なあなあ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2019年4月20日

 

若林:どうなっていきたいの?自分の未来像。未来は。

弘中綾香:私ですか?私はですね、さっき言ったような「こうしなきゃいけない」とか「こうしないと普通じゃない」みたいな、世間のそういうものを変えていきたいんです。

若林:価値観みたいな?

春日:常識みたいな?

弘中:そう。革命家になる。

春日:革命家になる?!

若林:革命家の最初だもんね?

弘中:(笑)そう。そういうものを変えていくのってそうですよね?

春日:ぶっ壊していくということだ。だから今の。

弘中:そういう概念とかルールとか。

春日:ははは(笑)

若林:今の日本は概念に縛られてんの?

弘中:そうです。

若林:結婚しかりね?

弘中:そうです。

若林:結婚制度しかり。

弘中:そう。家族のあり方とか。

若林:それは多様でいいじゃないかと。

弘中:そうです。私はそう思っている。

若林:だから、それを壊しにいくっていう人だね。カウンターの人だね。

弘中:そうです。先頭を切っていきます。

若林:それはもう革命家よ。それやろうとしているのは。

弘中:なりたいの。

(中略)

弘中:みんな生きやすい世の中にしていきたいです。

若林:生きにくい?やっぱり今。

弘中:生きにくい。今。

若林:どういうところが不満なの?制度のこと?常識?

弘中:制度じゃない。みんなの風潮です。

春日:風潮。空気とかそういうこと?

弘中:空気とかそういう。私で言うと、28歳で未婚だと「なんで結婚しないの?」とか、そういうことですよね。

若林:じゃあ、さっき俺がした「結婚願望あんの?」とかいう質問もダメなのかな、本来。

弘中:うん。もうちょっとダサい。

春日:なるほど。

若林:(笑)

春日:ダサかった?若林さん。

弘中:うん、うん。

若林:まさか、こんな時間差でダサいって言われると思わなかったから、より効くよね(笑)。

弘中:(笑)

春日:あの時ダサかったんだな。

若林:あの時ダサかった(笑)。

春日:はははは(笑)

若林:それがネットとかも駆使していきたいのね?

弘中:そうですね。

若林:あんま聞いたことないよね。ゆくゆくはこういうことをやりたいっていう話で、革命家になりたいっていう。じゃ、『激レアさん』とかぴったりだね。

弘中:はい。

若林:常識にとらわれない人が。

弘中:そうなんです。

(中略)

若林:俺、それ知らなかったわ。弘中ちゃんが社会に対して一つ何か心に持ってるっていうのは。

弘中:お2人は、じゃ、なんでこういうことをされているんですか?

若林:えっ?

春日:うん?

弘中:なんで表に出る仕事とか、こういったお仕事をされているんですか?

若林:なんだろうな。

春日:なんだろうなあ。

弘中:どうなっていきたいんですか?お2人は今後。

若林:どうなっていきたいんだろうな。

弘中:20周年迎えて。

春日:うーん、そうだねぇ。

弘中:このままなあなあでやってい……。

春日:なんだろうなあ。

若林:いや、なあ……。

春日:なあなあでやってたのか。

弘中:わかんないです。紅白の司会をやるとか、わからないですけど、そういう。

若林:ちょっと、そこの前だな。「なあなあ」のとこだなあ。

弘中:なんかわかんない。冠番組を持つとか。

若林:いや、その前のところの「なあなあ」のところなのよ。弘中ちゃん。紅白、冠は一回置いといて、「なあなあでこのままやってくんですか?」のとこよ。今の話は。

弘中:だって、今、私の質問に答えられてないっていうことは、明確な目標がなくて、普通に過ぎ行く毎日を過ごしているだけっていう。

若林:ふふふふ(笑)

春日:ただただ?

弘中:はい。

若林:うん、まあ……。

弘中:何かを変えたいとか、こういうことをしたいっていうものはないんですか?

若林:(笑)なんか、強い気持ちはわいてこないね、確かに今はなんかそのぉ、「なあなあってなんだ!」って言うほどの強い気持ちが。はははは(笑)

弘中:どう向かっていくのかは私は非常に疑……はい、気になっています。

若林:オードリーが。

弘中:オードリーさんが。

若林:絶対思ってねぇーだろ、そんなこと(笑)。

弘中:いやいやいや。武道館もやって。

春日:はいはい。

若林:でもさ、結構熱い気持ちみたいの書いてくれたじゃない、いろいろインスタに。オードリーの武道館。あれは本当なの?

弘中:本当ですよ。ほんと、ほんと。

若林:あの気持ちはほんでありつつ、「なあなあでやってんな」っていう気持ちも(笑)。

弘中:(笑)違う、違う、違う。

若林:あれはセットになんないのよ、同じ人間が。

弘中:はははは(笑)

若林:別の人間なのよ。

弘中:ああ。サイコパスなのかな?

若林・春日:はははは(笑)。

春日:そんなことはない。

若林:そんなことはないけど、まあ、でも、一緒の人間の中にある、それが人間だね。なあなあだな、この人と思いつつも、(春日:いろんな、複雑にあるんじゃないですか)なかなかよかったですよっていう気持ちもあるっていうことだね。持たなきゃいけない、気持ちを俺たちは。

弘中:そうですね。武道館をゴールとするのか、スタートとするのか。

若林:(笑)

弘中:どこに向かうのか。これからお2人は。

若林:まさか、俺、これ、弘中ちゃんに言われると思わなかったな。

春日:ちゃんと考えなきゃダメだな。そうなってくるとな。

弘中:ご結婚もされて。

若林:じゃ、ちょっと相談したいからさ、この後どう?3人で飲みに行くっていうのどう?

春日・弘中:ふふ(笑)

若林:いや、笑うって何?(笑)俺が「3人で飲みに行かない?」っていうとこまで変じゃないよね?俺。2人とも笑うって何なの?

春日:(笑)

弘中:(笑)いや、絶対思ってないじゃないですか。若林さんそういうのよくないと思う。ほんとに。

若林:え?また怒られんの?

弘中:(笑)そういうほんとに思ってない誘いするじゃないですか。新年会しましょうよって。

若林:いや、新年会したいんだよ、俺は『激レアさん』のみんなで。

弘中:1ミリも思ってないですよ。

若林:いや、俺そういうの思ってる人だから。

弘中:へえ。

若林:そうそう。じゃ、やるはやるでいいんだよね?『激レアさん』の新年会とか、あと、なんなら今日3人でどう?

春日・弘中:(笑)

若林:いや、ちょっと、その、笑うって何なの?難しいよ。「行くわけねぇーだろ」か「じゃあ行こうは」いいよ(笑)。「ふふふ」て、なんか「ご冗談を」みたいな。

春日:いや、そうだよ。だから、またまたまた(笑)。

弘中:ほんと、殿ご冗談を(笑)。

若林:はははは(笑)

ジングル♪

若林:お別れ?終わっちゃった。あっという間。弘中さんでした。『激レアさん』土1010を観てください!

弘中:ありがとうございました!

 

 

(エンディング)

若林:エンディングですけれどね、春日も結婚で、今回盛りだくさんで、弘中ちゃんも来てくれて。

春日:そうね。

若林:確かにこれは節目で、武道館終わって、春日も結婚してね。

春日:これからね。

若林:俺たちも新しい目標を確かに持たなきゃいけない。

春日:まあ、はたと気づいたね。言われてね。弘中君、そういえば。何に向かっているんだっていうね。

若林:そう。やっぱ共通の目標を持とう、やっぱり2人で。

春日:コンビとして。

若林:うん。

春日:それはいいかもしれないね。

若林:今、決めよう!

春日:今?

若林:うん。

春日:今?

若林:うん。

春日:今決める?

若林:どうするか。

春日:どうするか。ええー?今?

若林:うん。

春日:うーん、なんだろうねぇ。うーん、なんかこう、番組やるとか、そういうことだろう、だからね。

若林:番組?

春日:そうね。

若林:ど、どういう番組よ?

春日:どういう?

若林:うん。

春日:いや、だから、こう……。

若林:お前、ちょっと星のところをいっぱいかくな。クロノスチェンジしちゃったらどうすんのよ?(笑)

春日:(笑)入れ代わって?

若林:変わるぞ、立ち位置が。

春日:椅子の位置が(笑)。大して変わりねぇーよ、別に。

若林:はははは(笑)

春日:椅子の位置が変わったところで(笑)。

若林:やっぱしゃべりくい。10年こっちでしゃべってきて。

春日:景色が違うかなくなるからね。

若林:そうそうそう。

春日:いやいやいや(笑)。

若林:新しい目標のちょっと提案なんだけど、これはお前がそうしようったら、お互いでっていうことだけど、提案なんだけど、「天下を取る」っていうのは?

春日:ダセェーなおい!

若林:はははは(笑)

春日:二度と言うなよ!

若林:はははは(笑)

春日:天下取ろうや、2人で天下取ろうや。二度と言うなよ。

若林・春日:ははははは(笑)

春日:ダッセェー(笑)。

(中略)

若林:俺からも結婚祝い、改めて、ようやく落ち着いたんでしたいなと思って。

春日:いや、いいよ。気遣わなくても、そんなもんは。

若林:あ、そう?

春日:うん。

若林:ま、この後どうかなと思って。

春日:へへへへ(笑)ねえ(笑)。

若林:全員でよ。

春日:はははは(笑)ねえ(笑)。

若林:どう?

春日:ねえ、ほんとに(笑)。

若林:面白くない冗談を言ったみたいな空気にしないでよ(笑)。

春日:ね、ほんとに若林さ~ん(笑)。

若林:しょうがねぇーな(笑)。

春日:しょうがない、ほんとに。まあねえ(笑)。

若林・春日:はははは(笑)

若林:そうか、そうか、じゃ、あんまり乗り気じゃないんだったら。

春日:大丈夫、大丈夫。改めてね、それは。次回ね。

若林:クミさんにもよろしく伝えといて。

春日:まあまあまあ、そうですね。言っときます。

若林:クミさんなんか言ってた?オンエアの後。

春日:どういうことが起こったのかは知らなかったんで。プロポーズの前ね。大変だったね、みたいなことを言ってました。ありがとね、みたいなことを言ってましたけど。

若林:ということで、スペシャルウィークは春日さんの結婚と、弘中ちゃんをお迎えしてお送りしました。

お、お疲れさまでした。

春日:うふ(笑)違う。いい?いいんですか? この後また夢で…。

若林:お、お、おやすミッフィーちゃん。

春日:この後また、夢でお会いしましょう。アディオス。

 

 

弘中ちゃんは、明確に自分の目標があって、それに向かって邁進している女性だった。

なぜこういったお仕事をしているのか、どうなっていきたいのか、このままなあなあで、明確な目標がなくて、普通に過ぎ行く毎日を過ごしているだけなのか、武道館をゴールとするのか、スタートとするのか、どこに向かうのかと、弘中ちゃんに詰められて言葉が出ないオードリー、という珍しい図が見られたのが新鮮だった。

自分が若い時は上昇志向のようなものがあったように思うけれど、年齢を経るに従って、環境が変わるにつれて、考えが変わってきて、今では、春日さんの「不幸じゃなければ幸せ。」「今日も空は青い。」「この先の普通の日を一緒に普通に過ごしたいです。」といった、今あるものの中に幸せを見つける言葉がしみる。