友達の結婚式に遅れた話

 

デブッタンテ 2016年3月12日

 

澤部「ご立腹です!澤部ちゃんは。あなた思い当たる節あるでしょ?」

岩井「まあね」

澤部「こんなに俺怒ることないよ、岩井に対して。

結婚式があったんです。友達の。共通の俺と岩井の中学の同級生。もともとハライチを組む時に、最初、コクシ君がお笑いやろうぜって言って」

岩井「中学の終わりにな」

澤部「「3人でやろうぜ」って俺と岩井に声かけて、コクシ君は結局「大学行くわ」となって2人で始めたわけ。だから結構重要人物だね、俺らの中ではね」

岩井「ハライチは3人だったかもしれなかったっていうね」

 

澤部「式始まりますってなったら、「あれ岩井は?」「来るって言ってたよね」「来てないじゃん」ザワザワザワ。「連絡しろよ」って言われて、普段連絡なんてしないじゃん。切羽詰まった状況だからLINEで送って、すぐには返信来なくて、「連絡来ないわ」って不穏な空気のまま式始まって。

式終わって、披露宴が始まるってなったら、乾杯の挨拶を頼まれてたんだよな、ハライチ2人で。でも、俺は岩井についていけばいいかなと思ってその日行ってたから、岩井いないから、乾杯の挨拶始まるんだけど、そこでM-1の出囃子でコクシにイジられて」(笑)

岩井「俺が来ないことに対して何て言った?」

澤部「「音信不通になりまして、薬だけやってないのを願いますけど」みたいな、普段言ったことないタイプのボケ」

岩井「ボケだし、似つかわしくないし(笑)」

澤部「結婚式という場で絶対必要ないじゃない。澤部の変なブラックが変な時に出ちゃって、ウケないよねぇ(笑)」「パニくっちゃって無理やり乾杯に持ってって、逃げるように席に戻ってさ。そしたら「3月9日だと思ってた」って返信来て。そんなことある?」

岩井「あったんだよ現に」(笑)

 

澤部「式も終盤にいって新郎挨拶。コクシ、普段泣かない。見たことない。泣いたよね。もらい泣きで結構泣いちゃった。ほかの友達からティッシュもらうぐらい泣いて。

新郎新婦が退場した後、岩井が入場してきて、司会の人も気づいて、V(ブイ)が終わった後に「岩井さんから一言」。「レミオロメンの聴きすぎで3月9日だと思っちゃいました」って言ったんです。くそスベってたからな!」

岩井「あの逆境の中であそこまでウケたら相当いいよ」

澤部「不信感がだいぶ出てたからな。考えられない、あの遅刻。だから俺は怒ってんだよ!何なんだよ!」

岩井「ほんとに、申し訳ない」(笑)

 

岩井「今の話を俺の方向から話す(笑)。まず6日の日、結婚式だったじゃないですか。1カ月前に「乾杯の挨拶頼むわ」ってコクシに言われてた。でも、俺は9日と勘違いしてるじゃん。俺は6日の休みの意味わかってなかったね」

澤部「マネージャーさんに言って空けてもらってるんだけど、忘れてるからね」

岩井「何も知らない俺は、ホームセンターでずっと買い物してたわけ。普通の休日を楽しんでたの。

六本木で17時から披露宴。16時半ぐらいにお前がLINEしてきたじゃん。「コクシの結婚式来る?」俺は9日だと思ってるから、3日前に「スピーチどうする?」みたいな相談だと思ってんの。だから「行くわ」って返信してるじゃん。その時点で17時過ぎてんだよね。でも、お前からしてみたら意味わかんないでしょ。行くわって言うけど、いないじゃんていう話。

俺はそのまま買い物してるわけ。でも、なんかLINEが来たことに違和感を覚えて、本当に9日か?と思って恐る恐る実家に電話してみたの。母親に。そしたら「あんた今日じゃない!」。やっべぇと思って、やったわ俺、完全にやっちゃってんじゃん。汗ブワーッって出てきて(笑)。

その時点で17時半なんだよ。俺は埼玉にいるわけで、これはヤバいな、どうする?って考えるんだよ。どう謝るかとか、どう落とし前つけるのかとかじゃないの。どう嘘ついてバッくれるかっていうこと考えるの」

澤部「行くっていう発想はないんだね」

岩井「行きたくないんだもう。バッくれたいの。この状況で全然行きたくないわけ」

澤部「祝う気持ちなんて1ミリもない」

岩井「もう全然よ。この状況で行きたくない」

澤部「どう自分がノーダメージで終われるか」

岩井「考えろ考えろ。おばあちゃん具合悪くなったとか、車ぶつけたとかいろいろ言い訳を考えるの。でも、その案も、さっき澤部から「来る?」って聞かれて「行くわ」って返信してることによって全部却下されるわけ。嘘じゃんということになるじゃん。クソが!ちくしょうめ!あいつ既読にしやがって。

パニック状態の中、俺が考えた一番いい案が、家帰って寝ちゃおうって思ったんだけど、さっき実家に電話して母親は知ってるわけでさ。絶対「どうすんの?」みたいな話になるからダメだ。うるさいじゃん絶対。クソがよ!ふざけやがってあの女。

一回パニックを押さえて冷静に客観視しようと思って。

結構仲いい友達の結婚式、スピーチ任されてる、すっぽかしちゃって間に合わないかもしれないと考えたら、行きたくないっていうより、行ってみて、ぎりぎり間に合ったとしたらどんな空気なんだろうっていう興味のほうが勝ったの」

澤部「ちょっと変わるんだね、視点が」

岩井「客観視してる俺は、面白がってるほうが勝って、試しに行ってみようかってなって、即刻家帰ってスーツ着て、祝儀袋持って家を出たわけ。電車で六本木に向かったわけ。電車の中で落ち着け落ち着けと思って、ずっとパズドラやりまくって、ランク5ぐらい上がって。

六本木駅着いて、コンビニで缶ビール買って一気飲みして式場着いたわけよ。その時点で19時半。披露宴始まって2時間半たってるんだよ。これ、やってっかな?と思って受付して、あー、はい、こんな時間に?みたいな感じになって。

係りの人に案内されたら、ちょうど最後の新郎の謝辞。コクシぼろぼろに泣いてて、間に合ったなと思ったんだけど、謝辞中に係りの奴が席に案内しようとするんだよ。バカか!目立つだろう!終わってからでいいんだよ!と思って。

みんなが退場した後に、最後のみんなへのメッセージがスクリーンに流れる中、スッと席へ着いたわけです。お前がまず気づいて「遅いよ」。そうしたら同級生が騒ぎ出すわけ。「岩井来たよ!」「何やってんだよ!」罵声よ。「遅せーよ!」「ふざけんなよ!」とか言ってんだけど、やめろ!そういうの。

ヤバいってことはわかってんだよ。お前らがふざけんなって思うより、はるかに俺のやっちゃったっていう気持ちのほうが勝ってっかんな。考えろ!想像しろ!と。友達の結婚式、スピーチ任されてたけど、日にち勘違いしてて最後しか来れなくて顰蹙かってるこの感じ、可哀想だろと思って」

澤部「(笑)可哀想がれよってこと?」

岩井「そう。最悪の気分だぞ今俺は。わかるだろ!自分に置きかえて考えてみろ!可哀想じゃないか!逆にお前らこの状況の中で最後だけ来れんのかよ!来れないだろ絶対!」

澤部「てめぇらみたいな普通の人間どもは」

岩井「司会の奴もさ、「ここで岩井さん到着されました。一言もらえますか?」。ふざけんな!わかってんだよ!

いろいろ考えたんだけど、強いて何が悪いというのなら、6と9が似てんのが一番悪い」

澤部「(笑)そこじゃないよ。二度と行くな!人の結婚式、お前は」