オードリーのオールナイトニッポン 2018年8月11日
若林:俺、このラジオでも喋ったっけ?東急ハンズでフットボールアワーの後藤さんに会った話。
春日:いただいた?
若林:してない?
春日:いただいてないかな。
若林:あれはね、お風呂を洗うブラシを買いに行ったのね、俺、東急ハンズに。で、ブラシを探してたら、お風呂グッズ売り場で。後藤さんがいらっしゃって、後藤さんが先に俺に気づいて、「おー若林!」みたいな。「あ、おはようございます」みたいな。「引っ越しか?」って聞かれて、引っ越しじゃなかったんだけど、「そうなんすよ」ってウソついちゃったんだよ(笑)。
春日:(笑)それはまずいよ、ウソついちゃ。
若林:せっかく「引っ越しか?」って言ってくださったから、引っ越しじゃないのは失礼かなと思って。
春日:でも、それ、引っ越しじゃないわけだから、それはもう、ウソついたから引っ越ししなっきゃないよね、そうなってくると。
若林:はははは(笑)
春日:先輩に対して、ウソだもん、それ。
若林:いやぁ。
春日:「いや、引っ越しじゃないんですけど」で、別にいいじゃない、そんなの。
若林:あ、そう?
春日:風呂のブラシを。
若林:ああ。
春日:そんなもん、引っ越…(笑)。
若林:あはははは(笑)
春日:それはどっかで話すかもしれないしね、後藤さんが。若林引っ越しするらしい、みたいな。
若林:あはははは(笑)
春日:ないだろうけど。
若林:ああ、そうかぁ。
春日:それ、ウソは、ウソはいかんよ。
若林:ウソになっちゃうのかぁ。
春日:うん、それはね。咄嗟だからしょうがないかもしれないけども。それはダメだよね。
若林:ウソはダメ?
春日:ウソはダメ! うん。
若林:はははは(笑)
春日:ウソついちゃダメよ。
若林:そういう時あんだよなぁ。
オードリーのオールナイトニッポン 2013年4月13日
春日:この間ね、所沢の本が出るつって。雑誌というか、まちの本みたいなさ。あるじゃない、池袋とかさ。
若林:はいはい。
春日:そういうので所沢の本が出るからつって、インタビューをさせてもらったんですよ。所沢の思い出のところ教えてくださいとか、お店どこどこ行ってたとかね。それで、いろいろ話してて、航空公園によく行ってました、みたいな話をしててさ思い出したんだけどさ、昔、あたしが小学校低学年ぐらいの頃ですよ。航空公園で、ほら、我々ネタ合わせとかしてましたけど、あそこで戦隊ものの撮影をよくやってたの。
若林:へぇ~。
春日:ヒーローものの。
若林:へぇ~。
春日:よくスケボーやってた坂あるじゃない。
若林:はいはいはいはい。
春日:カラフルな坂。塔の下の。
若林:はい、ありますね。
春日:あそこの中腹とかでよくやってたのよ。
若林:ふぇ~。戦ってるの?
春日:戦ってるのよ、怪人と。それよく観に行ってて、中学とか高校入ったらそうでもなくなったんですけど、小学校ぐらいの時ね、異様にテレビに出たかったの。
若林:(笑)
春日:自分でもわかんないんだけど。
若林:お前、よくそれ言うよね。
春日:なんでなのかわかんないけど。だからさ、あの当時の子役よ。だから、掛布君とかさ、間下このみとかさ、いろいろ出てた。所さんの番組とかに。
若林:うん。
春日:同年代ですよ。それがね、悔しくてしょうがなかったの。なんで出れんだ?と。でも、私、別に何もやってないのよ。劇団に入るとかもない。
若林:でも、どうなの? 自分が出たらもっとっていう気持ちあったの?
春日:あったし。
若林:ふっ(笑)。
春日:とにかく出たいと、テレビに。ふふふ(笑)
若林:ふっふっふ(笑)それはあると思う。それはみんなあるよね、テレビ出たいっていう気持ちは。
春日:あるのかなぁ。凄くあって、まともに掛布君とかを観れなかったのよ。出てると、なんか悔し過ぎて変えたくなるぐらい。テレビを(笑)。
若林:だって、俺もそうだもん。『パオパオチャンネル』で。
春日:あっ、そうだ!言ってたあれ。
春日:『パオパオチャンネル』すげぇ。
若林:予選勝ち抜いて。
春日:すげぇよ。
若林:予選勝ち抜いて、ちょっと出たんだもん。
春日:すげぇよ『パオパオチャンネル』。
若林:ちょっと出たんだけど、うちの姉ちゃんが放送前に「うちの弟テレビ出る、テレビ出る」って言い過ぎたら、4秒とかしか映んなかったら、男子に泣かされて帰ってきたもん。
春日:(笑)姉ちゃんが?
若林:姉ちゃんが。
春日:でも、4秒でも凄いよ。観てたもん『パオパオチャンネル』。大竹まことさんとか、吉沢秋絵さんとか出てたやつね。
若林:うんうん。
春日:それはいいんですよ。そういうのにとにかく出たかったの。いろいろと。
若林:それで?
春日:で、戦隊ものの撮影をしてるじゃない。それをしょっちゅう観に行って、何とかして出れねぇーかと思って。なんかそこで目立ったら、スタッフさんに「あれ?ちょっとあの子面白いね」ってなって。
若林:キッ(笑)
春日:はははは(笑)子どもの考えよ。
若林:わかる(笑)。
春日:絶対ないけど。
若林:なんかな。
春日:なんか、ちょっと怪人に襲われる役とかで「ちょっと使ってみてもいいんじゃないか」って大人の人が言って、出れるんじゃねぇーかと。
若林:見抜く力のある人がね。
春日:うん。と思って、いっつも。
若林:「あの子いいね」みたいな。
春日:そうそう(笑)。
若林:そういう人がいると思ってるしね(笑)。
春日:いると思ってるし、何とかして出たいと思って、自転車でいつも行ってたんだけど、坂の中腹ぐらいでやってるじゃん。だから、何とかして目立とうと思って、ぐるっと大回りしてきて、坂を全速力で降りてくるっていうのを何回もやってたんですよ(笑)。そのたびに、ちょっと見切れたりとかしちゃって、撮影が中断とかするんだよ。で、怒られたりするわけよ。
それとか、チャリンコでバーッと走って、木に思い切り衝突してコケて、イテテテテテテとか言うとか、いろいろやってたんです。それぐらいテレビに凄く出たかった。
若林:ギーッ(笑)
春日:(笑)
若林:目を引こうと思ってアピールだね。
春日:目を引こうと思ってアピール。アピールしてて、ほいで、出れないよ、そんなのは。
若林:そら、まぁそうだ。
春日:それはもう無理ですよ。しかるべき組織に入って頑張んないと出れないですよ。
若林:そら、そうでしょうよ。
春日:でも、どうしても出たかったから、ある時ね、それが変な感じに作用しちゃって、ある時、学校行って、当時『志村けんのだいじょうぶだぁ』って凄いはやってたわけです。
若林:うんうんうんうん。
春日:月曜の夜8時かな。で、火曜に学校行ったら、みんなもうその話になるわけ。ね?
若林:うん。
春日:で、その日もそんな話になってて、みんなで盛り上がって、コントの真似とかしてさ。子どもですから、やってて。でね、ポロッとあたしが「『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出るんだ」つって。完全なウソですよ。
若林:キー(笑)出たい、出たいっていう気持ちが昇華されないから、ウソでもって。
春日:ウソでもつって、出ちゃった。
若林:その気持ちを成仏させようと。
春日:そうそう。「出るんだ」つって。当時、コーナーがあったのよ。観覧が。コント、コント、いっぱいあって、クイズのコーナーがあってさ。『クイズなんだろな』っていうコーナーがあったのよ。「なんだろな」って志村さんがタイトルコールしたら、客席が「なんでもねぇーよ!」つって返すっていうコーナーがあったんですよ。そこは、番組観覧でお客さんが入ってるわけ。そこに今日行くんだっていうウソをついたんです。へへへ(笑)
若林:まあ、子どもだったらあるわな。
春日:前の日、オンエア観てテンション上がってるし、言って、したら、回りにいた何人かの友達が「マジで?」ってなるじゃない。
若林:そらそうだよ。子どもの時の「テレビ出る」は今の何倍も凄い。
春日:凄いでしょう? んで、「凄いな」つって、「当たったんだよ」みたいな感じで。「凄いな、今日行くんだ」つっていって、そこでちょっと盛り上がって終わったんすよ。でね、授業とか受けてるじゃん。したら、そのあたしのウソが、結構早い段階でクラス全体に広まったの。
若林:そらぁそうでしょう。
春日:ね。で、昼前ぐらいには学校全体に広まってたの。
若林:(笑)パンパンパン!(手をたたく)
春日:ほかのクラスから見に来られたりとかしてんの(笑)。
若林:これは、これはヤバいな。
春日:これはもう恐ろしいじゃない。
若林:うん。
春日:ほいで、ウソだからさ、ちょっとしたウソが広まる頃にはさ、違う形になってたりするじゃないですか。
若林:うんうん。
春日:行くは行くと。で、行く、行って、テレビに映るんだと。春日っていう奴が。で、しかも、もうそろそろ学校を出るらしいっていう話になってて。
若林:カッはははは(笑)忙しくなるから。
春日:忙し…そう、だから、収録の時間がね。
若林:すぐ行かなきゃいけない。
春日:学校を最後までいない。
若林:パンパンパン!(手をたたく)
春日:途中で帰るらしい、みたいな話になっちゃってて。
若林:あ~ははは(笑)
春日:飯とか給食とか食べてたらさ。
若林:うわぁ。
春日:回りが「あれ?まだ居るの?」みたいな感じになってんのよ。
若林:う~わ。
春日:全くウソだから。
若林:どうすんの?
春日:ヤバい!と思って。もうウソって言えないレベルなのよ(笑)。
若林:小ナン?
春日:小4ぐらい。
若林:小4?
春日:うん。
若林:5時間目ぐらいになってる?もう。
春日:いや、昼飯食ってるぐらい。
若林:じゃ、給食の時間ね?
春日:うん。
若林:小4ね?
春日:小4の。
若林:ヤバいよ、これは。
春日:んで、昼休みになったら、まあ集まってくる。いろんな学年の人が。
若林:ガラガラなんつって。「あの人が行くみたいよ」。
春日:『だいじょうぶだぁ』行くんだつって。「志村けん、サインもらってきてくれよ」みたいな奴もいたりするわけ。
若林:俺ら小4の時の『だいじょうぶだぁ』って言ったら、凄かったからね。
春日:『だいじょうぶだぁ』は凄かったよ、ほんとに。
若林:凄かったからね。
春日:いや、そうよ。ほいでさぁ、いつ行くんだ、いつ行くんだになっちゃってるから、とりあえず行かなきゃしょうがないことになってるわけです。その時点で。だから、もうもうもう、あたしも追い込まれて、先生のとこ行って「ちょっと早退させてくださいと」(笑)。
若林:(笑)引っ込みつかない。
春日:とにかく学校から。
若林:仮病?仮病で?
春日:仮病でよ。
若林:なんつったの?
春日:「お腹が痛い」つって。
若林:(笑)
春日:100ウソだよ。痛くねぇんだもん。
若林:それは「お腹が痛い」聞こえちゃったらヤバいでしょ?
春日:ヤバい、ヤバい。先生のところまで行って、昼休みの時、職員室に行って。
若林:小声で言ったの?
春日:小声で「先生ちょっとお腹が痛いんで」。
若林:回りキョロキョロしながら?
春日:キョロキョロしながら「帰らせてください」つって。「なんだお前、どうした?珍しいな」つって。
若林:それはそうだよ。お前、全然病気になんない。
春日:全然健康優良児なのよ。「すいません、お腹痛いんで」つって。で、何とか「じゃあ、わかった。お前がそこまで言うんだったらよっぽどのことだな。我慢強い春日がそんなこと言うなら」つっていって帰らせてもらったんです(笑)。昼飯食った後に。
若林:うん(笑)。
春日:ほいで、帰りながら、なんかわかんないんだけど、一人で泣いたんです。ふふふ(笑)
若林:クククク(笑)。
春日:とんでもないことになっちまった。怖くなって。
若林:いや、わかるよ。何でそんなこと言っちゃったのか、バカだなぁ、俺って。
春日:バカだなぁつっていって、10歳の春日少年がさ、泣きながら10分ぐらいかけて家帰ってさ、したらさ、家にね母親がいるわけですよ。
若林:そうだよね。
春日:母親は、帰ってくるのが早いわけだから、学校から1時ぐらいに帰ってきちゃってるから、泣きながら。どうしたんだ?となるの。もうウソをつけないからさ、「『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出るって言ったら。
若林:クー(笑)そこは正直に言うんだ。
春日:学校が盛り上がっちゃって、「帰らされた」って言ったら「何なのそれ!もう一回学校行ってきなさい!」って言われて。
若林:はははは(笑)
春日:そこでまた泣いてさ(笑)。もう、とんでもない状況よ。10歳の少年にしたら。
若林:はははは(笑)
春日:結局、暗くなるまで航空公園の滑り台に座ってたのよ、わたしずっと。泣きながら。
若林:学校行ってるふりをしたってこと?お母さんに対して。
春日:家にも帰れないから、学校にも帰れないじゃない。
若林:それはそうだ。
春日:だから、公園へ行って。
若林:子どもにしたら居場所がない、だよ。自分の。
春日:居場所がないですよ。
若林:滑り台のとこにずっと座ってたの?
春日:そうよ。泣きながらさ、10歳の少年が。だから、ウソはいけないよっていう話です。
若林:あ、そう。気をつけたほうがいいよ。
春日:気をつけたほうがいいですよ(笑)。
若林:俺もね、俺が主人公のファミコンのカセットが出るってウソついて。
春日:ははははは(笑)
若林:大変なことになったことがある(笑)。