魔が差す

 

オードリーのオールナイトニッポン 2017年2月4日

 

若「はっきり覚えてるね」

春「何を?」

若「風邪ひいた瞬間を」

春「ああ、そういうもん?」

若「あのね~結構手洗い・うがいとか言われてて、やっぱやってんすよ、こっちだって」

春「予防はね」

若「いつもね。でもね、やっぱね、やらない日っていうのがあるわけよ」

春「ほう」

若「どういう日かっていうとね、その日の仕事でスベった日なんだよね。手洗い・うがいしない日っていうのは」

春「あー、いわゆる何も手につかないっていう状態ね」

若「やっぱああいうとこに魔が入り込むみたいな、魔が差すって言うけど、魔ってやっぱ差すんだよね、ああいう時に」

春「はいはいはいはい。やっぱ魔はずっと隙を窺ってんだろうね」

若「そうね。昔の言い方で言うと魔なんだけど、魔っていうのはホントに最近、細菌とかウイルスのことでしょうからね」

春「うん。今の、そうだな、時期で言ったらね」

若「俺はね、ちょっとね、めちゃくちゃスベったんですよ、ある日」

春「うん、まああるでしょう、そういう時も」

若「めちゃくちゃスベって、いまだにね、スベったらヘコむんだよね、やっぱり」

春「それはまあヘコみますよ」

若「でも、不思議じゃない?」

春「何がよ?」

若「いやだって、こんだけたくさんテレビのお仕事させてもらってよ、スベったらヘコむって不思議だなと思うんですよ」

春「ああ、慣れはしないなっていう?」

若「だって、スベらないタイプの芸人じゃないからね、こっちは」

春「おー。おー。なるほどね」

若「全部合格点出せる芸人さんだったら。7~8年やってるわけですから、我々もね。わかるわけですよ。でもやっぱ、ちょいちょいスベってるわけですから、もうヘコまなくてもいいじゃない。それが今日来たな、で」

春「なるほどね」

若「ただ、でも、スベりっていうのはヘコむのよ」

春「うん」

若「ワーーーーーッて声出してね、車の中で。その日の帰り」

春「あ、そう。よっぽどスベったね、それはね」

若「このまま家帰って、スベったプラス、ちょっと納得いかない部分もあったのよ」

春「ほうほう。スベりとはまた別で?」

若「別でね、自分にね」

春「はいはい」

若「ちょっとこれ、ちょっと飲まないと寝れないなと思ってね、1人でバー行ったんですよね。クモの巣(魔の巣?)行って」

春「おうおう、『笑ゥせぇるすまん』だ」

若「そうそうそう」

春「来た?」

若「うん?」

春「隣で飲んでた?喪黒福造」

若「邪魔してんじゃねーぞお前!」

春「いや、言うから、バーの名前を。そうなってくると、カウンター、隣見たら喪黒福造がいないと」

若「邪魔してんじゃねーぞお前!」

春「(笑)バーの名前が気になっちゃうからさ。髭のいた?店長というかさ」

若「何やってんだお前」

春「寡黙な」

若「1人の時はボソボソしゃべってるくせにお前、2人になったら邪魔してきやがってお前(笑)」

春「はははは(笑)」

若「偉そうに(笑)」

春「邪魔と捉えるんじゃないよ、そんなもん。行って、1人でバーに」

若「バーに行ってさ、結構、どれぐらいだったかなぁ。1杯ぐらいで帰るつもりがね、4杯ぐらい飲んじゃって」

春「ああ、いったねぇ」

若「あまりにもスベったもんだから。警部もね」

春「うん?」

若「警部ももう飲むのやめなさい、みたいにママにも」

春「警部?」

若「うん」

春「警部って何?」

若「はぐれ刑事純情派じゃないけど」

春「いや、バーなんでしょ?(笑)バーって、魔の巣なんでしょ?いろんなのが入ってきちゃってる」

若「はっははははは(笑)」

春「統一してほしいのよ」

若「ああ」

春「ママもじゃないのよ」

若「したら、ビフに胸ぐら掴まれてた」

春「ビフ?」

若「バーカウンターにタックルされてさ」

春「ああ、ああ」

若「持ち上げられちゃって」

春「腰抜け野郎つって?」

若「大変だよ。チキン野郎って言われてさ」

春「ああ」

若「そいで、4杯ぐらい飲んで、酔っ払いながら、ウーッ!ウリャー!て叫びながら家帰ってね。はははは(笑)」

春「よく、それ声かけられなかったね」

若「うん」

春「ヤバい奴だよ、それ」

若「で、手も洗わず、うがいもせず、そのまま寝ちゃったんだよね」

春「うーん、それだな」

若「でね、夜中ね、なんだ今日寒みーなぁと思って起きたのよ。普段エアコンつけて寝ないんだけどね、エアコンつけて、25度ぐらいにして寝ても全然寒くて、なんだ今日の寒さ。27~28度にしてなかったかな。寒みーなぁと思って寝て、でも、普通に起きて仕事行ったんだよ、その後は。その日仕事して帰ってきて寝る前ぐらいですよね、もう、これ普通の風邪じゃねぇな、みたいになったのはね」

春「はあ、なるほどね」

若「そうそうそうそう。いやあ、だから、ああいうところに魔が差すんだろうなぁ」

春「そこだな」

若「ああいう日こそ手洗い・うがいしなきゃいけないんだけど、そういうのあるよなぁ、やっぱり」

春「だから、もうあれなんだろうね。振り返ってみると、スベったところからもう始まってんだろうね」

若「あ、インフルエンザがね」

春「そっからもうインフルエンザよ」

若「なるほどね」

春「スベった瞬間から(笑)」

若「でも、思ったなぁ。もうスベったことを反省すんのやめようかなと思って」

春「そうかもね」

若「スベるからね」

春「うん。それごとにインフルにかかってたら体もたないからね」

若「ホントだよなあ」

春「スベったらもうかかるっていう流れでしょう?(笑)」

若「になってくるよな」

春「気にしないというのが一番の予防なのかもしれんな」

若「そうかもしんないな、ホントに」

春「かからない予防にね」