風が吹いてない

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年10月28日

 

若「(先週の放送が)終わった後、考えてたんだけど、春日が嫌なこととか全部忘れるみたいな。で、その日その日を生きていく。忘れられるみたいな。怒りとか。そんなこと深夜ラジオで言うなよって思っちゃうんだよね、俺は」

春「どういうことかね?」

若(笑)

春「詳しく聞こうか」

若「当たり前じゃない。人間が幸せに生きていくにあたり、嫌なことを忘れてポジティブに生きる、なんて、昼のラジオで言えよ!と思っちゃって、そういうことは。ふはははは(笑)」

春「ウフゥ(笑)なるほどな。ウソつけないしなぁ。いやでもねぇ、それはねぇ、あれなんだよね。逆に言うと、もっと考えたいという気持ちはあるのよ。忘れちゃうんだよねっていうね。しっかりじっくりとさ」

若「でも、俺は喋りながら思ってたのよ。「ムカつくことも覚えてるけど、俺は感謝してることも絶対春日より覚えてるからな」って。でも、それを深夜ラジオで言うと、いや、当たり前だからっていうことになったんだけど、でも、春日みたいに忘れて前に向かって生きていくっていうことが、リトルトゥースの耳心地がいいならば、俺と時代が合ってねぇんだなと思ったんだけど」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)」

春「まぁ」

若「それを凄い感じて」

春「なるほどね」

若「俺がね、これはもうずれてるんだろうなと思うのがね、「性格が悪い」って言われることがあるんだけど、当たり前だろ!って思うのよ」

春「当たり前」

若「性格悪くなきゃ夜のラジオなんてやってねーよ!と思って」

春「まぁまぁ、そうだね」

若「バカなのかよ!と思っちゃうの、その質問される時に」

春「はいはいはい」

若「性格いい同士が……。でも、性格いい同士が1時過ぎに喋るっていうのが時代に合ってる気がするんだよね」

春「なるほどね」

若「性格いい芸人がいっぱい出てるから、テレビに」

春「うんうんうんうん」

若「はははは(笑)」

春「そうだな」

若「だから、風が吹いてないなぁって思うね。はははは(笑)」

春「なるほどねー」

若「なんかね、2009、2010、2011あたり、山ちゃんとかと『たりないふたり』とかやってる時に、やっぱ肌で感じてんのよ。風が吹いてることを」

春「ハハハハ(笑)」

若「ピタッと止まったね」

春「あー」

若「なんかね、性格が悪くちゃダメなんだよね。こっちはイカれてんだから、ずうっと。幼稚園の時から」

春「うんうん。それはどうにもならないね」

若「「性格が悪い」とか言われたら、「いや、悪いからこの仕事やってんだけどな」と思うんだけど、悪い奴はやっちゃいけなくなってくるだろうなと思ってね、性格をよくしようかなと思ってる最中」

春「いや、難しいよ」

若「ははははは(笑)」

春「それはもう難しいよ。風がまた吹くのを待ったほうが早いでしょ、たぶん」

若「ははははは(笑)」

春「ハハハ(笑)まぁ、そうかぁ、なるほどねぇ」

若「難しいよな」

春「求めてる・求めてないっていうのがあるんだろうね。流れでね。また求められる時が来るんだろうしね」

若「来るのかね?」

春「また来るんじゃない?それは」

若「でもね、35ぐらいまでよ。それこそ可奈子ちゃんと喋った、ナナメに見たりとしかしてね、「ナナメじゃん!」てなるのは。45とかでさ、はははは(笑)ナナメかましてたら、似合わないが出てくるからさ。落語の話でも年齢によって似合う・似合わないがあるけど、似合わない話になってんだよね」

春「似合わないし、もう笑えないってなってくるからね。若いとさ、まだ笑えるというか、可愛い、みたいなとこあるんじゃない、やっぱり」

若「それはまだルーキーとして、社会の。慣れてないんだな、みたいなとこが無意識に見てる側もあるから」

春「50とか過ぎたら、もう、きつい、みたいになってくるんじゃないのかね」

若「なってくるか、本格的にきついっていうことでいくかだよね」

春「ああ。まぁ、そうだね。振り切るかだね」

若「はははは(笑)」

春「なるほど。だから、今ぐらいはちょうど難しい時なんだね」

若「うん。難しいよねぇー」

春「どっちつかずみたいな」

若「それはあるよね」

春「まぁ、でもそうなんだろうな」

若「風が吹いてない気はするなぁ」

春「風だろうな。なるほどね」

若「なんかなぁ、性格がいいってなんだろうな?っていうのもあるしな」

春「うん、まぁまぁそうだね。引っかかりがないとかな」

若「やっぱ無害なことだと思うんだよね。性格がいいって言われる人って」

春「うんうんうんうん、まぁそうだね」

若「でも、こっちはやっぱりイカレてるわけだからね。はははは(笑)」

 

 

風が吹いていないというのは何をもって言ってるのかなあ。いろいろな仕事が来ているのにと、不思議な気持ちになる。