね、その時点でたぶん終わってたよ、決勝」
若「ははは(笑)」
春「シャキシャキ行く時はダメなんだから」
若「あ、そうか、そうか。本番、急いで階段降りてきちゃってたんだ、それだったら」
春「(笑)そうよ、その時点でダメだったから」
若「で、藤井さんと俺と春日で乗って、タクシー出発ですけどもね」
春「うん、テレビ朝日にね」
若「まずね、とにかく急げ急げ!っていうのが凄いんですよ。生放送だから。間に合わなきゃ」
春「そう、周りの大人がね」
若「僕らは何のネタを一発目にかけるかって、何にも決めてないし、2本目も何やるか何にも決めてない。とりあえず1本目決めなきゃいけないっていうことで、ネタの、とりあえず敗者復活のネタをもう一回稽古してみようつってね、後部座席で始めたんすよ」
春「ウィ」
若「したら、タクシー運転手の原田さん」
春「原田さん」
若「サービスリーダー。東京のね、東京無線の。物凄い笑うんですよ。稽古してたらね(笑)」
春「そう!」
若「ツカミのとこから、これ、もしかしたらハンドル大丈夫か?っていうぐらい笑うんですよ」
春「そうそう、そうね」
若「ねえ。だから、気持ちよくなっちゃって、2人で。でもう、声も張っちゃって、僕も。窓開けて稽古してましたから、本当に」
春「そうそう。何回やっても、同じように笑ってくれたもんね」
若「ねぇ。原田さんが審査員だったら100点出してたよね、たぶんね」
春「出してた」
若「あの稽古でね(笑)」
春「100点なんか、俺観たことない、M-1で。点数で(笑)」
若「春日が途中呆然としたりする中でね、テレビ朝日に着いて」
春「着きましたよ」
若「藤井隆さんがね、凄い励ましてくれて「絶対大丈夫」」
春「そうなんですな」
若「あれがだいぶよかったですね」
春「そうでございますな。だから、よっぽど、励ましてくれたから、我々、酷い顔してたと思うのよ」
若「あ、そうかもね」
春「ずーっと励ましてくれたじゃない」
若「唖然としてるからね」
春「唖然としてたからもう、きっと」
若「それで、テレビ朝日着いて、スタジオに向かわなきゃいけないつって、僕と春日と木村祐一さんで向かうんすよ」
春「そう」
若「なぜかスタッフさんがいなくてね」
春「うん」
若「僕、今でも忘れないですけど」
春「ウィ」
若「3人でね、ロビーに入ったんすよ」
春「入りましたな」
若「誰もいないんですよ、夜だから」
春「ウィ」
若「どっち行っていいか、3人でわかんなくなってね(笑)」
春「わからんくてね」
若「これどっち?つったら、木村さんが誰もいないロビーで大声で「誰かおらんのかーー!」って叫んで、それがこだましてね」
若・春「はははは(笑)」
若「「木村さん、誰もいない中で大声出しても誰にも届かないんじゃないですか」とか言いながら」
春「みんな生放送だから、ワーッとなっちゃってるわけですよ(笑)」
若「「せやな」なんて言いながらね。木村さんも凄い励ましてくれてね」
春「いやぁ、ほんとそうでございますな」
若「「大丈夫だよ、お前らは」つってことで」
春「「イケる、イケる」つって」
若「して、スタジオ入ったら、急にね、冷凍庫の倉庫に入ったようなヒンヤリ感というか、緊迫感。温度が違うよね」
春「いい例え!」
若「ふふふふ(笑)」
春「これ、ほめてあげよう!若林君」
若「あんたね、スタッフさんの立場で(笑)」
春「できれば春日の口から話したかった」
若「じゃあ、頑張って」
春「今のいい例えだなぁ」
若「じゃ、いいよ、春日が言ったことにしてあげるよ」
春「春日が言ったことにしていい?感銘を受けた、今のは。すばらしい。そうそう、冷蔵庫に入ったかのようなのね、ヒンヤリとした」
若「芸人が、終わった芸人とかの溜まりの空気がね、え?こんなテンション? あのね、もう敗者復活は、みんな落ちて、一回落ちたから、お祭騒ぎ。ボケ倒してるんすよ、楽屋で芸人たちが」
春「そう」
若「「誰々不合格!」とか言いながら。「発表まだまだ!」みたいなノリなんすよ。でも、温度違うくてね」
春「そうでございますよ。皆さん、モニターに集中して、我々が入ってきたことすらも気づいていないみたいな感じの裏でしたね」
若「それで、前の出番のキングコングさんがもうネタやってましたから」
春「ウィウィ」
若「急いでピンマイク付けてつって、ゴンドラにすぐ乗せられて。あと、「キングコングさんネタ終わり、点数発表終わりで上がります」って言われて、俺、そこでハッと思って、そういえば、ゴンドラ上がってったら、どのタイミングで降りてくんだろうと思って」
春「どのタイミング?」
若「僕ら、オンエアを観てないじゃないですか。タクシーでずっと移動するから」
春「そうでございますな」
若「出囃子があるじゃないですか。M-1といえば、デケデンデンデンデンデンデンデーン!(出囃子音♪)これこれ!」
春「あ~これこれこれ!」
若「これこれ!これがね、これが、俺はぁ、ゴンドラに乗ってテンパってるから、鳴り始めたら階段を降りるのか、それとも、デケデンデンデンデンデンデンデーン!が鳴り終わってから階段を降りるのかがわからなかったんですよ!」
春「えー?これって扉かなんかが開くじゃなかったでしたっけ?」
若「いや、上がるんだよ」
春「開かないんだっけ?」
若「ゴンドラで上がるの。ドゥルンドゥルンドンドンドーン!デケデンデンデンデンデンデンデーン!なんですよ」
春「ああ、上がる。上がり切ったら行ったらいいんじゃないの?それは」
若「だから、それはお前はいいよ!お前はいつも俺の後をゆっくり降りてくるから、俺が行った後を見て行けばいいから」
春「それはそうだわな」
若「横にいるADさんに、「デケデンデンデンデンデンデンデーン!の鳴り始めで降りればいいんすか?鳴り終わりですか?」つったら「えっ何ですか?」って言われて、「いや、鳴るじゃないですか。デケデンデンデンデンデンデンデーン!」つって、「それ、ネタの終わりで言うんですか?」って言われて、そんなわけないじゃないですか。どこの漫才で「デケデンデンデンデンデンデンデーン!」て礼しながら終わる漫才なんてないでしょう(笑)」
春「新しいけどね(笑)」
若「「いや、違います」。俺の音程がたぶん悪いの。俺オンチだから」
春「ああ、オンチだからね、おたくさんはね」
若「めちゃくちゃオンチだから。歌詞もあるから、それも忘れてるから、デケデンで言ってるから」
春「ああ、ウィウィウィ」
若「そうそう。それで、俺オンエア観てないから、今年はジングルが違うのかなと思って、「今年はデケデンデンデンデンデンデンデーン!じゃないんですか」?って、もう18回ぐらい言ったからね、ADさんに」
春「あなた、ずーっと聞いてたもんね(笑)」
若「そうそう」
春「待ってる間。春日はそれ見て、何を聞いてるんだと(笑)」
若「はははは(笑)」
春「うるせーな、出てきゃあいいんだよ、そんなもんは!と、わたしくは思ってましたからな」
若「でも、あれ、鳴り終わりで、結果ね、「鳴り始めたら行ってください。最初の音楽ですね」って言われて、それですぐ上がったんですよ、ゴンドラが。だから、俺、オンエア観てもらったら、オンエアというか、後々DVD出たら観てもらったらわかります。物凄い恐る恐る階段降りてるんすから」
春「あ、そうかね?」
若「そう。大丈夫かなと思いながら、キョロキョロしながら」
春「は~危ないねぇ」
若「でも、それで、俺ら、俺、確認しなかったら、鳴り終わってから階段降りるんだったら、俺ら、デケデンデンデンデンデンデンデーン!の鳴ってる間の時間、ずっと棒立ちしてることになるからね(笑)」
春「そうか」
若「物凄い漫才入りにくいよ」
春「時間も制限ある中で、ずっと2人で立ってるのもおかしいわな(笑)」
若「ええ、ええ」
春「まぁま、確認してよかった」
若「無事、鳴り始めで恐る恐る降りて、あんた、遅いからいいですけど」
春「まぁま、春日はね」
若「まずね、大井競馬場の敗者復活の時はね、数時間前にやったわけじゃないですか」
春「ええ、そうでございますな」
若「6000人ぐらいのお客さんがいたんですって」
春「ウィ」
若「だから、あそこ200人とか、たぶんそれよりちょい少ないぐらいだったから、「あ、少な!」って思ったね、まず」
春「確かに。狭いしな」
若「で、その後、漫才始まる前に、「あ、大林だ!」と俺思って。大林素子さんがひときわ大きくてね、それを覚えてんすよ。「あ、大林だ!」と思った瞬間を覚えてんです、僕。ふふふ(笑)」
春「ああ、そう」
若「結構落ち着いてたと思うんですよね」
春「あ~ま、確かにね、ちょっと一瞬会場を見渡しちゃう。やりながらね。春日も「矢口さんだ」とか思ってたもんね」
若「お前は矢口真里ファンだから」
春「ええ、矢口真里ファンですから」
若「ハロプロのコンサートに二十の時から3年間ぐらい通ってた」
春「そう。1人でね、団扇持って」
若「1人で、「矢口」っていう団扇持って通ってた」
春「そうでございます」
若「で、まぁ、ネタ終わって、1本目で物凄い噛んだからね、あなたね」
春「ま~、あれも春日の魅力の一つですよ」
若「ははは(笑)一文で4回ぐらい噛みましたもんね」
春「そう。噛んで、戻ろうと思って、戻った時に噛んで、ダメだと思って、進もうと思って噛んで、4回ぐらい、ダダダダダダダッて、あそこの部分だけね。酷い(笑)。M-1史上に残るぐらいの酷い噛み方ですよ、あれは」
若「いないですよ。ファイナリストでたぶんあそこまで噛んだ人」
春「そうでございますな。あの瞬間、「死んだ」と思ったからね」
若「ははは(笑)」
春「自分の中で、ちょっと幽体離脱した感が一瞬あった、あれ」
若「俺も思ったよ。もうカッコ悪いと思って」
春「生だしね」
若「でも、1本目すぐ終わって、裏行ったら、すぐね、「噛んであそこまで笑いが起こるのは俺しかいない」って言い張ってたもんね(笑)」
春「確かにそうね。やっぱりね。そうなんですよ、やっぱり」
若「何の自信なんだよ!と思って(笑)」
春「フフフ(笑)春日は春日であったということですよ」
若「で、得点出て1位通過で、2本目ね、急いで何のネタやる?つって」
春「そう。2本目を決めてなかったわけですよ。タクシーの中で1本目にやるネタしか稽古してきてないですからね」
若「あの2本目の選択がね、いろんなところで選択ミスじゃないかっていまだに言われますけど(笑)」
春「ほんとそうよね」
若「今、だから、テレビの収録で袖にいる時、先輩の芸人さんとかに「ネタのチョイス間違えてない?」って凄い聞かれるんすよ。「今日は大丈夫です」つって(笑)」
春「そうそうそうそう。だって、くりぃむしちゅーの上田さんに我々初対面なんすよ。会った時にね、日テレか何かのメイク室かなんかで一言目が「お前にどん引いてるわ」って言われましたからね(笑)。ネタ選びを失敗したから、あれじゃなかったらって。「1本目のネタをそのまま2本で一字一句変えなくてやっても優勝できたんじゃねーか」っていうね。ぐらい間違えてたと」
若「そう。おぎやはぎの矢作さんは、「1本目と一語一句一緒でも優勝してたかもしんないよ」って。「選挙のネタよりよかったよ」って言われて(笑)。だって、俺、次の日、銭湯で、銭湯の客に凄いダメ出しされたもん。「2本目、あれ違うんじゃない?」つって」
春「ああ、そうかね」
若「銭湯の顔なじみになってるから」
春「私の部屋の隣のとなりの柴田さんにも、わたくし言われましたからな。「あれ、2本目違うだろう。選挙。俺、あの選挙のネタ嫌いなんだよ」って」
若「あはははは(笑)」
春「ハハハ(笑)60過ぎぐらいのおじさんに。よっぽど間違えたと思うんだよ、だから」
若「ほんとですねぇ」
春「ええ」