落語が上手くなりてぇ

 

伊集院光 深夜の馬鹿力 2018年1月8日

 

伊集院光「みんな帰っちゃう中で、しばらく残っているうちに、帰るタイミングを逸してきちゃってさ、最終的に3時半かな。夜の3時半。俺、次の日、6時半入りね。TBS6時半入りなんだけど、3時半ぐらいまでになっちゃったら、師匠もかなり酔っぱらって。師匠も師匠で、次の日、NHK10時入り生放送だから。まあ、あの人はそういう人なの。そういうことで別に、自分の中で律することができてる人だから。しかも、そこで寝ちゃえばいいんだから。自分ちなんだから。

その頃になって急に師匠が、師匠とわりと対面で座る感じになって、ほかのお弟子さんたちはいろいろ食べ終わった物を片づけたりとかしている時に、うちの師匠が「去年の終わりぐらいから思ってるんだけど、俺、今年さ、落語が上手くなりてぇんだ」って言い出して。67。67で「落語が上手くなりてぇ」って言い出して。「よくよく考えてみたんだけど、俺は芸事に対する知恵が足りない」って言い出したんだよ。

もう、なんかさぁ、やめてくれよっていうか。あの、うーん、三遊亭円楽にそれ言われちゃったら、もうこっち側、どうしようもないじゃん。とりあえず、それでなんか「お前も明日早いだろう」っていう感じになって、「じゃあ、失礼します」ってなったんだけど、そのまま帰れないじゃんか。ジョギングをしようということになり、10キロぐらい走ったり歩いたりしながら、いろんなこと考えて。

なんだろうね。67で「落語上手くなりたい」ってどういうことだつって、こっちも面白くなりたいと思わざるを得ない感じになるじゃんか。お喋りが上手になりたいって思わざるを得ないような状況になり、やっと1月2日の夜中、1月3日の明け方ぐらいから、うーん、火つき始めたかな。ちょっと火つき始めて、この1週間ぐらいゴタゴタやってますよ」