差し入れをミスった話

 

ACTION 2019年6月19日

 

DJ松永:大人というのは差し入れを持っていく機会、場面、結構あるんですよ。我々も意外とそういう機会があるじゃないですか。

幸坂:はい。

DJ松永:ちなみに私も、もちろん、誰かの舞台やライブに招待された時に、いまだに差し入れに持っていくものの正解がわかんないんですよ。

幸坂:難しいですよね。

DJ松永:そう。俺は、ライブする側だから、差し入れを持ってきてくれる人もいっぱいいるんですよね。だから、差し入れをもらう側としても、いっぱいいろんな人から差し入れをもらってくると、誰がどれだっけ?ってごっちゃになっちゃったりとか、この人が持ってきたということを忘れちゃったら、なんなら持ってきていないことと同義になっちゃうんですよね。

そういうもらう側の立場もわかってるから、持っていく立場になると、「俺がこれを持っていった」ってあっちの脳裏に刻みたいわけです。だから、当たり障りのないものもいいけど、やっぱりちょっと何か差別化を図って、「松永これ持ってきたな」って覚えといてもらいたいたいから。

幸坂:インパクトのあるものとかを。

DJ松永:だから、それで肩に力入り過ぎてミスった例というのがあって。

幸坂:ミスったんですね?

DJ松永:俺と友人の朝井リョウで、よく2人で差し入れを買っていったりするんですけれども、この前、オードリーのオールナイトニッポン10周年の武道館公演が3月にあったんですけれども、俺と朝井リョウと小説家の西加奈子さんと3人で差し入れ考えようぜといって、俺らで思い浮かんだのが、静岡に直径何十センチもある、とてつもないでっかいたい焼きがあると。それを“めでたい”というところにもかけて、差し入れに超でっかいたい焼きを持っていこうと思って、静岡まで取り寄せて、冷凍を取り寄せて、届いた時に、オードリーにお渡しする時には、ちゃんと溶けて、ちょうど常温になっているような状態で逆算して持っていったんですよ。

朝井リョウが、あいつ非常にできた大人ですから、あいつが実際に取り寄せて、会場まで持ってきてくれたんですけれども、もうね、持ってくる姿のダサさ、半端じゃなくて。布団を入れる布団カバーみたいなのに、その中に。入れる容器がないらしくて。車もないから。

幸坂:それぐらい大きいんですか?

DJ松永:超でかい。そのぐらいでかい。直径何十センチだったかなあ…。忘れた。50センチぐらいだったかな。超でかいんですよ。本当に超大人数で食べる用のやつ。それを布団ケース…布団ケースだ! 布団ケースの中に入れて、そこにビニール紐みたいのを付けて、そのビニール紐の手に持つところにきったねぇ雑巾巻いて、痛くならないようにして、それで東西線に乗って武道館まで来たらしくて(笑)。

幸坂:うわぁ、そんな差し入れ怪しすぎますよ!

DJ松永:で、武道館を観るわけですよ。俺、横、チラッと見たら、朝井リョウの膝の上にずっとでっかいたい焼き。パンパンのでっかいたい焼き膝に乗せながら、朝リョウがオードリー観て笑ってるんですけど。

で、武道館の公演終わった後に若林さんに渡しに行くってなった時に、めちゃめちゃ――。俺、なんなら若林さんに笑ってもらおうと思ってたんですよ。面白いだろうな。差し入れで面白いと思ってもらいたくて。若林さんに「君ら面白いね」って思ってもらいたくてたい焼きにしたんですけれども、めちゃめちゃ、最強に面白いステージを観た後にこのたい焼き見た時に、全っ然つまらない。あんな最強に面白い人たちにつまんないものを渡しに行くのヤダヤダってなって、途中で西さんとか「もう、よう渡せん、こんな重たいの(?)。もう、あんたら渡しぃ」ってなって、西さん知らんぷり。

幸坂:え~本当の「つまらないものですが」ですね。

DJ松永:朝井リョウに渡すの任せちゃって。そういう事故が起こるんですよ、ホントに。