説法小説

 

三四郎オールナイトニッポン0 2017年10月6日

 

小宮「読んだ?『コンビニ人間』」

相田「いや、『コンビニ人間』、ごめんなさい、読んでないんですけども」

小宮「じゃあ、『教団X』、この話も前したじゃん」

相田「したした、小宮がね」

小宮「『教団X』の人でもいいよね(ノーベル文学賞は)」

相田「ああ、『教団X』の人ね」

小宮「でもよかったんじゃないかなと思ってるんだけどね」

相田「思ってる?小宮の中ではね」

小宮「そうそうそう。説法小説ね」

相田「説法小説(笑)」

小宮「凄い、途中、説法が多く含まれているんだよね」

相田「いやいや、そういうジャンル?説法小説?(笑)」

小宮「そうそうそうそう。説法が途中でワーッと出てきて、読む気なくすんだよね、途中」

相田「ああ、ああ、ああ」

小宮「それ、息吹き返して普通に会話に戻ったと思ったら、また説法ウワーッ」

相田「はははは(笑)」

小宮「終わったと思ったらまた説法ウワーッ」

相田「はははは(笑)」

小宮「凄げぇ」

相田「(笑)ほぼ説法」

小宮「そうなんですよ。でも、やっぱ読み切りたいなと思いますよね。なぜならオードリーの若林さんも読んで「いい」と言っていたので」

相田「はははは(笑)」

小宮「その感性に寄せたいっていう考えもあって」

 

 

三四郎オールナイトニッポン0 2016年1月26日

 

小宮「『教団X』という小説があって、それは又吉さんとか若林さんとかが『アメトーク』で紹介していて、これは面白い、みたいな。教団に潜入する新興宗教とかの話で、いいもんぽい人が宇宙とか人生についての説法とかを凄げぇ話すの。ちょっと、あ、これは……。長いしさ、説法が。最初のほうはよかったの。入るまでのいきさつみたいな。それで、説法があるから、長げーな説法、と思って」

相田「ちょっとかったるかったりするところ」

小宮「うん。説法長いなと思って。説法の話長げーな。凄い苦痛で、ちょっとやめようかな」

相田「読むの?」

小宮「うん。読むのやめよう。いや、でも、ちょっと待て。又吉さんと若林さんが勧めてた。あの2人が面白いって言ってた。あの2人と同じセンスでありたい」

相田「はははは(笑)ああ、わかる、わかる」

小宮「わかる?この感覚」

相田「わかる、わかる」

小宮「同じ感覚でありたい」

相田「わかるよ」

小宮「これを面白いという自分でありたい」

相田「わかる!」

小宮「まま、でもなぁ、みたいな。でも、自分に嘘をつくのもなんだけどなぁって思いながら、葛藤の中、まま、徐々に読んでた。その日も読んでて。ウーンと思って。でもやっぱ、説法がべらぼうに長い!」

相田「はははは(笑)」

小宮「凄げぇ説法!と思って。本も重いし(笑)。シンプルな話ね。本も重い。横になりながら、本も重い。かなり重い。普通にパン1斤、……2斤ぐらい」

相田「あははは(笑)」

小宮「2斤はない……。まま、体感、体感、体感で」

相田「パン2斤?」

小宮「重いし、でも、感覚が一緒でありたいから、寝ながら読んでたら、説法を諦めそうになったところに、説法ゾーンクリア!」

相田「おお!」

小宮「クリアになったから、ああ、よかった」

相田「よかった」

小宮「長かったな説法と思ったら、でも、ちょっとしたらまた、宇宙の、原子の塊が、みたいな。おやおや?ヤな予感する。原子の塊とは、これ、ウワー!説法!」

相田「あははは(笑)」

小宮「ゲロー!ウゲー!また説法!でもセンス一緒でありたい!でも説法―!きちー説法!で、また終わった。あーよかったよかった。もう話し合い、みたいな。その後また、人間の仕組み。説法―!」

相田「あははは(笑)」

小宮「ウゲー! こんなことだったら自分に素直になって、伊坂幸太郎の『陽気なギャング』とか、それと全然違うけど、『グラゼニ』とかと迷ってた」

相田「漫画ね?」

小宮「漫画だけど。面白い漫画ね。野球漫画で。あれにしときゃよかった。自分に素直になって」

相田「まさかね、説法スリーゾーン入ってくると思わないから」

小宮「そう。こんな説法地獄、説法まみれになると思わなかったから。自分に素直になっときゃよかった。でも、自分は同じセンスがあると思われたい。誰かに話したい。これを俺が面白いと思ったよ。言いたいし、感覚一緒でありたい、そういう自分でありたい」

相「はははは(笑)」