時代に選ばれる

 

岡村隆史オールナイトニッポン 2019年5月2日

 

中居:手前みそ過ぎるかもしれないですけど、アイドルって不思議ね。常にどの時代にもいるんでしょうけど、不思議な力を持ってるなあと思わないですか?

岡村:どうしたよ? 急に老けたな、おい。

中居:僕はアイドルの経験があるので。見てきましたし、女性も男性も。僕のちっちゃい頃、いたじゃん、グループでも1人の人でも。でも、アイドルって、変な話で言うと、特別、圧倒的な歌唱力があるわけでもない、圧倒的なダンス、圧倒的な芝居があるわけでもないのに、なんですかね。不思議じゃない?

岡村:それは圧倒的な、稀やったんちゃう? お前みたいに、歌唱力は別にそんなあれやん。

中居:ちょっと待って(笑)。別に俺が云々じゃなくて、見てきて、やってきて、そうなんだけど。

岡村:ダンスはやるやん。ロックダンスみたいな。

中居:僕の時代も、女の子のアイドルグループでも、不思議な力を持ってるなっていうのは、響く歌がある…じゃあ、今のAKBなのか、モーニング娘。なのか。今のジャニーズの子。響く歌が特別あるっていうわけでもないし。だって、プロのミュージシャンがいるわけじゃないですか。プロの役者さんがいて、プロのダンサーが、やっぱり各分野にいるわけじゃないですか。ああいう人たちを上回る何か技術的なことがあるわけでもないのに、何がそう。いまだに僕もわかんないんですよ。

岡村:選ばれるんじゃない?時代に。その時代に選ばれんねん。わかる? そんな実力なかっても、その時代に選ばれてしまうねん。だから、選ばれてしまった人は、そこで頑張っていかなあかんわけや。それが、選ばれたことにより、選ばれたけど、結果出ぇへんかったりする人もいるけど、誰かしら選ばれんねん。ピッてピックアップされんねん。時代に。そういう人らが、その時代にマッチして流れにファーッて乗っていくねん。

中居:流れにファーッて。

岡村:そういうことよ。だから、俺らなんか、ちょうど、テレビも、バブル終わってたけど、何となくええ感じの余韻がありながら、好きなことさせてもうたんちゃう?