スキルアップ

 

オードリーのオールナイトニッポン 2018年4月28日

 

若「最近ちょっと気になることがあってさ、お前最近、スキルアップしてるだろう?」

春「(笑)スキルアップ?」

若「うん。お前って厳密に言うとボケてないなっていうふうな芸人だなと思って見てたのよ。俺、お前のことを」

春「ハハハハ(笑)」

若「俺の心の中にもライターが棲んでるんたけど、春日って厳密に言うとボケてないな、みたいな、そういう記事を書いてたんだけどさ」

春「フー(笑)あ、そう」

若「自分の中でね。最近ちょっとかぶせてきたりするでしょう?」

春「まあま、そういうことも覚えてきたからね」

若「ふふふふ(笑)」

春「お笑いのやり方を覚えてきたからね。覚えてきたものを披露したいよね」

若「『ソレダメ』とかで小藪さんにかぶせたりするじゃん。ちょっと時間をおいて」

春「うん、そうだね」

若「心臓止まりそうになるんだよね(笑)」

春「何がよ?(笑)いいじゃないかよ。手放しで喜びなさいよ」

若「20年にしてさ、小賢しいテクニック覚えるのやめてほしいんだよ」

春「ハハハハ(笑)何でよ?」

若「たぶん視聴者の人からしたら、決してつまんないっていう感じじゃないクオリティに達してんのよ、かぶせ方とかが」

春「じゃあ、いいじゃない」

若「だからね、面倒くさいの」

春「ハハハハ(笑)」

若「ほんとに、小癪なかぶせ方して。大ポカしてくれるんなら、「どこでかぶせてんだよ!」っていけるんだけど、うん、まあまあ、ちょうどいい時間でかぶせてきたなっていうことをやるじゃない」

春「いいじゃない、それは」

若「そうすると、なんか心臓が止まりそうになるんだよね」

春「ハハハハ(笑)」

若「はははは(笑)」

春「いいでしょう、別に」

若「それ、何で芸歴20年にして、例えばよ、ハンバーグの説明をさんざん聞くじゃない。このハンバーグはこうやって作って、ここがこだわってますって言ったら、ブロッコリー食べたりするのんよ、春日が。さんざん聞いた後。「ハンバーグいかないのかい!」じゃない。「小賢しいテクニック使うなよ」って言うほどスベってもいないのよ。でも、俺はあんまり好きじゃない。好き嫌いで言うと。でも、やっててもいいと思う(笑)」

春「ハハハハ(笑)」

若「微笑ましくは見えると思うのよ。テレビ的には。ブロッコリー食べるのは」

春「まあ、そうだろうね」

若「でも、なんかね、なんかこう、試合に勝って勝負に負けてる感じがするんだね」

春「ハハハハ(笑)」

若「だって、「うまし!」とかさ、「ビィーティーアールスタート!」とか、「VTRね」とかは、ボケてないじゃない」

春「ハハハハ(笑)」

若「ははは(笑)なんだろう、素っ頓狂なことを言っているっていうかさ」

春「はいはいはいはい。変わり者、みたいな感じだね」

若「そうそうそうそう。最近そういうのに凝ってるわけ?」

春「凝ってるというか、ああ、それが入るな、みたいな」

若「ふふふふ(笑)テレビよく観てんの?最近」

春「(笑)テレビもよく観る。そうだね。ああ、あそことあそこ、ちょっと」

若「はははは(笑)」

春「サードとショートの間あいてんな、みたいなさ(笑)あそこ抜けるな、ゴロで転がせば、みたいな感じだよね?」

若「はいはいはいはい」

春「わかる。言わんとしてることは」

若「わかるでしょう?」

春「うん。ホームランか三振か、みたいなバッターが、小技でね」

若「バット短く持って右中間を、みたいな」

春「長打しか要らないのにね、ヒットを狙うっていうね(笑)」

若「なんか生き残ろうとしてんの?テレビ」

春「いやいや(笑)それは生き残りたいだろうよ!そこは」

若「あ、そう」

春「そういうところが出てるのかもね。そこは別に狙ってないけど、生き残りたいっていう本能がそうしてるかもしれない」

若「ははははは(笑)」

春「気づかないうちに」

若・春「はははは(笑)」

春「このままだと死ぬっていうところで。したら、見えてきたのかもしれないね」

若「でもね、このままだとちゃんとしたフリボケの漫才をやることになるよ。お前がネクタイ締めてスーツ着て」

春「ああ……。うーん……。それはちょっと困るね」

若「あ、そう」

春「それだとね」

若「まあなあ、そうだよなあ。でも、そういうの覚えてくるんだね、ここへきて」

春「へへへへ(笑)ま、そうだね。そうだな。入ってるようになったんだろうな。そういうお笑いの技がね」

若「はははは(笑)」

春「あ、お笑いってそうやってやるのか、みたいなさ。ハハハハハ(笑)急に自転車に乗れるようになるみたいに」

若「はははは(笑)あれ、やめてほしいんだよね。ここへきて成長するの」

春「ハハハハ(笑)うーん、まあま、そうだなあ、まあ、そうね。しょうがないよ、でもね」

若「覚えてきちゃったから」

春「うん、覚えてきちゃったからね」

若「いろんな球種をね」

春「うん。フフフフ(笑)」

若「ふふふ(笑)そういうこともあんのかなあ。20年やってると」

春「あるんじゃない? 急にできるようになる、みたいなね」

若「だから、結構困ってんだよ、俺も」

春「困っている?」

若「うん」

春「ほお。何がよ?」

若「ちゃんとしたネタとか、やってみたほうがいいのかな、とか」

春「ああ、なるほどね」

 

 

本当にネタ作りに困っているのね。ポンコツとか、気持ち悪いとかがそぐわなくなってきているものね。それはそれ、これはこれ、とも思うけど、ウーン…。