ネガ⇒ポジ 2019年5月4日
解散をする時は解散ライブをやりたい西堀さんと、やりたくない滝沢さん。
西堀:解散っていうのは、こない人っていうのはハッピーだと思うの。例えば、結果が出たり、年をとってもニーズがあるっていう人は、これだけいてもわずかじゃないですか。
滝沢:うんうん、うんうん。
西堀:一番ダメージがないのは、フェードアウトなんだよね。
滝沢:そうだね。
西堀:例えば、滝沢さんも忙しくなった、俺も忙しくなった、何となくやらなくなってきた、が一番幸福な形ではあるかもしれないね。
滝沢:うん。
西堀:ただ、はっきり終止符を打つ人もいるってことはさ、やっぱり、終わらないと次行けないんだなと思うよね、見てて。はっきりしないと。
滝沢:そうね。区切りをつけたら次に行きやすいという人も中にはいるしな。
西堀:そうね。
滝沢:結局、お笑い辞めても違うことで成功してる人って、芸人辞めてもいるしな。
西堀:いるいるいる。
滝沢:営業とかで見極めて。
西堀:この辺の感覚、俺らはわりと、マシンガンズが例えば仕事なくなっても、年に何回かでも仕事あるんだったらマシンガンズ残しときゃいいやっていう話はするよね。
滝沢:思う、思う、思う。
西堀:でも、意外とみんなそうしないんだよね。
滝沢:心の問題だろうな。辛いんだろうな、やってるのが。
西堀:辛いし、やっぱり1回リセットしたいんだ。パン!て。
滝沢:そうなんだろうな。
西堀:1回全部やめて、ゼロから始めたいんだよね。
滝沢:あとは、もうやりたくない!っていうのがあるだろうしな。
西堀:やりたくない?
滝沢:中にはいると思うよ。
西堀:やりたくない、か。
滝沢:可能性がゼロだって思っちゃうと、やりたくないって思うだろうし。あと、実力のこともあるだろう。やっぱり10年以上やってれば、俺はここら辺だなって大体わかるじゃん。
西堀:まあね。
滝沢:俺より上のアイツがこんだけ大爆笑とってるのに、そこまで売れてねぇ俺はかなり厳しいんじゃないかとかさ。
西堀:でもね、そこを冷静に判断できてわかる人って、たぶん結構少ないんだと思うよ。やっぱりどっかで自分に都合よく考えるから。だって、その考えだったら、ここまで芸人残ってないもの。
滝沢:うん。その考えじゃないと、たぶん残らないんじゃないない? 違うことをやらなきゃいけないなあと思うんじゃない?
西堀:だから、もっと早く辞めてるやつはいると思う。ああ、無理だっていう本当に客観視できる奴。
滝沢:たぶん考える前に、やめたほうがいいってちゃんと判断する奴はいると思うよ、世の中に。でも、これ、悲しいかな、そう思った奴のほうが意外と面白かったりとかするんだよね。
西堀:する。
滝沢:後輩芸人とかでも。
西堀:いるよ。
滝沢:辞める日にしゃべって、「僕、本当におもしろくないんですよ」みたいな感じで言って、ゲラゲラ笑っちゃったのよ。
西堀:そうなの。
滝沢:身を捨ててこそ浮かんでくる身がある、みたいな、なんかあるんだよね。
西堀:憑き物が落ちたように面白くなってくんの。もういいやっていうね。
滝沢:やっぱり、なんかこだわってたり、執着してたりすると、なかなか面白いこととか言えなかったりとかするじゃん。面白いことを言わなきゃとか。
西堀:だから、別に暗い話するつもりないんだけど、本当にこれだけ長くやってると、面白い人っていっぱい会ってきたの。
滝沢:本当にゲボが出るほどいっぱいいるな。マジで。
西堀:凄い才能ある奴はいたし。ただ、やっぱりね、ずるいんだけど、世に出てない理由を後付けしちゃうじゃない。そうすると、みんな端から見ればもったいないなということをいっぱいしてんだよね。例えば、実名出しちゃあれだけどさ、シザー斉藤。っていたじゃない。凄い面白かった。
滝沢:面白かったよ。才能あるし。
西堀:才能あったの。でもね、プレッシャーとかストレスから逃げるんだよね。
滝沢:そうだねぇ。
西堀:凄く面白いの。俺、出会った中でも結構変わってて面白いと思うわけ。ただね、その我慢ができないんだよな。
滝沢:才能とかそういうのも大事なんだけど、継続ってやっぱり大事よ。
西堀:大事なんだよ。
滝沢:本当におじさんみたいなこと言うけど。
西堀:かといって、我慢していろんなことをやっても成功するとは限らないからね。
滝沢:限らない。限らない。ホントに。
西堀:大変ですよね。
滝沢:それは運みたいなところもあるしなあ。