砂を食うしかなかった

 

アルコ&ピースD.C.GARAGE 2018年9月4日

 

平子:日焼け原因の一つに、この間『有吉の壁』をコンビでやってきましたけどもね。なんか、昨日ほら、有吉さんのラジオ出て、チラッとそんな話もしてんでしょ?

酒井:してましたね。はい、そんな話してました。

平子:「お前らのラジオ……」、なんだっけ?

酒井:僕らのラジオで「オンエアされなかったのは俺らのせいじゃねぇー」みたいなことを言ってた、みてぇな。

平子:そんな言い方はしてないけど(笑)。「俺らのせいじゃねぇー」って。まあまあ、グジグジね。

酒井:端的に言ったらそういう感じの。

平子:グジグジ。

酒井:はい。言ってましたね。殿は。

平子:聴かれてんだね?

酒井:聴かれて(笑)。

平子:(笑)

酒井:まいっちゃいましたね、ほんとに(笑)。

平子:まいっちゃったね(笑)。「オンエアされてなくてお前ら助かってんだぞ」(笑)。

酒井:(笑)流暢に喋ってました、本当に。感情もちゃんと乗っかってね。

平子:(笑)理想のラジオ。

酒井:理想のラジオ!(笑)本心聞けた、みたいな。

平子:ただ、それでもオンエアはされたいんだよね。

酒井:あっはははは(笑)

平子:どんな姿でもいいからね。どんな姿でもいい。

酒井:はっはっはっ(笑)ねえ! 必死だからね、みんなね本当に。

平子:おめぇらが何を言ってんだと。何をのたまってやがんだって話でしょ? してたんでしょ?

酒井:そうそうそう。

平子:そうか、そうか。それはそうだね。それはそうだね。だけど、そんなん言ってるとさ、世間の人たちはさ、後輩に対する説教みたいなものとか、厳しいんだろうな、みたいなイメージ、もちろんあるだろうしさ。友達とかに聞かれんのよ。「有吉さんて、どうなの?あのまんまの人なの?怒るの?怖いの?」みたいなさ、言われるけどさ、後輩だったり部下だったりに指導したり叱責したりするパワハラめいたものが問題視される中で、あの人はね、理想のベースとして、今後、俺、日本に広まるべき人だと思ってる。

酒井:ふっふっふっふっ(笑)日本人として? 男性?

平子:うん。言ったら、俺ら直属の後輩なわけじゃん。

酒井:うん。

平子:上手くできなかった、みたいなの、もちろんあるわけじゃんか。

酒井:うん。

平子:あの人がそういった時に後輩にどんな言い方をするかっていうとさ、凄いよね。説教でも何でもないんだよ。怒るんでも何でもないんだよ。

酒井:うん。

平子:自分の失敗例を話してくれるんだよね。

酒井:うん。

平子:それと似たような状況の。ああいう『壁』とかあると、終わりに飯連れてってもらったりすると、「おい、どうだったよ?」って話して「いやぁ、ダメでした。難しい。大変。難しいっす」。

酒井:そんな感じになっちゃうもんな。

平子:世間のイメージは、「何言ってんだ!ちゃんとやれ!お前!しっかりやってくれよ!」じゃん。

酒井:うん。

平子:違うの。「そうだよなぁ。難しいんだよなぁ」って返ってくるんだよね(笑)。

酒井:(笑)めちゃくちゃ苦労してるからね、やっぱりね。

平子:そう! して、やっぱりね、『内村プロデュース』の話が出てくるの。どうしたって。

酒井:うん、そうだね、たぶん。

平子:「俺もさぁ、ポンと入った時にさ、みんなの輪に入れなくてさ」。

酒井:あー。

平子:「どうすればいいのかなぁなんて悩んでさ、そんでも入れねぇんだよ。ほんで、ウケねぇんだよ。で、ロケバスに乗るだろう? 一緒にウケなかった人たちとさ、どうすりゃいいのかなってバスで帰るんだよ。でもさ、今となっちゃさ、それがいいんだよな。だから羨ましいんだよ、お前らみんなでロケ車で帰るだろう? ああでもない、こうでもないって言って。あれがいいんだよな」って。

酒井:あははは(笑)

平子:すだちサワーをクイッて飲むの。

酒井:あははは(笑)

平子:そうなると、もう、この人でそんなん言ってんだったら、俺らがどうのこうのじゃないやってね。

酒井:そうだね。

平子:なれるわけよ。

酒井:確かに。

平子:で、飯尾さんなんかもいてさ、この間。で、飯尾さんもその当時一緒にやってた思い出があるんだろうね。「有吉そういえばさ、有吉、あの時、砂食ってたよな?」。

酒井:(笑)

平子:俺らが比喩するような「泥水すすった」とかじゃなくて、ガチで砂食ってたっていう(笑)。

酒井:あははは(笑)すげぇなあ(笑)。

平子:「食いました、砂。食いましたね。内村さん喜んでくれたんだけど、そんで俺いい気になって、砂食い続けんだけど、だんだん笑わなくなってくるんだよね。それでも俺は砂食うしかなかったんだよな」って(笑)。

酒井:かっけぇーな。めちゃめちゃかっけぇーな。砂食ってんのに(笑)。

平子:そうなんだよ。砂食ってんだぜ。そん中で俺らが熱ちぃだの、痛てぇだの、マルもらえねぇだの(笑)言うのは違うなあって。

酒井:なるほどね。

平子:ちゃんとそうなるんだよ。

酒井:ちゃんとフォローがね、有吉さんやっぱ凄い。飯ちゃんと連れてってくれてるしね。

平子:そう。そうなんだよ。先輩がそういうカメラ回ってないところの裏話ってどこまで言っていいかっていうバランス難しいけど、しょうがない、これは。

酒井:うっふっふっふ(笑)

平子:これ、みんなに知ってほしい。

酒井:ああ、そうね。

平子:自分の失敗の部分をまず言って、そしたら、後輩はそれ察するからね。

酒井:うんうん、そうね。

平子:叱責されずともね。

酒井:うん。ま、9割ぐらいは鬼のように怖いけどね。

平子:(笑)そうなの?

酒井:やっぱり怖い。

平子:人見てんだ、たぶん。俺には、ガーッて言っちゃうと、たぶん、シュンシュンシュンてなって終わっちゃうなあっていうのにはたぶんそうなんだ。

酒井:やっぱ、俺とか落合に対しては厳しい。

平子:鬼?

酒井:鬼……基本的に鬼ですね。

平子:(笑)あ、そう。

酒井:鬼側の、デイモン。

平子:デイモン? ザ・デイモン? 本当?

酒井:はっはっはっ(笑)そうだよ、やっぱり。いろんな面があるかもしれないね、だからね。

平子:人に、ちゃんと特性見てんだ。

酒井:合わせて。そうかもしんない、もしかしたら。

平子:おめぇらみたいな奴はさ、クソモグラにはさ。

酒井:クソモグラ

平子:(笑)

酒井:クソモグラ

平子:はっきり言ってやんねぇーとダメだろうなって(笑)。

酒井:バカだからわかんねぇーから。

平子:わかんねぇーだろうなつって、はっきり言われてもわかんないわけでしょ? 怒られて、「はーい!」つってるわけでしょ?

酒井:はははは(笑)

平子:だから、そうだ、俺みたいな奴にはちゃんと言い方があるんだ。人見て言ってくれてるんだ、ちょっと。

酒井:そうかもしんない、もしかしたら。

平子:しなだれちゃうから、こっちは。言われたら。

酒井:ひどいよ。だから、飯がやっぱり、そういうのをちゃんとしてくれるのが凄いよね、有吉さんて。