破綻、混乱、葛藤

 

佐藤満春in休憩室 2019年5月11日

 

もともとこの企画(公開プロポーズ)が破綻してるのは、春日っていう男は、超秘密主義な男なわけですよ。超秘密主義な男が自分の気持ちを口にできない。自分が変わるのが怖いと思っていると。それはまあわかる。当然、今の状況から、何か、結婚をしたりするとか、節目を作っちゃうことでいろんなことが変わるとか、あと、大変なこともあるだろうし。あれだけ人気者だと。

なるべくシームレスに、はい、結婚してません、はい、いま結婚しましたって、何にもざわつかないでいくんだったら、絶対それがよかったはずなんですよ。だけど、立場上そうもいかないから、だったらど派手にドンとやるしかないぐらい何か大きなことがないと自分は結婚に向かえないということを本人的に自己分析をして、おそらく事務所に相談をして、事務所が手を上げてくれる番組を探してたどり着いたんだと思うのね。

だから、本人としては恥ずかしくてしょうがないわけじゃん。こんなのをテレビでやらなきゃいけないって。本音の本音の奥の奥はね。春日俊彰さん、40歳としては。だけど、オードリー春日としては、あのスターの春日のプロポーズを『モニタリング』君にやらせてあげようというスタンスになるわけじゃないですか。大きい仕事として。この2個が1人の人間に共存したまま打ち合わせをするから、進むわけないよね(笑)。

本音の本音で、こんなの恥ずかしいって思ってるけど、でも、結婚するのは本音側のほうの人間だから、混乱するかもしれないけど、オードリー春日としてある程度ショーにした上で、包んで春日俊彰の結婚をお届けしないことには、女性側にも10年待たせて申しわけないし、事務所側にも申しわけないし、やんなきゃいけないということが本人的にもだいぶ葛藤がおそらくあったと思うんですよ。

だから、打ち合わせに行っても、話が要領を得ない話も多かったしね。これ、いま、どっちでどう言ってるんだろうな、みたいな。だから、話を聞けば聞くほどわかんなくなるし、ある程度こっちで線引きもしてあげないといけないわけよ。それは別に全然いいんですけど。その気持ちもわかるし。

 

公開プロポーズの裏話第2弾の中のサトミツさんから見たお話。