当たり外れのあるトークも面白い

 

真夜中のハーリー&レイス(延長戦) 2019年3月10日

 

清野茂樹:オードリーの2人は、若林さんの話はよく出ましたけど、どういう点が優れていますか?

藤井青銅:若林さんはさっきも話しましたけれども、春日さんはね、喋りが上手くはなったんですけど、頭からケツまで、ずっと喋るっていうところで、上手くはないんです。要するに編集ができない。要らないところをカットできないわけです。

清野:さっき、古舘さんの例で言った、リフ(?)をここに持ってきましょう。

藤井:できないわけ。決めたことをずっと喋るしかないわけ。途中で清野さんも喋ってて、ここ、ダレてるな、とかあるじゃないですか。あるいは、残りの時間を見て、ここカットしていきなり後ろのエピソードに行こうって、あるじゃないですか。喋り手はみんなね。若林さんは当然そういうのやるし、ほとんどの喋り手さんはみんなそれをやるんですけど、春日さん、それ多分できないんだと思う。頭から決めたとおりずうっと。歩き始めたら最後まで行くっていう。それを矯正…矯正ということはないかなあ、アドバイスしてやることもできるんだけれども、たぶん、そこが春日さんの個性だなと思って、そのままのほうがいいなと僕は思ってますね。そうすると、当たり外れがあるんですよ。

清野:でしょうね。でも、時々ホームランも出る。

藤井:そうそうそう。当たり外れのあるトークも面白いじゃないですか。

清野:そうですね。打席が何度も与えられていれば。

藤井:そうそうそうそう。レギュラーだから。若林さんは絶対に二塁打三塁打以上ですから。打率高いし、ホームランも打つし。春日さんは三振もあったほうが面白いじゃないですか。

清野:確かに。

藤井:時々場外ホームランを打ったりなんかして、というほうが、2人喋るんだったら、2人ともアベレージヒッターがいるよりは、そのほうが面白いから、それは何のアドバイスもしない(笑)。

清野:でも、確かに、面白い話ももちろん印象に残りますけど、ラジオを聴いてて、結局何だったんだろう、みたいな話も結構印象に残るんですよね。

藤井:そうそう。これはレギュラーを持ってる強みで、これは2人にも言ったんですけども、レギュラーのよさっていうのは、失敗しても挽回できることだよ。翌週ね。それは、よく、新人さんが初めてゲストに呼ばれて、絶対結果を残さなきゃと思って、それはそうでしょう。だけど、レギュラーは週4回打席に立てるわけだから、そのうち3つ面白いのは凄い面白いと思いますよ。2つ面白けりゃいいんですよ。そういうことなんですよ。だから全然大丈夫だよって言ってますけどね。

 

清野:でも、オープニングから40分ぐらいフリートークがある番組、ほか、あんまなくないですか。

藤井:ちょっと異常ですよね。

清野:あれ、初めからですか?

藤井:そうしろと言ったわけじゃない。最初はもっと短かったと思いますよ。だんだんだんだん長くなっていったんですね。そうしようと私は指示したことは一度もないです。だんだんそうなっていった。

清野:音楽もほとんどかからない。

藤井:音楽ゼロですね。

清野:ですよね。あれも初めからですか。

藤井:最初はかかっていたんですよ。何曲か。だんだんかけなく…というより、トークが面白いから、トーク聴いてたほうがいいんじゃないの、とディレクターが判断したんでしょうね。気がつくと、音楽全くかかんないから、いまだに曲紹介が下手という(笑)。

清野:(笑)ぎこちない。

藤井:ぎこちないという。